12/21
2015
水屋からの学び
「今年最後の運試し、
年末ジャンボ大好評発売中です。
年末ジャンボは10億円、
年末ジャンボミニは7,000万円。
どちらも一口300円。
いよいよ残すところ2日と
期限が迫っております。
まだお求めでないお客様、
日銀のキャンペーンバーで
今年最後の運試しをご利用ください。
少しでも早くお買い求めしたいお客様は、
デパート入口の右手奥にございます…」
すご~い。有楽町マリオンの前から
何列かになってぐる~~っと人が
並んでいる。
1番窓口は何と4時間待ちだという。
(まぁ過去の実績からだと思うが…)
ラッキー7、7番の窓口は、
1時間30分待ちだと。
とにかく、すご~い数の人たちが
数寄屋橋交差点の西銀座デパートの
交番の辺にたむろしている状態。
いま日本に来て銀座を闊歩している
多くの海外の人からは、どう見えるのだろう。
デモ活動にも見えるし…
何か特別な商品の売り出しのようにも…
いや、ある人気のスターのイベントのチケット販売!?
まぁ~とにかく、お年寄りから、
おじさんおばさんそして、若い人まで、
その顔ぶれは世代を超えて色とりどり。
宝くじは、それだけ多くの人たちを
引きつける魅力があるってこと?
江戸時代の富くじにも多くの人たちが
集まったというから、300年以上も続いている
公の賭博とも言えるのだ。
(怪しい富くじも現れ、
やはり禁止のときもあったようだが…)
普段、精を出してコツコツと
働いている庶民にしてみると
たまには夢を見たいと言うことなのだろう。
そういえば、富くじを題材にした落語が…
え~っと、「水屋の富」だったと…
江戸時代には、天秤棒をかついで
毎日水を売る水屋が存在した。
その水屋の“親八”が独り者で身寄りなし。
たまたま買った富くじを持って湯島天神に行くと…
「アハ~!タ~タッタタッタッタッタッ!!」
千両も当ってしまった。
これでついに儲からない水屋を
やめられると思うのだが…
まずは、代わりがみつかるまではやめられない。
とはいえ、こんな大金を持っては商売に出られない。
そこで、あれこれと悩んだ挙句、畳を一枚あげて
根太板をはがし、そこに通っている丸太に
五寸釘を打ち込んで先を曲げ、そこに金包みを引っかけた。
これで安心と思って商売に出たものの、
まだまだ疑心暗鬼は治まらない。
だれもが泥棒に見えてくる始末。
おかげで仕事もはかどらず、
お客様からは文句を言われる始末。
夜も安心して眠れず、夢は強盗に襲われ
金を奪われる夢ばかり。
そして隣に住んでいるヤクザ(?)。
賭け事にも負け続け、日々金が欲しいとぼやいていた。
すると隣の水屋が毎朝竿を縁の下に突っ込み、
帰るとまた同じことをしていることに気がついた。
こりゃ何かあるな…!?と思い留守中に忍び込み
根太をはがすと…
案の定金包みがぶら下がっていた。
そして、しめたと狂喜して、そっくり盗んで
逃げてどこかに行ってしまった。
仕事から帰ってきて、いつもの様に
竹竿で縁の下をかき回したが…
根太をはがしてみても、金は影も形もない。
「ア~、金が無い!俺の金が…
これで今晩からゆっくり寝られるな」
という結末なのだが…
私もそうだが、若い頃何度か
宝くじを買ったことはあるのだが…
ほとんど、その宝くじが当たっているかどうか、
番号合わせもしたことがないのだ。
てことは、そこに期待してないってこと。
間違って当たると、せっかくの人生が
それを起点に歪んでしまうことになるかもしれないのだ…
ということで、私自身は宝くじは
買わないことにしているのだが、
まぁ~今、当たればそのお金はワイナリー構想に
活用されることになるわけだが…
それにしても、ワイナリーづくりにかかる
お金の算段がまた大変で面白くも思うのだが…
果たしてみなさんはどうなのだろう!?
しっかり、買って期待して…
ワクワクしながら番号合わせするタイプ!?
それとも私のようにそこに期待しないタイプ!?