これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

07/12
2021

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令和ビジネスは“Add Value”で勝つ!

“Add Value”とは“付加する価値”のこと。
“Japanese UP-CYCLE” VOL.3にて、
日本の労働生産性をどう上げるか?と経営者に投げかけたところ、
「日本のことより、自分の会社の生産性をどうあげたらいいか
具体的なヒントが欲しい」と言われてしまった。

実はこれは、日本のことでも企業のことでも同じで、
DX、キャリア転換、M&Aを促進すべきなのだが、
今回着目したいのは“高付加価値化”だ。
“高付加価値化”とは、「従来の商品やサービスに
それまで以上の価値を付けてより高価格で
販売できるようにすること」だ。

企業が“高付加価値化”を実践するために着目する3点をあげる。
1.商品開発とサービス開発
人財の投入、研究開発
2.ブランドつくり(ブランディング)
高クォリティであり、アイデアがあり、
センスのよい商品を提供していくことで
会社のブランドイメージを少しづつ高めていく。
  また、コーポレートサイトなどWEBデザインに
おける洗練さも必要。
3.人財づくり(教育・採用)
(いい商品開発やサービス開発をするための)
人材教育、人材採用

この3つの“高付加価値化”実践に向けたキーワードが
“Add Value”。商品やサービスに付加する価値なのだ。

ではどうしたらいいかというと、
◎ストーリーづくり
商品をとりまくかかかわりをストーリー(物語)とする。
◎コトの創出
 モノ消費からコト消費へと。そこで“コトの創出”。
モノより“コト”を創り提案しよう。
◎デザイン性
今や、どの商品も機能は既に充分にあるので、
これからはデザイン性が大事。

この3つの要素にさまざまなデータを裏付けにした
“データドリブン”を加えていかねばならない。

“Add Value”の例として、紹介するのは
パン・アキモトの備蓄食のパンの缶詰だ。
パン・アキモトはパン缶をつくっただけではなく、
パンの缶詰を有効活用する目的で
期限の迫ったパン缶を回収し、飢餓地域へ提供する
“救缶鳥プロジェクト”を開発。この“Add Value”はかなり
注目されたが・・・。
次はユーグレナとの共同開発により、
より栄養価の高いミドリムシの入った
“みどりの救缶鳥”プロジェクトを展開している。
備蓄食としてストーリーを作り、そして社会貢献へ。
そしてパン缶のラベルのデザインがそのコトを演出しているわけだ。
(弊社がお手伝いをしている案件だが・・・)
まさしくパン缶に“Add Value”を実践したわけだ。
このように次から次へとステージアップしていくことが“Add Value”!

令和ビジネスは“Add Value”が決め手となる!


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“Add Value”とは“付加する価値”のこと

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パン・アキモトの備蓄食のパンの缶詰

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“みどりの救缶鳥”プロジェクトを展開

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06/28
2021

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Japanese UP-CYCLE Vol.3/労働生産性をどう上げる!?

Vol.3とあるように今回で3回目。
そしてまた概念図もアップデートしているので
見てほしい。

皆さんご存知のように、アメリカの大統領選挙で
政権交代が起こると、ホワイトハウスの高官を始め、
スタッフは全て入れ替わる。
だが、そのことで、困る人がいるのか・・・?
というとそんなことはない。
退官後は大学、民間企業、シンクタンクなどで働くのだ。
ホワイトハウスでの経験を“ウリ”にしてキャリアアップと
なるとある本に書かれていた。
すなわち、人が入れ替わること、人が動くことで
その周りが活性化するということ。

日本の社会もこれに倣い、これからは人の異動を活性化し
労働生産性をあげていくべきというのが今回の話だ。
もう一つの組織にしがみついている
時代ではないのだ。
“組織の時代から個人の時代へ”の移行を理解し、
それをベースに考え、経済効率を上げていかねばならない。

昭和の時代は、組織の時代だった。
組織が人を牽引して、高度経済成長へと導いていった。
大量生産、大量消費に対応できる組織が利益を上げ、教育も
その組織に適した人材を供出するためのものだった。
そして、組織の言う通りに働いていれば
長く安定した給料がもらえたのだ。
ところが既に、経済成長の時代は終わり、
昭和の時代のシステムはもはや崩壊したと言っていいだろう。

そして、今や、日本の労働生産性は2019年の時点で世界21位!
アイルランドが1位で、アメリカは8位、ドイツ12位
先進7カ国のうちでは日本は最下位という。
“労働生産性”とは、従業員1人あたり、または1時間当たりに
生み出す成果のことで、
“労働の成果”を“労働量”で割った数値のこと。
あるいは、“作られる付加価値”を“労働投入量”で割った数値。

すなわち、“労働投入量”を少なくするか、“付加価値を高く”すれば
労働生産性は高くなる。
日本はこれを上げていかねばならない!!
このための提案がJapanese UP-CYCLE Vol.3とういこと。

Vol.2の時に7つの取り組みを提案した。
デジタル化、高付加価値化、など・・・。
今回のVOL.3では特に労働生産性を高めるためにその中の
4つに着目した。
1.DXの実践 ・・・ 日本は遅れぎみ
→ デジタル化、オンライン化
2.高付加価値化、高所得経済化 ・・・ アイデア不足
→ アイデアを出せる会社にする
3.キャリア転換 ・・・ かなり遅れている
→ スキルアップの繰り返しで企業の生産性をあげる
4.M&Aの優遇 ・・・ まだまだ中小企業ばかり
→ 経営者のM&A意識を高める

この4つを重点的に行い、日本の労働生産性をあげていかねば日本は
どんどん世界から遅れていくということ。

これからは個人が自分を最大限に活かすために、
求められるスキルを存分に発揮する組織へと動き、
組織も豊富な人材を活用していくことが望まれる。
そして個人と組織の成長こそが、労働生産性向上に
つながっていく!という提案でした。

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Vol.3とあるように今回で3回目

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概念図もアップデート

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06/07
2021

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世界戦略としての“新・Japanese Life Stage”[前倒しリーダーシップ論]

と、かっこいいタイトルをつけたわけだが、
“新”となっているのは、今までの日本のライフステージから
新しいライフステージに切り換えましょうという提案。
サブタイトルが[前倒しリーダーシップ論]。
(こちらの方がその主旨がわかると思うが・・・)

さて、日本の人口は、世界11位で、1億2650万人。
平均年齢は2020年のデータで48.4歳と先週のビジ達でも紹介した。
ちなみに世界の平均年齢は何と30.9歳で17.5歳も差がある。
この差はこれからどう影響が出てくるのだろうか・・・。

それは世界のデジタル化、オンライン化に
乗り遅れはしまいか?という懸念だ。
ビジネスでも、デジタル化、オンライン化が進み、
あらゆる管理はデータ化されつつある。
さらに、裏付けのあるデータを駆使したデータドリブンにより
マーケティングや商品開発、販売活動にも反映
していく時代となった。
すなわちデジタル化が活かされ、裏付けある戦略の時代に
入ったということ。
そして、IRやPRもYouTubeやSNSをうまく活用する
デジタル化、ネット時代になっている。
このようにあらゆる場面でDXはどんどん進んでいっているのだ。

実際のところ、このような加速するデジタル化は、
若くないとついていけないのが現実だ。
48.4歳の年齢でスピーディなDX化はできるのか?ということなのだ。
新しいアプリ、新しいシステムやサービスが出てきた時に
それを使いこなすことができるのか?ということ。
若い人は新しいスマホを使い、SNSを活用して
デジタル化に対応していく術をもっている。
若くないとついていけないのだ。

ということから中島流で“新・Japanese Life Stage”として
“前倒しリーダーシップ論”を展開した。
まずは、概念図を見てほしい。
20代→ビジネスを知り、経験し成長のとき、
そしてチャレンジのとき
30代→ビジネスを創り、試行錯誤のとき、
そしてリーダーシップを取り、ビジネスを成長させるとき
40代→リーダーシップを取りながらも人を育む、
そして会社を成長させ、人も成長させる
50代、60代→もうリーダーシップを取る時期ではなく、
人を育みフォローする、会社成長のためのフォローアップ
そして新たな存在理由を見つけるとき

中島流では、30代でビジネスを創りリーダーシップを
とっていかないと遅れるということなのだ。
すなわち、世界に通用する新しいビジネスを展開するには
30代、40代のリーダーシップが必要ということ。
(いや20代、30代かもしれないが・・・)

日本では、すでに70歳まで働かなければならない時代となったが、
50代60代の役割もしっかりあるので、
自らの居場所を見つけてほしい。
(私も含めてだが・・・)

世界に通用する日本企業を育てていくためにも、
10、20、30年後を見据え
企業のトップだけでなく部門のトップも
プロジェクトリーダーも含めて
30代、40代にリーダーシップをまかせようではないか!
早く新しい “Japanese Life Stage”へ移行しよう!
というのが中島流の“前倒しリーダーシップ論”というわけ。

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早く新しい “Japanese Life Stage”へ移行しよう

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05/17
2021

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新・パラレルワークと“ユニバーサル・ベーシンクインカム”との関係性

この新型コロナ禍により注目されているのが
ユニバーサル・ベーシンクインカム(UBI)。
UBIとは全ての個人を対象にキャッシュを
無条件に支給する制度。
すなわち貧困や格差の是正をテーマに、
誰もが一定の経済的な保障により自由で安全な
文化的生活を送れる制度だ。
すでに実証実験をしている国が数カ国あり、
そこの対象の人たちは、働かなくとも最低限の生活はできるのだが、
実に9割もの人が働いていると聞いている。
私は、この新しい制度の導入が
そろそろ必要なタイミングだと思っている。
その訳を説いていこう。

少し前に“新・パラレルワークの時代”と発信した。
次々と展開された経済合理性に合ったビジネスは既に
飽和状態となりつつある。今解決しなければならない課題は、
難易度が高く、お金になりにくいものがほとんどと言っていいだろう。
それらは、収益性も低く、
ビジネスとして成立し難いので置き去りにされている。
これら“置き去りにされた”課題を
“新・パラレルワーク”で解決していこうというのが私の提案。
企業が、“お金になる仕事“と”お金にならない仕事“を
平行してやっていくというのが“新・パラレルワーク”の発想なのだ。

さらにこれから起業しようと思う人にとって、
お金になりにくい仕事は当然とりかかりにくいもの。
だが、UBIの制度さえあれば、志のある人は、経済的な憂いなく
難しい課題に取りかかってくれるのではということ。
そして、難易度の高い課題にもチャレンジして
くれるようになるというのが私の考え方なのだ。

さらに、しばらく前に、
“Needsソリューション”から“Wantsソリューション”へと
発信した。
今までは、世の中の多くの不満、不安、不便、不快を
解決することを産み出せばそれがビジネスとなり経済価値が産まれた。
これがNeedsソリューションのビジネスだ
ところが、今は、“Wantsソリューション”の時代で、
“人々の多様な欲求を満たす”時代となった。

ときどきこのビジ達でもとりあげる山口周氏の著書である、
『ビジネスの未来』の中で、
これからは、「“役に立つ”から“意味がある”時代へ“」と言っている。
その多様性の時代の“意味がある”ビジネスを展開していく為にも、
きちっとした裏付けや保障がないとチャレンジしてくれないのでは、と。
すなわち山口氏もUBIが意味を為すと言っているわけだ。

産業革命から250年、世の中の社会課題は
経済合理性の基準でビジネスとして、取り組まれ解決されてきた。
その結果、この経済合理性が誘引となった新たな課題も多くなってきた。
それらが、環境問題や格差拡大などの諸問題だ。
これらの解決のためにも今までとは全く違う制度や
システムが必要なときなのだ。
そこで、このところ注目されつつある“UBIの導入”に
照準を合わせてみたというわけ!?
あなたはこの“UBI”どう思う!?

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“新・パラレルワークの時代”

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03/29
2021

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ミレニアル時代の“量質・感性思考”の行方

昨今、音楽、お店、スィーツ、映画等
様々なジャンルにおいてその中身はとにかく
種類も豊富で多岐にわたる。
そのようなおり、私は、Z世代すなわち
25、26歳までの人達の感性に
様々なジャンルにおいてこの“豊富”さが何らかの影響を
与えていることに注目している。

私は1990年代に入り、海外視察ツアーを企画し、
毎年出向くようになったわけだが、
その当時、欧米へ行くことで気づいたこと。
それは日本にはないような“カッコいい”、看板・ポスター・お店が
たくさんあったこと。
パリでは、目に飛び込む全てが洗練されたデザインに見えた。
翻れば、当時の日本はそういう点でかなりの
遅れをとっていたのだ。

その時に気づいたのは、
“いいモノを見ないと、いいモノは創れない”ということだった。
私がデザイナーになったのは、会社設立の1982年以前。
それまで“いいモノ”を見てきているわけでは
なかった私は、当然“いいモノ”が創れるわけはなかったのだ。

そして、日本でも1990年以降、序々に、ポスターや看板やお店が
洗練されたデザインになってきた。
ということは1995以降に生まれたZ世代は
物心ついた頃から成熟化も進み“いいモノ”に囲まれていったのだ。

例えば、音楽も、ロック、ジャズ、ポップス、クラシック、
ブラックミュージック、演歌と様々なジャンルの“いい音楽”を
聞いて育っている。
例えば、スイーツでは、私達の子どもの頃は、種類が限られて
いたものだが、(スイーツとも言ってなかった!?)
Z世代が子ども時代には、ティラミス、
シフォンケーキ、スフレ、など数え切れないほどの
種類になっていた。
映画も、日本映画、とハリウッドの映画だけではなく、
宮崎駿氏のような洗練されたアニメをはじめ、多彩なジャンルの
いい作品を観ることができた。
スポーツも同様で、私が学生の頃は野球とサッカーと卓球と
バドミントンとバスケくらいしかなかったのに・・・。
(はははは・・・)

こう考えると、Doul(ダウル)やSASUKE(サスケ)が
17歳でメジャーデビューできたのも、
生まれた時から“いい音楽”に触れ聴いて
いたからこそ、次なる音楽がわかるということなのだ。
SNSにアップする写真や動画も、
“映える”をたくさん発信することで、
皆に観てもらえるようにさらに工夫をこらし、
だんだんとレベルの高い投稿となる。

「量は質に転化する」という法則がある。
若い頃からたくさんの“いいモノ”を見聞すると、
より“いいモノ”を求めることができるようになる。
ということは、発信側はもっとたくさんの“いいモノ”を発信し、
受け取る側も、より“いいモノ”選びが上達することになる。
すなわち、結果的に次から次へといいデザイン、“いいモノ”
が発信されていくわけだ。

これからの時代は論理思考よりも感性思考と、
とビジ達でも度々語ってきている。
Z世代はこのように“いい感性”を備えながら育っているので
感性がより養われて行くというわけ。
ミレニアル世代やZ世代の感性は今後どう磨かれていくのだろう!?
多くの人たちの“豊かさ”につながることを望むが、果たして・・・!?


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「量は質に転化する」

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これからの時代は論理思考よりも感性思考

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大盛況の佐藤可士和展

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