これからの選ばれるビジネス!

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02/22
2016

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「和魂洋才」から「和魂和才」へ

これまでも何度か出会って来た四字熟語「和魂洋才」。
先日の「石門心学・実践講座」で久々に出会うことに。

日本古来の精神を持ちながら、西洋流の新しい方法論
を取り入れて事をなそうという考え方のことだが…。

すなわち、石田梅岩の心学の中核をなす“徳=正しい
心”は、まさに日本古来の心であり、“和魂”のことだという。

300年前にすでに“和魂”を意識し、日本人にとって
大切にしなければならない精神を説いていたのだ。さ
すが石田梅岩先生である。
(本当に「石門心学」を学ぶことで、いろいろな気づ
きをもらっている)

手前味噌な話だが、私の“パラダイムシフト75”の
年表上でも、第一次西洋あこがれ時代、第二次西洋あ
こがれ時代と二つのステージにかけて西洋を手本に
して近代化を推し進めて来たと語っている。少なくと
も150年以上にかけて「和魂洋才」が実践されて来たと
言ってもいいだろう。

いや、もしかしたら「和魂洋才」の“和魂”を忘れそ
うになりながらの近代化の進め方だったのかもしれない。
(私はそう思っているのだが…)

とにかく西洋を横目で見ながら、効率であり、便利を
ひたすら追い続けて来たのだ。

その結果が、一見近代的となりいろいろと便利にはな
ったが、さまざまなそのツケが回って来ることになった
今なのだ。

ここであらためて「和魂洋才」は、まだ意識しなければ
ならない事なのだろうか…

実はもう「和魂洋才」の発想は、もっと早く終焉させな
ければならなかったのだ。
(中島流でいうところの“ヨコの発想”をし続けたわけ)

そこで、この言葉に習えば「和魂和才」の時代到来となる。

まぁとにかく、もう西洋から学ぶことはしない方がいいと
いうこと。もう隣の芝を気にしない“タテの発想”で、日
本ならではの“遠慮”の心を大切にして前に進んで行こう
ではないか。

先日もあるテレビ番組で観たのだが、日本の文化であり、
その地域のもつ特徴を活かしてお店づくりやものづくり
をすると、結果として多くの人たちが集まってくるとい
うのだ。そしてまた次なる人まで誘い引き込んでくれる
という。

一度は西洋にあこがれて、あれこれと先端技術を活かし、
日本の古きを捨て作り変えてしまったが…
残念ながら、それらの近代的なはずの建物やさまざまな
ものには“魂”は入っておらず、長く人を引きつけるこ
とはできなかったのだ。

すなわち、なるべくしてここに至ったということだ。や
っぱり“和魂”であり“和才”がいかに大切かということ。

そこで“和魂和才”をどう実躍していくかだが…
まずは「和の心」をもっともっと深堀りしない限り、本来
のベクトルは見えて来ないだろう。

ものを大切にし、食べものも無駄にしない“倹約”の意識
を持つこと。そして正直に生きること。そして…
おっ、これに日本人らしい“勤勉”をつけ加えれば…
「正直」「倹約」「勤勉」となり、石田梅岩先生の発信し
続けた“心学”そのものではないか!


ん~やっぱりそこに行き着くか…。


※石門心学・実践講座は毎月第3月曜日に開講しています。
(祝日の場合は翌火曜日)
どなたでも受講出来ますので、
是非お気軽にご連絡ください。

※次回の開講は3月22日(火)です。

moba[1]

石門心学とは…?

moba (2)

“時代超越の心学”

moba (3)

梅岩先生の“心学”

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先取りビジネストレンド

02/22
2016

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まちづくりトレンド “うらほろスタイル”

「まちづくり」に本来必要なのは、地域の人たちがそ
の気になることだ。

今回は私の出身地である北海道の十勝、その中でも太
平洋に面した地域の浦幌(うらほろ)という町のお話。

先日、その浦幌町で行われたフォーラムに参加した。こ
の町には5~6年もかけて実施され、今少しずつ成果に結
びついてきている子どもたちのためのまちづくり教育施
策がある。

その名も“うらほろスタイル”だ。

“うらほろスタイル”の特徴は、子どもたちに浦幌の
魅力を体感させること。

まず私がそのユニークさに着目したのが、サケ漁の職業
体験だ。お腹からイクラを取りだし、白子をかけて…と、
子どもたち自身にサケの受精や産卵を体験させるのだ。
また、別の機会には育てた稚魚を川へ放流させる。さらに
は燻製にしたり、調理をしたりしてみんなで食べることも。
一緒に漁を手伝うだけの漁業の職業体験ならば私も見た
ことがあるが、ここまで一貫して徹底的にやることには
本当に驚いた。

浦幌は農業、漁業、林業と第一産業が中心の町。その中でも、
自慢のサケ漁の一連の流れを子どもたちが自分自身で体験する。
そのことによって、仕事の深さや奥行きまでよくわかる仕組み
になっているのだ。

“うらほろスタイル”の中で特に私のお気に入りなのが、
中学生たちが考案したオリジナルドリンク「ウラペチーノ」
だ。
(フラペチーノなら私も飲んだことのあるドリンクだ)

この「ウラペチーノ」には十勝の牛乳と黒豆入りのコーヒー、
ラズベリーのクッキーが入っている。なんとバザーでは
250杯(?)程も売れたというから驚きだ。

さらにもうひとつ、私が興味を持った企画は…子どもたち
のつくった『はじめてのうらほろ』という絵本。浦幌町に
転校してきた少女が、次第にこの町を好きになっていくと
いうストーリーだという。子どもながらに企画としても目
の付けどころがよく、思わず読んでみたくなる絵本だと思う。

「まちづくり」に必要なのは、住んでいる人たちが自分
の町に興味を持ち、好きになること。だからこそ上辺だけ
ではなく、深いところまでしっかりと自分の町のよさを知
ってもらうことが大切だ。そのために浦幌町では、子ども
のときから地域の魅力に触れる時間や機会を用意し、意味
のある体験をさせているのだ。

そうすれば、いつの日かその子どもたちが成長して、
広い社会を体験しながらも、好きな自分のまちにまた
戻ってくるようになるのではないだろうか。まるで先
ほど紹介したサケが放流された川に戻ってくるようにだ。
そのときはきっと、浦幌のまちの「まちづくり」を担う新
たな一員として、力強く活躍してくれることだろう。

まさにこれこそが本来の「まちづくり」の姿なの
ではないかと私は思う。

たくさんの意味のある体験を積み重ね、一人ひと
りが地域に愛着を持ち、自分の町の未来を本気で
考える人間になれるように育てていく“うらほろスタイル”。

この“うらほろスタイル”な考え方は、私たちのビジ
ネスにもいろいろな点で大いに役立てることができる
のではないだろうか。


trend (1)

Mrセージもわっくわく♪

trend (2)

ポスターも素敵

trend (3)

うらほろスタイル活動経緯

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選ばれるビジネス

02/22
2016

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石坂典子流 経営者の決断

“経営者の決断”というのは、
企業の命運を左右するものの一つだ。
私が以前からお付き合いさせていただいている
石坂産業株式会社の変革は、
その決断がいかに大切かを教えてくれる。

石坂産業といえば、
焼却炉を持たない産業廃棄物処理企業。
今でこそ多くのメディアに取り上げられ、
全国から見学者が訪れているが、
それまでの道のりはとにかく厳しかったという。

石坂典氏が社長に就任したとき、
代表権こそなかったものの、様々な改革に取り組んだ。
すると従業員たちはその改革についてこられず、
多くが退職していったという。

それでも石坂社長は己の決断を信じ、
社員の説得や環境改善を続けた。
代表的なものを挙げてみると…。

1、処理施設を建家で覆う
まずは地域への配慮から工場現場をすべて建家で覆い、
作業工程で発生する埃や騒音で
外へ迷惑をかけないようにしたのだ。

2、見学通路の設置
処理施設を覆ったことで「何をしているか分からない」
という地域からの声を反映し、
工場内に見学できる通路をつくった。
外部の人たちから見られることで、
働く者たちの意識が高まり、整理整頓も進む。
結果的に様々な相乗効果につながることに。

3、不法投棄を5年間かけて清掃
以前から工場周辺の森に広がっていた
不法投棄の対策として徹底した清掃を行い、
今では美しい里山に変貌を遂げた。

4、東京ドーム4個分の里山の管理
清掃した周辺の土地を不法投棄から守るため、
その地域の里山の管理を始めた。
自然豊かな土地は、今では
環境教育の場としても活用されている。

5、国際規格ISOを7つ取得
世界に通用するビジネスシステムを
社内で展開していることの証。
そのうちに世界に打って出るかもしれない。

いくつか挙げただけでも、
これだけの改革をしてきたのだ。
石坂社長の決断は大きく困難なもので、
その先を見据えて相当な覚悟を要したものだろう。

しかしそれを実践し、自社の在り方を追求した姿勢は、
中島流でいう“タテの経営”である。

これは他社や業界のならわしなど(ヨコ)を気にせず、
自社のことや業界の将来(タテ)を
見据えて行なう経営発想のこと。

自社の存在理由を見出し、
10年後30年後に向けて今何をすればいいのかを
追求、徹底していくことなのだ。
それこそが、これからのビジネスで必要な要素と言える。

さて、そんな石坂社長が書籍で
ある方と対談されたので、ご紹介したいと思う。
ある方とは、株式会社イエローハット創業者で、
日本を美しくする会の相談役である鍵山秀三郎氏。

大きな決断と“タテの経営”を行ってきたお二人のお話は、
きっと皆様にとって実りあるものだ。
本の詳細は以下のホームページへ!
ホームページはこちらから

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石坂典子社長

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対談書籍、ぜひお手元に!

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これがタテの経営

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02/15
2016

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あなたは“形式知”派それとも“暗黙知”派

目的その①
「町の子どもたちが農山漁村で民泊する体験を
通して、この町の良さを再発見するとともに
食料生産を支える一次産業の大切さとその価値を
再認識する機会とする」


目的その②
「共同生活を通して思いやりの心や豊かな人間性と、
社会規範意識を育む」


これは北海道のある小さな町の小学生民泊体験学習
についての計画書に書かれていた目的の文章。
(先日の十勝訪問で、ある町のフォーラムに参加して
来たのだ)
6年生だとしても、小学生が民泊体験だけで
一次産業の大切さとその価値を理解することは
難しいだろう。
だって世の中の産業構造もわかっていないし、
他の地域も見ていないで、
この仕事が大切と思うことは難しいはず。


“豊かな人間性”などもそんな体験だけで育めることは
まずないだろう。
社会規範意識だって…

いやいや、この計画書をけなしたいわけもないし
子どもたちの体験に難癖をつけたいわけでもない。
もっと素直に、そしてリアルな目的内容にして欲しい
と思っただけ。
この農家や漁師の家での仕事の手伝いや
宿泊体験は、これらの形式的目的では表せない
さまざまなものを得られる機会になると思うからだ。

自分の家と違う家を訪れるだけでも、それぞれの家の
特徴があり、流儀の違いを知ることになる。
またイヌやネコを含めた家族の構成の違いも
子どもの目には大きな違いとして受けとめるだろう。
もちろん、働くことであり仕事への取り組み方も
それぞれだし、同じ農業でも畑作と
畜産の違いだけでも生活スタイルはかなり違うからだ。


食事をしながらの訪問先の家族との
コミュニケーションだけでも思ってもみない町の情報が
沢山入ってくることだろう。
実は大人たちが期待する“この町の良さを再発見”
できなくとも、これまで知らなかったいろいろなこと
を知る機会となるのだ。

もう一度繰り返すが“一次産業の大切さとその価値”の
再認識や“社会規範意識”を育むことはできなくとも、
子どもたちは多くの大切なことを得ることは出来る。
大人の都合としての“形式知”ではなく
その後に役立つ多くの“暗黙知”をそれぞれに
受け止めることが出来るということ。

例の自転車に乗る技術でよく取り沙汰される“暗黙知”だ。
私はこの“暗黙知”こそが人が人たる所以…なんて
思っているのだ。

個人的には自分の周りの人の捉え方も
いろいろな出来事の捉え方も
多くを“暗黙知”的にインプットし、記憶している。
(…しているはず!?)

すなわち多くの人が“形式知”として記憶している方が
ずーーっと少ないと思えるのだ。
(私だけが特にってこともないと思うが…)

話しは戻して、子どもたちの民泊体験は
机上の勉強(“形式知”がほとんど)ばかりよりは
ずーーっと意味のある勉強だし
その後の人生に大きく貢献することは間違いないだろう。

私たちのビジネスだって、多くの人が“形式知”に
落とし込み、
より共有化を…、そして効率化を…と考え
チャレンジしているが、その“形式知”化が
実は応用の効かない“人間らしくない人”を
つくってしまっているかもしれないのだ。

ちょっとややこしい話になってしまったが…
私は、そもそも“暗黙知”派なのだ。(はははっ…)


ところで、あなたは、どっち派!?

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うらほろフォーラム2016

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子どもたちに地域の魅力を

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大人たちも真剣に考えます

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02/15
2016

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“サスティナブルな経営の5く意”

以前にもご紹介したことわざ「人間万事塞翁が馬」。
私にとってかなり意識していることわざなのだが、
これは人生における幸不幸は予想がしづらく、
災いがいつ幸福に転じるかもわからないという意味がある。

また、「出もの腫れもの、ところ嫌わず」
ということわざにあるように、
ビジネスにおいては思わぬところで
出もの腫れもの(トラブル・困難)に見舞われる…
なんてことは日常茶飯事。
また、それが最終的に
幸運に転じることもあるということだ。

さて、そんな話を経営者の方々の前でお話していると、
「では、そのような事態に陥ったとき、
 経営者としてどうすれば良い経営ができるのか」
という声をよく耳にするようになった。

そこで今回ご紹介したいのが、
中島流“サスティナブルな経営の5く意”
(“極意”と書かないのがミソ)。
これは、私が30余年会社を経営してきた中で得た、
経営の極意ということだ。


<中島流“サスティナブルな経営の5く意”>

1. 対峙する

逃げずに、困難に真っ向から対峙すること。
正面からそのことについて対応を考えることで、
その問題に対するノウハウが身につき、
次回に活かせるのだ。
(逃げていれば、永遠に逃げ続けることに!)。

2. 楽天的発想(ポジティブシンキング)をする

困難をあえて楽天的に捉えること。
たとえつらい状況になっても、
これを機に良い方向に向かうと
信じるポジティブな思考こそが、
次の挑戦に繋げることができるだろう。

3. タフになる

とにかく様々なことがやってくるので、
それぞれに対して一喜一憂していてはとても大変だ。
それよりも早く成功を手にしなくては! と前向きに捉え、
ちょっとやそっとのトラブルでは慌てない、
精神的な強さを持つことが大切だ。

4. Challenge & Challenge(常に挑戦する)

今までにも何度か紹介してきた
“相乗効果はChallenge(行動)の2乗に比例する”
という中島流の法則のように、
常に目標に向かって挑戦しているからこそ、
少しの失敗にも動じない。
Challengeこそが様々な問題や困難に
打ち勝つエネルギーともいえるのだ。

5. タテの発想をする

これは最近のビジ達でも発信していることだ。
困難に陥っているときほど隣の芝は青く映るもの。
今、自分が置かれている場所・状況ではなく、
10年・20年先を見据えた考え方・決断こそが、
ロングレンジで見れば、
良い結果をもたらすのだ。

私の会社も30年以上続ける中で、
数え切れないほどの困難と遭遇してきた。

しかし、“サスティナブルな経営の5く意”
のような考え方をしてきたことで、
次のステージに繋げることができたのだ。

ビジネスでは、良いこと・悪いことは
常に予想外のタイミングでやってくる。
そんなときこそ、前向きに捉えた行動や挑戦が
次なる相乗効果を生むということだ。

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これぞ中島流・経営の極意!

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何事もチャレンジが大切

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タテの発想良い結果を招く

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