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2012
オルフェ―ヴルが思い出させてくれた、“できるけど、しない”
オルフェーヴル、そこだかわせ!
なんて言いたかったけど…。
とにかく、感動するいいレースでした。
残念ながら、またも馬券は獲れなかったけど。
それにしても、15~20分もの審議は、
めったになく珍しい。
普通、これだけ長い審議なら、1着2着が
入れ替わったりするんだけど…う~ん…。
(まだ、単勝馬券を捨てられない私がいた。)
それにしても…勝負としてのぶつかり合いが、
そこにあることを感じた。
(実際にぶつかり合い、審議になったわけだけど…)
いや、騎手だけでなく血(血統)の
ぶつかり合いであり、
調教師たちのぶつかり合いだったのかもしれない。
何につけても、このジャパンカップは
いいレースだったのだが、
馬券もハズレ、競馬仲間もいない競馬場からの帰路では、なぜか、私の頭の中から競馬のことはス~っと離れていくのだ。
(寂しいことだが…)
そして、私の頭に浮かんだのは…
20数年前のこと。府中競馬場のまわりは
畑・畑・畑だった。
府中本町から競馬場までは畑の中を
10分ほど歩いて辿り着いた記憶が…。
おじさんやおばさんが、畑仕事を
している傍を通って、
ハズレ馬券(そんなにいつもハズレないけど…)を買いに来ていたのだ。
そう、いつも不思議な気持ちで、
そのおじさん、おばさんを見ながら通っていた。
畑の面積のせいか、いつも手仕事の畑仕事だった。
だから、今日は何をやっているんだろう。
草取り? それとも間引き? なんて、
気になったものだ。
実は、手仕事は、人の興味を引き付けるのだ。
ある農家のおじいさんは、それを知っていて、
あえて家のまわりでの仕事は、鍬や鎌そして、
手を使い、
一切、機械類は使わなかったと聴いたことがある。
すると、孫たちが近づいて来て、
おじいさんの農作業を見て、手伝うことが多くなった。
そう、トラクターや機械は、人を遠ざけることを
おじいさんは知っていたのだ。
そして、その後、孫は農家の後継ぎを
決断したという。
あえて、機械を使わないことが、結果、
後継者づくりに繋がるのだ。
“できるけど、しない”には、ロングレンジで見ると、
いろいろなリターンがあるということ。
私は、いまだに馬券は電話や
インターネットは使わず、
マークシートに書き込み、窓口に行って買っている。
そして、今日のように、現場に行って競馬の空気感を
味わうようにしているのだ。
さて、今後どんなリターンがあるのか、楽しみだこと。
ふっふっふっ…。