これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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06/28
2021

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Japanese UP-CYCLE Vol.3/労働生産性をどう上げる!?

Vol.3とあるように今回で3回目。
そしてまた概念図もアップデートしているので
見てほしい。

皆さんご存知のように、アメリカの大統領選挙で
政権交代が起こると、ホワイトハウスの高官を始め、
スタッフは全て入れ替わる。
だが、そのことで、困る人がいるのか・・・?
というとそんなことはない。
退官後は大学、民間企業、シンクタンクなどで働くのだ。
ホワイトハウスでの経験を“ウリ”にしてキャリアアップと
なるとある本に書かれていた。
すなわち、人が入れ替わること、人が動くことで
その周りが活性化するということ。

日本の社会もこれに倣い、これからは人の異動を活性化し
労働生産性をあげていくべきというのが今回の話だ。
もう一つの組織にしがみついている
時代ではないのだ。
“組織の時代から個人の時代へ”の移行を理解し、
それをベースに考え、経済効率を上げていかねばならない。

昭和の時代は、組織の時代だった。
組織が人を牽引して、高度経済成長へと導いていった。
大量生産、大量消費に対応できる組織が利益を上げ、教育も
その組織に適した人材を供出するためのものだった。
そして、組織の言う通りに働いていれば
長く安定した給料がもらえたのだ。
ところが既に、経済成長の時代は終わり、
昭和の時代のシステムはもはや崩壊したと言っていいだろう。

そして、今や、日本の労働生産性は2019年の時点で世界21位!
アイルランドが1位で、アメリカは8位、ドイツ12位
先進7カ国のうちでは日本は最下位という。
“労働生産性”とは、従業員1人あたり、または1時間当たりに
生み出す成果のことで、
“労働の成果”を“労働量”で割った数値のこと。
あるいは、“作られる付加価値”を“労働投入量”で割った数値。

すなわち、“労働投入量”を少なくするか、“付加価値を高く”すれば
労働生産性は高くなる。
日本はこれを上げていかねばならない!!
このための提案がJapanese UP-CYCLE Vol.3とういこと。

Vol.2の時に7つの取り組みを提案した。
デジタル化、高付加価値化、など・・・。
今回のVOL.3では特に労働生産性を高めるためにその中の
4つに着目した。
1.DXの実践 ・・・ 日本は遅れぎみ
→ デジタル化、オンライン化
2.高付加価値化、高所得経済化 ・・・ アイデア不足
→ アイデアを出せる会社にする
3.キャリア転換 ・・・ かなり遅れている
→ スキルアップの繰り返しで企業の生産性をあげる
4.M&Aの優遇 ・・・ まだまだ中小企業ばかり
→ 経営者のM&A意識を高める

この4つを重点的に行い、日本の労働生産性をあげていかねば日本は
どんどん世界から遅れていくということ。

これからは個人が自分を最大限に活かすために、
求められるスキルを存分に発揮する組織へと動き、
組織も豊富な人材を活用していくことが望まれる。
そして個人と組織の成長こそが、労働生産性向上に
つながっていく!という提案でした。

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Vol.3とあるように今回で3回目

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概念図もアップデート

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06/07
2021

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世界戦略としての“新・Japanese Life Stage”[前倒しリーダーシップ論]

と、かっこいいタイトルをつけたわけだが、
“新”となっているのは、今までの日本のライフステージから
新しいライフステージに切り換えましょうという提案。
サブタイトルが[前倒しリーダーシップ論]。
(こちらの方がその主旨がわかると思うが・・・)

さて、日本の人口は、世界11位で、1億2650万人。
平均年齢は2020年のデータで48.4歳と先週のビジ達でも紹介した。
ちなみに世界の平均年齢は何と30.9歳で17.5歳も差がある。
この差はこれからどう影響が出てくるのだろうか・・・。

それは世界のデジタル化、オンライン化に
乗り遅れはしまいか?という懸念だ。
ビジネスでも、デジタル化、オンライン化が進み、
あらゆる管理はデータ化されつつある。
さらに、裏付けのあるデータを駆使したデータドリブンにより
マーケティングや商品開発、販売活動にも反映
していく時代となった。
すなわちデジタル化が活かされ、裏付けある戦略の時代に
入ったということ。
そして、IRやPRもYouTubeやSNSをうまく活用する
デジタル化、ネット時代になっている。
このようにあらゆる場面でDXはどんどん進んでいっているのだ。

実際のところ、このような加速するデジタル化は、
若くないとついていけないのが現実だ。
48.4歳の年齢でスピーディなDX化はできるのか?ということなのだ。
新しいアプリ、新しいシステムやサービスが出てきた時に
それを使いこなすことができるのか?ということ。
若い人は新しいスマホを使い、SNSを活用して
デジタル化に対応していく術をもっている。
若くないとついていけないのだ。

ということから中島流で“新・Japanese Life Stage”として
“前倒しリーダーシップ論”を展開した。
まずは、概念図を見てほしい。
20代→ビジネスを知り、経験し成長のとき、
そしてチャレンジのとき
30代→ビジネスを創り、試行錯誤のとき、
そしてリーダーシップを取り、ビジネスを成長させるとき
40代→リーダーシップを取りながらも人を育む、
そして会社を成長させ、人も成長させる
50代、60代→もうリーダーシップを取る時期ではなく、
人を育みフォローする、会社成長のためのフォローアップ
そして新たな存在理由を見つけるとき

中島流では、30代でビジネスを創りリーダーシップを
とっていかないと遅れるということなのだ。
すなわち、世界に通用する新しいビジネスを展開するには
30代、40代のリーダーシップが必要ということ。
(いや20代、30代かもしれないが・・・)

日本では、すでに70歳まで働かなければならない時代となったが、
50代60代の役割もしっかりあるので、
自らの居場所を見つけてほしい。
(私も含めてだが・・・)

世界に通用する日本企業を育てていくためにも、
10、20、30年後を見据え
企業のトップだけでなく部門のトップも
プロジェクトリーダーも含めて
30代、40代にリーダーシップをまかせようではないか!
早く新しい “Japanese Life Stage”へ移行しよう!
というのが中島流の“前倒しリーダーシップ論”というわけ。

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早く新しい “Japanese Life Stage”へ移行しよう

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05/17
2021

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新・パラレルワークと“ユニバーサル・ベーシンクインカム”との関係性

この新型コロナ禍により注目されているのが
ユニバーサル・ベーシンクインカム(UBI)。
UBIとは全ての個人を対象にキャッシュを
無条件に支給する制度。
すなわち貧困や格差の是正をテーマに、
誰もが一定の経済的な保障により自由で安全な
文化的生活を送れる制度だ。
すでに実証実験をしている国が数カ国あり、
そこの対象の人たちは、働かなくとも最低限の生活はできるのだが、
実に9割もの人が働いていると聞いている。
私は、この新しい制度の導入が
そろそろ必要なタイミングだと思っている。
その訳を説いていこう。

少し前に“新・パラレルワークの時代”と発信した。
次々と展開された経済合理性に合ったビジネスは既に
飽和状態となりつつある。今解決しなければならない課題は、
難易度が高く、お金になりにくいものがほとんどと言っていいだろう。
それらは、収益性も低く、
ビジネスとして成立し難いので置き去りにされている。
これら“置き去りにされた”課題を
“新・パラレルワーク”で解決していこうというのが私の提案。
企業が、“お金になる仕事“と”お金にならない仕事“を
平行してやっていくというのが“新・パラレルワーク”の発想なのだ。

さらにこれから起業しようと思う人にとって、
お金になりにくい仕事は当然とりかかりにくいもの。
だが、UBIの制度さえあれば、志のある人は、経済的な憂いなく
難しい課題に取りかかってくれるのではということ。
そして、難易度の高い課題にもチャレンジして
くれるようになるというのが私の考え方なのだ。

さらに、しばらく前に、
“Needsソリューション”から“Wantsソリューション”へと
発信した。
今までは、世の中の多くの不満、不安、不便、不快を
解決することを産み出せばそれがビジネスとなり経済価値が産まれた。
これがNeedsソリューションのビジネスだ
ところが、今は、“Wantsソリューション”の時代で、
“人々の多様な欲求を満たす”時代となった。

ときどきこのビジ達でもとりあげる山口周氏の著書である、
『ビジネスの未来』の中で、
これからは、「“役に立つ”から“意味がある”時代へ“」と言っている。
その多様性の時代の“意味がある”ビジネスを展開していく為にも、
きちっとした裏付けや保障がないとチャレンジしてくれないのでは、と。
すなわち山口氏もUBIが意味を為すと言っているわけだ。

産業革命から250年、世の中の社会課題は
経済合理性の基準でビジネスとして、取り組まれ解決されてきた。
その結果、この経済合理性が誘引となった新たな課題も多くなってきた。
それらが、環境問題や格差拡大などの諸問題だ。
これらの解決のためにも今までとは全く違う制度や
システムが必要なときなのだ。
そこで、このところ注目されつつある“UBIの導入”に
照準を合わせてみたというわけ!?
あなたはこの“UBI”どう思う!?

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“新・パラレルワークの時代”

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03/29
2021

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ミレニアル時代の“量質・感性思考”の行方

昨今、音楽、お店、スィーツ、映画等
様々なジャンルにおいてその中身はとにかく
種類も豊富で多岐にわたる。
そのようなおり、私は、Z世代すなわち
25、26歳までの人達の感性に
様々なジャンルにおいてこの“豊富”さが何らかの影響を
与えていることに注目している。

私は1990年代に入り、海外視察ツアーを企画し、
毎年出向くようになったわけだが、
その当時、欧米へ行くことで気づいたこと。
それは日本にはないような“カッコいい”、看板・ポスター・お店が
たくさんあったこと。
パリでは、目に飛び込む全てが洗練されたデザインに見えた。
翻れば、当時の日本はそういう点でかなりの
遅れをとっていたのだ。

その時に気づいたのは、
“いいモノを見ないと、いいモノは創れない”ということだった。
私がデザイナーになったのは、会社設立の1982年以前。
それまで“いいモノ”を見てきているわけでは
なかった私は、当然“いいモノ”が創れるわけはなかったのだ。

そして、日本でも1990年以降、序々に、ポスターや看板やお店が
洗練されたデザインになってきた。
ということは1995以降に生まれたZ世代は
物心ついた頃から成熟化も進み“いいモノ”に囲まれていったのだ。

例えば、音楽も、ロック、ジャズ、ポップス、クラシック、
ブラックミュージック、演歌と様々なジャンルの“いい音楽”を
聞いて育っている。
例えば、スイーツでは、私達の子どもの頃は、種類が限られて
いたものだが、(スイーツとも言ってなかった!?)
Z世代が子ども時代には、ティラミス、
シフォンケーキ、スフレ、など数え切れないほどの
種類になっていた。
映画も、日本映画、とハリウッドの映画だけではなく、
宮崎駿氏のような洗練されたアニメをはじめ、多彩なジャンルの
いい作品を観ることができた。
スポーツも同様で、私が学生の頃は野球とサッカーと卓球と
バドミントンとバスケくらいしかなかったのに・・・。
(はははは・・・)

こう考えると、Doul(ダウル)やSASUKE(サスケ)が
17歳でメジャーデビューできたのも、
生まれた時から“いい音楽”に触れ聴いて
いたからこそ、次なる音楽がわかるということなのだ。
SNSにアップする写真や動画も、
“映える”をたくさん発信することで、
皆に観てもらえるようにさらに工夫をこらし、
だんだんとレベルの高い投稿となる。

「量は質に転化する」という法則がある。
若い頃からたくさんの“いいモノ”を見聞すると、
より“いいモノ”を求めることができるようになる。
ということは、発信側はもっとたくさんの“いいモノ”を発信し、
受け取る側も、より“いいモノ”選びが上達することになる。
すなわち、結果的に次から次へといいデザイン、“いいモノ”
が発信されていくわけだ。

これからの時代は論理思考よりも感性思考と、
とビジ達でも度々語ってきている。
Z世代はこのように“いい感性”を備えながら育っているので
感性がより養われて行くというわけ。
ミレニアル世代やZ世代の感性は今後どう磨かれていくのだろう!?
多くの人たちの“豊かさ”につながることを望むが、果たして・・・!?


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「量は質に転化する」

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これからの時代は論理思考よりも感性思考

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大盛況の佐藤可士和展

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03/01
2021

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“昭和新山”から“令和新山の流儀”へ

2013年に出版された五木寛之著の『下山の思想』。
そして2020年、五木氏が連載している日刊ゲンダイ、
『五木寛之流 流されゆく日々』に
『成長的下山思想』という特別寄稿があった。
どちらも1年前のビジ達で紹介させてもらった。

五木氏曰く、
「日本は再び世界の経済大国を目指す道はない。
敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、
実り多き『下山』を思い描くべきではないかと。
経済成長を成し遂げた“昭和の山”の頂上には、
本来私達が目指した“幸せ”はなかった。
今、“新たな山”を目指すプロセスとしての“成長的下山”の時だ」と。
私はこの発想に共鳴した。
(一部、中島的解釈が入っているが・・・)

このところ、世界のプラットフォーマー達は次々と
プラットフォームを構築し、新しいルールを作っている。
この状況下、私達は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を
進めていかなければならない。
それは、オンライン会議、オンライン販売、デジタル化した
コミュニュケーションの仕方など。
私もこれらを日々活用していると、ビジネス環境の
変化を感じる。
そして、これらは単にプロセスの違いではなく、
これからビジネスを牽引していくミレニアル世代や
Z世代との“価値観の違い”があることも理解せねばならない。
それは、生まれ育った環境が大きく違うからで、必然的に
その手法だけでなく価値観も変化しているということなのだ。

そうなると、五木寛之氏が記したように、
私達、昭和世代が今まで登っていた、経済成長の「山」を
一度降りて、新たな別の「山」に登っていくべきということ。
この新たな山を日本的な視点で、中島流として
“令和の山(令和新山)”とした。
ちなみに、昭和の山を、“昭和新山”とタイトルにしたのは
敗戦間際に突如として現れ戦後の復興と驚異的な経済成長を
見守った北海道の“昭和新山”に由来している。

まずはその“昭和新山”を下山し、
次なる“令和新山”に登るための基礎となる
新たな“流儀”を学ばないかぎり登れない。

その新しい流儀とは、
*働き方
*コミュニュケーションの仕方
*ビジネスの仕方
*PR宣伝の仕方
*組織作り
*戦略の練り方
*ブランディングの方法
等だ。
すなわち、ビジネスの基本、ビジネスの価値観
ビジネスをする意味やあり方も変わってくるということ。

そして“令和新山”は地球規模で思考し目指す山。
例えば環境問題に取り組まないと、もうその先はない時代となった。
昭和時代の影響を大きく受けているわたしたちは
頭を切り替える必要があるということ。
今、“昭和新山”を下山し、“令和新山”登頂に向けて
令和の“流儀”を学ぶべきということなのだ。
“そう、あなたも!?”


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“昭和新山”を下山し、“令和新山”登頂へ

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五木氏が連載している日刊ゲンダイの記事

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