これからの選ばれるビジネス!

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ファインスピリッツキーワード

11/09
2020

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いまこそ“温故知新”より“温新知故”!

皆さんご存知の“温故知新”とは
「前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり、
考えたりして、新たな道理・知識を見いだし
自分のものとすること」だ。

私が言っているのは、“温新知故”。
これは“新しきをたずね、自分の古さを知る”ということ。
すなわち、“自分が古い人間で、時代遅れであると知るべきだ”
ということ。

最近様々な場所へ出向き、また若い経営者と会うことで、
数年前にも発信した、この“温新知故”が頭に浮かんだ。

事例をあげると、
1. 豊洲のチームラボ
豊洲の「プラネッツTOKYO」へ行ったときの
体験はディズニーなどのテーマパークとは違う
初めての体験だった。
代表の猪子寿之氏はミレニアル世代より少し上の40歳代半ば。。
『少年ジャンプ』の愛読者で、ジャンプ世代。
その中でも『ONE PIECE』の大ファンで、
このマンガの中で“麦わらの一味”が
“互いにない部分を補い合う”ことから
社名を“チームラボ”と名付けたという。
デザイナー・エンジニア・アーチスト・建築家等
さまざまなスペシャリストをチームにして組織づくり
をしているのだ。
新しい時代の新しい価値観で新しい体験やアートを展開し
多くの人を集めている。

2. 佰食屋の中村朱美氏
中村氏はミレニアル世代を代表する価値観を持つ経営者だ。
“売上よりも家族といる時間が大切”というコンセプト。
一日100食限定の昼間営業だけで
利益をあげる店作りは画期的だ。
中村氏曰く、“一番の幸せは夕食を家族で一緒にする”
ことなので、無理して売上をあげる必要はないという価値観で
経営をしている。

3. モンスター・ラボの鮄川(いながわ)宏樹CEOは
ミレニアル世代より少し上の世代。
世界15カ国、26都市に拠点をかまえる。
今の時代の価値観と先端技術を使い、デジタル化
オンライン化のビジネスを中心に展開している。
モンスター・ラボのミッションは
“多様性を活かすしくみをつくること”だという。
世界各国のエンジニア、クリエイターを含め、1200名が
多様性をうまく活かしてビジネスを展開している。

4. エアークローゼット天沼聰氏
ビジ達でも何度か紹介している天沼聰社長の
  “ワクワクが空気のようにあたり前になる世界へ”という
  ビジョンは新しく、その提供サービスも新しい。

このように新しい場所へ出向き、新しい価値観の経営者と
話をすることで、改めて自分の価値観は
“昭和ビジネス”なのだと思うわけだ。
事例で挙げた場所や経営者のビジネスは
間違いなく“令和ビジネス”。
今まで、私たちがビジネスで得た記憶や経験は
ときと場合によっては“負の遺産”になると気づくべき時なのだ。

この“令和ビジネス”を知るには、
“新しいところに体験にいく”
“新しい経営者と知り合う”ことだ。
さぁ、新しい価値観を体験しに行こうではないか!

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温故知新ではなく…!?

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10/26
2020

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変化の時代だからこそ“ビジネス複利力”

皆さん“単利”と“複利”の違い・・・わかりますよね?

さて、実は私たちの人生もビジネスも複利なのだ。
私たちが“勉強する”、“体験する”、“人と出会う”ことで
身についた知識やノウハウやネットワークは
明日からすぐに使えるものだからだ。

複利的に成長するビジネスと言えば、
プラットフォームビジネス。
フェイスブックもYouTubeも投稿が増えれば、
コンテンツ数が増える。
するとさらにアクティブユーザーが増え、視聴する人も増え、
広告収入が増えるということ。
これがマクロな視点からの“ビジネス複利力”だが、
私たちの日々のビジネスでもこの“複利力”がポイントだ。

例えば、私の会社では大手生命保険会社の情報誌を11年
お手伝いさせてもらった。
これは24ページくらいの情報誌だったのだが、
約月刊5万部を継続した。
毎号、注目に値する4社プラス1名を取材し紹介していた。
話題の会社や著名人の紹介を重ねることにより
“複利力”でさらに多くの会社、著名人が登場してもらえることとなり、
発行部数も増え、11年も継続することになったのだ。
そのトータルの取材数は、企業528社と注目の人132人!

これら取材に私が同行したわけではないが、
私が取材同行して、知り合った人には当社の月刊CDにも
出演してもらい、結果的にラジオ番組にもつながっていった。
もちろん人間的な出会いがあったからこそ声をかけることが
できたのだが、これも“複利”の活かし方だ。

先週もお話した四半世紀継続している海外視察ツアーも
実は“複利力”だ。積み重ねた経験値が活かされ、
よりよい企画、アテンドにつながっている。

海外研修ツアーに「来年は参加するよ」と言った経営者には
「だったら今年行くべき。なぜなら今年行けば
帰って来たその日からその知識や体験は活かせるから」と話した。
海外での経験、モノの考え方はなかなか得られないもので、
かけがえがないものだから。
これも“複利力”であり、“前倒し”がポイントなのだ。

次は、SNS、アプリ、AI、IT技術等のことだが・・・。
これらは使ってみてその便利さがわかり、
その活用のしかたが見えてくる。
だからどんどん利用してみないことには、
次なるアプリやIT技術のよさも
わからなくなるし、その使い方も見えて
来ないということに。
このような時代だからこそまずは使ってみると、
“複利力”で、自分達のサービスのあり方や商品開発に
活かせるようになるということ。

すなわち、ビジネスにとっても、個人の人生にとっても、
早くに知り、
早くにチャレンジし
早くに出会い、
早くに体験すると、
先取りすることとなり、それを活かしたビジネスの発想、
それを活かした自分の人生とすることができるのだ。

こういう変化の時代だからこそ“複利力”が大事ということ!


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“ビジネス複利力”とは…!?

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チャレンジが人生を作る!

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09/28
2020

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多様化時代の“データドリブン”という手法

先週D2Cブランドについて語ったが、そこでの
キーワードが今回のタイトルにある“データドリブン”。
意味は、売上データやマーケティングデータ、
Web解析データなどデータに基づいて判断、アクション
すること。“データ駆動”とも言われている。

企業は売上拡大、利益率改善の対策のために、費用対効果を考え、
より効率のいいアクションにつなげていかねばならないわけだ。
そこで“データドリブン”という手法が注目される。
そして“データドリブン”を担うのが“データサイエンティスト”だ。

“データドリブン”を活用している具体例が
先日も紹介したD2Cスタートアップ企業、
寝具、マットレスの“Casper”だ。
2014年創業だが、登場してたった4年後に
旧態依然とした経営をしていたアメリカ最大手の同業会社を
破綻に追い込んだ。

では一体、“Casper”はどの様な商品・サービスを提供することで
最大手との差を生み出したのか・・・というと、
・100日間は返品無料
・競合と比較し圧倒的な価格優位性
→マットレスの売れ筋の価格帯は800ドルから1000ドルだったのを
  Casperは400ドルから600ドル程度で提供
・デザイン性も高い
・Webサイト→洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)・
UX(ユーザーエクスペリエンス)
・ライフスタイル系の雑誌「WOOLY」を発行
・女性一人でも運搬可能な小型冷蔵庫サイズのパッケージで配送
(従来マットレスにあったスプリングをなくし、真空パックで圧縮)
・1万5千人のモニター
(ベッドにセンサーを組み込みあらゆるデータを取得)
→ 次世代のプロダクトを開発、マーケティングにも応用
・ニューヨーク、マンハッタンのソーホー地区周辺はじめ、
全米各地に体験ショップを展開
→販売のためのショップではなく、体験型のお店。
 有料のお昼寝サービス。
→ショップは名前検索データに基づいて店舗計画

先日“チャレンジシフト3.0”にて
・情報の受発信の仕方
・モノの選び方
・買い方
・活かし方
これらのチャネルがシフトしつつあると発信した。
“Casper”は“データドリブン”を駆使して
この多様化したチャネルに対応しているのだ。

そして“データドリブン”という手法を使い、
裏付けのあるデータを活かした商品・サービスを開発すれば、
きめ細かい、複雑で多様な顧客ニーズにも対応していける
ということ。
“この世代”の“この地域”のお客様が求めているものに
限りなく近い商品・サービスの提供が可能になった。

この多様化時代にはデータドリブンという手法・・・
使わない選択は、ない!

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多様化時代にはデータドリブンを

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09/07
2020

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“チャネルシフト3.0”の令和ビジネスへ

先週のビジ達で“ZARAもチャネルシフト”へ向かうと発信した。
今回はあらためて“チャネルシフト3.0”についてお話する。

なぜ、オンライン化が進みD2Cが躍進するのか。
なぜ、ブルックスブラザーズまで破綻するのか。
なぜ、ZARAやH&Mが戦略を見直しているのか。
なぜ、shopifyが重宝がられるのか。
こういうことを考えると、
最近のさまざまな業界で起きている変化は、
“変革を余儀なくされている”というのが実態だ。

がしかし、これら“変化”は、
・コロナ禍
・破壊的イノベーション
・生産性の低下
・世界的成熟化
これらが基本的な要因なのではなく、
若い人達を中心として、スマホを使用するにより、
チャネルシフトが起きていることが要因なのだ!
と私は言いたい!

すなわち、「情報(入手)」「選択」「購入」「活用(方法)」の
チャネル(=道筋)が変化したということ。

1.“情報”のチャネルの変化
→テレビは見ない。
→SNSばかり見ている。
→贔屓のインフルエンサーから情報収集

2.“選択”のチャネルの変化
  →お金のつかいどころが違う
→口コミサイトの上位をチェック(@コスメ、Amazonレビュー)
→プロのアドバイザーに選んでもらう

3.“購入”のチャネルの変化
→様々なECサイト
→ECサイトサブスクモデル(エアクロ)
→メルカリ・インスタグラム(タグつき)

4.“活用”のチャネルの変化
→SNSにアップ
→インスタに出しメルカリへ
  →SNS仲間とオフ会

これらの変化を“チャネルシフト3.0”と名付けた。
“チャネルシフト1.0”ではお店があり、問屋があり、
その先にメーカーがあった。
そして“チャネルシフト2.0”ではショッピングモールでの
メーカー直売。
そして3..0は、情報・選択・購入・活用
の4つのチャネルがスマホを中心としてオンライン化したことを指す。

しばらく前にお伝えした“商流革新2.0”では企業側から
マクロ的に見た金流・物流・人流・情流の4つの流れの
変化について発信した。
ゆえに、自分達のビジネスもその流れに乗らなくてはと。
これも間違ってはいない。

とはいえ、イニシアチブは企業側から生活者側に移ったのだ。
だから、生活者側のチャネルシフトを意識すべきということ。
生活者の商品選択には、どのチャネルからどんな情報発信をすべきか。
生活者はどこからどのように購入するのかを考え、
そしてこれからは商品の活用の仕方までを考えた商品開発が
求められるわけだ。
生活者目線のチャネルを考え、全体の戦略を立てないと、
新しい時代に取り残されるということ。
コロナ禍対策もあるが、ここが勝負どころ!!

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今回はあらためて“チャネルシフト3.0”についてのお話

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なぜ、ZARAが戦略を見直しているのか

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08/31
2020

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ZARAも“チャネルシフト”へ

先日の新聞の見出し、“ZARAが1200店閉鎖へ”には
驚いた。
フォーエバー21、Jクルー、ニーマン・マーカス、
ブルックス・ブラザーズ。
そしてついにZARAが・・・と思ったのだが、
そうではなく、2021年までに全店舗の16%に
あたる1200店舗を閉鎖し、旗艦店で集客を
しながらECサイトを充実する戦略なのだ。

ということで、ECサイトにてアパレルを提供する写真撮影のための
巨大スタジオを作るという。
D2C(ダイレクト トゥ コンシューマー)という
ネット発新興アパレルがどんどん躍進し競争が
激化している中で、ECサイトでの展開を加速していくという。
(さすがにこれでも少し遅れた感があるかも)

例えば、イギリス発の新興アパレルboohooは
オンラインだけでグローバルに洋服を売っている。
ファッション性の高い新商品を高頻度で投入し
店舗を持たないことで低価格を実現しているという。

ZARAは世界のアパレル業界No.1の収益率をあげている超優良企業。
売り上げ高世界2位のH&Mも
そしてユニクロもネット販売を重視し始めている。
その中で、GAPはコロナ禍で店を閉め、
今は非常に厳しい状況にあるという。
(そのときからの賃料問題もかかえているという)

もともと百貨店をはじめアパレル小売の業界は,
ネット販売が遅れ気味だった。
そこにコロナ禍が起き、ますます厳しい状況となったのだ。
“チャネルシフト”が遅れていた業界なのだ。

今の若い人たちはスマホを中心に生活していて、
起きているかぎりスマホをいじっていると
言っても過言ではない。

スマホで情報を入手し。
スマホで選択し、
スマホで買い物をし、
スマホで買ったものを活かしている!?
そう、すべてのチャネルはスマホの中に!!
情報入手・選択・購入・活用、この4つのアクションのチャネルが
変化したことを“チャネルシフト3.0”と名付けた。
(これは後日詳しく語ることとする。)

今までと同じように店に商品を並べて、
「なんで売れないんだろう」と言っているところは
どんどん遅れていく。
ネットも活かし、きれいな写真と品揃え、
そして選び易さと価格設定。
これらも整っていないとこれからは選んではもらえないし、
買ってもらえない。
ターゲットの人たちがどういうチャネルでモノを買おうとしているのかを
とらえた上で、自分たちビジネスのチャネルをどうすべきかを
考えていかねばならないのだ。

今までは“売る側”の論理で売れてたのだが、これからのイニシアチブは
生活者側へ。すなわち、“買う側”のチャネルを意識して
ビジネスを組み立てないといけないわけ。
時間はそれほど残されていない!
即、動け!!

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ZARAが1200店閉鎖へ

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ユニクロもネット販売を重視し始めている

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H&Mもネットへ注力

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