これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

選ばれる仕事道

02/01
2016

sgt

日本を救う“里山道”

“仕事道”をいろいろと語ってきたが、
今回のテーマは、“里山道”…?

“道”が多いな~、なんて思われたらちょっと残念。
中国哲学では、人やものがあるべきところ、
物事の本来あるべき姿、普遍的法則を指して、道=“タオ”という。
道家や儒家によって説かれた道によって、
多くの人があるべき姿に導かれていったのだ。

つまり、“仕事道”なら仕事の本来持っている
可能性を引き出し、活かすということ。
それはお金儲けのことだけではなく、
そこで働く人たちを育むということにも繋がる。
それこそが、本来の仕事のあり方だという
心意気を込めての“仕事道”なのだ。

そんな“仕事道”の価値観を持ちつつ、
この度私が十勝に立ち上げた「十勝里山デザイン研究所」では、
里山を十分に活かし、共に生きる“里山道”を掲げ、追求している。
私の思う“里山道”とは、以下の5つだ。

1.その里山をよく知る
 一口に里山と言っても、地域ごとに違うもの。
 その個性をよく理解することが、“里山道”を深めることにつながる。

2.里山との共生
 利用価値のある里山を、利用するだけなんてもってのほか。
 里山を活かし活かされる関係。そこに生きる生き物との共生が大切だ。

3.里山のパワーを引き出し、活かす
 里山に秘められた無限のパワーは、そのままにしていては眠ったまま。
 人の知恵をプラスして、潜在的パワーを活かしていくのが“里山道”。

4.里山の維持・継続
 サステイナブル(持続可能)でなければ、意味がないということ。
 次世代へ里山をつなげていく展開が大切だ。

5.里山をみんなで活かすまちづくり
 限られた人たちだけではなく、
 そのまちにいるみんなで里山を活かしていけば、
 “まちづくり”はうまくいくはずだ。

人と自然が溶け合う里山という発想は、日本ならではのもの。
日本固有の文化として茶道、華道、柔道があるように、
“里山道”があるのは当然ではないだろうか。

今後、日本は経済優先の考え方から、
里山を中心にした社会・生活へ移行していくだろう。
さらに注目されていくことになる里山のために、
“里山道”を理解し推し進めていくことが重要なのだ。

さて、ここでわたしからの提案。
自分の業種業態に“道”をつけてみてはどうだろうか?
建築業の人は“建築道”、販売業の人は“販売道”より“商人道”かな?
“デザイン道”は、ちょっと厳しいかもしれないが…。

このように考えてみると、それぞれにあるべき姿が見えてくる。
今後の日本を救う“里山道”。
あなたの“道”は、一体どんな道だろうか!?

sgt1

“里山道”を理念として進めていきます!

ŽdŽ–“¹

それぞれに“仕事道”がある

ページTOPへ
選ばれるビジネス

02/01
2016

biji2

自分が燃えていなければ…

「人よりも高いところに立たなければ、
人を引き上げることはできない。」
「自分が燃えていなければ、
人の心に火を灯すことはできない。」

これは、キリスト教の大管長であった
ハロルド・B・リー氏の言葉だ。

私の愛読誌でも、この「自分が燃えていなければ…」の
言葉が取り上げられていた。
とある小学校の教師がこの言葉に感銘を受け、
未だかつてないほど情熱を持って仕事に励んでいるという。

その教師の情熱は教え子にも伝わり、
変化が見られ始めたそうなのだ。

確かに、熱く燃えている人が
周りの人々にも影響を与えることはよく耳にする。
私も大勢の経営者とお会いしているが、
振り返れば素晴らしい経営者ほど燃えているのだ。
燃えている人の特徴としては、
まずそのことに自信を持っていること。

そして、社会性ある仕事をしていること。
社会性ある仕事というのは、
燃えやすい上に周囲の人々にも影響を与えやすいものだ。

ここで私が思い浮かべたのは、
株式会社ユーグレナの出雲充氏である。

バングラデシュで栄養失調の子どもたちを
目の当たりにした出雲氏は、
この人たちのために仕事をしようと決断し、
試行錯誤のうえ、栄養豊富なミドリムシの培養に着手。

その後大量培養に成功し、
現在は様々な食品に生かされることとなったのだ。

“世の中にムダなものなどないのだ”と
力強く誇る出雲氏が思い浮かぶ。
あの燃え続ける出雲氏の情熱が、
多くの企業を動かすことになるからだ。

また、株式会社ブレストの伊東昭典氏も燃えている。
小型の油化装置を開発し、人々の目前で
プラスチックごみから石油を作り出すことを実現した。

そうすることにより、大手が出来なかった
プラスチックのごみ問題を着々と前進させている。
社会性も事業に取り込み、
いまや日本だけでなく世界が注目する企業なのだ。

さらに、燃えている方といったら、
株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポンの
木村周一郎氏!
分かりやすく言えば、フランス発信の
“メゾンカイザー”という注目のベーカリーの職人であり、
その社長である。

天然酵母による、フランスの伝統的なパンの
美味しさを伝えたいという熱い想いから、
開店当初の不振にもめげずにパンを作り続けた。
そして現在の人気ぶりは、
皆さんもご存知の通りである。

このように「燃えている人」や
徹底的に追求し続けている人こそが、
多くの人たちの心に火を灯す。

「人よりも高いところに立たなければ、
 人を引き上げることはできない。」
「自分が燃えていなければ、
 人の心に火を灯すことはできない。」

この言葉を反芻してみると、
私もさらに燃えなければ! と熱くなってしまうのだ。

biji1

ユーグレナの出雲充氏

biji2

ブレストの伊東昭典氏

biji3

メゾンカイザーの木村周一郎氏

ページTOPへ
モバイルショット

01/25
2016

moba (1)

あちこちに、春が来た!

「厳しいときは、この人形に
代わりに行ってもらいますので…」
というジョークを交えての新年の挨拶だった。
(久々に目にする相談役のぬいぐるみだ)

これは、先日の新宿歌舞伎町の早朝清掃に、
鍵山相談役が久々に顔を出してくれたときの話。
3ヵ月いや、4ヵ月振りの顔見せだろうか。

この寒い早朝に集まった150人
くらいの掃除人たちにとっては、
春の風が突然吹いた気分だったに違いない。
誰もがその笑顔を見て、安堵した表情だった。

この笑顔と、いつもと変わらぬ話しぶりを耳にして、
1月なのに私はこの掃除の会(日本を美しくする会)の
春を感じた次第。
よかった。いろいろな意味でよかったと…。

そして、事務局会議も終え、我家に帰ると…
3年目の木瓜(ボケ)の花がついに咲こうとし、
シクラメンは6年目の花をしっかり咲かせ始めた。
盆栽としてプレゼントしてもらった鉢では、
菊の花が満開状態。

改めて、我家にもたくさんの春が
やってきていることに気づかせてもらった。
やっぱりマメに世話をしていないと、
こんな春はやってこないわけで…
(そんな話は置いといて…)

ところでこの木瓜の花、
なんと“先駆者”“指導者”という
花言葉があるという。

まさに、この掃除の会の先駆者であり、
指導者が、鍵山相談役であり、
まだまだこの会に存在して欲しい方なのだ。

厳しいときをしっかり潜り抜けてきた指導者だから、
みんなのことを考え、このタイミングで満面の笑みを
披露してくれたのだろう。
これぞ鍵山流の“遠慮の心”。

いかに目の前の見える人たちのことだけでなく、
未来の人たちのことも考えて今どう行動するか、
どんな決断をするかということ。

鍵山流の発想であり、行動ということだ。
こんな“遠慮”の発想がない限り、
長く続くビジネスも存在しないだろうし、
社会も良くなることはないだろう。

多くのビジネスマンが、
そして経営者がそんな発想をしてくれたら…

さて、2016年、鍵山相談役から学んだ
“遠慮”をテーマに
さまざまなチャレンジをして行こう!

ところで、私にも“遠慮”の二文字が
似合うときが来るのだろうか!?

moba (1)

鍵山相談役の変わらない姿

moba (2)

今年も早朝清掃にたくさんの参加者

moba (3)

moba (4)

木瓜も花咲

moba (5)

シクラメンも♪

ページTOPへ
シナジースペシャル

01/25
2016

syn (2)

“深化”への投資

聞きなれない言葉と思われるだろう。
“深化”とは、深く変化するということ。
(親しいという意味の“親化”でもいいのだが…
その話はまたのちほど。)

今回はそのための投資がいかに重要か?
についてお話しようと思う。

昨年から本格的に動き出した、
私の…いや十勝のワイナリー構想。
北海道十勝の芽室町にぶどう畑や醸造所、
様々な施設を併設し、情報を発信しながら
地域活性化につなげようというものだ。

この活動のための十勝里山デザイン研究所が発足したので、
先日は役員とワイン醸造アドバイザー、
さらに農家にも東京へと足を運んでいただいた。

その目的は、我々に苗を提供してくれている会社、
植原葡萄研究所(山梨だけど…。)の
植原宣紘(のぶひろ)代表に、
ワイナリー構想をプレゼンすること。

ズバリ、私たちのワイナリーに適した
ぶどうの苗づくりをお願いしに行ったのだ。

というのも、北海道の十勝は日高山脈の東側にあり、
冬にはマイナス20度、いや
25度((>_<;))にもなるほど寒い地域。

これまでは、一般的なヨーロッパ品種の
苗の越冬は難しかったと聞いている。
しかし温暖化と技術の向上によって
越冬が可能なのでは…と思い、
ヨーロッパ品種にもチャレンジしようということになったのだ。

苗の本数を確保するのも、寒さに強い苗を入手するにも、
植原葡萄研究所の協力が必要不可欠。
「そんなものはメールや電話で注文すれば済む話では?」と
思う方もいるかもしれない。

しかしそのような関係では、
これからのワインヴァレー構想において、
いい未来を作り出すことはできない。

例え移動費含め様々な経費がかかったとしても、
十勝里山デザイン研究所の取り組む姿勢、
将来への期待値を伝えたいと思った次第だ。
これが関係の“深化”ということ。

さらに大里綜合管理株式会社や
ワイン輸入会社であるミリオン商事株式会社に伺い、
視察や懇談会に参加。

そして上京した人たちにも、
その思いの“深化”を期待することに…。
芽室町出身の人たちでつくられた
“東京芽室会”にお邪魔し、
ワインヴァレー構想をプレゼンしてきたり、
東京国立博物館のワイン展にも足を運んだりなど、
充実した時間を過ごすことができた。

このような活動は、既につながりのあるものを、
さらに深い関係にしていく行為。
それが冒頭でお話した中島流の“深化”であり、
なかなか目に見えず数値にも現れにくいもの。

物事が上手くいくためには、関係の深化が欠かせない。
もちろん人間関係の“深化”だけでなく、
知識、ノウハウの“深化”も重要だ。
すべてをひっくるめて、
“深化”というキーワードが大切になってくる。

つまり“深化”によって物事が良い方へ流れ始め、
人々のエネルギーは目的に向かって集約していく。
すると相乗効果がどんどん現れるということ。
“深化”への投資なくして、目標の実現はない!

syn (1)

ご協力ありがとうございます!

syn (2)

植原宣紘氏と

syn (3)

東京芽室会

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

01/25
2016

trend (1)

“遠慮” のワイン

「ワインは農作物である」と
改めて知ってもらうことは、
すごく大事なことです。

これは、上野にある国立科学博物館にて
開催されている「ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-」にて、
ソムリエの田崎信也氏が
「ワイン展のみどころ」としてコメントしたもの。

このイベントでは、ワインが出来る過程を
ぶどう畑の定点観測やぶどう踏み疑似体験などを通して
学ぶことが出来るのだ。

冒頭の“ワインは農作物”という点は
私も共感するところがある。
というのも、畑があり、農家があり、ぶどうの苗があり、
数十年もの時間や手間をかけて丁寧にぶどうを育てなければ、
美味しいワインはできない。
まさにワインは里山の産物だからだ。

そんなワインは世界中で作られているのだが、
実に7000~8000年の歴史があると言われている。(お~すごい!)
様々な地域で作られているワインは、
その土地の文化となり、
それぞれに深みのある味わいを作り出すことになるのだろう。

ワインによってその地域の文化が
作られていく様子を考えていると、
ふと思い浮かんだのが“ワインは遠慮”という言葉。

ビジ達でも紹介したが、「遠慮」とは「遠きを慮る」として
“遠い将来のことを考え、行動する”という意味がある。
ともすれば50年も長生きするぶどうの木を育て、
ワインを作ることは、良い畑や環境を維持することになり、
それは数十年後の畑にも大きく影響することになるからだ。

現在、進めている十勝でのワインヴァレー構想では、
この考えをベースに様々なチャレンジを行っている。

農業はどうしても単年度の農作物が多くなりがちだが、
ワインぶどうのように30年、
50年後を見据えた農業を行うことで、
将来に向けた農業について考えることが出来るのだ。

また、ぶどうをワインにして販売しようとすると、
当然その味が気になるようになり、
生産者自らいろいろと工夫することにもつながる。

すなわち、6次産業化はこれまでの農業を
いろいろな意味で改善しようというモチベーションにもなり、
里山を守りながらの地球全体の活性化にもなるということだ。

ワインに数千年の歴史があるように、
これから作り出されるワインが
未来にどのような影響をもたらし、
どんな文化作りに貢献するのか…。

こんなことを考えていると、
ワイン作りにはやはりロマンが
あると思うのは私だけだろうか。

trend (1)

興味深い展示だった!

trend (2)

ワインから未来を慮る…

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ