04/24
2023
大里綜合管理の経営計画発表会を通して、一倉 定先生の経営哲学に触れる!!
2年ぶりの大里綜合管理の経営計画発表会への参加。
(昨年は外部の人は呼ばずに開催した)
野老真理子会長の話では、
発表会を始めて25回目くらいという。
ということは、四半世紀に渡り
大里綜合管理の経営計画発表会を見させてもらったわけだ。
会社の進化やその新陳代謝、構成スタッフの
成長も目の当たりにしてきたということ。
自社の進化や新陳代謝、スタッフの成長は現場にいると
なかなか意識できないもの。
ところが他社については客観視できるので、
お陰さまでいろいろ学ばせもらったわけだ。
(野老会長、こういう機会を与えていただきいつもありがとうございます)
この発表会のベースとなる“経営計画書”は、全社員で作成する。
すなわち会社の理念、ビジョン、そしてこの一年のテーマを
皆がマクロとミクロ両方の視点を持ち
次年度の仕事に取り組めるということ。
(うんうん素晴らしい!)
さてそこで、この経営計画書づくりとその発表会が
なぜ全国の多くの中小企業で展開されるようになったかを紹介しよう。
【“経営計画書”を調べると“一倉 定(いちくら さだむ)”という名前が出てくる】
一倉 定氏は、“経営計画書”は単なる数字の羅列ではなく、
ビジョンや理念を明確にすることで、
社員のモチベーションを高め、全社員が同じ目標に向かい
協力しやすくなると考えている。
一倉氏はこの経営計画書づくりにあたり、
全社員の参加を促し、個人のアイデアを集め、
それを膨らませることで、より具体的で現実的な計画を
作り上げることを提唱している。
さらに、経営計画書の作成後は、計画を社員全員で共有し、
その実行状況を逐一チェックすることが重要だとする。
そのための“経営計画発表会”の場を設け、
社員及び関係者に対して計画を明確に説明し、
協力を促すことが欠かせないとも発信している。
→今では多くの企業が年に一度、経営計画発表会を開催して
社員の表彰や懇親会なども行われることが多いという。
(ちなみに、野老真理子会長は沖縄で開催された“一倉ゼミ”に参加し、
一倉先生から直接指導を受けたという)
【一倉氏の経営哲学の一つに、“人間主義的経営”というものがある】
一倉氏は、企業が利益追求だけに固執することは危険であるといい、
経営者は社員の幸福と企業の社会的責任を
考慮しなければならないと主張する。
また一倉氏は“実践哲学”を重んじており、
経営者は“実践者”でなければならないとも語っている。
つまり、理論だけではなく、
実践を通じて経験を積むことが重要であるということ。
一倉氏は“自己変革”を重要視しており、
経営者は自分自身を変えることで、
経営改善を実現することができると主張。
そのためには常に自己批判をし、自己啓発に努めることが必要だとも。
経営者は“人間主義的な価値観”を持ち、
“自己啓発に努めること”とある。
(うんうん、私がこの“ビジ達”で語ってきたこととも
かなり合致しているはず?!)
一倉氏は1999年に他界。残念ながら、
私は直接お会いすることは叶わなかったが、
“一倉ゼミ”に参加した経営者の話を聴くと、
“日本の経営の在り方”に対して明確なコンセプトを持ち、
多くの中小企業経営者に影響を与えていたことは間違いないようだ。
大里綜合管理含を含めその影響はこれからも続くはず!!