03/29
2021
次世代に残したいお店には“存在理由”がある
ビジネスの達人では、“時流”と言える注目のお店や現象、
“すで起未来”などを紹介している。
そして、もうひとつ私がこだわり、意識的に紹介しているのが
“次世代に残したいお店や会社”だ。
先週のビジ達モバイルでも紹介した盛岡のソールフード“福田パン”。
1948年設立なので今年で73年目。
コッペパンに具材をはさむパンの販売で、
はさむ具材は60種類以上あるという。
岩手県内で4店舗あり、東京にはその系列店“吉田パン”がある。
そして、福岡にも“山本パン”という系列店ができた。
先日私が訪問した時、パンづくりのプロセスを撮影しようとすると
“どうぞ”と言ってポーズをとってくれて、
注文したコッペパンに“あん”をぬるシーンを
あえて演出までしてくれた。
このことを含め、盛岡のソールフードと言われ
地域から愛される理由は、美味しさはもちろんであるが、
お客様との関係性も含めた“存在理由”があり、
そして“物語”があるということ。
私がこの“福田パン”を知るきっかけは、亀有にある
“吉田パン”の行列を見て、並んだところから始まった。
その時は“福田パン”も“吉田パン”も知らなかった。
パンが並んでいないパン屋さんの行列におどろき、
変わったパン屋さんということで
私の興味を引き、そこから吉田パンから福田パンに
つながる“物語”が始まったわけだ。
さて、これまでにも“次世代に残したい店”として紹介したのは、
*福生市の石川酒造
→同じ地域、福生市にある大多摩ハム“存亡の危機”を聞き、
地域でのこだわりのハムづくりをなくしてはいけないと
M&Aを実行。
*北海道の芽室町のカントリーブラン(パン屋)
→地域の産物、美味しい水にこだわり、
敢えて人里離れた場所にパン屋をオープン。
人通り、競合店の存在とは関係なくこだわりの
美味しいパンを提供しコロナ禍でも変わらず繁盛している。
*早稲田のメルシー(ラーメン店)
→王貞治氏が早実時代も通ったのではないかと言われている?!
おなかがすいた学生が“おやつ感覚”で食べられる安価で
美味しいラーメン。
これらの店には、その地域にとってなくてはならない
“存在理由”がり、お店やお客様との“物語”があるということ。
私は、度々未来のために”Fine Choiceの実践”と発信しているが、
便利さや安さを追い求めて買い物をするのではなく、
未来に残したいお店や商品かどうかで買うべきだと発信している。
今回紹介した、“福田パン”、“吉田パン”も
“石川酒造”、“カントリーブラン”、“メルシー”と同様に
未来のために”Fine Choiceの実践”を呼びかけたい、
そして次世代まで残したいお店ということなのだ!