03/25
2013
リアルクラウドと言えるコンビニ
今では誰もが大体理解していると思うが、
“クラウドコンピューティング”とは、
ネットワーク上に存在するサーバーを通して
データを利用する方法のこと。
それまでは手元のパソコンで管理していたデータも、
ネットワークに接続さえできれば、どこにいても利用できるというわけ。
さて、近頃私はある発見をした。
それは“コンビニはクラウドのような役割を担っているのでは?”
ということ(実はある情報誌にそのヒントが書かれていたのだが…)。
本来コンビニは物販を目的とする店だが、
今やそのサービスは多岐に渡る。
公共料金の支払いやクリーニングの申し込み・受け取り、
通販商品の受け取り、はたまた家事代行サービスの申し入れまで…。
さらに、大体のコンビニにはATMが設置されているので
(中には24時間営業のところも!)金融機関としても利用できる。
つまり、コンビニは本来の目的以上に
その役割が大きく拡がっているということ。
ある通販会社では、購入した商品のコンビニ受け取りを
導入したことにより、売上がなんと数十%も伸びたという。
確かに、忙しいと宅配便ってなかなか受け取れないんだよね~。
自分の好きな時にコンビニで受け取りが
できるのは便利でうれしいサービスだ。
わざわざ専門の窓口や店頭に行かなくても
サービスを受けられるという点において、
全国各地にネットワークを持つコンビニは
まさに“クラウド”としての役割を担っていると言える。
たとえばお年寄りや子どもたちなど遠くまで足を運べない人たちのために、
コンビニは大きく貢献しているのだ。
日本全国津々浦々にあるコンビニは、
約4万5000~7000(!)店舗といわれている。
しかも利用者は1日3400万人というから、まさに今の日本にとって
コンビニはなくてはならない存在になってしまったのだ。
今やさまざまな手続きがコンビニでできてしまうのだから、
役所もコンビニの利用を前提とした計画を立てていけば
余計なコストがかからないんじゃ? な~んて思ったり。
…個人的には、コンビニの存在で町の小さなお店が影響を受けて
閉店せざるを得なくなったり、地元への還元率が低くなったりと
マイナス部分もかなりあると思っているのだが…。
とはいえ、クラウド的役割による地域への貢献が期待できるのも確かなのだ。
まさに“リアルクラウド”と言えるコンビニ。
もしかしたら、“クラウド”ととらえることで
その役割がもっと増えてくるかもしれない。
そういえば3.11の災害時もかなり活躍していた記憶が…。