これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

10/28
2013

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自己紹介の威力

秋山木工の秋山利輝社長が開催しているワークショップでは、
“あること”を徹底して参加者の方々に訓練させる。
その“あること”とは…自己紹介!
いかにいい自己紹介をするかだ。

先日、リーダーズセミナーの研修で秋山木工を訪れた。
皆、秋山社長から直々に厳しい指導を受けたのだが、
自己紹介というのはなかなか難しいもの。

そこで、丁稚として今年秋山木工にやってきた(入社?)
女性がお手本を披露してくれた。

「私の出身地である沖縄には、
 今や米軍基地と観光しかありません。
 このままでは、沖縄は風前の灯火です。
 だから私は秋山木工でできた職人となり、
 たくさんの家具づくりをし、
 その職人技を沖縄に広めます」

…と、1分間の自己紹介に
こんな話を織り交ぜて聞かせてくれた
(秋山木工の自己紹介は1分間というのがルール)。

彼女はまだハタチそこそこというが、
沖縄の未来を自分の手でつくって
いこうという社会性のあるビジョンや、
どれだけ真剣に家具大工という
仕事と対峙しているかが伝わってきた。

ひとくちに自己紹介といっても、
その内容次第で十分に人の心を惹きつけられるもの。
そこで…私も弊社クオーターバックのスタッフたちに
1分間の自己紹介をさせてみた!

印象的だったのは、スタッフの8割が制限時間よりも短く
自己紹介を切り上げてしまったこと
(初めてだからしょうがないとはいえ、
 う~んなんとももったいない!)。

そして、名前や出身地、会社の業務内容など
自分の基本的なスペックを発表するだけで
終始する内容が多かったこと。

そこで、通り一遍の自己紹介に
しないための中島流・3つの自己紹介の
ポイントを紹介しよう。

1つめは、前半の20秒で名前や会社名などの
基本的なスペックを語り終えること。

2つめは、特技や実績、こだわりなどをしっかり入れること。
これも15~20秒くらい!? 中島流に言うと
“ピックアップ&クオリティ”ってとこ。

そして3つめは、ビジョンだ。
残りの時間でより社会性のあるビジョンをしっかり語ること。

できることなら、“季語”として時流を入れるとベター!
たとえば今であれば、2020年のオリンピックやおもてなし、
半沢直樹などなど…を話の中に織り交ぜての自己紹介は、
より多くの人たちを惹きつけること間違いなし。

大事なのは、そこに集まっている人たちに
「この人の話をもっと聞きたい。この人ともっと関わりたい」
と思わせること。意味のある自己紹介について考えると、
自分の目指す生き方や今後のビジョンに行き着く。

自己紹介の訓練をすることは、自分の志を固めて
日々を意味あるものにするきっかけづくりになるのだ!
たかが自己紹介、されど自己紹介…ってことだ。


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秋山木工の秋山社長

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見事な自己紹介を披露した丁稚の女性

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「聞く」姿勢も大切だ

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自己紹介1つで印象は変わる!

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10/21
2013

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「心学」を活かす

「石田梅岩の思想に学び、現代のビジネスに活かす」。

開講してから今回で6回目を迎えた『石門心学・実践講座』。

毎回、特別講師として「心学修正舎」の後藤三愚(ごとうさんぐ)先生を迎え、
石田梅岩の書籍『都鄙問答』からもしっかりと石門心学を因数分解している。

約300年前、石田梅岩によって語られた「正直・倹約・勤勉」を柱とした
商人道であり、人の道である信念を広めるための考え方、石門心学。

その当時から老若男女、身分を問わず支持されているこの学問は、
難解なことを平易な日常に変換して分かりやすく説いている。

儒教(荀子)から来ている言葉ではあるが、
私の書籍『儲けないがいい』にも登場する“先義後利”という言葉。
これを世間に広めたのは石田梅岩なのだ。

この価値観は、もはや日本らしい考え方であり、
日本の価値観と言っていいだろう
(京都の老舗「半兵衛麸」は約300年の間ずっと家訓にしているほどだ)。

そして、遡ること約2500年。孔子もこのように語っている。

「難きを先にし 獲るを後にする」により“仁”が得られるとし、
「事を先にし 得るを後にする」ことで“徳”が高まる。

つまり、難しい仕事を自ら進んで引き受け、
利益を得るのはその後でいいということ。
すなわち、石門心学はそのような仕事の取り組み方や道理ある生き方を
“石田梅岩流”にまとめたものということになるのだ。

いや~、やはり『石門心学・実践講座』には、
今の時代においても重要な“価値観”が多く含まれている。

って、もちろんこれだけで終わらないのが中島流。
“実践”と言うからには、やはりただ知識を詰め込むだけではないのだ。

石門心学の価値観、モノの考え方を、
どのように日々のビジネスや生活に活かせるのかが重要なのである。

そこでその活かし方についてさまざまな業界の経営者が
10数人も集まってディスカッションする時間も取るのだから、
そこに相乗効果が生まれないはずもない。

数字を上げるだけが企業の目的ではない。
次代の経営を「梅岩」から学んでみてはどうだろう。
これからの時代の高みを目指す方は、是非行動を!

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日程:毎月第3月曜日(予定)
   18:00~20:00(受講料:1,000円)
会場:株式会社クオーターバック
アクセス:JR飯田橋駅東口より徒歩5分
URL:http://www.q-b.co.jp/img/common/sekimon.pdf
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第6回石門心学・実践講座

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石門心学をしっかり学ぶ

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特別講師は後藤三愚先生

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経営者とのディスカッションは重要だ!

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10/07
2013

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「ブラック・ジャック」の貢献

ER=“Emergency Room”すなわち“救急救命室”。
ER専門医とは、救急患者のための医師を指す。
先日、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」
を見ていると、ER専門医がとり上げられていた。

その彼が医師を目指したきっかけは、
手塚治虫氏の名作漫画『ブラック・ジャック』だという。

今までにも何回か医師にスポットをあてた番組を見たことがあるが、
私が覚えている限り、ブラック・ジャックに憧れて…という
医師が何人かいた記憶が!?

つまり、現在日本で活躍している医師の多くは、
ブラック・ジャックに感銘を受けてその道を選んだということだ。

ブラック・ジャックの連載がスタートしたのは、
1973年(なんと40年前!)。
有名な話だが、手塚氏は医師免許を持っていた。

しかし医療技術は年々進化していくため、
いろいろと調べながらの連載ではあったという。
表現や用語のミスで糾弾されることも数多くあったそうだ。

東大医学部の学生から「でたらめを描くな」という
抗議の手紙をもらったこともあったとか
(「東大生ともあろうものが、漫画に嘘があることも知らないのか」
 と、手塚氏も言い返したらしいが!)。

しかし、手塚氏がブラック・ジャックを通して
描きたかったのは医療技術ではない。

「患者の延命を行うことが医師の本当の使命だろうか。
 延命治療を行うことで、本当に患者を幸福にできるのか」
という手塚氏ならではの見地を通した“医師のジレンマ”だ。

手塚氏は自分の描きたいテーマを突き詰めて、
存在感のある情報発信をし続けていた。
当然、肯定的なレスポンスだけが返ってくるわけではないが、
手塚氏は否定的なレスポンスにも屈せずに自分の哲学を貫いた。

だからこそ、結果的に社会や人々に
大きな影響を与える作品を生み出したのだ。

実際にブラック・ジャックに感化されて医師を目指した人は多いし、
目指すべきベクトルについて考えるきっかけを
現役の医師たちにも与えただろう。

もしかしたら、手塚氏ほど“ロングレンジの大局観”を持って
作家活動をしていた人はいないかもしれない。
当時を生きながら、子孫の代まで考えて描いていたのだ。

まさに、たかが漫画、されど漫画!
ブラック・ジャックの貢献、すなわちシナジーはまだまだ続いている。

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40年間“憧れの医師”であり続けるブラック・ジャック

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09/24
2013

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先手必勝ならぬ、先手必照

先手を打つ商品開発は、
思わぬ(思っていたかも)相乗効果を得られる。

家事代行を行う、株式会社ベアーズ。
その創業経営者の高橋ゆき氏はビジ達でも度々ご紹介し、
私がパーソナリティを務める『BUSINESS LAB.』にもご出演いただいた。

先日、NBC(東京ニュービジネス協議会)のイベントで
“広報”という角度から改めてベアーズの事業展開を聴いたのだが、
商品開発の内容とタイミングを理解すると見えてくるものがある。

・2006年法人会員制度導入
女性の社会進出が増え、今や共働きをする夫婦もかなり多い。
それによって家事をこなすことが難しいという女性が増えている。
そんな女性に向けて、家事代行を会社の
新しい形の福利厚生として取り入れてもらうという提案。

・2010年ファミリーサポートサービス
介護は介護を行う家族にも非常に負担の大きいもの。
このファミリーサポートサービスは、
そんな介護する側の人をサポートするサービスだ。

・2012年シニアサポートR60
これは介護サポートサービスではなく、
定年を迎えセカンドライフを送る
アクティブシニアに向けたサービスだ。

この取り上げた3つの商品に共通していることは、
社会背景や時代背景にマッチし、
さらにターゲットが絞られた商品開発がされているということ。

しかも、市場として人々が注目する前に先手を打って
商品開発を行っているのだ。

先手を打てば業界のリーダーシップをとれるだけでなく、
メディアが注目してくれる。
時代の変化を伝えるメディアは、その変化を取り込んだ社会現象、
すなわち新しいサービスや商品に着目して紹介するということだ。

実はベアーズは1999年の創業以来、
ほとんど広告費をかけていないという。
しかし、先手を打って商品開発をしているため、
広報の役割を多くのメディアが担ってくれているのだ。

先手必勝といえるが、
先手はメディアが“必照”してくれるのだ。

ターゲットを絞り込んだ商品開発が、
需要をつくると共に、メディアの注目も集めるということ。

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美人経営者である高橋ゆき氏!

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先手必勝で先手必照!

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09/17
2013

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もっと、日本を美しくする会 発進

2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が
「TOKYO」と発表されてから約1週間。
まさに今、“五輪旋風”が日本に巻き起こっている。

そんな中、私中島はと言えば、
毎朝の習慣であるゴミ拾いをしながら、
「果たして海外の人たちが日本を訪れたとき、
“日本はきれい”と本当に思ってくれるのだろうか」
と、考えていた。

やはり海外の方々には、どこを歩いてもゴミの落ちてない、
きれいな日本を見てほしいもの。

しかし、いつものようにカフェで原稿を書いていても、
隣の席で次から次へと営業電話をする
40歳くらいのビジネスマンを発見してしまう現状。
ここにも“ゴミ”が落ちている。

なんて美しくないのだろうか…。
道や植込みの下だけではなく、
こういったカフェでのマナーも美しくあるべきだ。

“もっと”日本を美しくしなければ!

今週のFine Spiritsキーワードでも語っている“仁・義・礼・智・信”、
そして“お・も・て・な・し”という価値観も確かに大切。

しかし、まずは誰でもできる身の回りの環境整備、
マナーや礼儀を守ることの美しさを、
一人ひとりが意識しなければならないと思うのだ。

中島流にキャッチフレーズを付けるとするならば、
『美しい日本、景色も心も美しく!』
こんなところだろう。

そしてやはり考えれば考えるほど、
その最たるものは “掃除”であり、
“環境整備”ということになるのだ。

掃除をすることで、色々なことに気づける、
謙虚になれる、感動する心が芽生える。
掃除こそが、日本の景色も心も美しい方向へと導いてくれるのだ。

7年後、オリンピック競技場や宿泊所、ホテルはもちろん、
東京のどこに行ってもゴミひとつ落ちてない…
なんて状況を見た海外の人は、美しい見た目だけでなく、
この状況をつくりだす日本人の価値観にも感動するのではないだろうか。

「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」

こんな価値観のもと、「日本を美しくする会」が発足して20年。
そして、鍵山秀三郎氏が掃除道に取り組んで50年がたった。

このような日本の、日本人の目に見えない価値観こそが
世界に発信したいものなのだ。

2020年に向け“もっと日本を美しくする会”発進!

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東京にオリンピック・パラリンピックがやってくる!

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掃除は美しい心をつくる

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目に見えない価値観を発信していこう!

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“もっと”日本を美しく!

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