これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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05/29
2017

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石坂社長、里山の可能性を語る

ヤメテ~~くれ~~。
オレを羽交い絞めにして、
いったい何をしようと…石坂社長。
まだ、お天道さんが見てるってば!
(ははははっ…)

AIであり、IoT、VRなどがもっと進化すると、
石坂社長が触っているのはあくまで
Mr.セイージ(ぬいぐるみ)なのだが、
その触り感触がそのまま私が体感できたりするのだ。

そんな日も、それほど遠くないはず。
(はっはっはっ…そんな話をしたいわけではない)

さて、今回石坂社長とお会いし話をしたのは
今どきの先進の技術を活かす話ではなく、
その逆方向とも言える自然界の“里山”を活かす話。
いかに里山が生物学や人間学からも
重要な役割を担ってくれているということ。

やっぱり里山は、地球が時間をかけて
つくってくれた私たちへの(?)贈り物だし、
循環をテーマに活かし続けられる自然の産物。
そして地域の文化づくりにも貢献してくれるし、
子供たちの人間形成にも大きく影響を与えてくれるのだ。

そこで、石坂社長は会社が管理する
東京ドーム約3.5個分の里山を活用し、
“里山の可能性”をもっと追求していきたいという。
いまでもこの地を訪れる子供たちは年間で3,000人。
大人も含めると30,000人もの人たちが訪れている。

だから、環境学習の場であり、
多様性ある里山とのつき合い方を
体験できる場にして行きたいというのだ。

すばらしい!石坂社長。
石坂社長は産業廃棄物のリサイクルだけに止まらず、
私たちにとってかけがえのない里山を生み出し、
存在意義まで発信しようとしてくれている。
日本にとって大切な“里山”を
活かし、次の世代に継いでいく。
まさにこれが“里山と生きる協会”の発足の目的なのだ。

石坂社長、“益はなくとも意味はある”協会としていきましょう!
えっ!益もあり、意味もある協会にしたい!
経済的にも循環する里山ということですね。
は、はい。目指しましょう。
Mr.セイージも協力します。

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Mr.セイージはうれしそう

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中島セイジもうれしそう

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こちらが壮大な敷地

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選ばれるビジネス

05/29
2017

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歴史、文化を活かしたストーリー性

夕焼け小焼けの赤とんぼ
負(お)われて見たのはいつの日か

誰もが一度は聴いたことがある『赤とんぼ』。
作詞が三木露風、作曲は山田耕筰による日本の代表的な童謡だ。

実は三木露風は兵庫県たつの市出身。
先日「日本を美しくする会」の企業見学会で、
たつの市を訪れたときにこの『赤とんぼ』の歌詞を見かけた。
一緒にいた人は、それを見て初めて
「おわれて」という歌詞が「追いかけられて」ではなく
「背負われて」という意味だと気付いたという。

私も仕事柄、いろんな地方にいくことがあるのだが…、
やはり日本はどこに行っても、
その土地ならではの歴史であり文化を知ることができる。

他にもたつの市といえば、
そうめんブランドの「揖保乃糸(いぼのいと)」が有名だ。
なんと手延そうめん全国シェア40%を誇っているのだとか。
市の歴史をみると、1418年に書かれた寺院日記の中に
すでに「サウメン」という記述があるという。
(つまり600年も歴史があるってこと!)

やっぱりストーリーを知って食べると、
よりその美味しさを感じるよねぇ~。

そして、私が見学先の手土産に持参した新正堂の「切腹最中」。
新橋のもともとのお店の場所が、
忠臣蔵で有名な浅野内匠頭が切腹をした場所とのことから
現店主(渡辺仁久氏)が発案した商品なのだが…。
実はたつの市は播磨赤穂藩があった場所。
つまり赤穂浪士の地元だったのだ!
いまや1日に4000個を売り上げる人気商品との予期せぬ
つながりには驚いた。

さらに隣市にある、1346年に建立された世界文化遺産で
国宝の姫路城も見学した。白鷺城とも称される美しいこの城は、
いまや年間280万人を超える日本一の入城者数を誇っている。

さて、ここで私が語りたいのは、
たつの市周辺には観光名所がたくさんあるということではない。
「日本を美しくする会」の企業見学会でたまたま訪れた
兵庫県たつの市だけでもこんなに歴史や文化を知り、
ストーリー性を感じることが出来たってこと。

だから、先ほど紹介した「揖保乃糸」にも「切腹最中」にも
姫路城(白鷺城)にも、固有のストーリー性があり、
多くの人たちから選ばれるものとなっている。

そこにスト-リー性があるからこそ足を運ぶ。
そのストーリーがクチコミで広がる。
そしてブランディングが確立する。
やはり、これを活かさずして、
ビジネスは活性していかないのではないか。

すなわち、ストーリー性を持たせることこそ、
多くの人たちが耳を傾け、興味を持ち、
結果として選ばれる理由になるということなのだ!

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今回の企業見学会では兵庫県たつの市に訪れた

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「赤とんぼ」の作詞者 三木露風はたつの市出身

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姫路城は2015年に修理工事を終えたばかり

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280万人という日本一の入城者数を記録した

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有名なそうめんブランドの「揖保乃糸」

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手延そうめん全国シェア40%を誇っている

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新正堂の看板商品「切腹最中」

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ありがとう、感謝します

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2017

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スタバの心に響く“非効率”

カフェで穏やかな時を楽しみながら、
集中して書き物をする…
私にとっての日常である。

日頃からたくさんのカフェに行っているが、
先日久しぶりにスターバックスへ足を運んだ。
そこで席に着いた時、あるものを見つけた。

私のはす向かいの女性のカップに、
「Thank you!」という文字と
動物のかわいらしいイラストが描いてあったのだ。
(残念ながら私のカップではなかったが…)

Webで調べたところ、スターバックスの
メッセージに関するたくさんの投稿を見つけた。
これはたくさんのスタッフが心がけ、発信しているということだ。
たとえば、東京で建築に携わる仕事をしていた
とある男性。4回目にスターバックスを利用した際、
コーヒーカップに
「いつもありがとうございます」
というメッセージが書かれていたという。

もちろんその男性は嬉しい気持ちになったそう。
それと同じように、メッセージを書いてもらった人は
ほっこりした気持ちになり、次はいつ書いて
もらえるんだろう…? と期待するはずである。

このメッセージは、注文の際にスタッフと
ちょっとした会話(天気や最近の話題)をすると、
スタッフの気持ちがほぐれ
書いてくれる率が高くなるようだ。

お金はかからないものの、ちょっとした手間はかかる。
つまり、ディズニーで言う「箒アート」のような
ものでも、書いてもらった方にとっては
かなり嬉しい気分を演出してくれる。

スターバックスが日本に上陸してから20年。
色々なセルフサービスのカフェが街に溢れているが、
そのほとんどが生産性を考え、効率を追求したものばかり。
それに伴って店の利用者のマナーは悪くなる一方。

そんな効率の中にあって、スターバックスの
少し手間のかかった“非効率”サービスは、
お客様の心を癒してくれる。
まさに心に響くサービスとなるのだ。

実は拙著『非効率な会社が上手くいく理由』
の中でも“非効率”に着目して、
同じようなことを発信している。

1つの企業として
効率ではなく非効率を優先させることで
お客様との太いパイプを持つことができ、
結果的に選ばれる会社になれるのだ。

まさに今の時代、どの店・どの企業も
効率を追っていく時代になってきている。
しかし、今のままではお客様が感じる
サービスの差は価格だけになってしまう。

しかし心に響く“非効率”がプラスされた途端に、
それは多くの人達から選ばれる理由になっていくのだ。

コストのかからない心に響くサービス。
それがスターバックスから学ぶべき、“非効率”なのだ!

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可愛らしくこちらを見つめている…

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まさに嬉しい“非効率”だ!

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色々なバリエーションがあるようだ

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05/22
2017

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「“見性悟道”、奥田政行シェフの実践」

こんな僕が、ある日気づいたんです という。

“生命のエネルギーはこの地球上で
絶えず循環しています。
そんな地球上の生きとし生けるものの命を
つなぐのが料理人の仕事。
食材のささやきをひと皿の上に現したい。
命は命によって生かされていることに
気づいた時に僕たちは地球上の循環の
一部になれるのです。”

まさにその道のプロフェッショナルとして
奥行きを理解しているからの言葉。
さすが奥田政行シェフ。

先日も、私たちの目の前で
その料理人としての腕さばきを見せてくれた。
それだけで会場の人たちはまるですでに
料理を味わっているような満足顔となってしまうのだ。

その会場で早速購入したのが
「食べもの時鑑(じかん)」という奥田シェフの本。

冒頭の言葉も含め、奥田流の考え方であり
メソッドが集約されていると言っていいだろう。

そのプライスは“10,000円”なのだが、
料理人としての哲理哲学もあり、
その使える内容からはリーズナブルと
言ってもいいように思う。

実は冒頭の言葉をくり返して読んでいて
頭に浮かんだのが、“石田梅岩の性理(せいり)の段”。
今から約300年前に梅岩が悟り、
塾で語っていたということとオーバーラップするのだ。

梅岩は“天道”のダイナミックな“正々”作用を語り、
生物の相互依存性と殺生の不可避性の自覚、
それゆえの謙虚な消費態度にまで話を展開していたという。
いかがだろうか。
最終の発信するカタチこそ違え、
その話の根はいっしょと言えるのでは!?

そして、奥田シェフは
“料理人は、それらの命をつなぐのが役割”
ときっぱりいい放っている。

奥田シェフはこの20年間、人間として料理人として
さまざまな厳しい体験をし、そして逃げることなく
追求し続けたことで、
梅岩と同様の悟りの境地に至ったのでは…

「見性悟道(けんしょうごどう)」という言葉がある。
自分本来の姿を悟り、実現に向かうこと(?)と
捉えているが、まさに奥田シェフは
そんな境地なのではと思ってしまう。

そのくらいこの「食べもの時鑑」に
展開されていることも、
このところの奥田シェフの話も
突き抜けた感が伝わって来る。

さて、私もそろそろ突き抜け「見性悟道」に
至りたいのだが、これがなかなか難しい。

情けない話、まだまだ煩悩がそれを阻むのだ。

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食べもの時鑑(じかん)

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プロフェッショナル奥田シェフ

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“料理人は、それらの命をつなぐのが役割”

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“無知の知”を知りエコーロケーション戦略へ

“無知の知”ということばがある。
簡単にいえば、自分が無知であることを自覚している、
という意味だが…。

東大卒のエリートはこれが無い人が大勢いるという。
ソクラテスの“無知の知”ということばは知っているが、
受験に合格したところで彼らの学びは止まっており、
その本当の意味を理解している人はほとんどいない!
…と、これは『里山資本主義』の藻谷浩介氏が話していたこと。
(東大卒の藻谷氏だからいえることだねぇ…!?)

さてこの“無知の知”、東大生に限らず、
どれほどの人が実感を持って知っているだろう?

私自身の話をすると、この春カンボジアへ行った際、
プノンペンをこの目で見て初めて、
カンボジアで過去に何が起き、
今に至っているのかをやっと理解した。
今、世界と世界経済に何が起こっているのか。
ネットで知れることも多くあるが、これはあくまである部分だけ。
実際に体験して初めてわかることが山ほどあると実感した。

私が展開しているワイナリー構想も同様だ。
構想を具体化していく途上で浮上するハードルによって、
法律の部分で左右される土地活用やワイナリー支援のあり方など、
初めて気づくことがたくさんあった。

私はまさに、実際に行動するなかで“無知の知”を実感してきた。

今、IoT、VR、AI、フィンテックなど、
私たちの常識を覆す新技術が次々に登場している。
時代は常に動いており、半年で世の中は驚くほど変化する。
そう、今は誰もが“無知”となりうる時代というわけ。
だからこそ、中島流のあの
“エコーロケーション戦略”が活きてくるのだ!
(ビジ達でご紹介したのは、もう1年以上前かもしれないが…)

チャレンジをくり返し、その反響から
次なるチャレンジの内容や切り口・角度を考える、
これが“エコーロケーション戦略”だが…。
このくり返しで蓄えた活きた知識・経験が
ビジネスの世界で生き残るための活きた仕掛けとなっていくということ。
やはり、過去のデータからくる“知識”ではなく、
活きた“知恵”を知ることが大切ということだ。

今年の海外研修ではサンフランシスコに行くわけだが、
そこで訪れるシリコンバレーやSFベイエリア、そしてナパバレーも、
単なる知識と実際に見るのとでは
情報の量・質ともに大きな違いがあるだろう。

さあ、サンフランシスコで何を見て、
どんな“無知の知”を実感するか!
楽しみである!

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『里山資本主義』の藻谷浩介氏

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これが“エコーロケーション戦略”だ!

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