これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

03/03
2025

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テクノロジーの融合がもたらす 2030年のビジネスとその可能性!

私がギリギリ、ビジネスで活躍しているだろう2030年。
今から5年後であるが、
まずはこの2030年のビジネスを念頭に考えたい。
(少し我田引水的発想だが…)

すぐ先に待ち受けている未来を見通し、
来るべき事態に適応する機敏さを
私たちは今求められているのだ。

今やあらゆる分野にさまざまなテクノロジーが現れ、
イノベーションが起こり、そしてコンバージェンスへ。
すなわちさまざまな分野でのテクノロジーの“融合”である。

この“融合”が、エクスポネンシャル(指数関数的)な加速となり、
私たちのビジネスも加速度を伴って大きく変わろうとしている。
これからの5年間だけでもさまざまなテクノロジーの融合が起き、
私たちのビジネスは大きく変わっていくことだろう。

◆1. 量子コンピューティング

量子コンピュータは、複雑な問題を高速に解決する
新たな計算手法を提供する。
新薬開発や材料科学への応用が期待される。

◆2. 生成AIであり人工知能

AIはデータ分析や自動化を進化させ、
生成AIは創造性を伴ったコンテンツ制作を可能にする。
これにより、特に創造産業やサービス業での活用が広がる。

◆3. 5G含めたネットワーク

5G(6G)技術は超高速通信を実現し、
IoTやリアルタイムデータ処理を加速する。
これによって、自動運転車やスマートシティの発展に期待。

◆4. ロボティクス革命

ロボットの進化は製造から日常生活、医療までと幅広い。
人間との協働作業の効率化や安全性向上が図られ、
社会全般での利活用が進む。

◆5. 仮想現実・拡張現実

VR/AR技術は教育、エンターテインメント、
トレーニングに革命をもたらし、没入型体験を提供する。
特にリモートワークや教育環境での活用が拡大中。

◆6. 3Dプリンティング

3Dプリントは製造プロセスを変革し、
カスタマイズ製品の低コスト生産を実現。
医療分野では義肢やインプラントの作成にも利用される。

◆7. ブロックチェーン

この技術は安全で透明性のある取引を可能にし、
金融以外にもサプライチェーン管理、
投票システムなど広範囲に利用が進められてる。

◆8. ナノテクノロジー

材料特性の改善や新しい医療治療法の開発を促進。
特にエレクトロニクスや医療分野での革新が期待できる。

◆9. バイオテクノロジー

遺伝子工学や生体材料開発を通じて医療や農業を革新。
個別化医療や新資源の可能性を広げる。



これらのテクノロジー革命は、
私たちのビジネスや日常生活に大きな影響を与えている。
特に注目すべきは、異なる技術のコンバージェンス(融合)。

量子コンピューティングと生成AIの組み合わせは、
高度なデータ解析を可能にし、
5Gネットワークはその通信基盤を支える。

この統合によって、情報産業はさらなる効率化を実現する。
ロボティクスとVR/AR、そしてAIが融合すると、
エンタメや教育、医療の分野に新たな体験が生まれることに。

また、3Dプリンティングとナノテクノロジーの連携により、
革新的な製造や治療法が次々と登場する可能性が…
そして今後は、“◆10. 宇宙産業”も
大きな影響を与えるに違いない。

私たちはこれらの技術的進展を柔軟に取り入れ、
ビジネスモデルやサービスを再構築する必要があるということ。

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特に注目すべきテクノロシー革命とは

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03/03
2025

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“ビジネスの達人”は、これからも 令和ビジネスの“不易流行”を発信!

『“ビジネスの達人”は、常に移り行く時代に
“選ばれるビジネス”実践のための“不易流行”を発信します』
うんうん、これこそが“ビジネスの達人”の役割。

現代のビジネス環境は、目まぐるしい変化に満ちている。
新しい技術の登場や市場の動向、顧客のニーズの変化は、
ビジネスパーソンにとって常に適応を求め続けている。

その中で、“中島セイジ”が提唱する
“ビジネスの達人”のコンセプトは「不易流行」。
この言葉は、変わることのない普遍的な価値(不易)と、
流動的な時代に適応する必要性(流行)を
両立させることの重要性を発信している。
気づけば、この“ビジネスの達人”は、
いつの間にか20年が経ち、もう23年目に入ったという。

大体同時にスタートした月刊CD“ビジネスイノベーション”も
22年目となっている。
こちらは、“船井総研”で社長、会長職を15年間勤めた
小山政彦氏と“注目の経営者”と私による鼎談形式。
こちらも、ゲスト経営者のその経営の“幅と奥行き”を
聴きながらも、やはり“不易流行”をテーマに発信している。


【改めて“不易流行”とは?!】

松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の間に体得した概念。
“不易を知らざれば基立ちがたく、
流行を知らざれば風新たならず”と説かれている。

つまり、“不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、
変化を知らなければ新たな進展がない”
しかも“その本は一つなり”即ち“両者の根本は一つ”
であるというもの。(ふむふむ…)

→俳諧には“不易”(永遠に変わらぬ本質的な感動)と
“流行”(ときどき新味を求めて移り変わるもの)とがあるが、
“不易”の中に“流行”を取り入れていくことが
“不易”の本質であり、また、そのようにして
“流行”が永遠性を獲得したものが“不易”であるから、
“不易”と“流行”は同一であると考えるのが

俳諧の根幹である…とする考え方。
(ほ~、そこまで考えてないが、言いたいことは何気に解る)


【これをビジネスであり経営に置き換えると…】

“不易”とは、まさに変わらない本質や価値観を意味する。
これは、企業が長期的に生き残るためには、
信頼される理念や使命感を持ち続けることが
大切であることを示している。

信頼される企業は、揺るがない価値観を基に
徹底したビジネスを展開しているということ。
→先に紹介した“二宮尊徳翁”の“積小為大”であり、
“至誠”の価値観。
そして、儒教から学ぶ
『知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ』がまさにそれ。

一方で“流行”は、常に変化する市場や顧客のニーズを意識し、
それに適応していくことを指している。

ビジネスは、時代の流れに乗って進化し続ける必要があり、
新しい技術、トレンド、市場のスピードに
対応する力が求められる。
→ 「VUCA時代のリーダーシップ
Grab the Flow, Go with the Flow!」
“流れをつかみ、流れに乗れ!”

すなわち、時流をつかみ、時流に乗れ!ということ。
そしてその“時流”をビジネスにどう反映させるか。

↓ ↓ ↓

そのため、“不易流行”の考え方は、
企業が変化する環境の中でも生き残るための指南となる。
特にすべてが加速する令和のビジネスにおいて
成功を目指すなら必須の要素だろう。

→ということで、“ビジネスの達人”は、
“2030年のビジネス”に向け
新たな時代の“不易流行”を発信し続けます。

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23年目突入のビジネスの達人

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02/25
2025

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WBC栗山英樹元監督から学ぶ。「功の成るは成るの日に成るに非ず」

「功の成るは成るの日に成るに非ず
けだし必ず由って起こるところあり」
中国北宋の文人、蘇 洵(そ じゅん)の『管仲論』にある言葉。

この言葉は、私が定期購読する雑誌に
一昨年のWBCの大会で侍ジャパンを世界一に導いた、
栗山英樹元監督の功績を讃えたコラムにあったもの。
確かに、あのメンバーが集まり、あのチームをつくり得たのも
栗山監督のこれまでの人間関係とその人格からのもの。

この言葉は、成功が偶然に訪れることはなく、
日々の努力の積み重ねによって実現するものである
ということを教えてくれている。
令和時代のビジネスの世界においても、この教訓は重要。
この価値観は少なくとも1000年経っても変わらない
まさに“不易”の価値観ということ。
(蘇 洵の活躍は1009年—1066年だという)

私の経験からも、大きな仕事のコンペティションで、
獲得できるタイミングは、
その仕事の企画推進に必要とされる人間関係も含め
要素があるレベル以上に揃っていたときだった。
とにかく、積み重ねあっての獲得であり、
もしかしてタイミングとしての運も必要要素なのかもしれない。
そしてその大きな仕事の獲得でありその実績が
また次なる仕事の獲得にもつながるのだ。

【禍の作るは作るの日にあらず】

ビジネスの世界では、成功に至る過程だけでなく、
失敗や危険から学ぶことも同様に重要。
「禍(わざわい)の作(おこ)るは作るの日に作るにあらず、
また必ず由って兆(きざ)す所あり」という言葉も。
人はある日突然成功するわけではない。
しかるべき種まきがされていてこそ成功に至る。
また、禍も同じで、人に禍が起きるとき、
必ずどこかでその種がまかれている。
注意深さと先見の明が必要であることを教えてくれている。
日常の中で些細なサインを見逃さないことで、
大きな問題を未然に防ぐことができるということ。

ジャニーズの問題であろうが、
このところのフジテレビの問題であろうが、
長きに渡って種はまかれていたのは間違いない。
それをあえて見過ごしてきた結果としての禍ということ。

【成功も失敗も、日々の積み重ねの結果!】

成功と失敗は、瞬間的な出来事ではなく、
長いプロセスの結果であるという教訓は、
私たちのビジネスや人生に深い示唆を与えてくれる。
日々の努力と人間関係の積み重ねが、
最終的な成果を生むことを示している。
すべてが加速する令和時代のビジネス環境においても、
時代に求められる“知識やノウハウ”はもちろん必要だが、
持続可能な人間関係の構築もかなり重要な要素となる。

中島流では…
このビジネスは何を目的に、その存在理由は何なのか…
すなわちパーパスであり“WHY(なぜするのか)”を明確にして
さまざまな日々の活動に反映させないことには、
本来のたどり着きたいところであり、成功には
至らないのではないだろうか?!
その明確なパーパスを持っての活動こそが
「功の成るは成るの日に成るに非ず」
を体現できることになるのではないだろうか?!

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日々の努力の積み重ねが大事

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シナジースペシャル

02/25
2025

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不合理の先にある“合理”。未来を見据えた“バックキャスティング思考”!

先の“ビジ達”で
「不合理に見える挑戦がもたらす“長期の合理”!!」
というタイトルで、私の不合理な日々をもあれこれ紹介し、
短期の合理より“長期の合理”の重要性について語ったわけだが…

その後、定例のあちこちのセミナーで
このテーマで“参加者ディスカッション”を展開していると
いろいろな事例が紹介され、思い当たりもしたのだ。

改めてそのポイントを言うと、
優れた戦略とは、しばしば“短期的に見ると
不合理に見えるのに、長期的に見ると合理的”であり、
“部分で見ると不合理に見えるのに、
全体で見ると合理的”。
すなわち、リーダーは常に短期ではなく
“長期の合理”を意識して決断しなければならないわけだ。

【事例1、プラスチック加工業の“サカエ工業”】

まずは栃木県栃木市の創業52年目の
プラスチック加工の“サカエ工業”。

私が定期的にセミナーを開催するクライアント。
その売り上げのほとんどは大手メーカーの下請けとしての
プラスチック加工事業なのだが、
約10年ほど前から、そのプラスチック加工の技術を活かして
自社製品を開発販売している。

その製品点数も多くなり、ここ数年はギフトショーなど
展示会にも能動的に出展して、そのメーカーとしての可能性を
さまざまな角度から発信している。
もちろん開発にかかる人材や新たなルートづくりには
かなりの対価がかかるわけだが、
その先を見据えて敢えてチャレンジしているという。

すなわち“短期的にみると不合理なチャレンジ”となる。
とはいえ、このところは“プラスチック加工メーカー”として
あちこちから声がかかるようになったという。
もちろん、まだまだこれからに期待しての展開だというわけだが…

【事例2、“ZERO WASTE DESIGN”を提唱する“石坂産業”】

“ビジ達”にも度々登場する産業廃棄物処理の石坂産業。
すぐアタマに浮かんだところから紹介すると…
大金をかけた焼却炉中心の廃棄物処理プラントを敢えて廃棄し、
周りの農家や事業者であり、環境にも配慮した
“焼却炉のない産業廃棄物処理プラント”へと再構築。
当然、もっと大金をかけての再構築となった。

さらに、2億円?を投じて廃棄物処理のプロセスを見学できる
通路を設け、顧客や地域社会に対して透明性を提供。
この見学通路が、日本はもとより世界からも
多くの見学者が来訪する理由となっているという。

また、石坂産業周辺の緑地を整備し、
公園として一般に開放することで、地域社会との連携を強化し、
企業の持続可能な発展を支えている。
このように、一見すると裏付けのないように見える
投資であり戦略を決断して、
今や業界に限らず日本を代表する企業として事業展開している。
ちなみに、このところの“QB総研”主催の
リーダーズセミナー最終プレゼンコンペでは、
石坂産業からの参加者が2年続けて最優秀賞を獲得している。
→優秀な人材が多く入社しているということ。

↓ ↓ ↓

昭和・平成時代には当たり前だった各業界ビジネスが、
いまや地球規模の捉え方を求められ
さまざまな変化を余儀なくされる令和のビジネス。
今後は特に、短期的には不合理に見えても、
長期的な視点で合理的な選択を行う重要性を
教えてくれている。
だから“バックキャスティング思考”!

“バックキャスティング思考”は、
長期的視点での合理性を追求する手法として注目されている。
事例のごとく、大胆な方向転換や
先を見据えた気長な投資が、
長期的には私たちを次なるステージへと導いてくれる。
この令和ビジネスこそ、短期的な収益に囚われず、
持続可能な未来を目指しての
“バックキャスティング思考”をおすすめしたい。

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プラスチック加工業の“サカエ工業”

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“ZERO WASTE DESIGN”を提唱する“石坂産業”

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先取りビジネストレンド

02/17
2025

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“クリスピー・クリーム・ドーナツ”から令和の“異業種競争”を知る!

ある朝、京葉線特急に乗るために
東京駅周辺でコーヒー店を探してのこと。
すなわち有楽町寄りの東京駅周辺で
程よいお店を物色していたわけだ。

すると国際フォーラムの敷地内の
クリスピー・クリーム・ドーナツに行き着いた。
(私の通常のカフェ選択には出てこないお店)

オシャレで広い空間を見ながらコーヒーを頼むと、
思わぬサービスが…
それは、無料で提供されるドーナツ。
そして“温めましょうか”とまでスタッフが投げかけてくれる。

嬉しさの中で、このようなサービスが今のカフェ業界の
新たな戦略の一環であることに気づかされる。
単なる客寄せだけでなく、
業界の競争構造をも反映してのことなのだろう。


【そこには業界を超えた競合が迫る】

過去10年間、ドーナツ業界は新規参入者で沸き立ってきた。
クリスピー・クリームの人気は並外れ、
参入したセブンイレブンのドーナツも定番かと思われたが、
実際には撤退を余儀なくされた。
(またセブンは試し復活もしていると聞くが…)

その中で、ミスタードーナツが地位を維持し続けたのは、
直接の競争相手だけではない競合に対しても
備えをしていたからだという。

特に昨今の消費者のライフスタイルの変化が
業界全体に影響を与え、
業種の壁を越えた競争が日常化している。

コーヒーチェーンやコンビニが提供するカフェメニューが、
広義の競争相手と化している。
顧客は、コーヒーとドーナツの組み合わせを求めるが、
それをドーナツ専門店以外でも十分に楽しめるわけだ。

この“異業種の競争”に対処することの重要性が増している。


【業界を超えた競合に私たちはどう対処していくのか?!】

ミスタードーナツが一定の成功を収め続ける背景には、
消費者に対する柔軟なアプローチと
ドーナツ本来の魅力に立ち返ったことがある。

百円キャンペーンなどの戦略が功を奏し、
信頼を築き上げている。
(実は私もときどき、ミスタードーナツに並んでしまうことも)

時代がデフレに傾いていたこともあり、
消費者はお得感と価値を求めるようになり、
それが古典的なドーナツ店の強みとなっている。

今後、ドーナツ業界の企業たちは、異業種間での競争を
どう乗り切るか、どのように新しい顧客体験を
提供し続けるかが重要な課題となっている。

さて、ここまではドーナツでありカフェ業界の話だが、
実は私たちのビジネスにおいても、
異業種間での競争がすでにあちこちで起こっているのだ。

例えば、派遣やアルバイト市場では、
タイミーのようなスポットワーク企業が登場し、
即時働きたい人と人手を求める企業を繋ぐ
新たなモデルを提供している。

また、中古品市場にはメルカリのような企業が参入し、
個人間取引を一気に活性化させた。
今や、高価な中古品市場を含むさまざまな領域で
競合はますます激しくなっているようだ。


このように、多様なニーズに対応する革新的なサービスが
次々と現れる中、業界を越えた視点で顧客価値を再考し、
市場の変化に柔軟に対応することが求められているのだ。

私たちのビジネスにおいても、その競合は
すでに違う畑でメキメキと育っているのかもしれない。

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ドーナツからビジネスを捉えてみる

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