これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

12/06
2021

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進化する“コンピテンシー・ディスカッション”

“コンピテンシー”とは成果に結びつく行動特性のこと。
以前、“コンピテンシー・マネージメント”と名付け発信した。
今回、私がお話したいのは、成果に結びつくディスカッション。
中島オリジナル、“コンピテンシー・ディスカッション(competency discussion)”
とネーミングしてみた。
通常しているグループディスカッションを
より質の高いものへと進化させていくものなのだ。

私のセミナーではこのディスカッション手法を用いている。
その日に強調し伝えたいことを概念図などを使い話をした後、
それに関わるテーマを投げかけてディスカッションしてもらっている。
一方通行のセミナーや講演会をしても、
どう活かしてくれるかはもちろん、
どのくらい理解してもらったかもわからなかった。
そういうこともあり、実際にそこにいるメンバーを3~4人に分けて
ディスカッションしてもらっている。
このディスカッションを体系化しルール化したのが
“コンピテンシー・ディスカッション”というわけ。

◆コンピテンシー・ディスカッションの意義
1、知見が得られる
2、気付き、考察が得られる
3、刺激がもらえる
4、意識の高揚
5、応用のヒントが得られる

参加メンバーのユニークな経験や知識の共有は、
自分にはない視点に気づくことができるし、
そこから考えを巡らせることも。
業種業態の違い、立場や年齢の違いから
自分とは違う発想や意見は刺激になる。
たとえそのテーマに興味を持ったことがなくても、
ディスカッションをすることで意識付けとなっていく。
テーマについての気づきから、日々の仕事や生活に
どう活かすかまでを考え発信することで、
一人一人がそのテーマについてどう応用するかの
ヒントが得られるというわけ。

◆コンピテンシー・ディスカッションの進め方
1) テーブルマスターが進行管理
→テーブルマスターがタイムキーパーや書記を設定
2) ディスカッションタイム(時間配分)
→内省タイム(自分の考えをまとめる時間)
 + 各人発表タイム(決められた時間で平等に発表)
 + ディスカッションタイム?(テーマに対しての
  ディスカッション)
3) 応用発想のシェア
→日々のビジネスや生活への活かし方をシェアする
4) 発表に向けて
→発表者を決めて、まとめをして発表する

この進め方が“コンピテンシー・ディスカッションの意義”に
つながってくる。

ただディスカッションするだけではなくて、
時間管理をし、進行管理をし、
最後にどう活かすかまで参加者同士でシェアすることで、
活きたディスカッションになるのだ。
皆さんも、社内、会合にて
この“コンピテンシー・ディスカッション”を意識しながら
ディスカッション時間を作ってみてはいかがだろうか?
成果につながるディスカッションにたどりつけますよ!

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成果に結びつくディスカッションの実践を!

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11/15
2021

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北海道十勝と東京多摩の地をつなぐ“シナジー”ワイン

ついに、北海道十勝、芽室町の農家からぶどうが東京に届いた!
2015年にスタートした“Memuroワインヴァレー構想”。
2018年夏頃に“大人の事情”で頓挫した状態になってしまったが、
私の構想に協力してくださり、懇意にしている
農家の人たちのぶどうが無事成長し、
この秋に700キロのぶどうが収穫された。
700キロのぶどうからは、700本ほどのワインになる計算だ。
苗を植えたのは2016年~2017年なので、
3~4年かけてついに実をつけてくれたということ。
(昨年までの収穫量はそれほどではなかったようだ)

私が農家にぶどうの苗を供給し、ワインづくりを薦めた責任があり、
どうあっても収穫されたぶどうを醸造し、ワインの販売まで
展開せねば・・・と思っていた。
(そこで朗報が舞い込む!)
東京、福生の石川酒造、石川社長の紹介で
東京の多摩地区にあるぶどう畑とワイン醸造所を持つ
“ヴィンヤード多摩”と知り合うことができた。
ここは、醸造を始めて3年目という新しい醸造所だ。

ただ問題は、道東の十勝から東京多摩まで
劣化せずにどのようにぶどうを運搬するか・・・だった。
私の甥がトラック運搬の仕事をしていることを思い出し、
相談してみると、ここでも思っていた以上の好条件が・・・。
東京までの約1300キロの道のりを冷蔵車で運ぶことが
可能になったのだ。
おおむね20時間、しかも“冷蔵車”の混載便を
手配してくれたおかげで意外に安く運ぶことが可能に。

劣化せずに運ばれた糖分多目のワインぶどうは現在、
既に醸造されタンクに入れられ、発酵(熟成?)している状態。
もうすぐ樽に移されて、樽の中で約1年熟成される。
さて、来年の秋には、ヨーロッパ品種との
ブレンドを考えてみようかなぁ~。
メルローとかいいかぁ~、カベルネソーヴィニヨンもいいかも!?
(楽しみは広がる)
これで北海道と東京をつなぐワインが造り出されるわけだ。

今回のこのワインづくりの連携は、
1,ぶどう農家・・・いいぶどうを育成・収穫
2.私の甥・・・トラック混載の手配
3.石川酒造の石川社長・・・ワイナリーの紹介
4.ヴィンヤード多摩 ・・・ ヨーロッパ品種含めたワインづくり

この4者がうまく連携して念願のワインづくりにつながった。
これもまさしくシナジーが生み出したものだ。
あ~、石川酒造は販売も協力してくれるはず!!

前回、北海道でつくったワインは“Yukidoke”とネーミングしたので、
今回は、北海道と東京との連携でつくられる
ワインということで“Yukidokeハーモニー”という名前にしようかなぁ!?

醸造されたワインを試飲してみたが、
そのしっかりした味に力強さを感じた程だ。
タイトルにあるように、この連携ワインは北海道十勝と東京多摩をつなぐ
期待の“シナジーワイン”なのだ。
これは、今までにないワインとなってくれると期待している。
2022年の年末には、瓶につめラベルを貼り世に出ていく予定。
皆さんご期待ください!!

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苗を植えてから3~4年かけてついに実をつけてくれた

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11/08
2021

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“令和ビジネス”へのチャレンジが次なるステージへのプロローグとなる

世界の“ディファクトスタンダード”化が進むと
当然それに合わせて自社のビジネスも
シフトしていかねばならないわけで・・・。

ビジ達でも幾度も発信しているが、
日本だけで通用するビジネスは終焉し、
地球規模で物事が動く時代になっている。
すなわち、それが事実上の標準化(ディファクトスタンダード化)
となっていくということ。

少し前にビジ達で紹介した“エコーロケーション戦略 2.0”。
これは、小さなチャレンジの繰り返しこそが
これからのビジネスを察知できるという概念。
次なるビジネスを察知するためには、
小さなチャレンジによりエコーを発信し、それを繰り返すことが
大切だと提案した。
たとえば、
クラウド会計ソフトを使ってみる、
YouTubeへ発信する、
ウォンテッドリーでの採用を試してみることなどで
世の中の動きがわかるということだ。

だが、もはやこの“エコーロケーション戦略”では
時代に遅れをとってしまう!というお話。
世の中がどこに向かい動いているかを
“察知”するだけでは会社はその先に進めないということ。
すなわち、どんどん“令和ビジネス”に
チャレンジしないと、新たなドメイン(生存領域)を得ることが
できないということ。

今までのドメインだけで展開していることは、
淘汰される側にいるということなのだ。
何かあった時に、ひとつの事業がダメだとしても、
こちらの事業があるから生き延びられる、
そういう時代になってきている。
だから新しいビジネスへのチャレンジなのだ。

私は、社長を退いた今、創業したクオーターバックの仕事には
なるべく関わらないようにしている。
そんな中で、コンサルティング以外で
今取り組んでいる仕事は、ドローン動画。
あるドローン操縦士と知り合ったことで、
既に10本ほどの実績をつくることができた。
腕のいいドローン操縦士と組むことで、
動画の新しい可能性を知ることにつながり、
これまでにない動画づくりの実践となったのだ。

♯ マイクロドローン動画の可能性と令和ビジネス〈石川酒造ドローン動画〉
https://www.youtube.com/watch?v=gzX_Ftp_kwE

かたや、クオーターバックでも、新しい商品・サービスを
令和の時代にマッチしたカタチで提供している。
“令和のブランディング”のしかた、
“令和のプロモーション”のしかた
ファシリテーションを活かしての社内ブランディングも提供し、
新しいビジネス展開をしている。

繰り返すが、エコーロケーション戦略も大切だが、
それでは実質の令和ビジネスには、
届かないということ。
取り残されないためにも、新しい事業にチャレンジし、
令和ビジネスを実践していくことなのだ。
すると世界の“ディファクトスタンダード“が見えてくる。
これらの、新たなビジネスへのチャレンジが、
次なるステージへの登竜門となっていくということ。

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マイクロドローンの可能性を知った

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10/18
2021

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“三尺三寸箸会議”の功徳(くどく)

三尺三寸箸会議はついに10年目に入ることに。
ちなみに、“功徳”とは仏教用語で、
“善を積み重ねその結果としての利得”のこと。

“三尺三寸箸会議”は経営者のための未来戦略会議
として始めたαクラブから派生し、
第1回が2011年なので、もう10年目。
経営者が2ヶ月に一度集まり、10名ほどで会議を
しているのだが、現在その会議体は4チームある。
ちなみに各会議のメンバーは固定で、
7~8割のメンバーは発足時から継続している。

その4つの会議の名称と回数は、
“銀の会議”は56回目で10年目、
“プラチナ会議”は52回目で9年目、
“宙の会議”45回目で7年目、
“星の会議”44回目で同じく7年目。

なぜ“三尺三寸箸会議”と名付けたか。
これはもともと仏教の話になるが、
地獄と極楽の見学にでかけた人が見た
“ご馳走を目の前にした食事風景”が大きく異なっていた話だ。
地獄も極楽も三尺三寸(約1メートルほど)の長い箸を
使い食事をしているのだが、
地獄の住民はその長い箸で自分の口に入れようとするから
食べられずにいる。従いガリガリに痩せてしまっている。
一方、極楽の住民は長い箸で目の前の人に
相手が好むご馳走を差し出し、お互いに食べさせてあげていた。
従いここでは皆、朗らかでふくよかだった。

このように条件が同じでも、自分の利益だけを考え行動している
地獄の住民と、他人の利益や幸せを願い行動している人では
結果が違ってくるというお話だ。

話は戻り、“三尺三寸箸会議”では、
毎回一人の経営者が、経営の悩みや
経営者としての個人的な悩みの相談をプレゼンテーションする。
すると、参加している他の経営者は、
同じ会議の仲間のために自分の経験をシェアしたり、
自分だったらどうするかを真剣に発想し、
アイメッセージで発信する。
そうすることで、最終的には自分がプレゼンターのときに
他のメンバーから返ってくるということ。
すなわち、“功徳”として戻ってくるというわけ。
だから私がコンサルとしてお話するのではなく、
私もあくまでメンバーの1人でしかないのだ。
うんうん、意味あるネーミングだったということ。
(少し自画自賛)

またメンバー同士は、他ではなかなか言えない悩みを
話せることで、かけがえのない信頼できる
経営者仲間となっていくのだ。
ちなみに、会議では、経営者が込み入った相談もするので、
毎回“内密性に関する規約”の読み合わせをしていることも
加えておく。

皆さんも、自分の利益ばかりではなく、他の人のために
その人の立場にたって真剣に考えてみては・・・?
きっと“功徳”につながりますよ!

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久々にリアルで9人集まった銀の会議

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09/21
2021

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“この秋は、雨か嵐か知らねども・・・”非効率な稲刈体験

「この秋は、雨か嵐か知らねども、
今日のつとめの田草取るなり」
二宮尊徳の詩であるとか、ないとか・・・?
(それは置いといて・・・)

どれほど働いたら、どれだけの収穫を得られるのかを問わず、
まずは目の前のことに骨身を惜しまず取り組む姿を歌っている。
この姿勢が日本の本来の姿だったのではないか?
私も高校までは北海道の農家で育ったので、
この姿はあたりまえだった。

今回、日本企画、利社長のお誘いで千葉県習志野市の
有機栽培の田んぼで稲刈りを体験させていただき、
そんなことを思い出していた。
(利社長、いい体験の機会をありがとうございます!)

日も差したり、雨も降ったりのはっきりしない天気の中、
約30~40人で田んぼの稲刈りをした。
有機栽培の田んぼのため、バッタやかまきり、カエルなどの
小動物がいっぱい!
本来は、稲刈りの前には、数日田んぼの水抜きをし、
足元は泥濘んだりはしないものなのだが・・・。
日本企画さんの田んぼは湧き水の影響もあり、
水はけが悪く、田植えの時と変わらない程の水があり、
その高さは、私のふくらはぎあたりまで・・・!
そんなわけで40人が“どろんこ”になって稲刈りを楽しんだ。
本当にいい汗をかかせてもらいました。

稲刈りは4グループに分かれ、田んぼの縁から中央に
向かい刈っていく。
小動物達は稲がある方に逃げていくので、中央には
たくさんの小動物が集まりうごめきこれが面白かった。

この日は準備の段階も含め4時間ほどの作業だった。
田植えから、夏の間の草取り等の手入れ、そしてこの稲刈りと、
今後の採れる米の量を考えたら、生産性の面では
間違いなく非効率だ。
ただ、非効率ではあるが、この非効率なプロセスの中で、
“人への思いやり”や “(小動物までも含めた)周囲への配慮”、に
つながっていくのではないか・・・?
まさに、冒頭の詩の、
「秋に、雨・嵐により収穫できるか確約されていないが、
それでも日々の勤めとしての田の草取りに意味がある」という教えは、
私たちのビジネスや日常に通ずることがあるように思えたのだ。

鍵山相談役も、この詩を引き合いにして
非効率なことから何かを得ていたのが昔の人だと言っている。
「小さな努力で大きな成果ではなく
大きな努力で小さな成果でいい」と。
確実な成果が約束されていないと
取り組まないのでは、弱い人間しか育たないと。

ここで思い出したのは、
「非効率な会社がうまくいく理由」という拙著。
効率ばかり追っている会社が
うまくいくのか?というとそうではなく、
一見、非効率な日々を送っている会社の方が、
ステークホルダーであり、地域との関係性もよく
いい会社になっている事例が多いという内容。

40人もがどろんこになってする稲刈りは
本当に非効率だ。
でもここで採れたお米は最高に美味しいことだろう。
昨今の環境問題、格差問題などの社会課題は、
便利さや効率の追求の結果なのかもしれない。
そう考えると、非効率から得られるものを大切にしなければいけないと
改めて感じた稲刈り体験だった。

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有機栽培の田んぼ

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約40人でどろんこ稲刈り体験

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