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02/10
2025

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不合理に見える挑戦がもたらす“長期の合理”!!

先日、手にした山口周著の『人生の経営戦略』。
その中でも注目したのは「“長期の合理”が大事」のところ。

【短期の合理より、長期の合理が大事と!】

人生の戦略において“短期の合理より長期の合理が大事”
という考え方は、多くの成功者の経験に
裏付けられているという。

「優れた戦略とは、しばしば“短期的に見ると
不合理に見えるのに、長期的に見ると合理的”であり、
“部分で見ると不合理に見えるのに、全体で見ると
合理的”なわけですが、これは人生の経営戦略
=ライフ・マネジメント・ストラテジーについても
同様に言えることなのです。
たとえば、20代以前の「人生の春」において、
“ああでもない、こうでもない”と腰が座らずに
いろんなことを試しては止めるという人を見ていれば、
誰だって“この子は大丈夫かな?”と思うはずです。
なぜなら、短期的に考えてみれば、
とにかく何かの仕事に打ち込むことが、本人の成長や、
信用の形成という点では合理的だからです」と。

うんうん、学生の頃には新聞配達もし、デパートの掃除も、
上野のネクタイ製造の現場でも働き、居酒屋でのバイト、
ホステス60人もいるクラブでも働いた記憶が。
(身近でリアルな夜のお姉さんたちをウォッチできたのだ)
その後、就職してからも転々とするわけだが…
まさに短期的にみると不合理な日々を過ごしていたわけだ。
これは私の経験だが、優先順位は目先の勉強より
バイトで生活費を稼ぎ、社会を知ることだったかも?!

【高校卒業後、ドイツのデュッセルドルフで“そば打ち”?!】

そんなタイミングで、あるテレビ番組が
北海道の幌加内(ほろかない)高校のこの春卒業の
男子生徒を取材し紹介していた。
この高校では、“そば打ち”が必須科目になっていて
その男子生徒は“そば打ち”の腕前もよく、
卒業後は、ドイツのデュッセルドルフで
“そば打ち”を目的に就職するという。

これまでの常識では、少し学んだ“そば打ち”をテーマに
18歳で海外で働く道を選ぶことは、
周囲からは“不合理”な選択と見なされるに違いない。
しかし、長い視野で考えてみると、
この不合理に見える選択は、
彼にとって、実は“合理”となる可能性が高いということ。
先週このビジ達で紹介した“移動する人はうまくいく”
という考えにも合致している。
“そば打ち”という特技を活かし、
国際的な舞台で認知度を高めることは、
個人のキャリア形成や、独自の社会資本の獲得に繋がる。

そういえば、スティーブ・ジョブズの
“connecting the dots”の話も、このことを発信していた。
ジョブズが大学でのカリグラフィーの学びや
インドでのスピリチュアルな旅を通じて、
自分の経営に活かしたことと同様に、
この高校生の選択も長期的視野で見れば
豊かな人生を切り開く鍵となるはず。

↓ ↓ ↓
私たちの仕事においても、
短期的には非合理に思える選択や挑戦があるかもしれない。
しかし、令和の時代においては変化が激しく、
常に柔軟性が求められている。
会社として新たなチャレンジにより経験やスキルを積むことは
長期的には新たなドメイン開拓であり、
ネットワークの拡大にもつながり、
社員の成長やキャリア形成にもなるのだ。

失敗や試行錯誤を恐れず、どんどんチャレンジしていくことが
予期せぬ成功やチャンスをつかむことにつながるということ。
未来に向けて、自信を持って一歩を踏み出そう。

“短期の合理より長期の合理”を求めよう!

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山口周著の『人生の経営戦略』

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目からウロコのおすすめ本

02/10
2025

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『べらぼう』が描く“吉原”を通じて知る 多様性社会とこれからの“Japan”

今回は、おすすめ本でなく、おすすめ番組について。
奥浅草界隈にある我が社から、あの“吉原大門”までは
徒歩で15分というところ。
私の年代の人たちは、“吉原”という単語が口から発せられると
すぐにその人の顔をみて、笑顔になって
その話の続きを聴こうとするわけだが…
残念ながらいまどきの人たちは、
“吉原”がどのようなところなのかも知らない人が多いようだ。

そんな“吉原”がついにNHK大河ドラマに登場することに。
その“吉原”の存在さえ知らない多くの人たちは、
果たしてこの大河ドラマ『べらぼう』を通じて、
今後はどう解釈するのだろうか⁈

そして注目したいのは、東京都台東区として
この大河ドラマをどう活用してPRするかだが…
なんと「台東区大河ドラマ“べらぼう”活用推進協議会」
なるものもすでに設置されていた。

当時、蔦屋重三郎が生まれ育ち、
その才能を開花させたゆかりの地、台東区。
そこには、ドラマの概要紹介や、登場人物紹介も兼ねた
“べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館”まで
設置されていたのだ。

【『べらぼう』に観る、江戸時代における日本の経済と文化】

江戸時代の社会構造は、幕藩体制という特徴的な形態をとり、 
その経済と文化は多様性に満ちていた。
武士階級だけでなく、町人や農民の生活も豊かで、
商業の発展や文化交流も盛んだったという。
この時代の背景には、町の成長や交易の拡大があり、
人々の生活は様々な側面から影響を受けていた。

このドラマでは、特に“吉原”という遊郭の存在が
大きな役割を果たしていて、その存在が
当時の社会についての理解を深める鍵となっている。
“吉原”はただの遊郭ではなく、
当時の文化や人々の価値観を反映した重要な空間。
ドラマにおいては“吉原”を舞台にしたストーリーが展開され、
そこには商人や武士、町人たちの交錯する
人間模様が巧みに描かれている。

【“吉原”の多様性とその存在価値】

“吉原”の描写は、単に娯楽の場としての側面だけでなく、
社会の縮図として機能している点が注目されている。
ここでは、様々な階層の人々が集い、
そこでの交流を通じて江戸の文化が形成されていく。
また、“吉原の花魁(おいらん)”たちが持つ魅力や、
彼女たちの社会的地位も掘り下げられ、
女性の視点から見た江戸時代の複雑さも見えてくるという。

大河ドラマ『べらぼう』は、蔦屋重三郎を通して、
単に歴史的事実を描くだけでなく、
江戸時代の文化や経済の背景を現代に活かす
重要な機会を提供してくれている。
この作品を通じて、視聴者は当時の人々の生活や価値観を
知ることができ、過去と現在のつながりを
感じとることができるだろう。

例えば、商業と文化の交流が活発だった江戸時代は、
現代の日本においてもその影響を色濃く残している。
そして“吉原”が象徴する多様性や人間関係の複雑さは、
今も私たちの社会にも反映しながら
新たな価値観の形成に寄与しているはず。

このように、『べらぼう』を通じて学ぶことのできる
江戸時代の知恵や教訓は、
現代の日本の文化と経済を築くためのベースともなり、
私たちはその流れを汲み、
次世代へとつなげていくことが求められているのだ。

もしかしたら、この『べらぼう』から気づかされるあれこれは、
これからの魅力ある“Japan”づくりに
参考になるところがたくさんあるのかもしれない。
そんな視点で『べらぼう』を観ると、
もっとワクワクしながら楽しく観られるかもしれない?!

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“べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館”を訪問

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