09/25
2017
奥田シェフ流、寿司バル登場!
うんうん、美味しい。
これがワサビとしょう油をつかわない寿司!?
奥田流のにぎり寿司ってこと。
しょう油をつかわないこともあり、
ネタの上には、オリーブオイルと塩がほどよく。
庄内産のワインを伴って、
思わず15貫ほど食べてしまった。
さすが、奥田シェフならではの発想。
確かに奥田流のイタリアンは、
その素材をどう活かすかがポイントだったのだが、
ついにその活かし方は食域のボーダーを超えて、
日本食の寿司の領域にまで拡げてきたということ。
まぁ、もともと奥田シェフには、食の領域は
なかったのかもしれない。
たまたまイタリアンから料理の世界に入っただけで、
そこにはすでにボーダーはなかったということだろう。
とにかく私たちがいただいたものは、
まぎれもなく日本食の寿司なのだ。
フッフッフッ。
今回、ここ鶴岡に来た理由も、
例の北海道十勝(芽室町)での
Memuroワインヴァレー構想の
レストランづくりのためもあってのこと。
(奥田シェフによるプロジュース、期待してます)
私たちのレストランにも奥田流の
寿司バルが展開されること間違いないだろう。
北海道の魚ネタもいいのがたくさんあるからねぇ。
それはともかく、少し前に発売された奥田シェフの
10,000円の料理本「食べもの時鑑(じかん)」も多くの注目を受け、
世界最大の料理本アワード「グルマン世界料理本大賞2017」でグランプリを受賞した。
私もしっかり購入し持っているが、
私が持っていても宝の持ち腐れと言ってもいいだろう。
この一冊は奥田流の料理哲学の集大成であり、
料理をするものにとって地域であり、季節であり、
そして食材を味方にしてお客様に喜ばれる魅惑的で
感動的な一皿をどう表現するかを学ばせてくれるという。
う~ん、やっぱりどの業界でも哲理哲学を
しっかり持って実践しているプロフェッショナルは
新しいチャレンジもするし、
多くの人が目を見張るようなこともしてくれる。
だから、イタリアンの奥田シェフが季節や素材を突き詰めて行ったら
日本食の寿司に至ったということだろう。
次はその食する場所の提案もあるかも知れない。
まだ40代(ギリギリ)の奥田シェフ、
食の業界だけに留まらず業界を超えた
チャレンジをしてくれるように思えてならないのだ。
今後も、チャレンジし続ける奥田シェフから目が離せない。