これからの選ばれるビジネス!

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ファインスピリッツキーワード

05/11
2020

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“地球市民主義”からの美意識の醸成

先日のビジ達モバイルにて、
「コロナ禍により“グローバル市民主義”へ」の
お話をさせてもらった。

中島流の「金・物・人・情」すなわち
4つの商流が地球規模となり,
グローバル経済化が進んだ現在、負の側面からの諸問題に対しても
当然、何らかの対策を進めなくてはならない。
それが“グローバル市民主義”であり、『地球市民化』の発想である。
地球上の75億人が『地球市民』となり
国家を超えて思考し行動していくべきだということ。

今、世界は、コロナ禍に対して、各国政府が
“多層的な封じ込め”をしている。
これは短期的には有効だが、コロナ禍も環境問題の一つと
捉えると、今後は国家を超えた連帯が求められてくる。

ご存知の“SDGs(持続可能な開発目標)”は
17の具体的な目標を掲げている。
ただこの発想はあくまでトップダウンの展開。
従い、人々が具体的な行動になかなか行き着けないないのが現状だ。

そこで、トップダウンではなく、ボトムアップ型の
国家の枠組みを超えた市民運動の展開を提唱したい。
すなわち、“地球市民意識の醸成”だ。

12才(日本でいうと小学校6年生)になると
“地球市民バッジ”が配布され、地球市民としての
自覚を促すというしくみ。
“地球市民”として、美意識、すなわち、「真」・「善」・「美」の価値観により
12才以上の人たちは国を超え考え行動していく。
もちろんその地球市民バッジは常に身につけておきたいと思うよう
カッコよくなければならないわけだが・・・。

まずは、世界の人口75億人のうち、60億人(12才以上)ほどに配る。
毎年、12才になる人たちに地球市民バッジを配布し、
もらったと同時に“地球市民”としての意識高揚をねらう。

“グローバル市民主義”とは、
人々は第一に「地球市民」すなわちGlobal Citizenとして所属し、
第二として「日本国民」すなわちCountry Peopleとして所属する
ことがキーポイント。

もちろんバッジの配布と共に、地球市民憲章を提唱し、地球・世界に対しての
権利・義務・責任等を思考・判断し、行動に移してもらうのだ。
“真”を追求すること・”倫理感”を追求すること・“美しい“を追求すること、
すなわち、「美意識」を意識して地球・世界に対して
責任ある行動をする“地球市民主義”だ。

新型コロナウィルスが地球規模で拡がった今、
この問題及び今後の同等の問題等の解決には
地球規模で連帯しての解決しかない。
(環境問題含め、今後はたくさんやって来るように思える)
この機こそ、人々が”地球市民意識”を持つとき。
世界中の人々に、「美意識を基軸」とした
ボトムアップ型の“地球市民意識”の醸成を提唱したい。



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“グローバル市民主義”へ!

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04/13
2020

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NeedsソリューションからWantsソリューションへ

この“NeedsからWantsへ“は、既に30年ほど前から
言われていることなのだが、
2020年の今、この大きな流れの変わり目だということだ。
近視眼的に日々を過ごしていては当然分からないわけ。
今!“美意識”や“感性”が求められると今まで発信してきたが、
まさに、“Wantsソリューション”においては、
“美意識”や“感性”が求められるのだ。

18世紀後半の“第一次産業革命”。
1769年ジェームズ・ワットが蒸気機関を改良し、
蒸気船・汽車、紡績や織機などの
動力源となったのが第一次産業革命。
19世紀後半から20世紀初頭までの
アメリカやドイツを中心とした軽工業から重工業への転換。
フォードーやGMのガソリン車の大量生産が“第二次産業革命”。
20世紀後半の電子工学や情報技術を用いた一層の
オートメーション化やコンピューターが普及した“第三次産業革命”。
ここまでの250年以上続いたモノづくりは“Needsソリューション”だ。
すなわち経済的“必要”に迫られ新技術が産まれていった。
マズローの5段階欲求で言うと、“生存・安全”
の欲求のためのソリューションだったのだ。

今、開発が進んでいる、ブロックチェーン、ナノテック、
バイオテクノロジー、AIによる代替化等の
破壊的イノベーションは“第四次産業革命”と言われている。
そして、この第四時産業革命で産み出されるものは、
“Wantsソリューション”ビジネスとなるのだ。
世の人々の“もっと速く” “もっと美しく”・・・等の
欲求に対して先端のテクノロジーを活かしての実現ということ。

このテクノロジーに加えて、“美意識”や“感性”が求められる
ビジネスがまさにこのWantsソリューションビジネスなのだ。
そしてこれは、マズローの5段階欲求でいうところの、
5番目の“自己実現欲求”をどう実現していくかが
ビジネスに求められるということ。

例えば、価格は高いがスターバックスを好む若い世代。
例えば、iPhone。
これらは人々の美意識、感性を刺激している。
まさに、ハワード・シュルツの世界観であり、
スティーブ・ジョブズの世界観こそが
“Wantsソリューション”の代表例と言っていいだろう。
すでに“必要”とか“役に立つ”という価値観の時代ではないのだ。

まさにこの2020年を大きな変わり目の年と考えて欲しい。
(まぁ~すでに始まっていたわけだが・・・)
産業革命以来、約300年続いた“Needsソリューション”から、
人々の自己実現欲求をどう課題解決するかの
“Wantsソリューション”へということ。
ただし、美意識や世界観を表現するのは、
私達、昭和時代のセンスでは克服不可能。
ミレニアム世代こそが、この“Wantsソリューション”で
求められる美意識や感性を持っている。
彼らが主導権を握った時にこそ、スターバックスや
アップルに対抗するビジネスが展開されていくのではないか。

まさに2020年が時の流れの中で、大きな変化の時代となる
ことは間違いないようだ。

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NeedsからWantsへ!

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03/23
2020

プレゼンテーション1

今こそ「不易」の価値観“先義後利”の実践

今までビジ達では、「不易流行」の“流行”の話を主に
してきた。
すなわち、破壊的テクノロジーを導入して新しい時代のビジネスに
対応していかねばならないと・・・。

一方、私は“先義後利”という価値観も大切だと発信して来ている。
改めて、変化の時代だからこそ、この“普遍的価値観”を紹介する。

先日も、ある女性経営者から経営において“義”を重んじる
ことを調べていたら、拙著「儲けないがいい」に
辿り着いたと連絡があった。その本にも書いたのだが、
“先義後利”とは、中国の儒学の祖の一人、紀元前300年頃に書かれた
荀子の「栄辱編」の中にある
「義を先にして利を後にする者は栄える」から引用したものだ。
あの百貨店の“大丸”も“先義後利”を会社の理念にしていると聞いている。
「お客様、社会への義を優先することによって信頼を得、
ブランドとなり、結果として会社が栄える」という。

実はこの“先義後利”は江戸時代中期に石田梅岩(石門心学)
によって広まった。
「石門心学」はこの時代にあっても、私達も月に一度、学んでいるのだが、
この「石門心学」に影響を受けたのが、“大丸”であり、
京都のお麩屋“半兵衛麩”さんだ。

この“半兵衛麩”、10代目、玉置半兵衛さんの日記に
「うちは、昨日、今日できたお麩屋やないや。
先祖代々がお麩で生きてきたんや。
このありがたいお麩を
ヤミからヤミに葬り、金儲けするなんてマネはできないんや。
そんなことしたら、ご先祖さんに叱られるで。
こんな世の中、そう長くは続かない。
必ずきちんとした商売ができるときがくるから、
それまで辛抱しいや。」
と記されていたと11代目から聞いた。

荀子の時代から2千数百年、石田梅岩の時代からも既に300年近く
経っているが“先義後利”の教えは色あせない。
どんなにIT、AI、ロボットが発達したとしても、
人間が関わっている以上この価値観は普遍と言っていいだろう。

不易流行の“流行”も大切だが、“不易”の価値観も大切だということ。
一方で効率を追求しながらも、ここだという時には「義」を重んる。
これが人としての「徳」への道であり、結果として
会社や家系の継続につながるのだ。
中島流“先義後利”のトライアングルでは、この
“利”と“義”のバランスを大事にしている。

“報徳思想”という言葉を発信した二宮尊徳翁も
「道徳を忘れた経済は罪悪であり、
しかし、経済を無視した道徳は寝言でしかない」と。
当時、経済・道徳という言葉はまだ生まれていないはずだが(?)、
二宮尊徳翁もこのバランスが大事だと言っている。

先端技術優先の効率ばかりを追い求めるのではなく、
商売を長く続けるには、“先義後利”の普遍の価値観を
経営に活かしていくことが大事なのだ。

中島流ビジネスは常に“不易流行”を意識している。
ふっふっふっ・・・。

プレゼンテーション1

“先義後利”という価値観も大切

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拙著も読んでみてほしい

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02/17
2020

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デジタルシフトBeyond

“デジタスシフトのその先へ”という意味。
先週のビジタツでも発信したが、デジタルシフト
しないとあなたの会社が危機に陥るという怖い話。

人材不足となることが明白なこれからの時代は
働き方の見直し、組織改革、採用方法含め、
いろいろ手をつけて効率化を図っていかなければならない。
さらに企業戦略、商品開発、顧客管理、販売網管理も
デジタルを活かし、分析・解析し、より効率的に
進めることを求められる。

これらを個別にやっていては、いつまで経っても
全社的なデジタルシフトは実現しない。
すなわち、トータルにシフトしていくから
相乗効果も見込め、次なるステージに上がって行けるのだ。

さて、中島流デジタルシフトを実践する組織とは・・・。

組織の中心にはCDO (チーフデジタルオフィサー)がいる。

そしてCDOの周囲に各部門が配置されていて
それぞれの部門をデジタルシフトしていく。

① Finance デジタルシフト
 計理、財務のデジタル化。例えばクラウド会計のfreee
 を導入することで、社員の経費精算の簡素化。
② Inner デジタルシフト
 社内管理部門のデジタル化。人事管理から、
 会議システム、ネットワーク管理など。
③ Marketing デジタルシフト
   マーケティング、顧客管理・営業戦略・商品開発・
   サービス開発のデジタル化。
   時代に求められる商品、自分達の生存領域も含めての
   データでの把握。
④ Corporate Siteのデジタルシフト
   採用、PR(IR)
   現代はコーポレートサイトが採用のキー。
   学生達は、企業情報をホームページから取得。
   SNSやYouTubeでの発信も必要。
⑤ Product Workのデジタルシフト
   作業の効率化、生産性RPA 生産管理 業務管理.
   生産性を上げていくためのデジタルシフト。

この①~⑤をCDOを中心に機動させていくデジタルシフトが
“デジタル Beyond”なのだ。
すなわち、“その先のある”デジタルシフトの実践ということ。

さて、もう一つ必ずしなければならないデジタルシフト!
それは、経営者自身のデジタルシフトだ。
経営者がデジタル化をしない限り、会社は停滞する。
どうしても携帯電話はガラ系でないとダメなどと
言ってはいられない。。
厳しいことを言うが、そういう人は、そのトップの立場も
シフトしないと会社の未来はない!と考えるべき!!
そんな時代なのだ。 

この6個のデジタルシフトを具体的に実践すると、
その先に何があるのか・・・。
生産性はあがり、社員は喜び、採用にもいい効果をもたらす。
AIやロボットに任せた方がいいもの、
本当に人がしなければならない仕事が見えてくるわけ。
これが“デジタルシフトBeyond”。

これからの人材不足に備え、会社のデジタルシフトを!
そして、社長さん、あなた自身もデジタルシフトを!
とにかく、もう必須!

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あなた自身もデジタルシフトを!

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01/27
2020

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FACTFULNESSとは?

今先日もビジ達モバイルで紹介したFACTFULNESS。
これは2019年ベストセラー第一位の注目の書籍だ。
ハンス・ロスリング、その子どものオーラ・ロスリング、
その伴侶のアンナ・ロスリング・ロンランド、3人の共著だ。
残念ながらハンスさんはベストセラーになる途中で他界してしまっている。

この本のイントロダクションにあったクイズ13問のうち
4問を紹介するので答えてみてほしい。

質問 1 世界で最も多くの人が住んでいるのは?
a.低所得国
b.中所得国
c. 高所得国

質問 2 世界の人口のうち、極度の貧困にあたる人の割合は
過去20年でどう変わったか?
a.約2倍になった
b.あまり変わっていない
c.半分になった

質問 3 自然災害で亡くなる人の数は過去100年でどう変化したでしょう?
a.約2倍以上になった
b.あまり変わっていない
c. 半分になった

質問 4 世界中の一歳児の中でなんらかの病気に対して
予防接種を受けている子どもはどのくらいでしょうか?
a. 20%
b. 50%
c. 80%


ちなみに質問2に対しての答えだがアメリカで
正解率が5%で日本は10%, 世界平均では7%とのことだ。
これはオンラインで14カ国のエリートに対して質問をした結果だ。

さて答えだが・・・、
質問1から順に b c c c だ。

平均の正解数は、なんと12問中(事情があり1問はなかったことにして)
2問だ。

なぜ正解率が低いのかというと、人間のもっている「思い込み」本能に
起因しているという。すなわち、

分断本能 ・・・ 世界は分断されているという“思い込み”
ネガティブ本能 ・・・ 世界はどんどん悪くなっているという“思い込み”
直線本能 ・・・ 世界の人口はひたすら増え続けるという“思い込み”
恐怖本能 ・・・ 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう“思い込み”
(書籍にはもっといろいろな本能が書かれていたが・・・)

これらの“思い込み”が人間の思考に大きく影響をしているという。
結論として著者が言いたいことは、
この思い込みを払拭しない限り、正しい判断ができないということだ。

少し前に“超マクロ思考マトリクス”をビジ達で発信した。
このマトリクスの活用も、これらのように“思い込み”があっては
将来通用する再構築プランはできない。

正しいデータで判断しないと間違った答えを導いてしまうということ。
それにしても、私もかなりの“思い込み”があったのだ。
やっぱり、メディアのニュースに囚われていては正しい判断はできない。
もっともっとデータに裏付けされた判断をしなければ!


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次世代の注目ワードFACTFULNESS

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