これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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05/13
2013

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“士魂商才”の仕事道

「店主、思い切って店員を切りましょうか」
「ならん、ひとりの馘首(かくしゅ)もならん」

1945年9月17日の出光商会重役会議でのやり取り。
ならん! と言ったのが創業者の出光佐三翁なのだ。

石油の販売を主業務としていて、
一切石油が入って来ないとき。
すなわち、仕事がない状況。

そして、戦争に負けたことにより今後、
満州を中心にアジアの出光の各支店から700人、
軍の関係から100人以上の店員が戻って来ようと
している中でのやり取りだった。

誰ひとりもクビにしない、と明確に言い切ったのだ。

その理由は……出光商会の事業はすべてなくなり、
残っているのは借金ばかり。
しかし、わが社には、何よりも素晴らしい財産、
すなわち1000人にも及ぶ店員たちが残っている。
出光の“人間尊重”の強い信念からだ。

まさに“士魂商才”。
武士の心を持っての商いなのだ。

このような決断の繰り返しの結果。

役人が協力、銀行のトップが賛同、軍人も、
そして、石油会社ライバルのアメリカ人までもが、
出光佐三氏の“仕事道”に惚れ込む。

『海賊とよばれた男』は百田尚樹氏の小説だが、ノンフィクション。
もしかしたら、フィクションでもここまでの
素晴らしい決断者が今までいただろうが。

私たちは、ビジネスにおいて、ついつい流されての
決断しかしてないのではないだろうか。
場当たり的決断ばかりしているのでは…。
多くの人たちの平均的決断しかしていないのでは…。

大きなチャンスは、その“決断”によってこそ
現れるのではないだろうか。

打算の決断からは、人々の感動も賛同も生まれやしない。

一見、古く感じられる“士魂商才”は、
先義後利であり、まさしく、これからのビジネスの
“仕事道”と思われる。

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こちらもこれからのビジネス!
“大里の仕事道”がBUSINESS LAB.に再登場!

大里綜合管理株式会社
代表取締役社長 野老真理子さんが登場する放送は、
5月19日・5月26日です♪

InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜6時から好評放送中!
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上巻も下巻も読み終わった!みなさんも是非!

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大里総合管理の野老社長も先義後利

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シナジースペシャル

05/13
2013

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“リレーションズ”シナジー

新年度になり早くもGWが過ぎた。
この時期、企業では新入社員たちが研修を受けつつ、
早くそれぞれの企業に慣れようと働いているのではないだろうか。

多くの企業で行われている新人研修を、
弊社クオーターバックでは、少しユニークな取り組みをしている。

新人研修の目的は、その会社で働くうえで必要な知識・心構えを、
しっかりと新入社員に伝えることだろう。
その内容は、会社全体の仕事の説明、会社の規律、
各専門分野の仕事の内容・考え方など多岐にわたる。

では、弊社の新人研修はどんなところが他企業と異なるのか?
それは、それらを新人に教授するのが専門の担当者ではなく、
社内の先輩やマネージャーだということだ。

先輩から後輩へ教える新人研修。
この仕組みにしたのは、教える先輩社員にも
非常に良い相乗効果が期待できるからだ。
具体的には、以下のような効果が考えられる。

●先輩社員への効果
・ 教えるために、知識を整理できる
・ 教え方を試行錯誤することで発想の訓練になる
●新入社員への効果
・ 先輩社員との交流・親睦化
・ 近い視点での教授による、会社への理解度の向上

このように新人研修という会社の施策を多面的に捉えることで、
そこに相乗効果が生まれ、
本来の目的以上に有効な機会となるということ。

キーワードは“関わり”だ。
関わりを持たせることで興味誘導ができ、
求心力にもつなげることができるのだ。
これが、中島流に言うと“リレーションズシナジー”。

この“リレーションズシナジー“を活かしたこんな事例がある。

ある街づくり計画の一環で、
「シンボルマークの設置」という仕事がまわってきた。

そこで、住民投票を取り入れ、シンボルマークを選定することにした。
この展開により、多くの住民の参加が促され、
帰属意識を向上させる機会となったのだ。

すなわち、何らかの“関わり(リレーション)”を持たせることで、
自分の街に対して興味を持ち、再確認できることとなった。
これが“リレーションズシナジー”。

これは母国との関係でも同様だろう。
オリンピックがその最たる例だろう。
競技に直接参加していなくても、応援という形で関わりを
持つことで、その国の一員であるという
帰属意識の確認と高揚を実現するのだ。

さまざまな施策を連鎖させ、“関わり”を持たせることで
大きな効果を追求する。
この“リレーションズシナジー”こそ、
これからの時代に求められる展開となるだろう。


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参加することで自分たちの街を再発見!

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先取りビジネストレンド

05/13
2013

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石門心学・実践講座開講

300年前、京都の地で塾を開いた石田梅岩。
それは「正直・倹約・勤勉」を柱とした、
商人道であり、人の道の信念を広めるためだった。

後に、この石田梅岩の思想は“石門心学”と呼ばれることとなる。

日本には、多くの長寿企業が存在しているが、
中には“石門心学”の思想を軸に事業を継続してきた会社もある。
その1つが創業300年の伝統を誇る京都の老舗、「半兵衛麩」だ。

半兵衛麩は、道義を優先させ、利益を後回しにする
“先義後利”を家訓とする企業。

この“先義後利”を徹底する姿勢が、
300年以上も続いている所以であり、
石田梅岩の“石門心学”に倣った商人道なのだ。

と、ここで朗報。
この度、そんな“石門心学”に学ぶ講座を、
毎月第3月曜日に弊社クオーターバックにて開講することとなった。
(※初回のみ金曜日、5月24日に行う)

毎回、特別講師としてお越しいただくのは、
この“石門心学”を伝えるために、京都にて毎月講義を行っている
「心学修正舎」の後藤三愚(ごとうさんぐ)氏だ。

後藤氏には“石門心学”の基本の講義に加え、
実体験からの応用編を交えて語っていただけることになっている。

“石門心学”の意思を受け継ぎ、実践し、
そして伝える取り組みに尽力する
後藤氏ならではの貴重なお話をお聴きいただけるだろう。

さて、ビジ達ではお馴染みの「半兵衛麩」のような企業がある一方で、
利害損得を優先する企業が主流となっている現代ビジネス。

即物的なビジネスを優先してきたがために、不平等な世の中となり、
マナーやモラルが欠如し、心の満足度が失われ、
乱れが生じているのが実際の社会、といったところだ。

ビジ達では何度もお話させていただいているが、
私が提唱する“パラダイムシフト75”に従うと、
今まさに“経済効率ステージ”から
“ヒューマン効率ステージ”へと変革期を迎えようとしている
(詳しくはホームページにて図をご覧いただきたい)。

これからのビジネスにおける重要なポイントは、
経済優先型の社会から脱し、これからの時代に必要とされる
心の豊かさを育てるために、
もう一度日本の価値観の根本に立ち返ることなのだ。

まさに“石門心学”こそ、
変革期を迎える今、ビジネスに取り入れなければならない
トレンドと言えるのではないだろうか。

継続できる企業、そして豊かな社会を築くために。

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ついに開講!夢の梅岩講座

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特別講師は後藤三愚氏

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石門心学とは?

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今まさに時代は変革期を迎える!

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はなまるア・ラ・カルト

05/13
2013

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白くまブランディング

きめ細かくふわふわの氷にまろやかな甘さの練乳、
そしてトッピングされたフルーツや寒天…う~ん、絶品!

今や全国のコンビニエンスストアに並ぶ氷菓
“白くま”(本家の白くまとは大分味は違うが…)だが、
もともとは鹿児島の夏の風物詩だったのだ。

先日の鹿児島出張で、白くまの本家という
「天文館むじゃき」に寄ってみた。

人々でにぎわう商店街を進むと、「やっと逢えたね」という
プラカードを掲げた白熊の張りぼてを店頭に発見!
一目で分かるインパクトだ。

白くまが誕生したのは今から60数年前。
名前の由来は諸説あるようだが、
トッピングされたチェリーやアンゼリカ、
干しぶどうの配置が白熊の顔のように見えたからだそう。

全国展開を果たし、今や北海道のコンビニエンスストアでも
売られているという白くまが、人々に愛され続ける理由を、
マーケティングの視点から中島流に分析してみた。

まずはネーミング。
「白熊」という、すでに認知されイメージができあがっている
名称を活用したことは、その躍進に一役買っているだろう。

すでに馴染みのあるフレーズを使うことで、
動物の持っているイメージと商品がオーバーラップする。
すると人々の記憶に残りやすく口コミにもなりやすい。

さらに、その動物をモチーフにすることで
店頭のデザインもしやすいのだ。

実際に私は、店頭にある白熊の張りぼてを遠くから見ただけで
「この店だ」と確信することができた。
まさにネーミングの“妙”と言える。

もう1つは、なんと言っても商品そのものが
美味しく魅力的だということ
(全国で大量に販売されている商品は別として…)。

氷にシロップをかけただけのかき氷とは違い、
秘伝の自家製ミルクや色とりどりのフルーツで
彩られた白くまはオリジナリティーにあふれている。

さらに、チョコレート白熊や抹茶白熊、
食べ歩きのできるハンディタイプまであり
バリエーションも豊富だ。

鹿児島で誕生し、今や氷菓の定番として全国の
コンビニエンスストアで売られるまでに成長したその秘密は、
「ネーミングの“妙”」と「確かな美味しさ」だろう。

商品自体の魅力を高めることはもちろん、
いかに口コミになるブランディングをしていくか
ということがマーケティングのポイントなのだ!

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店頭にはド迫力の白熊のはく製

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ハンディタイプの白くまをGET!

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白熊と“白くま”の競演

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この氷にも秘密が…!?

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満腹で天文館商店街を後に…

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