これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

08/25
2014

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“高みを目指す”シナジー

先日、定期的にセミナーをしている
建築資材を扱う会社の社長である原川氏から、
面白い話を聞いた。

この原川氏の会社では、
建築資材を様々な建設会社に提供している。
当然、職人さんが現場で活躍しているわけだ。

最近の職人さんは、
格好もこざっぱりしているし、現場でのマナーも良い。
汗臭いウエアも着ていないし、
現場でタバコをプカプカ…なんてことはまずない。

それは大手建設会社からのお達しによって
改善されたことらしいのだが、
その背景には「施主さん」、
つまりその建物を発注した人の存在が大きい。

特に住宅建築の場合、
施主さんと言えばその家の奥さまのことだ。
そういった奥さま方は、
職人さんが現場でタバコを吸っていたりすると
すぐにクレームを入れるし、
汚れた格好で出入りされるのも嫌がる人が多い。

もちろん建設会社としては、
施主さんからクレームが入らないように気を遣う。
従って、職人さんにもルールの徹底をはかる…
ということになるわけだ。

「そんな面倒な気遣いなんか、
したくないから職人の世界に入ったのに」
と文句を言う職人さんもいたらしいが、
様々な建設会社と仕事をするようになったことで、
職人さんのルールへの意識も変化してきた。

今までよりもレベルの高い要求に対して、
会社全体で応えたこと。
これによって、以前よりも高いレベルを
建設現場の「常識」にすることができたのだ。

ここでビジ達流の学びだが…。

会社全体で高いレベルの常識を共有すること=
“高みを目指す”ことは、
それ自体が様々なシナジーを生みだしていくということだ。

その姿勢自体が、
スタッフのやる気・仕事の質向上に良い。
雇用するにあたっても、良い人材が集まりやすい。
当然、顧客へのリピートにも繋がる。

こうした取り組み・姿勢を続けていけば、
会社のブランディングにも大いに役立つ。

まさにいいこと尽くめなのだ。

人は上から下へ、易きに流れやすいものだ。
しかし、中小企業であっても(だからこそ?)
あえて要求レベルが高いところと仕事をする。
そして、自分たちもそれに適うだけの努力をする。
そうすることで“高み”を目指すシナジーが生まれるのだ。

仕事の質の向上・
スタッフの人間性の向上・
お客様からいただく評価の向上・
ブランディングの向上…。

挙げていけばきりがないだろうが、
“高み”を目指すことでこれだけのよい影響が現れ、
相乗効果を生み出していくのだ。

社内の常識の見直しや、
仕事に向かう姿勢を改める「だけ」
(しかし、その「だけ」ができない人の多いこと!)
でこれだけのものが得られるのならば…。

いやいや、申し分のない話ではないか。

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弊社もまだまだ高みを目指します!

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ちょっとした見直しで、差をつける!

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08/11
2014

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“SOUJIDO”の輸出

日本では着実に認知度を高めてきた?
“掃除の会”。
ここ数年、掃除を通じて得られる
“気づき”は、日本のみならず
海外の人の目から見ても
重要視されるものとなってきた。

さかのぼれば4年前に、
ルーマニアの地で
コンサルティングを行っている
ジュリアン・ブラッツさんが、
日本の掃除の会と出会い、
コンサルティングの施策として
掃除を取り入れたのがきっかけだ。

その施策名は“KAIZEN”。
掃除SOUJIを、企業の改善の
キープロセスとして取り入れ、
様々な企業や自治体で推奨したのだ。

しかし、この取り組みの実施には
一つの大きな問題を孕んでいた。
それは現地の人が、自分たちがなぜ
“掃除”をするのかという心得、
“掃除道”を正しく認識していないことだ。

そもそも掃除道の説く“SOUJI”とは、
綺麗にすることが最終目標ではない。

掃除をするプロセス、道具の選定・使い方、
ゴミの処理の仕方から道具の片づけ方、
手の洗い方までを通じて、自他に
気づきを与えることを目的としているのだ。

先日、そのジュリアンさんが
来日したことで、久々に食事を
しながらお話をさせていただいた。
その時に、ジュリアンさんが、
しきりに“掃除”を“CLEANING”と訳し、
繰り返していたのだ。

なぜその点にひっかかったかというと、
“掃除”を“CLEANING”と
訳してしまうと、目的が
“きれいにすること”と
なってしまうように思えてならないからだ。

先に語ったように、
私たちが展開する“掃除”は
“CLEANING”ではない。

“CLEANING”ではなく、
様々な気づきを与える“SOUJI”を
することは、周りにいる人々の心に
良い変化を与える。
そして、結果的に他者貢献、
ひいては社会貢献をすることができるのだ。

だからこそ“SOUJI”は“掃除道”なのだ。
ジュリアンさんに、そのことを
語りたかったのだが、
残念ながら英語で伝えることが
できなかったのだ。

このままジュリアンさんが
ルーマニアに戻り、
“CLEANING”と訳している以上は
その理念はなかなか伝わらないだろうな…。

掃除道SOUJIDOを心得て
いなければただの綺麗にする
イベントになってしまい、
改善にはならないのではないだろうか。

だからこそ“CLEANING”を
伝えるのではなく、
“SOUJIDO掃除道”を
伝える必要があると考える。

“SOUJIDO”の心得を持った人が
海外にも現れれば、これからの社会、
もっと言えば世界中が良くなっていくに違いない。

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ジュリアン・ブラッツさんとみなさん

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“ルーマニアを美しくする会”のユニフォーム

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Mr.セイージとブラッツさん

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“KAIZEN institute”

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ルーマニアを美しくする会

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08/04
2014

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“掃除に学ぶ会”のシナジー

日常の1つでありながら、
徹底することで大きな影響をもたらす“掃除”。

私のラジオ番組『BUSINESS LAB.』(よろしく!)に、
ついに日本を美しくする会・会長の
田中義人氏が出演してくれたのだ
(私も本部世話人の1人なのだが…)。

今では全国に拠点が125ヶ所、
10万人を超える人が活動する日本を美しくする会。
発足から会長を務める田中氏は、
どのように掃除と出会い、会を発足するに至ったのか?

1991年、田中氏はとある集まりで
当時ローヤル(現イエローハット)の社長であった
鍵山秀三郎氏に出会い感銘を受けたという。

昭和20年代、鍵山氏は自動車関連会社に勤め始めた。
当初、職場は乱雑で汚く従業員も粗野だった。
そこで環境を変えなければと始めたのがトイレ掃除だ。
コツコツと掃除を続けるうちに
社員や社内の雰囲気は気持ちよく変化していったという。

鍵山氏の話を聞き、その場にいた経営者たちも
「掃除にそんな効果が?」と驚いたそうだ。

その可能性に期待した田中氏は、
近所の神社を掃除しはじめた。
数ヵ月すると、他の人々も神社を
綺麗に使うようになった。
そして、荒れていた公衆トイレも
田中氏が根気よく掃除を続けることにより、
ついには建て替えられることになったという。

掃除を通して生まれ変わった神社は、
朝陽を浴びて神々しく見えたそうだ。

鍵山氏に出会い、
掃除の話を聞いてから2年後の1993年。
「鍵山氏の掃除哲学を、
 より多くの人たちに学んでもらいたい」
と考えた田中氏は、
日本を美しくする会の発足を決断。
当初は35名でスタートした。

そして次の春には200人、
その秋には400人(!)という勢いで
規模を増していった。
多い時には全国津々浦々から800人が、
拠点である岐阜県恵那市の
日本大正村まで集まったというから驚きだ。

“掃除”は非常に身近なものだが、
大きなエネルギーを持っている。
日常の1つである“掃除”に真摯に取り組むことで、
人は大切なものに気づかされる。
掃除を通して磨かれた人の心は、
充実感や学びを得られるのだ。

昨年20周年を迎えた日本を美しくする会は、
800人を迎えて記念大会を開催した。
掃除のエネルギーがシナジーとなり、
多くの人の心を突き動かし、
いまや海外でもその活動が注目されている。

掃除は場を磨くだけではなく、
心も磨ける活動なのだ!

8/10、8/17のInterFM『BUSINESS LAB.』では、
田中氏に日本を美しくする会の
活動や哲学についてお話を伺う。
ぜひお聴きあれ!

──────────────────────
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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田中義人会長と

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大きなきっかけを与えた鍵山氏

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便器と一緒に心もピカピカ!

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全国に広がる掃除の輪

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07/28
2014

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三ツ星観光地 高尾山

「こんにちは!」
「こんにちはー」
「こんにちは」
すれ違うたびに交わされる挨拶。
このさりげない挨拶だけで、
何と気持ちよく体が動かせることか。

実はこれ、先日登ってきた高尾山での一場面なのだ。
ミシュランが三ツ星の観光地に
認定したことでも知られるが、
私は首都圏に40年以上住んでいながら
登ったことがなかった。
先日の連休中に、ご縁があって登ってきたのだが、
驚いたのは登山する人たちが
みなさん冒頭のような挨拶を交わすことだ。

連休中ということもあり、
高尾山は山ガール・山熟ガール・
山ファミリーなどでいっぱい。
その人たちが、
すれ違うたびに気持ちよく挨拶を交わしているのだ。

挨拶の合間に、登っていく親子連れの子どもが
疲れているようなら「あと少しだよ!」と
声をかけてあげる。
すると、「あと少しだって!」と
元気を取り戻して子どもは再び歩き出す…
という光景も見られた。
(「あと少し」より、実際はもう少し
距離があったかもしれないが…)

こうした「こんにちは」効果も手伝ったのだろうか。
私は登山目安1時間半?ほどのコースを
1時間で登ってしまい、
下山する時もまた気持ちよく下りることができた。

高尾山の年間登山者は260万人を超えるという。
中には、年に30回40回と登る人もいるそうだ。
人気の理由は色々とあるだろうが、
私が思うに高尾山は身近で
身体に「程よい負荷」をかけてくれる観光地なのだ。

気持ちよく歩いて1時間で登頂し、頂上で一息。
そして、また1時間かけて下山。
行き帰りの移動時間を含めても、
都心からなら5時間程度だろうか。

このように首都圏から程よい立地にあることも、
人気の理由のひとつだろう。
登山によって血流も良くなり、
日頃のデスクワークで凝り固まった体もほぐれるため、
フィジカル面でも心地よくしてくれる。
さらに山でのコミュニケーションによって、
気分も爽やかになるのだ。

こうした様々な要素の相乗効果が、
日常のビジネスにも良い結果を
もたらしてくれることは言うまでもない。

ビジネスシーンの変化によってPC作業が増え、
お客様との打ち合わせも
メールで済むことが増えた現在、
高尾山登山は私たちにとって
「楽しみながら程よい負荷をかけてくれる」
観光地なのだ。

身体にとっても、
ビジネスにとっても、
意味あることが出来る身近な観光地・高尾山。

いかがだろうか、
次の週末はあなたも登ってみては?
しかし、だからといって
高尾山登山を甘く見てはいけない。
山登りには山登りの準備を!

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高尾山のケーブルカー乗り場!

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このように、さまざまなコースが

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緑の中を歩く

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すれ違う人とは挨拶を交わす

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ちょっと一息…

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山頂西側にて記念の1枚!

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07/22
2014

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経営者は経営者から刺激を受ける

石やカエデの葉、はたまたヒキガエルまでもが
売られている産直市場グリーンファーム。
その創業者である小林史麿会長のさまざまな発想には、
経営を考えるうえでのヒントがちりばめられている。

先日、東京ニュービジネス協議会で
私が担当する定例会があった。
毎回講演者として経営者や有識者を
お招きしているのだが、今回は小林会長にお願いした。

冒頭で述べたようにグリーンファームには
ユニークな品物が並べられているが、
商品の使い道はお客さまにすべて委ねられている
(だから自由度が高いのだ)。

これまでの商売では、
そのほとんどの商品は用途があらかじめ決められていた。
しかし、小林会長は
「目的を1つにする必要はない」と発想したというわけ。
これには参加している経営者たちも刺激を受けたようだ。

正直なところ、この講演会を企画しながらも
経営者たちがどんな反応をするのか読めない部分があった。

しかし、講演が終わってみると
参加していた60人弱の経営者たちが皆、
「感動したよ!」「あの発想の転換は素晴らしい!」
と声をかけてくれたのだ。
その後の懇親会でも小林会長と
話をするために列ができるほど!

余談だが、グリーンファームでは
こんなアナウンスが流れたこともあるという。
「〇〇ちゃんのおじいちゃんが迷子です。
 〇〇ちゃんは本部で待っています。
 〇〇ちゃんのおじいちゃん、本部までお越しください」

これも発想の転換の一事例。
通常であれば、迷子なのは子どもの方ととらえる。
これを聞いた他のお客さまは、
グリーンファームのユニークな考え方に
ニヤッとしたことだろう!

ちょっとした発想の違いで、市場全体に
アットホームな空気感と笑顔を演出するのだ。
これらの常識破りな発想と実践が、
お客さまの口コミとリピートを創造する。

経営者は様々なことを
複合的に考えなくてはならない。
そのためには、やはり同じ経営者の
ものの見方や発想が刺激となるのだ。

経営のことをすでにわかっている人たちが
新たなチャレンジと試行錯誤を
繰り返しながらビジネスを展開していく。
その姿からはたくさんのヒントを受け取ることができる。
やっぱり、経営者は経営者から刺激を受けるのだ。

私も次なる刺激を求めて…!
ただし、そのヒントをどう活かすかは自分次第ということだ。

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小林史麿会長

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チャレンジを続ける人たちの姿からは学べることがたくさん!

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