
09/29
2025


小児血管外科医が “益はなくとも意味がある”を実践!
このところ“益はなくとも意味がある”をテーマに
発信することが多くなったが、
この言葉、“つい利益を優先してしまう”社会環境に対抗して、
発信しようとしているのだ。
私自身もついそういう判断になりがちのこともあり、
自分への戒めも含めてのことなのかもしれない。
世界一貧しい大統領と呼ばれた
“ムヒカ”ウルグアイ元大統領の多くの言葉も
“益はなくとも、意味がある”の事例になるだろう。
そして鍵山秀三郎相談役の…
「“人間力”とは、“智”と“情”の総和ですので、
“情”の面が退化すれば人間力という総和力は低下します。
“情”とは周囲の人に気を配り思いやる心です。
“智”の不足は“情”で補えますが、
“情”の不足は“智”では補うことができないのです」
などは、知識や利益よりも“意味あること”を
優先して欲しいと言っていたに違いないのだ。
そんな矢先、たまたま観ていた
『move your heart~医療機器開発に挑む医師~』
というタイトルのドキュメンタリー番組。
【コスパやタイパよりも医師としての役割を追求!】
心臓病の子どもが何度も受けなければならない
過酷な手術を1回でも減らすため、
小児心臓血管外科医・根本慎太郎氏は
自ら新たな医療機器の開発に挑む。
子ども用の医療機器は、
開発にかかるコストと時間の割には需要が少ないからと
多くの企業が開発に取り組みたがらない。
根本医師はコスパやタイパよりも
目の前の子どもたちを救いたいと願い奔走する。
理想の未来に近づくために何ができるのか。
この挑戦し続ける1人の医師の姿こそ
“益はなくとも意味がある”の実践なのでは?!
【池井戸潤の小説『下町ロケット』続編のモデルともなった】
先天性心疾患を抱える子どもたちの
負担を減らすために開発された、
心・血管修復パッチ“シンフォリウム”。
根本医師が10社以上の企業に開発を断られながらも、
開発にこぎつけた執念や、心臓病の子どもたちへの
思いなどが番組では語られていた。
根本医師の取り組みは、かなり困難な道のりだが、
利益志向ではなく命を救うことを目的としている。
このパッチは、子どもたちの心臓手術において、
従来のものよりも効果的に利用できることが期待されている。
結果として、日本国内のみならず、
世界中の医療に新たな選択肢を提供しているのだ。
このプロジェクトは、池井戸潤氏のあの『下町ロケット』の続編
「ガウディ計画」のモデルにもなったという。
↓ ↓ ↓
うんうん、いい事例だねー。
「益はなくとも意味がある」という価値観は、
短期的な利益を度外視して、長期的な人間の幸福や社会の発展に
貢献することを重視する姿勢を指している。
この理念は、利益追求のみに偏りがちな現代社会において、
新たな価値創造の基盤となり得る。
特に医療の分野では、この価値観が患者の生命を守るための
本質的な動機となるのだ。
ということで、ビジ達では“益はなくとも意味がある”の
紹介コーナーをつくりたいくらいだけど…