これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれるビジネス

04/18
2022

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選ばれるための“令和ビジネス”への7つの改革!

さて、タイトルにある「選ばれる」とは
誰に選ばれるためなのか・・・?
今回は、“今、働いてくれている社員やこれから入社する若者達“に
選ばれるためには?というお話。
なぜならば、働いてくれる人がいない限り
経営は成立しないからだ。
中島流の選ばれるための“7つの改革”と称して
選ばれるための7つのチェックポイントをあげる。
(概念図も参照してほしい)

1、パーパス経営
→“社会に与える価値と存在意義の明確化”を重視
(Z世代は社会貢献意識の高い会社を選ぶ)

2、DXの実践
→このデジタル化スキルが働く人たちのその後に大きく影響

3、働き方改革
→リモートワーク、パラレルワーク、
福利厚生、ダイバーシティ、etc.

4、webサイトの充実
→3~4年でリニューアルの時代に!
そのときのデザインセンスが求められる

5、新規ビジネス・新サービスへのチャレンジ
→これからのビジネスへの意識と高付加価値化
社員にとって魅力のある新しいチャレンジへの多い会社に

6、人財化の実践と研修システム
→学べる体制づくりは今や必須

7、組織改革
→“上下のリーダーシップから前後のリーダーシップへ”
さまざまな推進プロジェクトにおいては、
50歳以上の人たちはリーダー側にいない方がいい・・・
決断が遅く、間違えるから

今は、“VUCAの時代”とも言われる混沌としている時代。
メガ・プラットフォーマーの活躍、
6G、フィンテック、AI、ICT、RPAと
新しい技術がどんどん活用されはじめている。
世界の人口80億人の年齢中央値は31歳。
世界的に市場は成熟化し、Z世代の台頭もあり。
価値観も大きく推移しようとしている。
ということで、ライフスタイルも変わり、
そのアプローチのし方にも改革が必要な時代に。

世界の平均年齢中央値の30歳前後の人たちは
これから先30年以上働く環境にある。
すなわち、時代に合った対応をし
挑戦し続ける会社でないと、
若者たちは、自分の輝かしい未来へとつながらないと
理解している。
今働いてくれているスタッフであり、
今後入社する若者達に継続的に選ばれるためには、
時代に合致した対応をしていくべきなのだ。

そういう意味で、この“7つの改革”の実践は必須ということ。
この業界はまだまだニーズがあるから・・・、
BtoBだから大丈夫だと・・・、
この仕事はなくならないはず・・・
みんな長く働いてくれているし・・・
本当にそうだろうか!?

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“7つの改革”の実践は必須!

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選ばれるビジネス

04/04
2022

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かっぱ橋の“飯田屋”、パーパス経営を実践‼︎

私が“飯田屋”の飯田社長を知ったのは、
テレビ番組『マツコの知らない世界』。
この番組で、お肉の味が焼くフライパンの種類で
こんなに違うと伝えていたのが最初だった。
そして、たまたま上質の“たわし”を探していて知り合い、
その後、動画番組“Business Today”にも登場してもらった。

“飯田屋”は、220種類の“卸し金”や2000種類の“おたま”を
はじめ、計8400アイテムの商品を揃えている。
今や、かっぱ橋を代表する“料理道具専門店”へと成長し、
その品揃えの豊富さから、プロの料理人たちだけでなく、
一般の主婦たちにも飯田屋のファンが多い。

そのような飯田屋も一時期、経営が厳しくなり安売りに
走ったこともあったという。
その結果、売上は横ばいだが、利益は減った。
いろいろと試行錯誤し、安売りにメリットはないことに気がついた。
そんなおりに、お客様とのやり取りから
多品種の仕入れをすることにしたという。

個々のお客様の目的に叶う品揃えをしたことで、
多くのお客様に喜んでいただける
“存在理由のあるお店”になったのだ。
※ビジ達2021年12月参照
https://bt.q-b.co.jp/ch_business/15897/

また、営業時間を短縮し、社内ミーティング時間を
増やしたと聞いた。
実は、先日訪問した際に、終礼のミーティングに
参加させてもらった。

そこでは、立ったまま6~7人が輪になり、一人ずつ
“今日1日のお客様とのやりとりで気づいたことや
よかったこと“を3分から5分でシェアする。
それが一巡したあと、“今日一日で一番感謝したい人やこと”を
全員が発表する。

これらミーティングの導入等が奏功して、
社員もイキイキ働いてくれて
感謝の多い組織になったという。

この終礼を拝見し、この終礼こそが、
飯田屋の“パーパス経営”の実践につながっていると感じた。
すなわち、飯田屋の存在理由をより強化し強調する
ものになっているのだ。

最近東京商工会議所が主催する
“勇気ある経営大賞”優秀賞を受賞‼︎したという。
この賞は、“過去に拘泥することなく、
常識の打破に挑戦し、高い障壁に挑み、
高い理想の追求を行うなど、勇気ある挑戦を
している中小企業またはグループ”に与えられる栄誉ある賞だ。

お客様からたくさんの「ありがとう」を聞き、
それを終礼やミーティングでシェアすることで
社員も自分達の“存在理由”を確認していく。
それが、社員にとっての“やりがい”にもつながるのだ。

これが、このところ私が注目の“パーパスism”!
その実践をしているのが“飯田屋”と言っていいだろう。
ここで改めて、どのお店もどの会社も、自分達のパーパスを
見つめ直すことをお勧めする。

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六代目飯田 結太氏と

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01/31
2022

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“ハルメク”37万部で女性誌No.1!のワケ!?

ハルメクという雑誌をご存知だろうか!?
定期購読のみで本屋では販売していない雑誌だ。
今や、37万部発行で女性誌No.1!
ターゲットは50歳以上の女性向け雑誌だが、
なぜか私も購読者の一人なのだ。
(えっ?おじさんが読んだらいけないってことはないよねぇ~)

先日も“NHKプロフェッショナル 仕事の流儀”で
ハルメクの編集長が紹介されていた。
存続の危機にあった雑誌を、たった2年でV字回復
させた敏腕編集長とのこと。

37万部の売れるワケを探る前に、
まずは、ここ5ヶ月のこの雑誌の特集テーマを紹介しよう。

2021年10月号 もの忘れ認知症を防ぐ新習慣&脳トレ
→ 50歳台以上がターゲットなので、気になるし、わかりやすいテーマ
2021年11月号 上品に若々しく、姿勢・服・髪の新ルール
→ 年齢を重ねても上品で若々しくいるためにはというテーマ
2021年12月号 家族も自分も後悔しない終活 これさえすれば大丈夫
→ これも50台以上がターゲットなのでわかりやすい
2022年1月号  体幹を整え、一生自分で歩く
→ 一生自分で歩くためのエクササイズ紹介
2022年2月号  インターネット活用から知っておくと便利なサイトまで
→ 生活に欠かせなくなったインターネットの活用法

ここ5ヶ月分の特集を紹介しただけでも、買いたくなる気持ちも
おわかりいただけるだろう。

さて、何故37万部売れるようになったのか?
特集のテーマがいいのか?
編集長のセンスがいいのか?
編集会議に特別な仕掛けがあるのか?

実は、編集企画過程にて、疑問が発生したり、迷いが生じたりした場合、
こまめに読者アンケートをとるという。
すなわち、“ハルメク”の購読者から活きたデータを取っているのだ。
実際の購読者の意向の裏付けがあって
雑誌を創っているわけだから、売れないはずがない。
だから、購読者にとって、知りたい情報満載で
かゆいところに手が届くような雑誌づくりができるというわけ。

新聞などに雑誌広告を出すときのキャッチコピーですら
場合によっては読者アンケートをかけるという。
広告を出すとき、どうしても、デザイナーやコピーライター、
クリエイティブディレクターに任せがちだ。
実は、本当にそのキーワードが多くの人の心に届くかの
裏付けはなかったわけだ。

実際の読者の心に届く読者アンケート結果、
すなわち、“データドリブン”をもとに、
編集企画であり、商品開発、流通経路の開拓をしている
からこそ37万部売れる。
やはり、これからの時代は、データを活かしてこそだろう。
とはいえ、この“データドリブン”含め、やはりその感性と発想も
この編集長はスゴイけどね。

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“データドリブン”な雑誌づくりとは!?

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選ばれるビジネス

12/24
2021

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“Fine Choice”の実践時代にどう選ばれるか!?

このところの私のセミナーや講演会ではSDGsにからめて
話して欲しいと言われることが多くなってきた。
そのくらい、時代や社会が環境問題をからめた社会課題に
対して取り組まなければならないことを意識し始めたということ。

このビジ達で“Fine Choiceの実践”を紹介したのが2016年。
概念図もつくり発信していた。
このコンセプトは、
“未来の人たちにツケを廻さないためのFine Choice”で、
いいモノを選ぶという発想。ここで言ういいモノとは、
孫子の代まで残って欲しい“いいお店”、“いい会社”の商品やサービス。
そういういいチョイスをしましょう!ということ。

5年前のビジ達で“Fine Choiceの実践”で、
具体的にあげていたのが
・吉田かばん 
→ 海外に発注せずに国内産へのこだわりがある
・奇跡のりんごの木村秋則さん。
→ 農薬を使わない自然栽培のりんごを生産している
・サイボクハム
→ 美味しく安全な畜産を提供している
・石坂産業
→ 地域のことを考え95%(現在は98%)のリサイクル率を達成している
・寺田本家
→ 身体を思い、天然醸造にこだわっている
こういう会社の商品やサービスを選んでいきたいという概念だ。

今でも、経済合理性だけでビジネスを展開している企業も多い。
そういう会社は、環境問題や社会課題に目をつむり
結果として次世代へツケを廻すことにつながっているのだ。
自分達の利益のためだけに、商売をしているのかを
きちっと見きわめ、いい会社の商品やサービスを選ぶことで
次世代にツケを廻さないことをしていきたい。
すなわち、まさに“Fine Choice”の実践のときがきたということ。

では、実際にはどう選ばれるかというと、
上記5社のように直接のビジネスで“選ばれる”のと同時に
直接のビジネスではない活動からも“選ばれる”こともある。
例えば、“日本を美しくする会”は、全国の中小企業が主な会員で、
それぞれの地域の学校のトイレ掃除や街頭清掃に取り組んでいる。
町や地域を綺麗にすることだけではなく、
地域の問題点に気づき、解決を図っている。
広島の暴走族の解散や、荒れた学校問題にたいしても
“掃除の会”が貢献していることも少なくない。

“新・パラレルワークの実践”でも語ったが、
お金になる仕事の他に、地域の公共スペースの掃除など
お金にはならない取り組みもして、
地域の社会問題と対峙する会社も存在する。
結果として、“地域の存在理由”へとつながり、
選ばれることになっていくというワケ。

私たちは直接のビジネスで“選ばれる”ことを模索しつつ、
直接のビジネスにはつながらないけど、
今の時代に見合った社会課題解決に
企業として取り組むことで、
“存在理由のある会社”へと成長し、
結果として選ばれていくことを目指したい!

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“Fine Choice”実践のときがきた

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選ばれるビジネス

12/20
2021

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かっぱ橋道具街“飯田屋”の存在理由

Business Today 新年1月号のゲストとして飯田屋の六代目
代表取締役社長 飯田 結太氏に出演してもらうことに。
飯田社長は、TBS、「マツコの知らない世界」や
「カンブリア宮殿」にも出演し、今、注目の経営者。
話が上手なことを知っていたのだが、
今回のBusiness Todayでもいい話をしてもらった。

飯田屋さんは、料理道具の専門店が集まる
“かっぱ橋道具街”にある。
とにかく種類が豊富で、8500点もの料理道具が陳列されている。
特徴的な品揃えの例として、
おたまは1000種類以上、
フライパンも200種類以上
まな板も100種類以上あるという。
飯田社長曰く、「積極的に過剰在庫を目指している」と!
結果的にここまで品揃えを多くしているには理由がある。

かっぱ橋の道具街では、ほとんどのお店は、
仕入れたモノを販売している。
飯田屋さんは、販売店でありながら、お客様の要望を聞くうちに
何種類かオリジナル商品も開発しメーカーにもなったという。
たとえば、
・究極の肉焼きフライパン
→ これは肉焼きに特化したフライパン
・ピーラー(皮むき)
→ 右利き、左利き用
・薬味おろし金 

これらを製造するようになったワケの物語が2つある。
1.割烹着を着た和食店の大将の来店
大将曰く、「やわらかく仕上がるおろし金が欲しい」と。
その時、飯田社長は、大将の言っている意味が
わからなかった。それを宿題にさせてもらい、
いろいろなおろし金を仕入れ、使い、試し
研究を重ね、大将に提案したところ、
とても喜んでもらえた

2.子どもが金属アレルギー
美味しいケーキを食べさせてあげたいが・・・
そこで金属製ではないケーキの型をいろいろ品揃えすることに

かつて飯田屋さんは、かっぱ橋道具街でも激安店で、
薄利多売の店だった。
どんなにがんばっても、多くの人に集まってもらえず、
一時は倒産の危機もあったという。
しかし、上記のようなお客様の要望を聞くうちに、
こだわりのある店となり、
今や多くの人々に喜んでもらえる繁盛店になったという。

すなわち、飯田屋さんはかっぱ橋で、
他の店にはない品揃えで“存在理由のある店”になったのだ。
これからの時代は、お客様に“選ばれる理由”を
つくることが、繁盛店になれるかどうかの
分かれ道になってきている。

お客様のニーズに答えるために、
もしメーカーにないのであればメーカーとなって提供。
これが、“飯田屋の存在理由”となり、
多くの人に選ばれている。
もしかしたら、かっぱ橋にあっても“品揃えに特化”したことが
メディアにも取り上げられる理由になっているわけだから、
存在理由がいかに大切かということ。
“選ばれる理由”をつくることが大切だと、
改めて飯田社長から学んだ。

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話上手な飯田 結太代表取締役社長

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お客様の要望を聞くうちに繁盛店になった

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