これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

12/18
2017

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「先義後利が塾」発進!

今、北海道の十勝芽室町で展開している
“Memuroワインヴァレー構想”。
私がその根本に据えているテーマは、
「孫子の代に何を残せるか」だ。
そこで、せっかく毎月芽室町に行っているなら
その間になにかできることがあるのでは…?
と考えたのだ。

そこで思いついたのが、「先義後利が塾」!
芽室の若者たちが世の中を理解し、
地球規模で物事をみてチャレンジできるように
寺子屋的塾を開催し、発信することにしたのだ。

なぜ、「先義後利が塾」なのか。
拙著『儲けないがいい』のテーマでもある「先義後利」。
“義を優先し、利を後回しにせよ”という意味。
やっぱり、地球規模でみてもこの日本的価値観は
忘れてはならないってこと。

ところで、ビジ達で何度もお話している
先義後利だが、私がこの言葉と出会ったのは
いつのことだったか…。

今から15年ほど前、
創業300年を超える京都の老舗お麸専門店、
半兵衛麸の11代目当主に取材するという機会があった。
この半兵衛麸の家訓が、“先義後利”だった。

半兵衛麸の10代目の日記によると、
戦後間もない頃は麸の材料を確保するのも
難しい状態が続いたが、
決して正規のルート以外から仕入れることはなかったという。

『うちは昨日今日でできたお麸屋やないんや。
先祖代々がお麸で生きてきたんや。
このありがたいお麸をヤミからヤミに葬り、
金儲けするなんてマネはできないんや。
そんなことをしたら、ご先祖様に叱られるで。』
という日記。

結果的に、半兵衛麸は10年以上暖簾をおろすことになったのだ。
店舗を再開させるまでは
とにかく長い時間だっただろう。
しかし、暖簾をおろす前から社会性を重んじ、
通すべき義を守ったということ。
そして店を再開させるには苦労は多かったが、
以前のお客さまが応援してくれたのだ。
いまや京都では、半兵衛麸のお麸尽くしのランチは大人気という。

徹底するには勇気がいるが、常に意識したい言葉が“先義後利”。

ビジ達でもお話している「パラダイムシフト75」の通り、
時代は過渡期に差し掛かっている。
先義後利の意識を徹底していかないと、
私たちのビジネスも乱れて、社会も秩序を失ってしまうのだ。

芽室の地でかまえた、「先義後利が塾」!
北海道の地で、たくさんの若者へ
先義後利の重要性を発信していこう!

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「先義後利が塾」スタート!

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真剣に講義に聞き入る様子

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半兵衛麸10代目の日記より

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2017

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モウのよだれから“Fine Choice”へ

こらあ~、なめるな!
シルバーグレーの髪によだれがつく!
そのべちゃべちゃの鼻をそんなに近づけるなって。

興味を持ってくれるのはうれしいけど、
よだれまみれにされちゃねぇ~。
私はめったにお風呂に入れない身なんだから…モウ。

そう今回の主役は“モウ”なのだ。
この十勝でその昔から活躍してくれている
農家の仲間といえば“モウ”。
十勝はじゃがいも、トウモロコシ、小豆も有名だが、
モウが活躍し、北海道十勝ならではの美味しい乳製品を
作り出してくれている。

スイーツ親方としても注目される
芝田山親方(元横綱大乃国)も、
ここ十勝はスイーツ食材の銀座通りの
ようなものと語っている。

良質の小麦・砂糖(ビート)・小豆から、
バター・チーズ・ホワイトソースと
そのほとんどの材料が地元産でまかなえるという。
だから、あの六花亭や柳月が生まれ、
次から次へと美味しい新商品を生み出してくれているということ。

まぁ~そんなことを
メディアを通じて発信するスイーツ親方も、
十勝の芽室町の農家に生まれた地元産なわけだが…。

私が育った家にもモウはたくさんいて、
世話もするが、毎日たくさんの牛乳を飲ませてもらい、
持ちつ持たれつの生活をしていたと言ってもいいだろう。

ところがだ…。
このところのバター不足は皆さんもご存じだろう。
今もスーパーマーケットでは
「バター品薄のため、お1人様1つとさせて頂きます」
と書いてあったりする。

実は日本だけだなく、
フランスでも“バター危機”が勃発している。
このままではクロワッサンが店頭から消えてしまう…
とまで言われているのだ。
いまやバターの価格はほとんど
年初の約2倍まで跳ね上がっているという。
(これはあくまでフランスの話)

とにかく、バター不足の原因の根本は、
日本もフランスも酪農家の事業環境の問題があるようだ。
せっかく脂肪分の高い上質の牛乳を生産しても
それを評価し、活かしてくれなかったり、
飼料代の高騰で経済的に厳しい状態に置かれたり…。

それでいて未だに、休日はほとんどなく、
3Kの労働環境から抜け出せないのが実態なのだ。

これじゃ、牛屋なんてやってられないよ…と思うのは
自然の流れというもの。
さて、私たちにできることは…。

今、Memuroのワインヴァレー構想では、
チーズ工房もつくろうと画策している。
乳脂肪分をより上げようとチャレンジし追求している
酪農家たちと組んで、
より高付加価値の乳製品づくりをしようとしているのだ。

こんな、大手に頼らない地道なチャレンジが、少しずつだが
この地の酪農家へのひとつの光明になってくれればと。
まぁ、そんなことはできなくとも、私たちにできることは…

私たち生活者が割高に見えても、いい製品を買うこと。
いい会社がつくったものをいいお店から買うこと。
すなわち、中島流で言うところの“Fine choice”だ。
安いだけ、便利だからで買ってはいけない。
どの地で生産された原材料で、どんな会社がつくり、
どんな流通を通って売られているのか。
これを確かめてから買うということ。

これが、いい生産者を継続させ、
いい会社を活発化し、いいお店を応援することにつながるのだ。

あなたの“Fine choice”が、孫子の代の社会をつくるということ。
ふっふっふっ、モウのよだれくらい、受けて立ってやるよ。

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生活者としての責任を果たそう!

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選ばれるビジネス

12/11
2017

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ウシの上にも3年!

タイトルを見て
「なぜウシ?」と思った方も多いだろう。
そう、今回の話は「石の上にも3年」ではなく
「ウシの上にも3年」なのだ。

現在、
北海道で展開しているMemuroワインヴァレー構想。
地域の農家や企業と一緒になり、
様々な企画を進めている。
その中の一つに、酪農家とのチーズ工房がある。

この酪農家は400頭もの牛を飼育しており、
北海道の中でも大きな酪農家だ。
さらに、その生乳の乳脂肪分は4.3%と、
全国平均3.9%を大きく上回る品質なのだ。

なぜ、これほど高い脂肪分を保てるのか。
その背景には、この酪農家親子の
「本当に良いものを作りたい」という、
数年間にわたる戦いがあった。

一般的に、牛を育てるための餌には
“粗飼料”と“濃厚飼料”の2種類がある。
ほとんどの酪農家が、
デンプンやタンパク質を混合した濃厚飼料を使っている。
この親子も、当初は農協で勧められる
輸入品の濃厚飼料を使っていた。

それは輸入にたよった展開であり、
コストもかかる不安定な事業となっていることから、
「本当にこれで良いのだろうか?」と考えたのだ。
そして、牛本来の生態系に沿い、
牧草中心の粗飼料に切り替えようと決めたのである。

ところが粗飼料を使い初めると、
なんと400頭のうち100頭あまりが次々と死んでしまったという。

濃厚飼料で育った牛たちの胃袋は、
牛本来の反芻胃が機能せず
牧草の消化に対応し切れなかったのだ。
(牛には胃が4つあり、本来は耐えられるようになっているのだが…)

親子は、時にお互いを責め、ぶつかり合いながらも、
諦めず試行錯誤を続けた。
そうして数年かけて粗飼料に切り替えていった結果、
脂肪分4.3%という、高付加価値の生乳に至ったのだ。

この話を聞き、
ふと木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を思い出した。
木村さんは、無農薬のリンゴを育てようと、
11年もの間、不作に耐えて研究を続けた。
まともなリンゴができるまで
15年はかかったというからスゴい忍耐。

やはり、何事も一朝一夕には成し得ないのだ。
今までの“あたりまえ”を大きく変えるというのは、
とてもパワーがいること。
それは私たちのビジネスでも同じではないだろうか。
挑戦すると決めたなら、
起りうる困難にも覚悟を持ち、
忍耐していくことが大切なのである。

これこそ、まさに石の上にも3年…ではなく、ウシの上にも3年だ!!

(この生乳で作るチーズは、きっと一味違ったおいしさになるだろう…!
今からワクワク…!)

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Mr.セイージに興味津々…?!

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高い脂肪分を保てる理由を教えてくれた

この牛たちと一緒においしいチーズを作るぞ!

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先取りビジネストレンド

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2017

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バンコクでも“デフレの正体”が見える

「日本のデフレーションの原因は、
人口の減少にある」と発信したのは、
藻谷浩介氏の著書・『デフレの正体』だ。

つい先日、私はタイ・バンコクを体験し、
そこで藻谷氏が語るデフレの正体を
思い起こすことになった。

私がタイ・バンコクでお話を伺ったのが、
160~170人が働く工場をマネジメントしている
日本人の「Mr.小林」だ。
彼は30代からタイ・バンコクに身を置き、
ビジネスを展開してきたという
(もう60代だという小林氏)。

そんな小林氏からみて、
タイの今後の可能性を伺ったところ、
予想だにしない答えが返ってきたのだ…。

「タイに未来はない!」

私は今年4月カンボジアにも行き、
途上国ではあるが将来的な可能性を感じた。
またベトナムに行った時も、
関係者の話やその街の雰囲気から可能性を感じたのだ。

それではどうして「タイに未来はない」のだろうか?
カンボジアやベトナムは国民の平均年齢が低いのに対し、
タイの平均年齢は世界よりも10歳くらい高いという
(とはいえ日本のほうがさらに高いのだが…)。

さらに、労働人口が減ったことで、
ミャンマーやラオスなど他国からの
低賃金の働き手が増えてきている。
そのためタイの人たち自身が働く機会が
少なくなってきているというのだ。

私はここで、ハッと思い出した。
まさに、これが藻谷氏のいうところの
“デフレの正体”なのではないか…!?

もちろん、藻谷氏は日本のデフレ状況に対して
発信した考え方だったのだが、
いまその現象は世界のあちらこちらで
起ころうとしている。

労働もせず、少子・高齢化が進めば
経済活動が衰退し、需要不足になり、
結果的にデフレをひきおこしてしまうのだ。

ということはやはり、タイ・バンコクでも
デフレが始まろうとしている…!?

私は今回、実際に海外に行って体験し、
話を聞くことがいかに重要であるかを
改めて感じたのである。
まさに“Think Global , Act Local.”
地球規模で見て、行動していかない限り
自分たちの次なる一手は見えてこない。

ぜひみなさんも
“世界がどう動き、
その国にどのような可能性があるのか”を
実際にその国に行って確かめてみてほしい!

(☆ちなみに、2018年の海外研修ツアーは
5月末からバルセロナ&サンセバスチャンを予定!
興味のある方は、早目のお申し込みを!)

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タイ・バンコクでビジネスを展開しているMr.小林

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賑やかな街並み

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実際に足を運んで、体験しよう!

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2017

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Grab the flow, Go with the flow!

第139回目のαクラブ定例セミナーが先日無事終了。
参加者も多く、その満足度も高かったような…
今回の139回目というと、約25年目であり、
四半世紀継続してきたということ。
(すご~い! そして感謝!)

あの「Eカップの理論」を開発して
世間から注目されてから四半世紀経ったのだ。
(「Eカップの理論」を知らない人もいると思うが、
我ながら素晴らしい理論だと…あ~拙著にも載ってないし…)

注目のゲスト講師の登場で250人を越す人が集まったときもあったが、
台風の直撃で10人も集まらず、スカスカの状態で
お話しさせていただいたことも…
それでも139回重ねてこれたのは、みな様のお陰。

今回のテーマは“新・生活者の台頭”と銘打って告知していたのだが、
実際の話は“Grab the flow, Go with the flow”。
すなわち「流れを掴め、そして流れに乗れ!」という話に。
(新生活者の話はわずか10分程度だけ)

まあ~よくあることだが、告知する2ヵ月前はまだ
優先順位がしっかりと定まってなかったりする。
開催日が近づいた2日前頃に私のアタマの中に
“新しい時代のパラダイム”が浮かび上がってくるのだ。
(はっはっはっ…)

なんていい加減な奴だと思う方もいるだろうが、
特に今の時代、次の大きなパラダイムへの移行期間ということもあり、
ビジネスの背景は流れる雲のように変化し、
優先順位は次から次へと変わっていく。

そう、この変化に対応できないと貴方も貴方のビジネスも、
置いてきぼりを食らうことになるのだ。

だからこそ、今回のテーマが“Grab the flow, Go with the flow”
となったわけだが…

働き始めて40数年経ったこともあり、
社会が、ビジネスが、そして世界が常に動いてきたことを改めて実感する。
今も、常に流れているということ。

その流れを掴まないことには、
次の一手も見えてこないし、流れに乗ることなんてできやしない。
流れを掴むためには“challenge”なしには掴めないのだ。
大小は別にして常にchallengeしなくては!

ところで「Eカップの理論」は今も通用する理論だろうか?
次回の140回目の定例セミナーで、
“新・Eカップの理論”にchallengeしようかなあ!?

どう!? 聴いてみたくなったでしょう。
第140回目は2018年の2月頃かな?
でも、当日のテーマが急に変わってたりして…

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139回を迎えたセミナー

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多くの方にお越しいただいた!

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