04/11
2022
ドイツとスウェーデン視察研修のテーマは、 エコでありサスティナブル?!
私が企画している海外視察研修ツアーでは、
2002年、“エコでありサスティナブル”を
テーマにしてドイツのベルリンへ。
もう20年前のことだが、当時から環境への意識が
ヨーロッパと比べて日本は遅れていて、
今後の展開を視察する目的で出かけた。
ベルリンのとある小学校では、その校庭にビオトープ(※)があり、
草や花が自然のままに伸びていた。
そして、なぜかロダンの銅像が斜めになり
草花に埋もれていた記憶が…。
(日本の二宮金次郎の銅像を思い浮かべていた)
また、BMWのリサイクル工場も視察させてもらった。
(※ビオトープ : 動物や植物が恒常的に生活できるように
造成または復元された小規模な生息空間。公園の造成・
河川の整備などに取り入れられる)
その後、4年後の2006年にはスウェーデン、デンマークへ。
スウェーデンではストックホルム郊外の“エコヴィレッジ”を訪問。
このエコヴィレッジは、1980年には造られていたと聞く。
50戸ほどの集合住宅があり、住人同士で子ども服や本などの
物々交換が日常的に行われており、
互いにリユースし合っていた(食品以外のものだが…)。
そして極めつけは、50戸のエネルギーをペレットボイラーで
賄っていたこと。
これは、間伐材などの不要な木材や製材品を細かくして圧縮し、
粒状(ペレット)にしたものを燃料として酸素と一緒に燃やすボイラー。
通常の薪より熱効率が良く、化石燃料に頼らないで、
暖房や給湯をまかなえるのが特徴だ。
これからの私たちの生活はこのように自然に優しく、
環境破壊の少ないエネルギーを活用した
暮らしができることが重要になってくる。
エコヴィレッジそのものも林に囲まれていて、
ビオトープ的だった。
建物や塗料は自然素材で高気密、高断熱。
建物は集中システムに。
生ゴミのコンポストも整備されていた。
また、コペンハーゲンの空港に着陸しようと
飛行機が高度を下げ始めた時、コペンハーゲン沖に
20基の洋上風力発電用風車が既にあった。
(2001年に設置されたという)
北ヨーロッパの国々は1980年代には
すでに“エコでありサスティナブル”に取り組んでいた。
そんな時、日本はまだバブルの真っ最中。
無駄な支出をし、環境破壊の片棒をかついでいた。
バブルがはじけた後も、その後処理に四苦八苦し
“エコ”どころではなかったということ。
先のビジ達で、
「Fine Choice, Fine Change, Fine Challengeの実践」、
3つのFineなChを実践しましょう!と提案した。
また、「二宮尊徳の積小為大と推譲」では、
“未来の人のことを考えよう”と発信させてもらった。
私がツアーを企画した20年前から、北ヨーロッパとの
差が縮まらないのが日本。
そこでこれからは、最低限の衣食住で生活を満たすように心がけ、
ミニマリスト的な価値観へと生活をシフトしていくことをおすすめする。
これが二宮尊徳流の積小為大であり推譲の発想。
ビジ達「二宮尊徳の積小為大と推譲」は こちらから↓
https://bt.q-b.co.jp/date/2022/03/page/2/