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07/18
2016

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“地消地産”への百人の一歩

アップルの新機種発売?!

それとも新宿伊勢丹の開店前?!

それとも任天堂“ポケモンGO”の…

いいえ、これは産直市場の開店前の行列。

ウィークデイなのに9時オープンを待ち、
50人くらいの人が行列をつくっているのだ。
へぇ~産直市場の開店に行列ができるんだぁ~。

もしかしたら朝一だけの特売があるとか?
(特に特売はしてないという。)

じゃあ、なぜ並ぶのか?
その採れたての新鮮さを求め、
欲しい食材を確保したいという
一心から行列ができているということ。
そのくらい、地元で採れた食材は美味しく安心なのだろう。
そして安い!

レタス110円、キャベツ大玉が130円、
きゅうり大が4本で170円、
長芋の太くて長いのが200円、
ごぼうの太くて長いのが…という風に
新鮮で大きくて美味しい安心野菜が、
安く手に入るのだ。
だから1時間もすると、
棚に並べられていた新鮮野菜はほとんどなくなってしまう。

先日、昼過ぎに行ったら、棚の上はスカスカ状態。
地元の人たちは、よくわかっているってこと。
もちろん、ものによっては
追加もしてくれているようだけど、
やっぱり朝ほどの品揃えは難しいってことだ。

実は、このファーマーズマーケット(産直市場)が
存在しない頃は、
街に出ても地元の新鮮食材はなかなか手に入らなかった。
こんなに畑のあちこちでいろんな食材をつくっているのに…
なぜか街のスーパーマーケットに並ぶ食材は、
そのほとんどが本州産。
冬の時期はともかく、春から秋にかけては、
地元の畑には多くの食材が
すずなりになっているというのにだ。

少し前に“地消地産”(地産地消と違う)
キーワードをビジ達でも発信したが、
地元で消費するものは、
地元産がいろんな意味でいいということ。

あの里山資本主義の藻谷浩介氏が
私たちに投げかけてくれたキーワードなのだが…、
“地消地産”を実践すれば、
地元でお金が“回って行く”ことになり、
地域の雇用にも繋がり、
ひいては若者の流出や少子化対策にもなるのだという。

いまや、ここ十勝では乳製品はもちろん、
畑の作物や魚類だけでなく、
さまざまな美味しい肉類も地元で生産され、
そしてそれを活かしたレストランや居酒屋も
次第に多くなって来ているのだ。

そう、全国でよく目にするチェーン店に行かなくても、
地元の食材を活かした美味しいお店はかなり増えてきている。
帯広の中心街にある屋台村はまさにその代表事例だろう。
地元経営のお店に行った方が、
地域の人たちにとってそのリターンは大きいということ。

このファーマーズマーケットのような市場も
あちこちに存在するようにもなり、
一歩ずつ“地消地産”は進んで行くことだろう。

あ~大切な産物のことを忘れていた。
やっぱり美味しい食事にはのどを潤す一杯のワインがつきもの。
そう、4年後には食事をより楽しく
価値あるものにしてくれる芽室町産の美味しいワインが登場し、
“地消地産”をより確実に推進してくれるのだろう。

そのワインぶどうの木は、その役割を知っているかのように、
10軒の農家の畑で着実にすくすくと成長している。
4年後の2020年が、
この地域が大きく“地消地産”へと舵をきる
ターニングポイントとなるはず。

ワイングラスを片手にワイナリー関係者と乾杯している姿を
頭に描きつつ、とにかく一歩ずつ進もう。

キーワードは、“一人の百歩より、百人の一歩”。

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大勢のひとで賑わう産直市場

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美味しそうな野菜が沢山

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キャベツ大玉が130円

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長芋は200円

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“地消地産”を提唱する藻谷浩介氏

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