これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

08/31
2015

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増幅型リーダーのシナジー

経営者(リーダー)は、大きく分けて
2つのタイプに分けられるという。
そして自分が今どちらのタイプで経営しているかを知ることで、
今後の会社経営にいい影響を与えることができるのだ。

これまでも、いろいろなタイプの経営者を見てきたが、
自分を客観視するのはなかなか難しいものだ。

こんな発想になったのは、
先日、手に取ったリズ・ワイズマン&グレッグ・マキューン著の
『メンバーの才能を開花させる技法』との出会いがきっかけだった。

その本によると、大きく分けてリーダーには
“消耗型リーダー”と“増幅型リーダー”の
2パターンがあるという。
そのタイプによって会社経営は大きく違ってくるのだという。

では、この2つのタイプにはどこに違いがあるのか。
例えば、“消耗型リーダー”は社員を“使う”と考え
“増幅型リーダー”は“育てる”と考えるそうだ。

その他にも、
【消耗型リーダーの場合】
失敗の対応…責める
方向性の設定…命令する
意思決定…決定する
物事の実行…支配する

【増幅型リーダーの場合】
失敗の対応…原因を一緒に探す
方向性の設定…挑戦させる
意思決定…相談する
物事の実行…支える

これからのビジネスは増幅型になることが重要だというのだ
(そのネーミングからして“消耗型リーダー”は
いいリーダーとはいえないようだけど…)。

残念ながら、自らの会社経営を振り返ると…ゲッ!
創業して33年のうち、すくなくとも20年以上は
“消耗型リーダー”だったと言っていいだろう。

しかし、“消耗型リーダー”が悪いかと言うと、
一概にそうとは言い切れないと私は思う。

なぜなら、“消耗型リーダー”と“増幅型リーダー”には
それぞれ適したタイミングがあるからだ。

日本の企業の大半を占める中小企業には、
創業者がそのまま経営を頑張っているところも多い。
時期によっては、経営者が経営と実作業の
両方を引っ張っていかなければ、
お客様の満足いく仕事を実践できないことも多い。

これは、経営者が自らリーダーシップを持って
会社経営を軌道に乗せる必要があるからだ。
こうした会社状況を“創成期”としたとき、
必要とされるタイプが、マネージメントから
実際の業務まですべてを統括できる
独裁的なリーダー、すなわち
この本でいう“消耗型リーダー”だ。

また、“増幅型リーダー”が重要となるのは、
事業内容が充実し始め、
企業規模を広げようとする“拡大期”の頃。

すなわち“増幅型リーダー”は、部下の才能を伸ばし、
引き出してあげられるリーダーだからだ。
すべてのことに対し、部下の意見を
積極的に取り入れ、一緒に問題解決をすることで、
たとえ直近の結果が芳しくなくても、
部下は経験値を積むことができ、
レベルアップに繋がるのだ。
こうしたスタッフの成長をテーマとした取り組みをすることで、
組織全体にシナジー効果が生まれ、
組織の活性化と事業規模の拡大へと発展していく。

たしかに、経験やスキルが不十分な部下に任せることは、
大きな投資でもあり勇気が必要だろう。
しかし、拡大のタイミングを迎えている会社で
消耗型の経営をしてしまうと、
そこで会社の成長を止めるだけではなく、
スタッフのやる気を損ね、会社としてよくない
スパイラルにはまってしまう可能性すらでてくるのだ。

だからこそ、中小企業の経営者は、
今自分の会社がどの辺りに位置しているのかを捉え、
その社内戦略も考える必要があるということ。
まあ、組織のリーダーは常に“人を活かす”発想を
忘れてはならないということだけどね。

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『メンバーの才能を開花させる技法』

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08/03
2015

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“九神ファーム”の存在意義

両手にゴム手袋をつけ、右手にはピーラー。
畑でとれたじゃがいもを次から次へと剥いていく。
彼らは、就労継続支援A型事業所の
“九神ファーム”で働く障がいを持った青年たちだ。
働きぶりだけを見たら健常者となんら変らず、
一日に25箱のコンテナを剥いたじゃがいもで
いっぱいにしてしまうという。

この九神ファームは、クックチャムという
惣菜販売の会社が運営している野菜加工の事務所。
ここで働く16人の従業員のうち
14名が障がいを持った人たちなのだ。

今回訪問させていただいて驚いたことは、
朝礼で会社の理念を唱和し、
その日の担当者が理念をひとつ取り上げて
自分の考えを語り始める。
そして、それに対して別の人が
コメントをする。

この形式の朝礼はこれまで視察で訪れた
多くの企業となんら変わりはらない。
つまり、“九神ファーム”には障がいの有無にかかわらず、
仕事に対して高い意識を持って臨む風土が整っているのだ。

あるとき、従業員が障がいを持つ仲間に
「今日は調子どう?」と聞くと、
「ちょっとおなかが痛い。
でも僕がいないとみんなが困るから大丈夫」と答えたという。
彼らはすでに自分の存在理由をそこに見出しているのだ。
毎日、同僚と肩を並べて仕事をしていくなかで、
仕事へのやりがいや切磋琢磨する気持ちが
確立されているということ。

これはとても大きな意味を持つ。

今までは、障がい者の立場は、
一方的に支援を受ける側だった。
しかし、彼らのように自ら仕事に向かう場合は違う。
家族に必要以上の助けを借りなくて済むし、
彼らの暮らす町の社会に貢献していることになるのだ。

これまでも、このビジ達では、
チョークの製造会社として有名な日本理化学工業や
ワインの製造・販売を手がける
ココ・ファーム・ワイナリーを紹介してきた。

日本理化学工業では、
いまや従業員81名中60名が障がい者だという。
ココ・ファーム・ワイナリーも、
ぶどうづくりやワイン製造に励み、
多くの人に愛される大人気のワインを生み出している。

“九神ファーム”を含め、それぞれの事業所に共通することは、
障がい者が高い意識を持って働ける場を提供しているということ。
そして、企業側も彼らを同じ志を持つ社員として扱っていること。

このように、障がい者たちが
自分の存在理由を見つけられる仕事を持つことで、
社会にとっても、大きな相乗効果を生むきっかけになるのだろう。

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皮むきをする障がいを持つ従業員

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9時半からの朝礼

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事業所の正面玄関

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07/27
2015

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葉っぱビジネスの地域貢献

“葉っぱビジネス”をご存知だろうか?
これは日本料理の彩りを担う“つまもの”を扱う農業のことで、
葉以外にも花や山菜の栽培から販売までを手がけている。

そんな葉っぱビジネスで大成功を収めたのが、
徳島県の山奥にある上勝町だ。

限界集落寸前とも言われていたこの町は、
株式会社いろどりの代表取締役・横石知二氏が尽力し、
「葉っぱをお札に変える魔法の町」として
日本中で有名になった。

1980年代から有名な料亭や旅館に
ツマとして葉っぱを販売し始め、
既に30年ほど経っただろうか。

現在の売上は2億円を超えているというから、
大きなビジネスになっていることがわかる。
横石氏は日本版News Weekにて、
世界を変える社会起業家100人にも選ばれているのだ。

葉っぱビジネスによって得られた効果は
地域にとって非常に大きいものだった。
地域住民の稼ぎが増えることで税金収入も上がり、
高齢者が元気に働く姿が見られるようになったのだ。

そして、健康な高齢者が増えたことで
医療費の削減にもつながり、
老人ホームなどの高齢者対策を縮小することもできたのだという。

限界集落とまで言われていた上勝町は
人口減少から脱出し、
ビジネスに共感した若者がUターンや
Iターンのために続々と集まっているようだ。

横石氏は「パリの一流料理店でツマが使われれば、
生産者の意欲も湧くだろう」と、
現在葉っぱビジネスを世界へ広げようとしている。

和食が世界遺産になったこともあり、
今後は世界への需要が見込まれるのだという。
葉っぱビジネスをさらに充実させるチャンスが到来したのだ。

似たような地域貢献型の企業といえば、
「産直市場グリーンファーム」が挙げられるだろう。
創業者であり会長の小林史麿(ふみまろ)氏は
地域の生産者と協力したビジネスを行っており、
年間の売上はなんと10億を超えている。

生産者は年収1500万円以上と言われる80歳の方を筆頭に
3000人近くがいるが、
平均年齢は60歳を超えているそうだ。
そのような生産者のほとんどに言えるのは、
やりがいを持って生き生きと仕事をしているということ。

人から期待され、多くの人たちが
市場に買いに来てくれる姿を見ると、
またいいものをつくろうという思いになるという。

ある生産者の場合、子供が継がなかった農業を
孫が継ぎたい! と言い出したとか…。
働く祖父母の姿に感銘を受けたということだろう。

これらのエピソードを聞くと、
里山ビジネスが金銭的な“利益”以外のものも
生み出すことを改めて実感できる!

里山ビジネスには、多くの相乗効果を期待することができる。
高齢者の活性化、医療費の削減、税金の増収も叶うのだ。
里山ビジネスによる地域貢献はこれだけに留まらず、
さらに広い可能性が見えてくるだろう。

地域の活性化は巡り巡って都心の活性化にも繋がり、
日本全国を巻き込んだ“善い循環”を生み出すのだ。
小さな里山といえど、
そこには大きなパワーが潜んでいるのである!

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美しいつまものになる

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日本料理には欠かせない存在

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07/13
2015

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「先義後利」マーケティング

「いつもありがとうー! 愛してるよー!」

忙しさで家族を省みない家庭が増える中、
こんな風にキャベツ畑の中心で
妻への愛を叫ぶイベントがある。

キャベツ生産量日本一の
群馬県・嬬恋村で行われている
「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(通称キャべチュー)」だ。

今年で10周年を迎え、
今までに大勢の愛妻家(?)が参加し、
このイベントをきっかけに、
地域の知名度もアップしたという。

このイベントを発案したのは
株式会社スコップの代表取締役社長である山名清隆氏。
ソーシャルコンテンツプロデューサーとして活躍する山名氏は、
キャべチュー以外にもユニークな視点から
現代の課題解決(ソリューション)に向けた
プロジェクトを提案している。

例えば、首都高速道路で多発していた交通事故を、
コミュニケーションをもって
減らそうと発案された「TOKYO SMART DRIVER」。

“ホメパト”と呼ばれる専用のパトカーが
周囲に配慮した運転を行うドライバーを見つけると、
近づいて積極的にドライバーを褒めるというものだ
(実際に首都高を走っているらしい)。

キャべチュー同様、これにも多くの人が共感・参加し、
参画する企業も増えているという
(そしてこれがきっかけかは不明だが、
事故件数も減っているそうだ)。

多くの課題を抱える現代において、
このような多くの人が共鳴して賛同したくなる
ソーシャル性の高いプロジェクトは、
近年注目を集めつつある。

中島流に言えば“「先義後利」マーケティング”が
今後のビジネスに求められているということだ。

なぜ“「先義後利」マーケティング”なのか。
それは、これまでの自社の利益を優先した
我田引水型の広告・宣伝からの転換期を迎えているため。
課題解決をテーマにし社会性ある発信をすることで、
それに対し共感・パブリシティをもって広まっていく
マーケティングの方向へ時代が変わりつつあるからだ。

先ほど紹介したプロジェクトは、
どちらも現代が抱える課題に対する
解決策としての提案であり、
直接的に何かを宣伝しているわけではない。

しかし、それに賛同した人々によって活動が広がり、
結果的に大きなプロジェクトへと変化していったのだ。
まさに、「義」を優先した結果の
大きな「利」といえるだろう。

山名氏は他にも、「MIZUBERING(ミズベリング)」という、
全国の水辺を中心とした環境づくりによる
地域活性化プロジェクトなども行っている。

様々な発想から生まれる
“「先義後利」マーケティング”が、
今後ますます広がっていくのは間違いない。

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広がりをみせる“ホメパト”

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水辺から地域活性化へ!

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面白い視点からの提案は必見!

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07/06
2015

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ビジ達流高尾山の楽しみ方

思い立ったが吉日。
そう思い半年ぶりの高尾山に向かったのが、
繁忙期を避けた6月の晴れた日のこと。

ビジ達でも何度かお伝えしてきた
“高尾山のぼり”だが、
今回はビジ達流高尾山の楽しみ方をご紹介しよう。
そのためには、まず、
大まかなタイムスケジュールを
立てていくことがおすすめ。

10時過ぎに思い立ったとしても…。
身支度を整え、家を出発する。
一旦新宿で昼食を買い、
京王線に乗り込む。
そうすれば、高尾山の最寄駅である
京王線の高尾山口駅
(ちなみに私は“たかおやまぐち”と呼んでいる)には
12時前には到着できる。

駅に到着すると…。おっ!? 半年前とは何かが違う。
駅周辺は観光客がたくさん訪れることもあってか、
大幅なリニューアルがされたのだ。

高尾山口駅からは、山道に向かってすぐ歩き始める。
通常、私の登山スピードだと、
登って、昼食を済ませて下山するのに2時間半ほどかかる。
この日も登りにかかった時間は約60分
(以前早めに登ったときは45分)。
下りだと約45分といったところだ
(下山は急ぐとケガをすることに繋がるから要注意! )。

ここまでで、“高尾山のぼり”がワンセット。
時間にして14時15分ごろには下山し終わる計算だ。
しかし、“高尾山を楽しむ”ということは、
ただ高尾山をストイックに上り下りするのではない。

ここで“中島流・高尾山を楽しむ”
5つのポイント!

1:程よい運動効果
高尾山は599mで頂上を迎える。
この高さがちょうどいい。
この山道を休みなく歩くことで
程よくにじみ出る気持ちのよい汗。
つまり、身体を動かし、
適度な運動を促す効果がここにはあるのだ。

2:山頂での昼食
私のスケジュール通りならば、
13時ごろには頂上に着き、
持ってきた2つのおにぎり(昼食)を
山頂から見られる眺望を堪能しつつ食す。
特に、私のおすすめは
新宿駅のおにぎり専門店「おだむすび」の
鮭と梅のおにぎりだ。
運のよい日には、すばらしい富士山を
見ることができる点も魅力
(おにぎりは下山もあるため2つほどが丁度よい)。

3:自然や人との触れ合い
高尾山の山道を歩いていると、
練習途上のうぐいすの鳴き声を聴け、
多くの登山客とのコミュニケーション(挨拶)も楽しめる。

4:帰路の東京競馬場への立ち寄り
高尾山は、高尾山口が京王線ということもあって、
東京競馬場に30分ほどで行くことができるのだ。
開催期間中であれば、ナマ競馬、
さらに15時前だと一番見ごたえのあるレースを
たっぷりと堪能することができる
(しかも馬券が当たればもっと楽しい…)。

5:おいしいお酒と心地よい睡眠
一日外で精力的に動いた後、家に着き、
程よく疲れた体にはワインがこの上なくおいしく感じる。
さらに、普段よりもぐっすり眠れるのだ。

都内でこれだけ、身体を動かし、人と触れ合い、
すばらしいロケーションで
食事を取ることができる環境はないだろう。
また、そこからほど近いところで
臨場感と興奮を味わえ、
その眺望もよい東京競馬場。

気持ちのよい疲労感と共に
就寝できるビジ達流高尾山の楽しみ方を
是非、体験してみてはいかがだろうか。

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1時間で登りきった頂上

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新宿の「おだむすび」

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山登りにはおにぎり2つ

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頂上では絶景を眺望

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登山客の数が人気を物語っている

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頂上にはいろいろな施設も完備

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