これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

05/26
2014

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小林史麿会長の善循環シナジー

「直売所は公共事業だ!」
グリーンファームの小林史麿(ふみまろ)会長の言葉である。
公共事業というと、お役所先導で税金を投入する
道路工事やハコモノ作りが思い浮かぶけれど…
一体なぜ、農産物の直売所が公共事業になるのだろう??

その答えはグリーンファームを知れば見えてくる。

長野県伊那市にあるグリーンファームでは、
地元の人たちおよそ60人が働いている。
売られているのは、地元農家が中心となり
生産した新鮮な野菜や特産品だ。

生産者約2,500人の平均年齢はおよそ70歳、
高齢者がほとんどだが皆がイキイキと楽しそうに
生産活動をしている。
さらに、敷地内には動物園もあり、
訪れる人たちにとってはちょっとした
テーマパークのような楽しみもあるのだ。

もちろん、こういった充実した直売所がある!
ということが伊那市のブランディングにも
繋がっていることは言うまでもない。
海外20カ国以上から視察がやってくるというのも納得だ。

・地域雇用の産出
・高齢者の生きがいづくり・健康づくり
・地元農家の活性化
・地域のブランディング などなど…

整理してみれば、
これらは本来なら伊那市が地域活性化の
公共事業としてやってもいいようなことだ。

それを、小林会長は20年かけて、
充実した形で達成してしまったのである。
「直売所は公共事業だ」というのは、そういう意味だろう。
グリーンファームの年間集客数は約60万人。
売り上げは10億円にも及ぶというが、
こうした経営的な成功の裏には、
単なる商売に終わらない善が善を呼ぶ好循環のシナジーがある。

お客様は新鮮な野菜や活気ある市場の様子を見ることで笑顔になり、、
それを見た生産者・従業員にもやる気が満ちてくる
(ここは生産者が購入者でもあり、よく足を運んでいるという)。
そのやる気が魅力ある商品づくりにつながり、
さらなるお客様の満足になる。
小林会長の“仕事道”が、
このすばらしい相乗効果をつくり出したわけだ。

まさに、シナジースペシャルにふさわしい
『善循環シナジー』!

小林会長をお招きして、
じっくりとお話を伺うBUSINESS LAB.は
Inter FMで6月1日・6月8日、日曜朝の6:00から!
グリーンファームのこと、
経営のこと、たっぷり聞いちゃいます!

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小林会長の若々しさ!

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収録は充実したものに

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これが善循環シナジー!

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05/19
2014

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“顧客第二主義”の理由

まずはタイトルを見て驚かれる方もいるのではないか。
お客様は神様、という言葉もあるのに
“顧客第二主義”…!?
もちろんこれには理由がある。

15年ほど前、アメリカ国内航空の会社である
サウスウエスト航空の取り組みが話題になった。
CA(当時でいうスチュワーデスだ)の制服に
キュロットやパンツスタイルを採用したのだ。
その裏には「従業員の満足(Employee Satisfaction)」
と「顧客第二主義」というポリシーがあった。
つまり、まずはそこに従事する者が
気持ち良く働ける企業であること。
それが、結果的に顧客満足につながるという考え方だ。

現在でも徹底されているこの理念によって、
1967年に設立され、当初は赤字続きだった
小さな航空会社が現在では全米に路線網を持つ
大手航空会社となった。

従事する者が気持ちよく働く現場であれば
サービスも向上し、お客様も自然と満足を覚える。
すると当然リピーターとなり、
社員はさらに生き生きと働き…。
従業員満足:Employee Satisfaction=ESと、
顧客満足:Costomer Stisfaction=CSは互いに
相乗効果の関係にあるのだ。

最近私が見た企業では、
産直市場グリーンファームはまさに
ESとCSがうまく噛みあっている例だろう。

農家の人たち(生産者兼顧客である)
は自分の作物が食べてもらえることに喜びを覚え、
買いに来たお客様も活気あふれる
市場の様子に笑顔になっていく。
もちろん市場で働いている人たちも含め皆、
実にいきいきとしているのだ。

それから、北海道のお菓子メーカー、
六花亭の取り組みにも感心したことがある。

従業員約1000人を超えるこの会社では、
なんと「日刊」社内報を出しているのだ!
B4のタブロイド判なのだが(その当時は)、
そこには従業員の顔写真と一言コメント、
表彰事例などが掲載されていた。

日刊であるから、いかに1000人企業といえど
年に一度は(あるいは二度三度??)
載る機会もあるだろう。

そして、多くの社員に自分のコメントを
見てもらえるとなれば、それはかならず
モチベーションに繋がるのだ。
これも、立派なES施策である。

ESをどのようにしてつくり出すか、
という問題に答えはいろいろあるだろうが、
一つ言えるのは決して金銭の
報酬だけに頼ってはいけない、ということだ
(一時、成果主義というものが流行ったけれど…)。

お客様から「期待してるよ」「これは良かったよ」
と言ってもらえる環境作りも良いだろう。
それから、上司や社長から
直接褒められる機会があることも大切だ。
人の気持ちは金銭のみによって動くのではなく、
目には見えない満足があってこそ、本当のESとなる。

そしてそのESがやがてはCSにつながり、
会社全体の満足にも繋がっていく。

ESなくしてCSなし!
CSはESとの相乗効果でこそ生まれる。
「顧客第二主義」という一見奇抜な発想の裏の、
こんな相乗効果がこれからの時代必要になってくるのだ。

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サウスウエスト航空の奇跡、というキーワードで知られる

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グリーンファームでは、皆がいきいきと…

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05/12
2014

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“ターザニア”リーダーズ研修

5月に入り、ここのところは天気も良く、温かい日が続いている。
そんな天気のいい日に部屋にこもっているのはもったいない!
そうだ、アウトドアが私たちを待っている…。

というわけではないが、今回のリーダーズセミナーは
千葉県の『ターザニア』で体を動かしながらのセミナーとした。

ターザニアは、森の中で地上5~10メートルほどの高さに点在する
アスレチックを体験でき、スリルを感じながら
自身の身体能力を確認できる施設。

ではなぜ、わざわざ企業のリーダーたちがこんなスリルと
隣り合わせの体験をする意味があるのだろうか。
実はこの施設には、リーダーとして活躍するために重要なポイント
が隠されているのだ。

「子どものブランコは親も見ないが、空中ブランコには
お金を払ってまで見に来る人がいる」。
つまり、どこにでもあるものでも、誰もやらないくらいまで突き詰めれば
それがそのまま価値になるという考え方がこの言葉には隠されている。

これは、長年に渡りどこの企業にもできない極小さな部品を
製造販売したことで、世界的企業になった
小型精密部品製造会社、樹研工業の松浦元男社長の
言葉であるのだが、偶然にもこの言葉を実践できる
施設がターザニアだったのだ。

1メートルの高さのアスレチックをやるのではなく、
10メートルの高さのアスレチックを体験することで
発見できる価値を感じてもらうのが狙いなのだ。

ただし、ただスリルを感じる高さを体験することだけではない。
参加者は、アスレチックに挑戦する際に
必ず決められた場所に正しい手順で体に付けた安全ベルトを
フックに固定しなくてはいけない。

ターザニアではまず、安全対策を徹底するということを
体現しているのだ。これは、ビジネスにも大きく関わってくることだ。

困難な状況で質の高い仕事をする際には、基本の徹底こそが一番大事である。
一発勝負ではなく、常に基本を徹底してこそ
大きなチャレンジをすることができるからだ。

たまにいい仕事をするのでは、良いビジネスとは言えない。
一見些細なことに見えてしまうかもしれない行動が、
安全で確かな仕事をするためには必要不可欠ということだ。

さらに、ターザニアのアスレチックを体験することで
勇気と集団力も鍛えられる。

勇気をもってチャレンジすることができる企業こそ、
信用を勝ち取れるビジネスをしているのだ。
さらに、普段はオフィス内で仕事をしていると見えてこないような
個々の能力の差を感じ取ることができる。

施設内ではグループ行動をすることもあり、個々の能力を把握して行動したり、
お互い競い合ったりすることができる。
こらはまさにビジネスの構成に近似するのだ。

だからこそ、ビジネスリーダーとしての在り方を学ぶには
ターザニア体験は良い方法なのではないだろうか。
きっとリーダーズはこの体験から何かをつかんでくれたに違いない。


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ターザニアで集合写真

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徹底した安全対策講義

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地上10メートルのスリル

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スリルの中に完璧な安全対策

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身体能力の限界に挑戦

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04/28
2014

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“先用後利”はシナジーの源泉

先日、富山の売薬ビジネスについての本「富の山の人」
の著者森田裕一さんからお話を伺う機会があった。

実に興味深いお話だったのだが、
とりわけ私の心に響いたのは富山の薬売りという
ビジネスモデルを表す言葉、「先用後利」だ。
どこかで聞いたことがある?
私が良く言う「先義後利」の一字違い!
…なんてことだけじゃなく、この「先用後利」という言葉に、
富山の人の深い知恵と生き方が表されているのだ。

「富山の薬売り」については皆さんもご存じだろう。
家庭ごとに予め薬を何種類か置いてゆき、
半年ごとに使った分だけ料金を受け取っては薬を補充する。
良くできたもので、
家庭ごとによく使われる薬を知ることができるのだから、
販売しながらマーケティングもできるのだ。
薬商人たちは、自分の顧客の家族構成・使用した薬・集金額などを
詳細に記した「懸場帳(かけばちょう)」
と呼ばれる顧客リストを持っている。

私が分析するには、懸場帳には実に4つの役割があるのだ。
まず第1にその家族のマーケティングデータとしての役割。
第2に、健康状態を把握できるカルテとして。
第3に販売の際のコミュニケーション情報の材料として。
第4にこれらのデータが集積された、
市場調査の記録簿としての役割も果たしている。

「先用後利」には、この懸場帳が欠かせなかったという。
後に、懸場帳自体が高額で取引されたというのもうなずける。
今だって、裏付けのあるマーケティングデータは皆が欲しいものだ。

また、薬売りたちはあえて離れた地域に
(例えば北海道と岐阜!)ばらばらに顧客を持っていた。
これはもちろん、あちこちで情報収集をするため、
ということもあるが「リスクを避ける」
という意味もあるのだという。

1つの地域に集中して顧客を持ってしまうと、
そこで大干ばつなどがあった場合、
皆がお金を払えなくなってしまう。
しかし、離れた地域に顧客を持っていれば
こうした心配はないということ。

富山の薬売りたちは、こうして各地で集めた情報を
富山に持ち帰っては共有し、また全国に出て行った。
そして今度はそれらの情報をいろいろな地域に発信した。

顧客の中にはお医者さんも…
なんて、嘘みたいな話もある。
これは、薬はもちろんだが「富山の薬売り」が持ってくる
情報も欲しかったのではないだろうか。

今のように情報収集する手段がない時代、
薬売りがもたらす各地の情報は貴重なものだったに違いない。
彼らは薬だけではなく、情報も売っていた(?)わけだ。
こうした商売に、勤勉な姿勢が欠かせないのは当然のことだ。
薬を作り、マーケティングデータに沿って販売し、
各地の情報を集めながら顧客に必要な情報を提供する。

富山の人が勉強好きで良く働くと言われるのも、
「先用後利」と懸場帳の存在のおかげではないか。
「先用後利」というビジネスモデルがあり、
そこから発生した懸場帳があり、
さらにそれを活かし実践する勤勉な富山人ができ上がる。
なるほど、これは相乗効果の為せるワザだ。

まさに「先用後利はシナジーの源泉」!
この言葉と懸場帳によって、ビジネスも人も発展していったのだ。

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森田裕一氏のお話から!

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意表を突くスライドも交えて…

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実に分りやすく、聞き入ってしまう語り口

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聞き入るセミナー参加者たち!

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04/21
2014

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世界に広がる木村式自然栽培

絶対に不可能と言われた、無農薬栽培でつくられた
木村秋則氏の奇跡のリンゴ。
既にみなさんご存知だろう。
そのリンゴがどのような科学的裏付けから生まれたのか?

そんな誰もが思っていた謎を、
先月のイベントで弘前大学の杉山修一教授が
科学的に解き明かしてくれたのだ。

まず、通常の慣行栽培では年11回の農薬散布を行い、
7回の下草狩りをする。
しかし、木村式自然栽培では農薬散布はせず、
下草狩りも春と秋の2回だけ。
なぜそれでりんごが育つのか。

下草をのばし放題にすることは木村式自然栽培の肝だ。
下草の下には、小動物や昆虫(しっかりデータを取ったようだ)
がたくさん生息していて、害虫を駆除してくれる。

さらに、土や葉に微生物も多く存在し、
悪い病原菌を退治してくれるのだ。
そのため、病気にもなりにくくなり害虫にも強いので、
農薬散布がいらない。

ここで勘違いしてはいけないのが、
放っておけばいいということはない。
自然の摂理に沿ってポイントになる手入れ方法を
選択していくことが重要なのだ。

と、このようにわかりやすく科学的に立証してくれ、
私も「なるほど」と目からウロコのお話。
自然の摂理に合わせて継続性のある農業を追求してきた
木村式自然栽培こそ、日本の農業の先を行っているのではないだろうか。

講演会イベントに参加した1000人の方々は、
木村さんの話にも、杉山教授の話にも、
真剣なまなざしで聞き入っていた。

しかし、こうした自然栽培(有機栽培)を行う農家は
農業全体に占める割合ではまだまだ少なく、
0.5%以下なのが現状。
こうした講演を聴いた人が、新たな伝え手となって
拡散させてくれることを願うばかり。

それはちょうど、全国各地に125もの支部があり、
地域ごとに世話人がいて、
その地域に広めていく掃除の会のようではないだろうか。
つまり伝える人をつくり、育てることも重要なのだろう。

ちなみに、イベントには菅原文太さんも登場。
俳優のイメージが強くあるが、実のところ彼も、
自然栽培の生産者なのだ。

こういった著名人が、自然栽培に興味関心を持ってくれることは、
これからの日本農業の前進に一役買ってくれるに違いない。

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25年間も美味しいリンゴを作り続けてきた木村秋則氏

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新しい切り口で話される内容に聞き入る聴講者

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科学的に奇跡のリンゴを解説する杉山教授

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左から菅原文太氏、杉山修一教授、木村秋則氏

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杉山教授のお話にみなさん納得の表情

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チャートを使って分かりやすく科学的観点を発表

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