09/28
2020
“おもてなし”のシースルートイレ
いくら度胸があり、自慢の○○を持っている人でも
さすがにこのシースルーのトイレには入り難いはず。
この自分時間だけは、誰にも注目されず集中したいわけだ。
というわけでこのトイレ、中に入り鍵を掛けると不透明になる。
(素晴らしい発想‼︎)
これで安心して用を足せるわけだが…
公共のトイレを使うとき、2つの心配があるという。
1つは綺麗かどうか、もう1つは誰かが隠れていないかどうか。
ご覧のように普段シースルーであることで、
この2つはクリアされるわけだ。
一番怖いのは夜なわけで
“夜になったら暗くて見えなくなるんじゃ!?”
という声がありそうなので紹介するが、
夜はトイレの中がライトで照らされて、より綺麗に浮かび上がるという。
(ライトアップされるというのも、ちょっと恥ずかしい気がするけど…)
このシースルートイレ、代々木公園近くの“代々木深町小公園”と
その隣の“はるのおがわコミュニティパーク”にある。
(私は現地に行き、人がトイレに入って不透明になるのを
一通り見届けたわけだが…怪しい人だったかも)
“何でここにこんなユニークなトイレを造ったの!?”って。
日本は「おもてなし」文化を謳っている割には、
多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといったことから
利用者が限られている。
だったらこれまでの公共のトイレイメージを払拭し、
「おもてなし」に相応しい日本のトイレを創らなきゃということで
日本財団と渋谷区が連携して区内に17カ所設置予定だという。
安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾、槇文彦など海外でも活躍する
16人のクリエイターが参画して進んでいる。
(素晴らしい!)
そして公共のトイレで重要なのは、その後の清掃も含めた維持管理。
造ったときはピカピカでいいのだが、
その後も同じ状態を維持できるかどうかである。
このポイントも十分意識してこのプロジェクトは進んでいるというが…
さて、私も「日本を美しくする会(トイレ掃除に学ぶ会)」の関係者として
この点を大切にしたいのだ。
常に綺麗で清潔な状態を維持できるかどうかである。
“徹底したトイレ掃除”を体験した人は、
次の人のことを考えてトイレを使うようになるという。
ということは、日本人の誰もがまずは徹底した“トイレ掃除”を
体験してみることが、維持管理の早道なのかも知れない。
あーそういえば、今週12人で靖國神社のトイレをお借りして
“徹底したトイレ掃除”を体験する予定だった。
トイレ掃除をやって気づいたことの一つに
“手”は“目”以上に勇気があるということ。
この意味、分かるかなぁ!?