06/06
2016
ポニーの一念
この口元、見覚えある?
この上唇と鼻がセクシーだろう。
そう大平原の似合うポニー、ふたたび登場ってこと。
ふっふっふっ。
ここ北海道もだいぶぬくくなったけど、まだ朝方は
6度とか7度ってこともあるんだよね~。もう防寒具
もタンスにしまったというのに。
(あっ、ボクらは冬も夏もいっしょだった)
とにかく自然は人の思うように…、いや、ポニーの思う
ようにならないんだよ。だから都会の人たちは、その
点いいよねぇ~。ほとんど自然に左右されないで仕事で
きるから。
でも本当は、自然に左右されないで人の都合で仕事して
いる方が異常であって、どこか歯車が噛み合わなくなっ
たりするんだけど…。
まぁその話は置いといてっと。
いま、ここ十勝でワインぶどうの苗を畑に植えた農家の
人たちは、越冬をテーマに本当にさまざまなチャレンジ
をしてくれているのだ。(自然への挑戦ってことだ)
植え方や土壌づくりを考え、ぶどうの垣根づくりにも試行
錯誤しながら進めてくれている。
とにかくアグレッシブなチャレンジをいろいろな角度から
してくれているのだ。
(ボクらポニーは、その姿を遠目に見ながら、暖かい目で
見守っているんだけど。)
先日の雨の日に作業場を覗いたら、その中はまさに鍛冶屋
状態。あちらで仮面をつけて火花を飛ばしていると思った
ら、こちらではグラインダー回し鉄パイプを研いでいる。こ
れもそれもぶどうの垣根づくりのための支柱製作だったのだ。
すばらしい! いいぶどうづくりのためにこんな風に健気なチャ
レンジを次から次へとしている。そんな姿を見ていて、諺(こ
とわざ)好きのポニーの頭に浮かんだ慣用句が…。
“思う一念、岩をも通ず”
みなさんはわかってくれていると思うが、強い信念を持って物
事にあたれば、どんな事でも成し遂げられるということ。
これだけ手間を惜しまずにチャレンジしているわけだから、た
ぶん越冬はできるはず。もちろん越冬は越えなければならない
一つの関門であって、目標ではないのだ。だからもっともっと
関門は多いということなのだが…。
いまの時代、ビジネスにおいて強い信念をもって物事にあたる
ということを多くの人たちはやっているのだろうか。ついつい
楽な方法を探し選んだり、他の人に委ねたりしているのではな
いだろうか。こんなことでは、いい結果も得られないし、自分
の存在価値だってつくり上げることはできない。
ボクたち馬の世界で“思う一念”と言えば、まずはダービーで
優勝することが目標だろうか。今年は6,913分の1の確率だった
のだが、必ずその名誉にたどり着ける馬はいるのだ。(今年は
ディープインパクトを父に持つマカヒキだ)そこに辿り着ける
かどうかは“思う一念”にかかっているということだ。
ボクも一度はチャレンジを考えたのだが、残念ながらサラブレ
ットの姿とは大きく違うこのカラダでは…という結論に。
どうだろう、ここで改めて自分の“思う一念”を考えてみては!