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05/23
2016

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ボルドー格付から学ぶ

「真実と本物は、通常、シンプルを旨としている。ボル
ドー・ワインが他に抜きん出て優れているのは、格付け
の持つエレガントなシンプルさに負うところが大きい。
この格付けというのは、与えられた任務を完璧に果たす
明瞭そのものの制度である。その明瞭さのおかげで、格
付け制度は豊かな説得力と簡潔さを持ち、よその地区が
嫉妬混じりに賞賛せざる得ない統一と調和をボルドー・
ワインに与えている」
           (ジャン=ポール・カウフマン)

すばらしいプロローグである。

“真実と本物は、通常、シンプルを旨としている…”
うんうん。
“よその地区が嫉妬混じりに賞賛せざる得ない…”
まさにこの表現も的を射た粋な表現なのだ。

こんな文章で始まる「ボルドー格付シャトー60」。
B4サイズでハードカバー、とにかく重い。
3Kgもある写真集(?)。持ち歩く冊子でないことは確か。
私の家の書棚に、8年間は静かに立て掛けられていたのだ。

この重量級のぶ厚いボルドーBOOK。メドックのシャトー
の格付制度150周年を記念して、2005年に開催された祝典
の参考資料としてつくられたもの。
なぜ、私の書棚にあったのか!?

経営者が多く集まるイベントで、景品として並んでいた
のだ。まさか、当たることを予想していない私としては、
景品に選びたいものがなく、しかたなく手にしたという
こと。(原田社長、すみません。)

ロマネコンティのぶ厚いBOOKとカップリング景品だった
ので、持ち帰るのに重いこと重いこと。

それから8年、予想通りほとんど開かれることもなく、
書棚の装飾本として背表紙を強調しながら静かに役割を
全うするぶ厚く重い2冊だったのだが…。
(いつ断捨離の対象となっても不思議ではなかったのだ)

まさかこんな活躍の場がやってくるとは…。

そう、今回の海外研修ツアーはボルドー・パリの7日間。
例の十勝でのワインヴァレー関係者も多く同行することから、
その中心的目的はボルドーメドックのシャトー視察とサ
ンテミリオン地区のワイナリー訪問。

今回はボルドー格付け1級シャトーを訪問することもあり、
この重量級のぶ厚いボルドーBOOKの内容が私たちに大きな
意味を与えてくれるのだ。

これらのシャトー紹介の写真と文はツアーガイドブッ
クに活かされ、ツアーの仲間たちにしっかり読まれる
ことだろう。

もう1回繰り返すが、しかたなく選ばれ、書棚の装飾本
の立場からここまでの活躍のときが訪れるとは!?

この世の中、何がどう仕組まれているのやら…。

先達から、たびたび“すべて必要必然”を耳にするが、
イベントであのぶ厚いBOOKを選んだことも、断捨離され
ずに書棚に置かれていたことも、必然だったということ
なのだろう。

それにしてもこのところの社会は、“複雑系”のはずな
のだが、私の周りは思った以上に、いろいろな人・モノ
がうまく噛み合っているような気がするのだ。

冒頭の文章に戻るが、“真実と本物は、通常、シンプル
を旨としている”と語られていた。このビジネスの世界
も一見複雑には見えるが、真実と本物は、たぶんシンプ
ルな視点・発想から生まれて来るのだろう。

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3kgもある「ボルドー格付シャトー60」

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海外研修ツアーはボルドーへ!!

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