これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

シナジースペシャル

11/25
2013

book5

サイボク流の徹底追及

『緑の牧場から食卓へ一直線に
“新鮮・美味・安心”をお届けしています』という
キャッチコピーのもと、
年間350~400万人が訪れる「サイボクハム」。

私もこれまでに何度も訪問させて
いただいているのだが、
いつ行っても美味しく、
そして新たな発見がある。

何よりそこには、サイボク流の徹底した
追求心が感じられるのだ。

そのひとつとしてあげられるのが、
「種豚の育種改良」だろう。

戦後、不足するタンパク源の
ために着手した養豚業。

四季のある日本の気候風土に
あった種豚づくりからスタートし、
その土地の作物(エサ)、水、環境に合致した
健康な豚の育成を展開してきた。

もっと言えば「日本人の食に合った豚」と
いうことだ。

今では、その豚を原料に使ったハムや
ソーセージの加工や販売、
パン工房、レストランまでを有する、
まさに“食のテーマパーク”として人気を博している。

そこで作られたハムやウインナーは、
塩分も少なく実に味わい深い。

その結果、2011年には
本場ドイツのDLG(ドイツ農業協会)において、
グランプリを受賞。
その味は世界が認める味となったのだ。

また、サイボク流の徹底は
自社だけに留まることを知らない。
地域の農家との連携も展開しているのだ。

牧場から出る堆肥を有効に活用し、
地域の農家と提携。
その農家で栽培された
地場産野菜の直売も行っている。
まさに地域の活性化、
ブランディングも視野に入れた徹底ぶりだ。

こういったサイボク流のオリジナルな
ハムづくりと地域のWin-Winな関係は、
働いているスタッフや地域の人たちに
“誇り”や“やりがい”を創出しているだろう。

つまり、サイボク流の徹底した
追求は結果的に多くの相乗効果をもたらし、
働く人にもお客さまにもいい一大プロジェクトを
創造することにつながっているのだ。

一度ウインナーを買いがてら、
食のテーマパークを訪れてみてはどうだろう。
なぜこの地にこんなにも多くの人たちが来るのか
“???”と思うに違いない。

その“?”に答えてくれる機会が12月1日と8日。

株式会社埼玉種畜牧場 サイボクハムの
2代目 代表取締役社長である笹崎静雄氏が、
私がパーソナリティを務める
『BUSINESS LAB.』に登場してくれるのだ!

その日は、サイボク流の徹底した追求心を
是非とも皆さんに聴いてほしい。

──────────────────────
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
──────────────────────

syn (1)

日本人の食に合った豚ちゃん

syn (2)

人気の食のテーマパーク

syn (3)

年間350~400万人が訪れるのだとか

syn (4)

地域のつながりも徹底!

syn (5)

なぜこんなにも多くの人が…

syn1

代表取締役社長 笹崎氏に聞こう!

ページTOPへ
シナジースペシャル

11/11
2013

syn1

大里の「益はなくとも、意味はある」

震災後の大きなテーマとされている「節電」。
中でも通常業務をしつつも大幅な節電を成し遂げた、
ある企業の実践内容を紹介しよう。

・BGMの廃止
・お湯ポットを魔法瓶にする
・電話機を減らす
・タイムカードを手書きにする
・パソコンの照明を省エネモードにする
・使用しない外灯の電球を外す
・冷蔵庫の中にカーテンを作り、温度を保つ
・20時になったらブレーカーを落とす
・事務所の蛍光灯をLEDに換える
・夏はグリーンカーテンなどで日差し対策 …

このように地道なものばかりが実に100項目以上。
では、通常業務にプラスして、
節電施策をこれほど徹底して行えるのはなぜだろうか。
それは、社員が誇りを持ってこの節電活動に
取り組んでいるからと言えるだろう。

ということで、先日リーダーズセミナーの一環として、
この節電施策を実践している
大里綜合管理株式会社に訪問した。

ここでは「地域貢献」を経営理念の1つに掲げ、
様々な取り組みを行っている。

この取り組みは、千葉県から推奨され、
国からも表彰された。
また、経済産業省が全国の企業から選抜する、
「おもてなし経営企業選」の50社に選ばれ、
高く評価されている。

その評価された地域貢献活動の1つである環境整備。
中でも、野老真理子社長が高らかに宣言した
「節電」に特に力を入れているという。

東日本大震災をきっかけに始めた節電は、
冒頭で紹介した方法により、
震災前に比べなんと70%カットを実践しているそうだ
(つまり、震災前の30%しか日常の業務で電気を使わない!?)。

ここで、中島流仕事道の極意!
それは「仕事に誇りを持つ」こと。
企業が周囲から評価されたり、
社員の意見を認めたりすることで、

そこで働く社員は自分の仕事に誇りを持つのだ。
すると、自分のスキルをもっと
磨いて貢献しようとする気持ちが
生まれるなどの相乗効果が生まれる。

大里綜合管理のような、
スタッフのモチベーションにまで
相乗効果を発揮させた企業は他にもある。
例えば、以前にビジ達で紹介した、
株式会社JR 東日本テクノハートTESSEI。
新幹線を7分間で完璧に清掃する「お掃除の天使たち」は、
日本に限らず、世界からも高く評価されている。

ここでは、現場での意見やアイデアを尊重し、
スタッフに積極的にチャレンジさせているという。
すると、スタッフたちは自分のアイデアが活かされ
周囲から評価されていると感じ、
自信を持ってもっとスキルを磨くようになるのだ。
これが“仕事に誇りを持つ効果”だ。

加えて、この企業の姿勢は、
スタッフに向上心を持たせ、
企業全体のブランディングにもつながっている。

大里綜合管理もこの相乗効果によって、
大幅な節電を成し遂げたのだろう。
実はこの節電だけではなく、さまざまな地域貢献活動でも、
その相乗効果は活かされているようだ。

これぞ「益がなくとも、意味はある」。
いや、「益は少なくとも、意味はある」施策だろう。

syn1

な、70%節電?!

syn2

地域貢献には強い意志が必要

syn3

社員一人ひとりが積極的だ

syn4

節電方法がこんなにも…

ページTOPへ
シナジースペシャル

11/05
2013

syn (1)

シナジービジネス 脚本家になる

「3,000万円のベンツを買っても涙は出なかったのに、
自宅に届いたフォトブックを見て、涙が止まりませんでした」。

株式会社アスカネットの福田社長は
そんな感動的な手紙をもらったと、語ってくれた。

株式会社アスカネットは、ここ何週かご紹介し続けているわけなのだが、
深堀りすればするほど実に気付きが多い。

以前にもご紹介したが、アスカネットは遺影ビジネスにおいて、
写真をスキャンするだけで遺影をつくれるというシステムをつくりあげた。

また、オリジナルフォトブック事業も手掛けていて、
そちらも誰もが簡単に、それでいて上質なものを
つくることができるというビジネスを展開しているのだ。

先ほどの手紙は、まさにお客さまが満足するビジネスを展開できているという証明。

福田社長はその手紙を読んだ時に、こんなことを思ったとも語ってくれた。
「人に感動や喜びを与えられるビジネスは素晴らしい」。

アスカネットのオリジナルフォトブックは、
ただ写真が並んでいるだけのフォトブックではない。
レイアウトが自由に選べるので、
専門的な知識がない人たちも、簡単でリーズナブルに
ハイクオリティなものができるのだ。

お客さまの手間や分かり易さを考えながら、
いかに喜びや感動までたどり着くのか。
お客さまの「こんなサービスがあったらうれしい」という気持ちに応え、
お客さまがどう思い感じるかという
完成までのストーリーが考えられているかということ。

これはまさに脚本家の発想である。

今の時代、多様な技術が存在する。
そして、様々な「あったらうれしい」というサービスも考えられる。
それらをうまくつなぎ合わせて、
お客さまの喜びや感動までのストーリーをつくるということ。
まるで1本の映画を創るかのような発想が求められているのだ。

お客さまがそのサービスを利用し、感動してくれる。
そして、そのリターンとしての報酬につながる。
そんな理想の美しいビジネスを展開していくため、
目指すべきは「シナジービジネス脚本家」だ。

syn (1)

お客さまの感動を想像したビジネス!

syn (2)

お客さまの喜びが自分たちの喜びに!

ページTOPへ
シナジースペシャル

10/28
2013

Exif_JPEG_PICTURE

自己紹介の威力

秋山木工の秋山利輝社長が開催しているワークショップでは、
“あること”を徹底して参加者の方々に訓練させる。
その“あること”とは…自己紹介!
いかにいい自己紹介をするかだ。

先日、リーダーズセミナーの研修で秋山木工を訪れた。
皆、秋山社長から直々に厳しい指導を受けたのだが、
自己紹介というのはなかなか難しいもの。

そこで、丁稚として今年秋山木工にやってきた(入社?)
女性がお手本を披露してくれた。

「私の出身地である沖縄には、
 今や米軍基地と観光しかありません。
 このままでは、沖縄は風前の灯火です。
 だから私は秋山木工でできた職人となり、
 たくさんの家具づくりをし、
 その職人技を沖縄に広めます」

…と、1分間の自己紹介に
こんな話を織り交ぜて聞かせてくれた
(秋山木工の自己紹介は1分間というのがルール)。

彼女はまだハタチそこそこというが、
沖縄の未来を自分の手でつくって
いこうという社会性のあるビジョンや、
どれだけ真剣に家具大工という
仕事と対峙しているかが伝わってきた。

ひとくちに自己紹介といっても、
その内容次第で十分に人の心を惹きつけられるもの。
そこで…私も弊社クオーターバックのスタッフたちに
1分間の自己紹介をさせてみた!

印象的だったのは、スタッフの8割が制限時間よりも短く
自己紹介を切り上げてしまったこと
(初めてだからしょうがないとはいえ、
 う~んなんとももったいない!)。

そして、名前や出身地、会社の業務内容など
自分の基本的なスペックを発表するだけで
終始する内容が多かったこと。

そこで、通り一遍の自己紹介に
しないための中島流・3つの自己紹介の
ポイントを紹介しよう。

1つめは、前半の20秒で名前や会社名などの
基本的なスペックを語り終えること。

2つめは、特技や実績、こだわりなどをしっかり入れること。
これも15~20秒くらい!? 中島流に言うと
“ピックアップ&クオリティ”ってとこ。

そして3つめは、ビジョンだ。
残りの時間でより社会性のあるビジョンをしっかり語ること。

できることなら、“季語”として時流を入れるとベター!
たとえば今であれば、2020年のオリンピックやおもてなし、
半沢直樹などなど…を話の中に織り交ぜての自己紹介は、
より多くの人たちを惹きつけること間違いなし。

大事なのは、そこに集まっている人たちに
「この人の話をもっと聞きたい。この人ともっと関わりたい」
と思わせること。意味のある自己紹介について考えると、
自分の目指す生き方や今後のビジョンに行き着く。

自己紹介の訓練をすることは、自分の志を固めて
日々を意味あるものにするきっかけづくりになるのだ!
たかが自己紹介、されど自己紹介…ってことだ。


sny (1)

秋山木工の秋山社長

sny (2)

見事な自己紹介を披露した丁稚の女性

sny (3)

「聞く」姿勢も大切だ

sny (4)

自己紹介1つで印象は変わる!

ページTOPへ
シナジースペシャル

10/21
2013

sny

「心学」を活かす

「石田梅岩の思想に学び、現代のビジネスに活かす」。

開講してから今回で6回目を迎えた『石門心学・実践講座』。

毎回、特別講師として「心学修正舎」の後藤三愚(ごとうさんぐ)先生を迎え、
石田梅岩の書籍『都鄙問答』からもしっかりと石門心学を因数分解している。

約300年前、石田梅岩によって語られた「正直・倹約・勤勉」を柱とした
商人道であり、人の道である信念を広めるための考え方、石門心学。

その当時から老若男女、身分を問わず支持されているこの学問は、
難解なことを平易な日常に変換して分かりやすく説いている。

儒教(荀子)から来ている言葉ではあるが、
私の書籍『儲けないがいい』にも登場する“先義後利”という言葉。
これを世間に広めたのは石田梅岩なのだ。

この価値観は、もはや日本らしい考え方であり、
日本の価値観と言っていいだろう
(京都の老舗「半兵衛麸」は約300年の間ずっと家訓にしているほどだ)。

そして、遡ること約2500年。孔子もこのように語っている。

「難きを先にし 獲るを後にする」により“仁”が得られるとし、
「事を先にし 得るを後にする」ことで“徳”が高まる。

つまり、難しい仕事を自ら進んで引き受け、
利益を得るのはその後でいいということ。
すなわち、石門心学はそのような仕事の取り組み方や道理ある生き方を
“石田梅岩流”にまとめたものということになるのだ。

いや~、やはり『石門心学・実践講座』には、
今の時代においても重要な“価値観”が多く含まれている。

って、もちろんこれだけで終わらないのが中島流。
“実践”と言うからには、やはりただ知識を詰め込むだけではないのだ。

石門心学の価値観、モノの考え方を、
どのように日々のビジネスや生活に活かせるのかが重要なのである。

そこでその活かし方についてさまざまな業界の経営者が
10数人も集まってディスカッションする時間も取るのだから、
そこに相乗効果が生まれないはずもない。

数字を上げるだけが企業の目的ではない。
次代の経営を「梅岩」から学んでみてはどうだろう。
これからの時代の高みを目指す方は、是非行動を!

--------------------------------------------------
日程:毎月第3月曜日(予定)
   18:00~20:00(受講料:1,000円)
会場:株式会社クオーターバック
アクセス:JR飯田橋駅東口より徒歩5分
URL:http://www.q-b.co.jp/img/common/sekimon.pdf
--------------------------------------------------

syn (2)

第6回石門心学・実践講座

syn (1)

石門心学をしっかり学ぶ

syn (3)

特別講師は後藤三愚先生

syn (4)

経営者とのディスカッションは重要だ!

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ