これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

06/17
2013

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EATALY New Yorkはレベル3

今回のニューヨーク・シカゴ研修中、
足を運んだ店で一番の繁盛店だったのが
「EATARY(イータリー)」。

EATARYとは、イタリアのトリノに本店を構える、
イタリアングルメをコンセプトにした、大型マーケット。
全世界で24店舗も展開している人気店だ。

今回訪れたEATARY New Yorkは、2010年9月にオープン。
敷地面積1,000坪を超える、巨大室内マーケットになっている。

店内に一歩足を踏み入れると、
目の前に広がるのは、食にまつわるあらゆる店たち。
・フルーツや野菜
・食材(パスタ、生パスタ、チーズ、パン、ハム)
・キッチンウェアや、グッズ
・ワイン
・ジェラート
・本(ブックストア)
など、目移りしてしまうほどの数々。

そして店の奥には、9店ほどのレストランが。
中には、坂本孝さんが展開する日本の人気立ち飲み店
「俺のイタリアン」を彷彿とさせる立ち飲み店も。

店員さんに話を聞いたところ、
お客さまの平均滞在時間は2~3時間なのだそうだ。

さすが人気店。
休日だということもあり、すごい来客数だったのだが
(店の人に聞くと、平日も多くの人が来店するという)、
店同士を区切る壁はなく、吹き抜けになっているので
多くの人でにぎわいながらも、居心地のよい空間を演出していた。

さて、そんなEATARYを訪れた時に、
今回の研修ツアーの案内人がこんなことを語ってくれた。

かつて世界で売り上げNo.1を誇った(今も?)、
スチューレオナード。
そこが掲げているポリシーは
「THE CUSTOMER IS ALWAYS RIGHT」。

EATARYが掲げているのは、
それをあえてもじったしたこんなポリシー。
「THE CUSTOMER IS NOT ALWAYS RIGHT」。

「顧客はいつも正しいわけではないが、
一緒に楽しいスペースをつくっていこう」ということなのだそうだ。

これまでアメリカの人気スーパーマーケットの
代表とされてきたスチューレオナード。

しかし、エンターテインメント性はあるものの、
あくまで“ショッピング”をするところに過ぎない。

片やEATARYは、食材のショッピングはもちろん、
その他にもグッズ販売や食事も楽しむことができ、
グルメ思考で空間+時間を楽しむことができるというのだ。

中島流に評価するとこの2つの店の違いは、
“相乗効果”の差と言えるだろう。

これまで相乗効果の大切さをいろいろな角度から語ってきたが、
組み合わされるものやその効果によって、
相乗効果レベルがあるのでは…。

EATARYのように、あらゆるものが巧みに組み合わされ
大きな相乗効果を生み出している店は、
相乗効果レベルは高い。

すなわち“レベル3”に値するということ。
つまり、成熟社会のポイントは、相乗効果をどう活かすかなのだ。

食を愛する人ならば、
ニューヨークを訪れるさいにはぜひEATARYに
足を運んでみてはいかがだろうか
(ちなみに、東京の代官山にもEARARYはあるのだが、
規模が全然違うため、相乗効果はほとんど期待できないのだ)。

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他店のポリシーをもじっている!

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こちらが元祖のスチューレオナード

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種類豊富なフルーツがズラリ!

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ハムやチーズもズラリ!

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気軽に楽しめる立ち飲み店も

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食好きにはたまらないスポット!

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シナジースペシャル

05/27
2013

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リーダーは夢を語れるか

出光興産の創業者・出光佐三氏はこう語った。

「出光がメジャーに屈したら、日本の石油産業は
 メジャーに牛耳られてしまいます。
 そして日本経済もメジャーに支配されることになります。
 だからこそ断固戦いたい。
 これは日本が真に独立するための戦いなんです。

 そのためには武器が必要です。
 一振りの刀が与えられたならば、
 私は国際カルテルを打ち破ってみせます」

その“刀”とは、巨大タンカー・日章丸。
タンカーは石油を国有化し、イギリスと抗争中のイランへ向かい
極秘裏に2万2000キロリットルの軽油を運び出すことに成功する。
これが、1953年に起きたかの有名な日章丸事件だ。

出光の躍進以前に、日本にとって負けられない戦いとして
出光氏は大きな決断に踏み切った。
やはり偉大な経営者の志はスケールが違う!

そういえば、私がこのところお話する機会のあった
経営者も皆、“夢を語る”方々だ。

先日のαクラブ定例セミナーでは、「俺のフレンチ」でおなじみの
坂本 孝社長をゲスト講師としてお招きした。
「夢は大きければ大きいほどいい。大風呂敷を広げるくらいが丁度いい」
と坂本社長らしい大胆なお話をしてくださった。

前ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長である
高野登氏によると、オリエンテーションでは
「世界一のホテルになる」という夢を切々と語り続けるという。
そこでザ・リッツ・カールトン・ホテルの
哲理・哲学を徹底的に学ぶというわけだ。

ソーシャルゲームの開発事業などで株式上場を果たした
KLab(クラブ)株式会社の真田哲弥社長も、
「経営者は夢を語らないとだめ」と語っていた。

夢を語り続けるうちに相乗効果が起き、
ベクトルが明確になるだけでなく求心力もついてくる。
すると結果的に多くの人たちが味方になってくれるのだ。

やはり志あるあるビジョンを語ることが、
多くの人たちがついてくる理由となるのだろう。

優れた経営者は皆、社会性のある夢を“自分の言葉で”語っている。
私も夢を語っている方だと思っていたが、
まだまだ見習うべきところがたくさん…と実感。

経営者なら、いつまでも大志を抱き続けていないとねぇ~!


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日本の切り札・日章丸!

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05/13
2013

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“リレーションズ”シナジー

新年度になり早くもGWが過ぎた。
この時期、企業では新入社員たちが研修を受けつつ、
早くそれぞれの企業に慣れようと働いているのではないだろうか。

多くの企業で行われている新人研修を、
弊社クオーターバックでは、少しユニークな取り組みをしている。

新人研修の目的は、その会社で働くうえで必要な知識・心構えを、
しっかりと新入社員に伝えることだろう。
その内容は、会社全体の仕事の説明、会社の規律、
各専門分野の仕事の内容・考え方など多岐にわたる。

では、弊社の新人研修はどんなところが他企業と異なるのか?
それは、それらを新人に教授するのが専門の担当者ではなく、
社内の先輩やマネージャーだということだ。

先輩から後輩へ教える新人研修。
この仕組みにしたのは、教える先輩社員にも
非常に良い相乗効果が期待できるからだ。
具体的には、以下のような効果が考えられる。

●先輩社員への効果
・ 教えるために、知識を整理できる
・ 教え方を試行錯誤することで発想の訓練になる
●新入社員への効果
・ 先輩社員との交流・親睦化
・ 近い視点での教授による、会社への理解度の向上

このように新人研修という会社の施策を多面的に捉えることで、
そこに相乗効果が生まれ、
本来の目的以上に有効な機会となるということ。

キーワードは“関わり”だ。
関わりを持たせることで興味誘導ができ、
求心力にもつなげることができるのだ。
これが、中島流に言うと“リレーションズシナジー”。

この“リレーションズシナジー“を活かしたこんな事例がある。

ある街づくり計画の一環で、
「シンボルマークの設置」という仕事がまわってきた。

そこで、住民投票を取り入れ、シンボルマークを選定することにした。
この展開により、多くの住民の参加が促され、
帰属意識を向上させる機会となったのだ。

すなわち、何らかの“関わり(リレーション)”を持たせることで、
自分の街に対して興味を持ち、再確認できることとなった。
これが“リレーションズシナジー”。

これは母国との関係でも同様だろう。
オリンピックがその最たる例だろう。
競技に直接参加していなくても、応援という形で関わりを
持つことで、その国の一員であるという
帰属意識の確認と高揚を実現するのだ。

さまざまな施策を連鎖させ、“関わり”を持たせることで
大きな効果を追求する。
この“リレーションズシナジー”こそ、
これからの時代に求められる展開となるだろう。


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参加することで自分たちの街を再発見!

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04/30
2013

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台湾を美しくする会“年次大会”

4月20、21、22日。
なんと総勢約150人の日本人が、ある目的のために台北に集った。
その目的はというと…
もちろん台湾のトイレをピカピカにすること!
しかも、皆“手弁当”でした~。

今年で10年目を迎える“台湾を美しくする会”。
節目ということもあり、
先日台湾の台北市で盛大なイベントが開催された。

もちろん私も掃除に学ぶ会の本部世話人として、
いろいろとお手伝いさせていただいた。
(掃除以外には、鍵山秀三郎相談役、田中義人会長、台湾の徐重仁理事長の
鼎談<ていだん>のコーディネートや掃除風景の取材等々も~)。

1日目。
昼過ぎに台北に着いた私たちは、セレモニーと上甲晃先生の講演会を
聴いた後、交流会に参加。恐らく台湾の方も300人近くはいただろう。
交流会は大いに盛り上がり、
あとは翌日のトイレ掃除を待つばかりとなった。

2日目。
いよいよ掃除実習のスタートだ。
朝、会場である台北市の小学校に行くと、
なんと既に約800人もの現地参加者が集まっていた
(正直これには驚いたな~)。

「日本から約150人も参加してくれるのなら」。
台湾の方々の“掃除道”を学びたいという気持ちを、
まずは集いの規模から感じることができた瞬間だった。

経験豊富な日本人リーダーを中心に、
清掃実習は充実したものとなり、満足の輪と共に終了。
実習後の参加者の感想発表でも、
その満足感と今後の期待感が伝わってきた。

今回のイベントに参加させてもらい、台湾の方々がどれだけ
“掃除道”に対して、真面目に向き合おうとしているか理解できた。

集まった約800人の台湾の方々は、
鍵山相談役の“掃除道”をしっかりと受け止め、
台湾全体に広めようとしている。

いや~、やはり徹底した掃除というものは、
人の心(考え方)を変えていく最たるもの。
善をしっかり理解する力、まさに“良知の発現”を促す行動なのだ。

「掃除を徹底して行うことにより、
日本中を美しくすると共に“良知の発現”を促し、
多くの人たちの価値観を一歩ずつ良い方へと…」。

こんな考え方を台湾の人たちもしてくれて、
“掃除道”に取り組んでくれる。
これはすご~くうれしい事。世界において
“自分の国さえ”という考え方ではない国が増えるのだから…

日本を美しくする会は今年で20年目。
台湾を美しくする会は今年で10年目。
掃除の会は、ちょうど節目の時を迎えようとしている。

そういう意味でも、今回のように大勢が参加したことは、
お互いのベクトルを確認する意味でも重要なものだった。
台湾掃除に学ぶ会も新たなスタートが切れたことは間違いない。

ここから“掃除の縁”で
さまざまなシナジーが世界に拡がっていくことを期待する!

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台湾を美しくする会・全国大会スタート!

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掃除は“良知の発現”を促す!

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“掃除道”に真剣に向き合う台湾の人々

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日本からは約150人が自費で参加

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04/22
2013

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自分の手をいいことに使う “良知の発現”

「人には本来、善を理解する力が備わっており、
仕事や日常生活での実践をきっかけに、良知を知ることができる」

陽明学を広めた儒学者、王陽明氏の“良知の発現”という考え方だ。

この“良知の発現”の例を身近なところからあげるなら、
やはり“日本を美しくする会”が実践している「徹底した掃除」だろう。
(私も、関わらせていただいてもう8~9年になるが、未だに気づかされることがたくさんある)

そんな“日本を美しくする会”で相談役を務める鍵山秀三郎氏は、
小学生を対象とした講演会で、子供たちにこんな2つの“お願い”をしているという。

1. 「頭のいい人になってください」
 私の言う頭のいい人とは、計算がよくできるとか、
 漢字をよく知っているという人のことではありません。
 いつも“いいことを考える人”のことです。

 そして、“いいことを考える人”になるためには、
 自分の手を「いいこと」に使うことです。

 いいことに手を使う人は、頭でもいいことを考えるようになります。
 いいことに手を使いながら、悪いことを考える人はいません。
 人間の手と心は連動しているからです。

2. 「小さな勇気を持つ人になってください」
 大きな勇気を持てと言われても、
 そんなに簡単に持つことはできません。
 しかし、小さな勇気なら、その気になりさえすれば
 いつでも誰でも持つことができます。

 例えば、「約束の時間を守る」とか
 「お母さんの手伝いをする」とか
 「信号を守る」というようなことです。
 こうした小さな勇気をいっぱい
 積み重ねていくと、やがて大きな勇気になります。

(『鍵山秀三郎の美学』より抜粋)

このように、いいことに手を使い、小さな勇気を積み重ねていくことで、
いいことを考える頭が育つ、という鍵山氏の教え。

この教えこそが、王陽明氏の言う
“良知の発現”の本質なのではないだろうか。
そして、これからの時代を担う子供たちは勿論、
今、ビジネスに生きる大人たちにも浸透させていくべき考え方だ。

即物的なお金やモノばかりを優先する現代のビジネスの中で、
大人たちがいつのまにか忘れてしまった
“いいことに手をつかう”という精神。

これからのビジネスは、人のためになる発想をし、
社会にとっていかにいい仕事をできるかがポイントである。

そのための行動や時間の使い方こそが“良知の発現”になり、
結果として、社会性のある“Good Job”につながっていくのだ。

やっぱり、毎朝の道路掃除はやめられないか…。

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発足20年目の笑顔

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徹底した掃除で得られるものとは

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街と心をクリーンアップ

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