
04/14
2025

“3COINS”の知られざるヒット商品。 いまどきの対応を、柔軟に、かつ迅速に!
先日、東京ドームシティの“3COINS”で、
人気の“吸水アームバンド”を入手して使ってみた。
洗面所で顔を洗うたびにシャツの袖口が濡れていたわけだが、
しっかり吸収してくれて袖口はもちろん、
洗面台も水浸しにならずに済んだのだ。
So good!
(ちなみに、これって女性用?! 今どきは男性も使っているはず…)
洗顔時の袖口や床の濡れを防ぐ機能で注目され、
210万個以上が販売される大ヒット商品になっているという。
今回は、このアームバンドと野球帽(雨のとき用掃除グッズ)、
そしてちょっとオシャレな皿2枚を購入した。
実は、私が通うフィットネスクラブがある
ドームシティにもあり、度々立ち寄っていたのだ。
このところは無印良品でもなく、100円ショップでもなく
“3COINS”を選ぶ若者が多いという。
ということで、改めて人気の理由を探ってみたわけだ…
【“3COINS”の商品企画と店頭までのスピード】
先日の日経MJにもこの辺のことが、紹介されていたわけだが…
“スリーコインズ(3COINS)”は、その名の通り
300円という手頃な価格帯で多彩な雑貨を提供することで、
多くの生活者に支持されている。
運営するパルは、店舗数を全国で350店にまで拡大し、
日経MJ“キラーテナント”でも、アパレル・雑貨部門で
第1位に選ばれるなど、高い評価を受けているという。
“3COINS”の成功の背景には、
商品企画のスピードや消費者ニーズへの的確な対応能力がある。
“3COINS”の強さの一つは、現場が企画した商品を
素早くカタチにして店頭に出せるというスピード感。
この迅速な商品化の背景には、
自由な社風と従業員の裁量の大きさがある。
商品企画担当責任者の下で、ほぼ全ての企画案が
通るようになっていて、実際にこれが数々のヒット商品を生む
原動力となっているという。
【“社内インフルエンサー”の存在と、今どきの戦略】
また、“3COINS”では、生活者の使用シーンやニーズを
“社内インフルエンサー”が紹介することで、
商品の使い勝手の良さを伝える戦略も取られている。
→社内に“インフルエンサー”がいるってことだ!
パルとしては商品広告はほとんどしない代わりに、
SNSで情報発信を展開。
実は店舗スタッフとしても働く
90人に及ぶインフルエンサーが活躍しているのだと。
そして投稿の閲覧数や“いいね”の反応の良し悪しを分析する
スーパーバイザーも存在するという。
→これらの今どきのバックグラウンドがヒットの理由だろう!
そして、シンプル過ぎず色合いやデザインが工夫された商品群は、
消費者に“掘り出し物”に出会う楽しさを提供し、
“今買わなければ次はないかもしれない”といった
購買意欲をも掻き立てている。
“3COINS”としては、更なる店舗展開と共に、
オンライン販売の強化を考えているという。
生活者の購買行動がオンラインへシフトしていることに対応し、
デジタルマーケティングを強化することで、
一層幅広い顧客層に訴求していくことを目指しているのだ。
“3COINS”の商品コンセプトは、
生活者の“日常にちょっとした幸せを提供する”。
そう!“日常のちょっとした幸せ”も
どんどん変わっていくからねぇ~。
今後も消費者のニーズをしっかりと捉え、
その人気はさらに高まっていくことだろう!
“いまどき”の対応を、柔軟に、かつ迅速に!である。