これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

03/24
2014

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“原体験”シナジー

先日、スパニッシュイタリアンを中心に
18店舗の飲食店を展開している、
株式会社HUGEの新川義弘社長から面白い話を聞いた。

新川氏の実家は東北地方で
“満福食堂”という食堂を経営していたという。
幼いころの新川氏はその手伝いをしなければいけないこともあり、
実家の商売が本当に嫌だったという。エ~っ??

ところが不思議なもので、高校の卒業が近づいた時、
なぜか調理師学校への道を選択したという。
そして、あれほど嫌っていた「飲食店経営」に自ら関わり、
しかも大きな実績を上げていくことになるのだ。
私はここに“原体験”の影響を見る!
その幼少期に親の背中を見て育ったことが、
いつの間にか無意識の意識の働きにより、この選択となったのだろう。
「地域の止まり木でありたい」という新川氏の言葉も、
「地元の食堂」だったという実家のことを思えば大納得なのだ。

こんな例は他にもある。
株式会社自然回帰の大西社長は、香川の鉄道会社の社長子息である。
今の商売こそ鉄道と直接関係はないが、
経営するという意識が身体に染みついているのだ。
経営者には、親も何らかの経営者だったという方が少なくない。
親の姿を見て商売の道に入った人も多いのだ。

それとは別の形の原体験もある。
ビジ達でも何度かご紹介した、株式会社アスカネットの福田社長は
団塊の世代の人なのだが、ラジオ少年として青春時代を過ごしたという。
すなわち、ラジオを分解してまた組み立てたり、
廃品のテレビやラジオを修理して遊んだり…。
その当時の機器類に熱中し、追求するという少年期の体験が、
現在の仕事(デジタル合成技術を駆使した映像ビジネスや
フォトアルバムのサービス)につながっていることは
言うまでもないだろう。

さて、私の“原体験”というと…“母の商売”だろう。
私の母は、実家である農家に“出戻り”の人だった。
2人の子どもを抱えていたこともあり、
自分で稼がなければならなかったのだ。

そこで、母は実家の農業を手伝いながら、
衣類の“行商”をして働いた。当時農業中心の地域には商店が少なく、
そこで衣類の行商が成り立ったのだ。
夏は自転車で、冬場は大きな荷物を背負っての行商だ。

この姿を見ていては、何事も一生懸命に
しないわけにはいかなかった記憶が…。
これが私の“原体験”といえるだろう。
自分で稼ぐという私の「ビジネス」の原点がそこにあるのだ。

“原体験”つまり「幼少期、どんな体験をしてきたか」が
その後の生き方に、または働き方に活きてくる。
そしてその“原体験”が様々なシナジーを生み、
その人を動かしていくのだ。

ところで、あなたの“原体験”は…?

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なぜか嫌いだった飲食業界へ…!

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働く父親の姿がきっかけとなって…

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機器類がきっかけとなって…

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03/17
2014

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リーダーズセミナー2014

第7回目となるリーダーズセミナーが
この3月にスタートした。2014年度の参加者は16人。
今年もさまざまな会社から個性派の面々が…。

そもそもリーダーズセミナーとは何か。
私がマスターとなり、各企業の次世代を担う
リーダーたちを対象に、年6回の
視察体験セミナーや年2回のカウンセリング。
そして、その集大成ともいえる
12/1のV&Tプレゼンテーション&アワードを行うもの。
それが今年で7年目を迎える。

そんなリーダーズセミナーだが、
実際にどのような効果があるのだろうか。

①出会いと情報収集
リーダー的役割を担う人たちは日々の仕事に追われ、
どうしても異業種交流の機会が少なくなってしまう。
リーダーズセミナーでは異業種で、
さらに年齢、立場も異なる人たちが集まる
(今年の最年少は28歳で、最年長は47歳!)。
ディスカッションをし、意見交換をするという体験ができる。

②視察&体験
新しいものに出会い、それを体験することによって、
それが新たな経験となり、知識となる。

③プレゼンテーション力
視察後には必ずディスカッションする場を設けており、
自分の意見をしっかり発表しなければならない。
V&T(Vision & Tomorrow)も含め、
どう相手に伝えるかを試行錯誤をするので、
プレゼンテーション力が身につく。

④V&T発想の定着
「ビジョンを掲げ、そのビジョンに向け
明日から具体的行動に!」ということを習慣化。
一皮むけた発想力と提案力、そして実践力を身につける。

⑤人間関係の醸成
1年間、同じ釜の飯を食べ(同じ体験)、
意見交換し合うことで、
かけがえのない素晴らしい仲間ができる。

それらにプラスをして、
私が提唱する“仕事道”に対する理解と実践は
当然のようにできるようになる(素晴らしいね~!)。

すなわちリーダーズセミナーは、ただ話を聞くだけではない。
自ら体験し仲間と共有することによって、相乗効果が生まれるのだ。

2014年のリーダーズセミナーのテーマは「君子、時中す」。
“時中”とは、その時その場にふさわしい手をうち、
あらゆる矛盾・相剋を克服して、
どこまでも進歩・向上していくということ。

世の中は、ものすごいスピードで日々変化している。
その中で、立派なリーダーは常に“時中”できるかどうか。
これからの時代、そんな価値観が大切になってくるだろう。

この1年でリーダーたちがどのように変化、
進化していってくれるだろうか。
今年もフィナーレである、
12月1日の「V&Tプレゼン」が楽しみ!

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新しいものとの出会い

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さっそくディスカッション!

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プレゼンのために工夫して…

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しっかり自分の意見を発表!

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03/10
2014

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ビジネス“見・投資”5×5の25

最近まで“見・投資”コンサルタントと
名乗っていた私
(経営デザイナーに変えたけど…)。
“見・投資”には、
「見通しのいい投資をしよう」
というコンセプトが込められている。

残念なことに、
中には目先の利益だけを追って
投資を続ける経営者もいる。
いや、その場合は投資とは
言わないのかもしれない。

今にばかりこだわっていては、
10年先、20年先にどうなっているか
わからないだろう。

たとえば、ビジネスにおける
一番重要な投資といえば「人材」。

とりあえず人手が
足りないからといって
その都度採用しても、
結局理念や価値観が
合わないことが多い。

すると、なかなか順調にもいかず、
結果的に長く続かないのが実際だろう。

弊社クオーターバックでは、
新卒採用の際にも
3年、5年後の活躍を
見据えて判断している。

まずは自分たちの手で育て、
理念や価値観を理解してもらう。
このようにしっかりとした
ベースを整えないと、
自社ならではの
事業展開は成し得ない。

たとえばクリエイティブな
資質であったり、
人間的な魅力であったり、
たとえ今すぐには
戦力にならなくても、
“先”を見た採用が重要なのだ。

では、その“先”とは
一体何を基準にすればいいのだろう。

私が日頃から語っている
「パラダイムシフト75」のように、
世の中には、大体75年周期で
価値観に大きな転換が訪れる。

そして、75の約数
(1、3、5、15、25、75)となる年時に、
“見・投資”のチャンスが
あると私は考えている。

具体的な例を挙げてみよう!
たとえば、400年以上続く
老舗和菓子店・虎屋。
今の当主は17代目というから、
400年という年数を17で割ると、大体23、24。

お世話になっている
石川酒造も半兵衛麩も、
創業からの今日までの年数を
歴代当主の人数で割ると、
大体25前後の数字が算出される。

つまり、大体25年前後が
代変わりの周期なのだ
(25×3をすると、
 価値観の転換期である
 75が算出される)。

そして、勤続の目安や
クライアントとの関係性、
事業計画なども
大体5年くらいのタームが
1つの目安になる。

つまり、まずは75年という
世の中の価値観の
大きなタームがあり、
その中に25年という
代変わりの周期がある。
そしてさらに現実的視点で見れば、
5年刻みで“見・投資”の
タームが訪れるということ。

具体的な投資や今後の会社の
事業計画を考えるには、
5年というタームを
基準にするといいだろう。

つまり、“5×5の25”こそが
理にかなったビジネス周期の
目安と言えるのだ。

見通しのいい投資をするためには、
いまから5年先、15年先、
そしてさらに25年先を見据えて、
未来に投資する決断が必要なのだ!

投資をせずして、
未来はないということだ。

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石川酒造の石川氏も、

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半兵衛麩の玉木氏も、

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虎屋の黒川氏も!

5525-

見通しのいい投資をしよう!

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03/03
2014

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“やっておいてよかった”

「あのときやっておけばよかった、
続ければよかった、
なんでやめちゃったんだ、
なんて言っても
もう取り返しがつかないですよね」

そう語ったのは、
ビジ達でおなじみ、イエローハット創業者であり
日本を美しくする会の
相談役でもある鍵山秀三郎氏。

先日行われた日本を美しくする会20周年、
鍵山掃除道50周年の記念イベントの
オープニング映像も、
このような意味を込めて
「やっておいてよかった」という言葉から始まった。

来場者800名を超すイベントが
開催されるまでになったのも、
鍵山相談役が自分の理念(哲学)に従って、
あきらめず継続してきたからに他ならないだろう。

鍵山相談役が掃除を始めたのは、
1961年にイエローハットの前身である
株式会社ローヤルを創業して2年後のこと。

当時の日本は高度経済成長期。
社内は人手不足や、粗野なスタッフが多いということもあり、
鍵山社長が掃除をしていても
誰も気に留めなかったという。

しかし、それでも朝晩の掃除を
欠かさず10年続けていくと、
社員の中に1人2人と手伝う人が現れた。

その数は次第に増え、さらに10年続けると、
殆どの社員が自発的に
洗車などの掃除をするようになった。

これによりきれいになった車を
大切に扱う意識が芽生え、
自動車事故が激減し、
業績アップにもつながったという。

そして掃除を始めて30年経つと、
業績優良企業の取り組みを学ぶという目的で、
社外から掃除の研修に訪れる人たちが多く現れた。

この頃、現在の「日本を美しくする会」会長である
田中義人氏と出会い、会の発足に至ったという。

また、その10年後には
「日本を美しくする会」は全国に展開され、
海外からも声がかかるほどに大きく成長していった。

このように、個人的に始めた掃除も、
10年、20年、30年そして50年と継続することで、
その輪はヨーロッパにまでも広がっていった。

継続したことはさまざまなシナジーを
生み出したということ。

いまの鍵山相談役にとっては、
まさに「やっておいてよかった」の一言に尽きるという。

よく“継続は力なり”と言うが、50年はスゴイこと。
それも“掃除”という地味なことを
コツコツと時間をかけて継続するのだから、
普通の考え方では難しいだろう。

実は、このビジ達もついに11年目!
また、今や日課となっている
毎朝の掃除も10年くらいになっただろうか。

鍵山相談役の50年にはまだまだ遠いが、
「やっていてよかった、やめなくてよかった」
と思えるように挑戦し続けていきたいものだ。

それが果たして、どんなシナジーを
演出することになるのだろうか。

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50年で得た大切なこととは。

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会場にはあふれんばかりの人が。

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まさに“継続は力なり”!

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02/24
2014

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アイデアは棚卸マッチング

「おいしい生活。」
「プール冷えてます」
「ビュ~ンな体験させたげる。」

この有名なコピー。
一度は目にしたことがあるのでは?

この業界に勤めて早40年目(げっ!)。
今までプランニング会社として、
多くのブランディング、ネーミング、
キャッチコピーとさまざまな広告を
作らせていただいた。

その経験から思うに、
プランニングとは、
ありきたりのシステムに乗せるだけでは、
人に興味すら持ってもらえない。
そこには、今までにない
“新しいアイデア”が必要不可欠なのだ。

そこで、先にご紹介した
3つのキャッチコピーを
再度見ていただきたい。

糸井重里氏の西武百貨店
「おいしい生活。」
今までにない新たな言葉の組み合わせが、
どこか新鮮な世界観を感じさせてくれた。

また、岡田直也氏の
遊園地としまえん「プール冷えてます」
(本当に冷えていたら大変なのだが…)。
私は行ったことのないとしまえんだが、
その夏はきっと繁盛したことだろう。

そして、私中島の
「ビュ~ンな体験させたげる。」という
フィットネスクラブのキャッチコピー。
どんな言葉をあてはめても普通だったので、
“ビュ~ン”としてみたが、
結構ビジュアルと合っていて好評だった。

さて、そこでだ。
これからのアイデアは、どんな風に…
そして、どんなプロセスから生まれてくるかだ。

すなわち中島流の
「アイデア発想」のしくみ解説である。

まずは大きなキャビネット
(棚がたくさんある本棚のようなもの)が
頭の中に置かれていることを想像してもらおう。

そのキャビネットの棚には、
基本的な知識(概念)や情報、
ノウハウ、時流キーワードなどが
キレイに整理されている。

そして広告のコンセプトを踏まえつつ、
棚卸をしながら、
今の時代にあったものや
求められているものと
マッチング作業していくのだ。

そのことを私は、
「棚卸マッチング」と呼んでいる。

過去に入れた多くの知識や
時流キーワードをストックしておき、
「必要そうなもの」だけを選び出し、
組合せ、新たなものを創造していく。

アイデアの作り方はまさに
「棚卸&マッチング」なのだ。

そして、今やこのスキルは、
言葉や広告のプロフェッショナルだけに
求められるものではない。
つまり、誰もがさまざまな場面で
求められる時代となっているということだ。

今後、ビジネスを展開する上で、
今までにない“新しいアイデア”を
創り上げる作業は、
企業が継続するための
重要な鍵となるだろう。

まずは、棚卸マッチングの訓練から!

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棚卸&マッチングで新たなアイデアを!

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