これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

11/17
2014

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借金するも“見・投資”

以前、このビジ達でもご紹介した
古田土(こだと)会計事務所。

顧客への徹底したサービスで知られる
会計事務所なのだが、
その古田土(*古田土の土は土にテン)満所長が
サービスの一環として顧客に配っている冊子がある。
その名もずばり「古田土式銀行交渉術」!

私も一冊いただき、読んでみたのだが、
冒頭には「銀行交渉術などというものはありません」と!

エッ、「銀行交渉術」と銘打っておいてこの始まり方!?

もちろん、細かなノウハウは
教えてくれているのだが、
その冊子を通して古田土氏が発信しているのは
「銀行と上手く付き合え」ということ。

審査の厳しい銀行からきちんと融資を受けられれば、
信用も増し、他の銀行からの信用も得やすい。
すると“ここぞ”というときの資金も
調達しやすくなり、円滑な経営を実行できるというのだ。

それを読んで思い出したのが、
ざっと25年ほど前のこと。

当時仕事でお付き合いしていた
とある中小企業の社長は、
「当社は無借金経営です。
どの銀行からも借りていません」というのが口癖だった。

しかし、こちらの仕事が終わると
「中島さん、今回の支払いをちょっと待って欲しい」と言う。
「わかりました」と言って待つこと2、3ヶ月。
現金で振り込んではもらったけれど、
どうにも割り切れないものが残り…。
その後はお付き合いがなくなってしまった。

無借金を自慢にするのは結構なことだが、
そのために支払うべきときに
支払わないのはどうだろうか?
借りてでもきちんと筋を通すことが、
やがては信用に繋がるのではないだろうか。

無借金を自慢にしている中小企業経営者には
何人もお会いしたことがある。
もちろん、それ自体がいけないわけではないが、
無借金であることに縛られ、
資金繰りに追われてばかりでは本末転倒というものだ。

良い事業を発案すること、
人材を育てること、
それによって会社の信用を増すこと。

こうしたことのためなら、
むしろ将来への投資として“借金”を
捉えてよいのではないか。

たとえば、このビジ達でも大切にしている“人材教育”。
ここにも当然、手間とお金がかかってくる。
採用した人がすぐに売上を上げてくれるわけではなく、
そこまで行くには一年、二年とかかることもあるだろう。
その間もしっかり賃金を支払い、
教育するなら、その後の成長を見込んだ
“見・投資”(先を見通した投資のこと)が必要になる。

言い換えれば、“見・投資”さえあれば、
融資を受けることもただの借金ではなく、
将来への投資になるということだ。
上手く借金をするということも、
経営者の決断として必要なこと。
そうして育てた人材によって組織力が上がれば、
会社全体も大きく成長していくはず。

借金するも“見・投資”!
教育するも“見・投資”!
将来を見据えた投資が、組織を強くしてくれるのだ。

さて、11月27日(木)のαセミナーでは
冒頭ご紹介した古田土会計事務所を体験視察させていただく。
徹底したサービスと人材育成の秘密を知りたい方は、ぜひご参加を!
(ご案内はこちら)
ご案内はこちら

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この”交渉術”についても伺うチャンス!

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11/04
2014

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ビジネスは“複利+シナジー”

ついについに念願叶って!
私の出身地、北海道帯広で講演会を行ってきた。
厚生労働省委託の、地域雇用促進のための
事業だということで、経営者を対象とした
講演会の第一回目講師として呼んでいただいたのだ。

自分の出身地からお呼びがかかったのは、
素直に嬉しいことだ。
その上、参加者からの評判も上々だった(^o^)/

“歯切れの良いセミナーでわかりやすかった。
そして芽室町出身ということで、親しみやすかった”

“考え方を学べたと思います。
企業だけに通じるのではなく、
人との関わり方、物事の進め方を
考えることができるヒントとなりました“

“「日本を取り戻す」その心意気で
お話をしておられます。嬉しいです”

などなど…嬉しい感想はまだまだいただいた。

参加人数こそ多くはなかったが、
行ってよかった! と思える講演会だった。

最終的には地元・北海道の十勝を盛り立て、
活性化させたいという目標を持っている私としては、
その初めの一歩といったところだろう。

ところで、だれが推薦してくれたのか!?
講演会の担当者に聞いてみると、
出てきた名前に覚えがない。

しかし、もちろん推薦してくれた方は
私をご存知なわけだ。

実は、今から4、5年前に幕張で行われた食のイベント
「FOODEX JAPAN(フーデックス ジャパン)」で
私のセミナーを聴いていた人が、
たまたま帯広出身だったこともあり、
今回私を推薦してくれたのだという。

思えばイベント会場の片隅の
大きくはないブースでのセミナーだったけれど、
こんなところに繋がっていたとは…。

さらに、そのフーデックスでのセミナーも、
αクラブ(わたしが主宰する経営者の会)での
ご縁から呼んでいただいたものだった。

αクラブの定例会では、様々な交流や、
ちょっとしたきっかけから
講演のお話をいただくことも多かったのだ。

そしてこの「ビジ達」や、
ラジオ「BUISUNESS LAB.」が
その裏付けとなったこともあるだろう。

こうしたほんのちょっとした点が、
あるとき偶然に繋がって“線”となり
相乗効果が生まれるのだ。

そのためには日々を
「もうちょっとだけ」欲張ること。

人より少しでも努力して、
色々な場所、色々な人に出会うチャレンジ。

それが“複利のチャレンジ”となって自分を高め、
“きっかけ”をつくり、いわば
“必然性のない”相乗効果を生み出してくれるのだ。

(いや、もしかしたら必然性のある相乗効果かも)

もちろん、様々な人のお陰があってのことだが…。

こうした“複利+シナジー”が自分の人生を豊かにし、
ひいてはビジネスをも実り豊かなものにしてくれる。

私だってまだまだ“複利”を積み重ねている途中!
これからも新たな人、機会に出会うために、
チャレンジを重ねていきたいものだ。

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皆さん熱心に聴いてくださった!

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Mr.セイ~ジも一緒に…

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私も非常に楽しんだ!

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10/27
2014

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毎日の稽古は、“複利の投資”

力士たちが次々力強くぶつかり合う稽古場。
その様子を視察メンバー一同熱く見守って…
え、もう3時間経過(いつのまに…)!?

これは、芝田山(元横綱・大乃国)部屋で行われた、
合同稽古の視察でのこと。
思わず時間を忘れて魅入ってしまったが、
“自己成長”について気づかされた。

ところで金融用語の
「単利」と「複利」の違いをご存知だろうか。

利子が変わらない「単利」と違い、
「複利」は、元本に毎回利子が組み込まれる。
そのたびに利子の割合が増えていくので、
長期的な預金で活躍するのだ。

その「複利」と自己成長は
密接な関係がある。

それを実感したのが、この合同稽古。
総勢20名ほどの力士たちが、
早朝から何時間もぶつかり合いの稽古をしていた。

そんな中、モンゴル出身の
関取である荒鷲が土俵に上がり、
幕下の力士たちと
ぶつかり合いの稽古を始めたのだ(力の差は歴然!)。

しかし、6、7人相手にしたところで、
疲れが見え始め、そろそろ上がろうか…と
土俵を後にしようとしたところで、
親方から厳しい一声が…。

「そんな風に、踏ん張りどころで土俵を出るから、
本場所で3番4番しか勝てないんだ!」

相撲の世界では、本当の実力が付かないと、
なかなか番付を上げることはできない。

だからこそ、苦しいときに、
踏ん張って頑張れるかが
“自己成長”に大きく影響するのだ。

このとき、私の脳裏によぎったのが
「複利」という考え。

現在の自分の能力を「元本」とすると、
稽古や鍛錬による成長は「利子」といえる。

四肢を踏み、テッポウやすり足など
毎日の基礎の鍛錬に真剣に取り組むことにより、
今日の自分よりもさらに成長した明日の自分をつくる。

また、その稽古に打ち込む姿も、
自分だけでなく、周りからの評価も変える。

このように、毎日の稽古をやりきることで、
「複利」のごとく、
自身をどんどん成長させることができる。

今日やるべきことをしっかりやりきることが、
次なる成長を促すのだ。

もちろんこれは、力士の世界だけの話ではない。
私たちのビジネスにおいても一緒だろう。

また、以前に紹介した
「相乗効果は、行動の二乗に比例する」
という中島流の法則。

今一歩多く行動することは、
その二乗の効果につながる(人脈や情報など)。
つまり、早いうちに行動を起こさなければ、
得るものも少なく、成長も望めない。
まさにビジネスも「複利」なのだ。

何かを始めるときの第一歩や、
つらいときに頑張ることはなかなか難しい。
しかし、そこでひと踏ん張りできるかが、
その先の大きな成長を左右するということだ。

ビジネスも「複利」、人生も「複利」!

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熱い稽古に魅入ってしまった!

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ぶつかり合いは大迫力!

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毎日の稽古が相乗効果に!

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稽古中の空気を肌で感じる

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10/20
2014

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リンゴも根づくり、相撲も根づくり

ぱしーん ぱしーん

静かな部屋に響く、体がぶつかり合う音。
それを熱く見つめる視線。

そう、目の前の土俵では、
力士たちがまさに肉体だけでなく、
気力をも使ってのぶつかり合いで稽古をしているのだ!

これは先日、芝田山親方の稽古場を視察したときのこと。
合同稽古ということで、
早朝から20人を超える力士が熱心に稽古をしていた。

土俵の上では激しいぶつかり合いが行われていても、
そのほかの力士はその様子を見つつ、
四肢を踏み、テッポウ(突っ張り)を打ちながら
自分の番を待っている。

そんな自己鍛錬の場である稽古場の空気は熱く、
視察中は思わず身を乗り出す勢いで
その様子に魅入ってしまった。

相撲の世界では、
たまたま何回か勝利しただけでは
力を認められることは無い。
このような継続的な鍛錬で、
心技体をしっかり鍛えた者だけが
幕内力士としての地位を獲得することができるのだ。

そんなことを考えながら、
ふと頭をよぎったのが「根づくり」という言葉。
これは「奇跡のリンゴ」でおなじみの
木村秋則氏から学んだ考え方だ。

一見、普通の木に見えても、
重要なのは地中に隠れている根っこの部分。
この、養分を吸い上げる役割を持つ「根」が
しっかり地に生えていなければ、
「幹」や「枝」、「葉」への栄養は不十分になり、
結果、その木には満足のゆく成長が望めない。

だからこそ、目に見えない部分に
継続的な投資を続けることが大切なのだ。


また、こんな話もある。
木村氏のリンゴ園周辺を台風が襲ったときのこと。
周りにあるほかのリンゴ園の木は
8割が被害に合ってしまったが、
根づくりを意識した木村氏のリンゴの木は、
8割が無事だったそうだ(驚きだ!)。

このことから学ぶように、物事は、
根幹がしっかり成長していれば、
強い嵐のような障害も乗り越えることができる。
そのためには、地道な鍛錬が必要不可欠なのだ。

今回の相撲の稽古も、
心技体の鍛錬を目的とした
「根づくり」をしているといえよう。

つまり、りんごもビジネスも相撲も、
“根っこを育てるプロセス”
がとても大切ということ。

そんなことを考えながら
熱心な相撲稽古を食い入るように見ていたのだが、
気づいたらもう3時間以上も経っていたようだ
(これがまったく飽きないのだ!)。

根づくりに励む姿を見て、気づき、学ぶ。
これもまた、私の「根づくり」なのかもしれない。

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稽古でも真剣勝負。

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迫力満点!

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心技体を鍛える!

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思わず魅入ってしまった。

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幕内力士への「根づくり」!

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見えない部分が大切。

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10/14
2014

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里山生活は、LOHAS!?

Lifestyles of Health and Sustainability。
通称LOHAS(ロハス)。
ご存知の通り「健全で健康でいて持続可能なライフスタイル」という意味だ。

LOHASという言葉はここ近年注目を集めた考え方のようだが、
これは私が注目する「里山生活」とよく似た共通点がある
(もしかしたらイコールとしてもいいかも…)。

50数年前、私は北海道の日高山脈の麓にある農家で育ち、
小学校2~3年生まで文字通り里山生活を送っていたのだ。

冬が間近に迫ると、
男性陣はみんなで山に入って木を切りだす仕事が待っていた。
それらの木々は冬の間の暖房であり、燃料として活用された。
もちろん、私たち子どもも薪割りの仕事を任された。

一方女性陣は、
畑で採れた大根やかぶらなどを
漬物にする仕事を任されていた。
そういえば、味噌も自前だった。
そしてみんなでそれを食べてひと冬を越すのだ。

また、春になると山菜やウドやワラビ、アイヌネギなどもあり
自然に寄り添った生活を送ることができた
(コクワや桑の実など子どもたちのおやつも山からもらっていた)。

そんな里山生活のポイントは物々交換だ。
トウキビや大豆といった食品の原料を街に持っていくと、
それぞれポップコーンや豆腐に代えてくれた
(もちろん、こちらが手間賃分多目に渡すのだが)。

つまり、ほとんど現金がいらなかったのだ!
仮にお金を使うにしても、
米や少量の肉、魚を買う時くらいに限られていた
(今の日本では考えられないが)。
こうした自然に寄り添った里山生活は
古き日本の生活に限ったことではない。

5~6年前に経営者ツアーでスウェーデンに行った時に訪れた
“エコビレッジ”では、まさに里山生活に近い日々を送っていたのだ。

そこには50戸ほどの集合住宅があった。
そして物々交換が日常的に行われており、
そこの住人しか立ち入れない物々交換物置を通じて
互いにリユースし合っていた(食品以外のものだが…)。

そして極めつけは、50戸を対象としたペレットボイラーだ。
これは、間伐材などの不要な木材や製材品を細かくして圧縮し、
粒状にしたものを燃料として酸素などと一緒に燃やすボイラー。
通常の薪より熱効率が良く、化石燃料に頼らないで、
暖房や給油をまかなえるのが特徴だ。

これからの生活はこのペレットボイラーのように自然に優しく、
環境破壊の少ないエネルギーを活用した
暮らしができることが重要になってくる。

結果的に自然環境を掃除できる仕組みだ。
里山生活に現代の最先端技術(ペレットボイラー)など
が加わることがまさにLOHASにつながるのだろう。

そうすることで自然と、海や川に魚が帰ってきたり、
本来あるべきところに自然が戻る。

その相乗効果で、健全で健康でいて持続可能な
ライフスタイルが確立できるのだ。

つまり、里山生活をつきつめることで、
LOHASができるのだ。

sny

藻谷浩介氏(著)「里山資本主義」

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