これからの選ばれるビジネス!

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はなまるア・ラ・カルト

11/04
2014

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中島流“里山ビジネス”の発信

現在30万部を超したと言われている藻谷浩介氏著の「里山資本主義」。
もはや里山資本主義という言葉(私は里山主義と発信しているが…)は
全国的に知られている考え方だろう。

そうした考え方を実行している実例が、
この本には具体的に記されている。

例えば、広島県庄原市にある、
地域のお年寄りが集う場が存在する。

通常、介護のデイサービスでは、
公共施設や新しい建物を建てて使用するところを、
使わなくなった空き家を活用してサービスを行っているという。

また、既存のものを上手く活用するのは施設だけではない。
そのデイサービスでは、余剰作物として捨てられていた野菜を
市場価格の半値ほどで買い取り(エコマネー)、
デイサービスの食事に活用している。

また、地域の人たちがコミュニティを作り易くするために、
一度閉店していたレストランを復活させ、
その食材にも地域の余剰作物を活用しているという。

農作物が無駄にならず地産地消を実践し、
お年寄りも喜び、さらには雇用も生んでいるのだ。

こうしたサイクルに外部の流通会社が介入していないことが、
地域からお金が外に出ていかないことになり、
地域の潤いにも繋がるということ。
私はこれを“里山ビジネス”と呼んでいる。

その考え方が、全国各地その地域ならではの発想で
普及しつつあるのだ。

あの大里綜合管理が運営する、毎日シェフとメニューが変わる、
オーガニック料理を意識した「ワンデイシェフの店」もそのひとつ。

そこでは地元の料理上手な主婦(男性もいたような…)が日々入れ替わり、
地元で採れた野菜を使って料理を提供している。

地元の食材を使って地元の人がつくり、
そこに地元の人が集う。
規模こそ小さいながらも、
里山ビジネスの循環が出来上がっているのだ。

那須塩原市に今年、オープンしたパン・アキモトでも、
障害者が作った地元の作物を店頭で販売したり、
パンの売上の一部を東北復興支援に活用してたりしている。

こうした里山ビジネスを支援する働きも
里山ビジネスと言っていいだろう。

もし、ここにさらなる上積みを加えるとしたら障害者だけでなく、
地域のお年寄り(農家の人)が作った作物も取扱い、
そのお年寄りが集まり易いコミュニケーション空間を
提供するのもいいだろう。

そういえば、長野県の産直市場グリーンファームや
埼玉県のサイボクハムも、地元農家の野菜を販売し、
集いの場も提供している里山ビジネスだ。

“地域の財産”を上手に活かし、
その地域の中でビジネスを循環させる。
そうした里山主義の考え方を取り込むことが、
これからの社会で選ばれるビジネスとなるのだろう。

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那須塩原市に新店「きらむぎ」を構えるパン・アキモト

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大里綜合管理の「ワンデイシェフの店」

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埼玉県に事業展開をする「サイボクハム」

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自然と地域のコミュニティーの場となる「産直市場グリーンファーム」

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はなまるア・ラ・カルト

10/20
2014

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ブレイクスルーのち晴れ

私の自宅を彩る、ボケの花と琉球アサガオ。
やっぱり、花のある空間は心に癒しを与えてくれる。

…あれっ?
でも、花を咲かせるにしては少々季節外れでは…?
そう、実はボケも琉球アサガオも、
死線を潜り抜けてきたのだ。

今ではきれいな朱色の花を咲かせているボケだが、
春先にハダニが発生してしまい大変なダメージを負った。
春を過ぎ、夏を過ぎ、元気を失っていく様子を見て、
もうダメかと半ば諦めかけていたところ…。

なんと、夏の終わり頃から
葉が少しずつ元気を取り戻したのだ。
そして、9月末にはついに一輪の花が!
ボケは見事に復活を遂げた
(これで、来年の春たくさんの葉と花を
 つけてくれれば完全復活だ)。

昨年7月の朝顔市で購入した琉球アサガオは、
秋が終わる頃まで我が家の出窓を飾ってくれていた。
そして今年、そろそろ開花時期かと思いきや、
琉球アサガオにもハダニの魔の手が!
即刻ベランダに出し、薬をまいてハダニを退治した。

しかし、一難去ってまた一難!
今度は葉を食う害虫がついてしまい、
葉が穴だらけになってしまったのだ。
慌てて対処したが、一連のストレスで
琉球アサガオはボロボロに…。

しかしそんなアクシデントを経験しながらも、
10月半ばにとうとうオーシャンブルーの花を咲かせてくれた
(2つめのつぼみも開花間近!)。

何ヵ月も葉を落とし、
厳しい状況を過ごしてきた2つの花き。
困難を乗り越えて咲き誇る姿に、
思わずホロリと来てしまった。

毎日水をやっていると、
植物たちの踏ん張りが伝わってくる。
ボケも琉球アサガオも、
間違いなく強くなっているだろう。

私の大好きな言葉に「ブレイクスルー」がある。
障壁を突破して花開くのは、
植物だけではなく人間もそうだ。

日々の中には、大小さまざまなストレスが生じる。
しかしそこで逃げずに立ち向かえば、
ちょっとしたストレスには
しっかり対処できる強さが身に着くのだ。
その姿勢こそが成長の糧となる。

たとえ辛く苦しい真っ暗闇の中を歩いていたとしても、
そこを抜ければ晴れた空が広がっているのだ。

まさに、“ブレイクスルーのち晴れ”ってこと!

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復活を遂げたボケの花!

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朝顔市で購入した琉球アサガオ

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10/14
2014

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パラダイムシフト75の裏付け

先日、好評のうちに終わった第126回αクラブ。
今回は福生(ふっさ)の石川酒造を訪問して、
第18代当主・石川彌八郎氏のお話を
現場で聴くという企画だった。

実は、αクラブセミナーで
石川酒造を訪れるのはこれで2度目。
以前よりもさらにパワーアップしたお話に、
参加者の皆さんは大満足の様子だった。

石川酒造を営む石川家は、
今の当主で18代目という名家だ。
その長い歴史を、代々の当主が
日記に書きとめているというから驚きではないか。

元々は地元の庄屋
(村の首長的存在)だったという石川家は、
明治維新を境に、酒造業を始めた。

一方で、多くの小作人を抱えて農業も行っていたのだが、
太平洋戦争後の農地改革で広大な農地を失ってしまったという。

いきなり財産を失ってしまったのだから、
さぞがっかりされただろう。
ましてや戦後の混乱期で、闇商売が横行していた時代だ。
安易な商売に走ることもできたはずだ。

しかし、当時の16代目当主は
「ここで闇に手を出さず、
清く努力することが子孫のためにもなる」と信じて
家業の立て直しに努力された。

その結果、今も石川酒造は
多摩地方の名酒造家として知られているのだ。

酒造業をスタートさせたのが13代目、
農地改革が断行されても耐えたのが16代目。
石川酒造は、およそ3代ごとに変革のタイミング
(18代目が語るところの“チェンジ”)に
ぶつかってきたのだという。

つまり、次の変革は
19代目の息子の代になる…と石川氏は語った。
そのために、出来る限りの準備をしておきたいと。

そのお話を伺って、私はまさに我が意を得たりの思いだった。

石川氏のお話は、私がつねづね唱えてきた
“パラダイムシフト75”にぴったりと一致する。
時代の大きな流れの中で、
時には大改革を迫られることもあるだろう。
また、じっと我慢の時もあるだろう。

その大きな波は約75年ごとにやって来るが、
太平洋戦争からおよそ70年が経過した今は、
まさに変革の時なのだ。

変革の時に大切なのは、
時代の流れを広い視野でとらえることだ。
今さえよければ…ではダメ。
迷った時には過去を振り返ったり、
未来のためにできることはなにか? と考え、
実行することが一番。

すぐそこに迫った次なる時代のために、
先を見通す広い視野を持つことが何よりも大切なのだ。

銘酒「多摩自慢」の香りに包まれつつ、
改めてそんなことを教わったαセミナーだった。


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飄々とした語り口の石川氏

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売店も充実!

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3代ごと、の法則とは…?

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まさに“パラダイムシフト75”!

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はなまるア・ラ・カルト

10/06
2014

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北海道の“里山体験”

ワーイ、ラフティング!
ついにラフティング初体験。

そう、この夏、十勝川で私はラフティングを体験してきたのだ。
ラフティングというのは、ゴムボート
(これをラフトと呼ぶらしい!)にのって
急流下りをする、自然を利用した遊びだ。

しかし当日、行ってみたら
インストラクターの人がこんなことを言うではないか。

「皆さん、朗報です。
今日は昨日の雨で川が増水しています。
いつもの2倍は水量がありますよ!」
エーッ、そんなこと言われても…(危険じゃないの?)。

ところが、始まってみたら
これが本当に「朗報」だったのだ。
増水しているおかげで川の流れが速く、
ものすごいスリルを体験できた。

私は十勝川を見ながら育った
北海道の人間なのだが、上流とは言え、
十勝川にこんな速い流れがあるなんて! と驚いたほど。

インストラクターに加え、7、8人で
ボートに乗ったのだが、二往復する間に
半分くらいの人は川に落っこちただろうか。

もちろん、落ちても安全な装備はしているし、
「落ち方」まで教わっているので、危険なことはない。
インストラクターの方が責任を持って対処してくれるのだ。

それでも大変なスリルと興奮で、
非常に楽しむことができた。
北海道の大自然を利用した、
里山ならではの遊び方だと言えるだろう。

北海道での遊びと言えば、
これまでもいろいろな体験をしてきた。

自然を利用した村の中でのアトラクション
(千葉のターザニアのように、
大自然のなかでのびのびと体を動かせる!)や、
冬の森での乗馬体験、凍った湖を見ながらの露天風呂など、
北海道ならではの楽しみは色々とある。

「十勝千年の森」
(まだ10年くらいしか経っていないが…)で私が体験した
セグウェイでの散策なども、
豊かな自然を利用したアクティビティーだ。

こうした自然=里山を利用した体験型ビジネスは、
全国各地に散らばっている。

そして、それらの経営をする人たちは里山を活かし、
長く楽しんでもらおうといろいろな努力をしている。
私たちにできることは、
それを気持ちよく利用し、楽しむことだ。
もちろん自然を守るためのマナーは必須!

里山体験ビジネスを企画運営することで、
里山は程よく整備され、良い状態を保ちやすくなる。
そして、私たちは里山体験をすることで、
その土地ならではの自然を楽しむことができる。
すなわち、里山の価値も理解することができるのだ。

このような関係が長く続く
=サステイナブルな関係を築くことで、
日本の美しい里山が保たれていくのだ。

里山を体験しよう。
もっともっと日本の良さを体験しよう。
そして、この美しい里山を次の世代にも引き継ごうではないか。

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落ちても大丈夫!

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同じボートに乗った人たちと盛り上がる!

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大迫力の急流だった

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そういえば冬の乗馬体験も…

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はなまるア・ラ・カルト

09/29
2014

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縁の下の、縁の下の仕事道

先日、私が所属している日本を美しくする会と
関係の深い、日本企画株式会社が主催する
トイレ掃除に参加させていただいた。

そして、今日は久々に男子便器を
しっかり磨かせてもらった。

陶器製の便器に着いた黒ズミは、
ナイロンたわしで一生懸命磨いても
なかなか綺麗にはならない。

そこで、いろいろ用意されている道具の中から
サンドメッシュをピックアップ。

カネヨン(洗剤)を少しつけ、
その目標の部分を30回くらい往復すると、
黒ズミはどこへやら(すばらしい!)。

こんな気持ちよさを得られるのは
縁の下の力持ちがいるから。
この掃除に学ぶ会のスゴいところは、
この段取りと掃除道具の品揃え。

今回は日本企画さんが全て用意してくれているのだが、
彼らがこの掃除環境を演出してくれているから
私も存分に腕を振るえたわけだ。

そんなこともあり、
今回は掃除の会終了後も、
主催者である日本企画にお邪魔した。

するとスタッフは、掃除現場から運んできた
四角いプラスチックのケースに入った
掃除道具を全て出し始めた。

そして何人もの人が、サンドメッシュやたわし、
タオルなどの掃除道具を洗い始めたのだ
(現場でも適当な洗い方をしたわけではないのだが…)。


洗い干されたタオルや道具は部屋を埋めつくすほどの量。
それを見て私は、「そうか。私たちはこういう人たちがいるから
掃除ができるんだ!」と改めて感じた。

トイレ掃除そのものも、ある意味「縁の下の力持ち」だろう。

しかし、それに私たちが没頭できたのは
この裏側にさらなる「縁の下の力持ち」がいたからなのだ。

つまり、トイレの黒ズミを取れたのは、
スタッフたちが道具を綺麗に保つ努力を
陰ながらしていてくれたからできたことなのだ。

こうした道具を用意してくれる人、
綺麗に保ってくれる人、
その段取りをしてくれている人がいることで、
「縁の下の力持ち」は力を発揮することができる。

こうした下支えがあって、
今回の掃除も成り立ったということを再確認した。

つまり「縁の下の力持ち」は、
そのさらに下で支えてくれている
「縁の下の、縁の下の力持ち」
の協力があってこその力持ちなのだ。

まさにここにも仕事道がある。

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トイレ掃除に没頭するスタッフ

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こどももトイレ掃除に参加

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並べられる多数の掃除道具

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今回の参加者たち

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部屋いっぱいに干されたタオルと道具

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