これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれる仕事道

10/27
2025

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ワインによる地域再生へ! 持続可能な“余市町”への挑戦!

ある新聞に「“ワインで一点突破”余市町」という記事が…

ご存知の方も多いと思うが、北海道余市町は
NHK連続テレビ小説「マッサン」(2014年)で注目された
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の地元である。
この時も余市町は結構注目されていたのだが、
もっともっと仕掛け、交流人口を多くしなくては、
20年後には“消滅可能性自治体”となってしまうという。

実は日本の地方自治体が直面する課題は
少子高齢化や人口減少だけではない。
それらに伴う経済衰退をどう食い止めるかが問われている。

そこで余市町が掲げる“ワインで一点突破”戦略は、
その解決策の一つとして注目を集めている。
この戦略により、余市は品種転換と補助金制度を駆使し、
ワイン産業の基盤強化を実現しようとしているのだ。

→この“ビジ達”読者はご存知と思うが…
私は2015年に北海道十勝の芽室町(東北海道)で
ワインを地域の“6次化商品”と位置付け、
同様のコンセプトで“memuroワインヴァレー構想”を
立ち上げ、ブランディングであり
交流人口の増強を図ろうと展開したのだが…
(残念ながらトラブルとコロナ禍が襲ってきて、
プロジェクトは頓挫してしまった!?)

【ワインぶどうの品種転換と補助金制度の活用へ!】

余市町は、ドイツ系品種から
フランス系品種への転換を進めてきた。
国際的な需要が高いピノノワールやシャルドネを
選択することで、町の認知度向上と
観光誘致を図ろうとしている。
最大150万円の補助金は生産者の負担を軽減し、
結果として栽培面積の拡大に寄与した。
この5年間で“ピノノワール種”10ヘクタールの増加は、
町の継続的な取り組みとその効果の現れといえる。

結果として、ワインを基軸とした観光・地域活性化も進んでいる。
2024年度には、ふるさと納税寄付額が15億円を突破し、
ワインを中心にした地域産品が注目されている。
観光客の増加により、町内での宿泊施設の増加や
長期滞在型観光の拡大にも繋がっている。
(素晴らしい!私と同様の目論みで上手く推進している!)

【持続可能な町の発展に向けて!】

余市町の例に見るように、
地方自治体が持続可能な発展をするためには、
地域の特色を生かしたブランディングが不可欠。
一方、国際連携を通じた気候変動対応や、
収益機会の確保も重要。
この町が続ける挑戦は他の地域にとっても
参考となるモデルケースであることは間違いないだろう。

地方自治体は戦略的な展開を通して
生き残りを目指さなければならない。
地域のブランディングを通じたこういった発展モデルは、
40%が消滅の危機とされる全国の自治体にとって、
一筋の光となるだろう。

これからは全国約1700のさまざまな自治体が、 
“消滅可能性自治体”とならないがために
あらゆる活性化のためのアプローチを
していくことになるのだろう。

私ももう少し若ければ、新たなビジネスドメインとして
全国の地方自治体の活性化に向けて
アプローチしていくのだが…
残念ながら、度々飛行機に乗ることも億劫になってきているのだ。

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これがおいしいワインに!

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選ばれる仕事道

09/29
2025

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小児血管外科医が “益はなくとも意味がある”を実践!

このところ“益はなくとも意味がある”をテーマに
発信することが多くなったが、
この言葉、“つい利益を優先してしまう”社会環境に対抗して、
発信しようとしているのだ。
私自身もついそういう判断になりがちのこともあり、
自分への戒めも含めてのことなのかもしれない。

世界一貧しい大統領と呼ばれた
“ムヒカ”ウルグアイ元大統領の多くの言葉も
“益はなくとも、意味がある”の事例になるだろう。

そして鍵山秀三郎相談役の…
「“人間力”とは、“智”と“情”の総和ですので、
“情”の面が退化すれば人間力という総和力は低下します。
“情”とは周囲の人に気を配り思いやる心です。
“智”の不足は“情”で補えますが、
“情”の不足は“智”では補うことができないのです」
などは、知識や利益よりも“意味あること”を
優先して欲しいと言っていたに違いないのだ。

そんな矢先、たまたま観ていた
『move your heart~医療機器開発に挑む医師~』
というタイトルのドキュメンタリー番組。

【コスパやタイパよりも医師としての役割を追求!】

心臓病の子どもが何度も受けなければならない
過酷な手術を1回でも減らすため、
小児心臓血管外科医・根本慎太郎氏は
自ら新たな医療機器の開発に挑む。
子ども用の医療機器は、
開発にかかるコストと時間の割には需要が少ないからと
多くの企業が開発に取り組みたがらない。

根本医師はコスパやタイパよりも
目の前の子どもたちを救いたいと願い奔走する。
理想の未来に近づくために何ができるのか。
この挑戦し続ける1人の医師の姿こそ
“益はなくとも意味がある”の実践なのでは?!

【池井戸潤の小説『下町ロケット』続編のモデルともなった】

先天性心疾患を抱える子どもたちの
負担を減らすために開発された、
心・血管修復パッチ“シンフォリウム”。
根本医師が10社以上の企業に開発を断られながらも、
開発にこぎつけた執念や、心臓病の子どもたちへの
思いなどが番組では語られていた。

根本医師の取り組みは、かなり困難な道のりだが、
利益志向ではなく命を救うことを目的としている。
このパッチは、子どもたちの心臓手術において、
従来のものよりも効果的に利用できることが期待されている。
結果として、日本国内のみならず、
世界中の医療に新たな選択肢を提供しているのだ。
このプロジェクトは、池井戸潤氏のあの『下町ロケット』の続編
「ガウディ計画」のモデルにもなったという。

↓ ↓ ↓

うんうん、いい事例だねー。

「益はなくとも意味がある」という価値観は、
短期的な利益を度外視して、長期的な人間の幸福や社会の発展に
貢献することを重視する姿勢を指している。
この理念は、利益追求のみに偏りがちな現代社会において、
新たな価値創造の基盤となり得る。
特に医療の分野では、この価値観が患者の生命を守るための
本質的な動機となるのだ。

ということで、ビジ達では“益はなくとも意味がある”の
紹介コーナーをつくりたいくらいだけど…

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『下町ロケット』続編のモデルにもなった

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09/24
2025

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「益はなくとも、意味がある」が価値観! “掃除に学ぶ会”関東ブロック年次大会

「この“水漉し”、尿石のこびり付き方がスゴい!」
「この臭いにも、男性小便器らしいインパクトがある!」
「これら尿石は、果たして剥がれてくれるのか?!」
など言いながらも、“水漉し”担当は
なぜかトイレ掃除経験も少ないメンバーとなったのだが…
今年の“関東ブロック年次大会”は千葉県茂原市で開催された。
(御園建設のみなさん、お疲れさまでした)

関東ブロックの“掃除に学ぶ会”のメンバーが中心ではあるが、
福岡から、京都から、大阪から、茨城からと
全国から100人を超える掃除人が集まってくれたのだ。

茂原市総合市民センターでの開催となり
学校での開催ではなかったのだが、
久しぶりにやり甲斐のあるトイレ掃除をさせていただいた。

フライヤーに書かれていたキャッチコピーは、
“益はなくとも、意味がある”。
鍵山秀三郎相談役が、宮城谷昌光著の小説『晏子』を
紹介しながら、繰り返し語っていたキーワード。

「掃除を通して心の荒みをなくし、
世の中を良くすることが私たちの心願です」
を活動理念として掃除活動を実践する
“日本を美しくする会”にとっては、
“益はなくとも、意味がある”は、大切な価値観であり哲学。

今大会のキャッチコピーが、このキーワーどとなった理由は
残念ながらフライヤーには書かれてなかったが、
私たち“日本を美しくする会”にとっては
意味あるキーワードなのだ。

【『晏子』における“益はなくとも、意味がある”】

『晏子』は中国の春秋時代(紀元前770年~紀元前403年頃)
の名宰相、“晏子”を描いた歴史小説。
この小説の中で、“益はなくとも、意味がある”という言葉は、
個人や社会の直接的利益を超えて存在する
行動や価値に焦点を当てている。

“晏子”は、短期的な利益にとらわれず、
長期的かつ広範な視野を持って事態を判断し、
それが人間性や社会にどのように影響を与えるかを考えていた。
この姿勢は、単なる成果主義にとどまらない、
本質的な意味を探る姿勢を表している。

【今の時代こそ“益はなくとも、意味がある”は重要な価値観!】

この言葉は、利己的な考え方の対極にあり、
何かを行う際に常に利益を求めるのではなく、
その行動がもたらす意味や価値を
追求しようというメッセージでもある。

この現代にあっても、“益はなくとも、意味がある”は
多くの分野で重要な意味を持つ。
例えば、環境問題への取り組みや、
持続可能な社会の実現に向けた取り組みには、
今すぐの利益や評価には繋がらないが、
将来の世代のために意味がある行動となる。

また、教育やアートにおいても、
直接的な利益に結びつかない活動が、
個人の成長や社会の文化的発展に寄与することにつながるのだ。

↓ ↓ ↓

ちなみに、私たち12班の水漉し担当の若手掃除人は、
なかなか剥がれてくれない尿石と2時間フルに格闘したことで、
“お陰さまで、いい経験ができました”と
最後の体験コメントで語ってくれていた。
(御園さん、井守さんお疲れさまでした!)

この経験が、次なるトイレ掃除の大会では、経験者となり
次なる若手を指導してくれることになるわけだ。
これも“益はなくとも、意味がある”ということなのだろう。

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全国から100人を超える掃除人が集結

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08/25
2025

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孔子もブッダもソクラテスも そして石田梅岩先生も、弟子たちが後世に発信!!

“真の商人は、先も立ち、我も立つことを思うなり”。
本来の商人は、相手の利益も考え、
自分だけが儲けることを目指すのではなく、
共に発展していくことを大切にする、という意味。
これは300年前の江戸中期に活躍した
石田梅岩先生の言葉。

この言葉、江戸時代の商人道を語っているだけでなく、
経済の在り方であり“日本人なればこその価値観”をも
発信していたと思うのだが…

また、“倹約”を正直の徳とし、利益を追求するだけでなく、
それを人々のために役立てることを説いている。
石田梅岩先生は、“正直” “倹約” “勤勉”の大切さをも語り、
商売でありビジネスの継続のための“在り方”も
発信してくれている。
いまだに私たち日本人の価値観に少なからず残っている理由は、
“石門心学”として江戸時代の終わり頃まで
全国各地で学ばれていたからなのだ。

【作家の五木寛之氏が、ある雑誌の中で…】

「私は中学生の頃までは、『論語』は孔子の書いた書物のように
思い込んでいたのだが…
それが孔子の言行や、彼の弟子たちとの問答を
集録した書であると知ったのは、
少年向けの通俗解説書を手にしたときだった。
“子ノタマワクというのは、そういうことだったのか”と、
ようやく納得したのである。
その意味では、仏典がブッダの死後、
多くの弟子たちや信徒たちの手によって成立したのと似ている。
ソクラテスも自身では著作を残してはいない。
プラトンの手によって彼の思想は後世に伝えられた。
古代の大思想家とは、歩き、人々と問答をし、
弟子たちの質問に鮮やかに答えた存在だったのである」
(うんうん、さすが五木寛之先生!)

その昔は、印刷技術のこともあり、本人が生きているうちに
書物にできることはまずなかったのだろう。
また、その後の多くの弟子たちであり関係者が、
この先生の教えは、後世に残すのに値するという
結論に至らない限り、書物に残すという
大掛かりな作業には取り掛からなかったということ。

それだけ、書物づくりには手間と時間がかかったのだろう。

【石田梅岩先生にも“石田先生語録”がある!】

冒頭で紹介した“石門心学”の石田梅岩先生も、
『都鄙問答』『倹約斉家論』という著書が残っているが、
これらは、石田梅岩先生が塾の運営のために
必要な教科書として創られた著書ととらえている。

石田先生の死後、手島堵庵を中心とする弟子たちが
石田梅岩先生門流の“心学”としてネーミングし、
京都を中心に関西から広がり、
江戸時代後期には全国へと普及して行った。
そして『石田先生語録』として
先生の教えをまとめた言葉集も存在することになったという。
石田梅岩先生が弟子たちに語った言葉や、
彼が考えた商売や人生に関する教訓が収められている。

町民だけでなく、農民・職人・武家にも学びの道を開き、
女性や子供向けの教化方法や教訓書が生まれた。
武士や公家にも影響を与え、日本社会全体に
商人道であり、道徳意識を高める役割を果たしたという。

↓ ↓ ↓

ということで、私的には、
孔子やソクラテスと並ぶ偉人として
石田梅岩先生を紹介したいわけだが…
石田梅岩先生であり、“石門心学”に興味のある方は以下まで
https://bt.q-b.co.jp/wp-content/themes/qb/pdf/sekimon250627.pdf

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石田梅岩先生にも多くの言葉がある

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07/22
2025

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星 新一先生も登場してくれた! ミッション、ビジョンと運を引き込む人間力。

先日、倉庫にあるこれまでの制作物を整理していてのこと…
えっ、あの星 新一氏がインタビューに応じてくれていた?!
(すっかり忘れていたということ…)

「なるつもりもなく作家になったが、文学部へ行かず、
有機化学をやっていてよかった…
飛躍した題材の物語、つまりSFでは、
古典の“透明人間”以来、秘薬のたぐいがよく使われた。
私も書きはじめて三十年になるが、
話を進めるのに、各種の薬を出した。
“カゼ薬”など、妙案だった。
カゼの薬ではない。
飲むとカゼの症状をもたらす作用。
ずる休みに適当ではないか。
思い出し薬も使った。
ある量を飲むと、それに相当する過去にさかのぼって、
記憶が鮮明になるのだ。
グチを押える薬などできたら、多くの家庭は助かるのではないか。
これまでは病気治療の薬が多かったが、
今後はもっと、はばの広い薬が開発されるのではないか…」

うんうん、星 新一先生らしい話。
それにしてもよく登場してくれたものだ。
これは弊社が企画編集をお手伝いしていた
1987年の日本バイエルグループの広報誌である。

この広報誌にはその後も“太陽の塔”の岡本太郎氏、
建築家の黒川紀章氏など
錚々たる有名な先生方が登場してくれていたのだ。

1980年代当時、弊社の力でありネットワーク力はないのだが、
世界のバイエルグループという
クライアントのブランド力による顔ぶれである。
創業して5〜6年目の頃は、
実力でありネットワークもそこそこなわけだから、
必死に走り回っての“運”でしかないのだ。

【ミッションとビジョン、そして運を引き込む人間力!】

この秋スタート予定の女性社会起業家アカデミー“サキドリ”。
先日も女性社会起業家数名をゲストにイベントを開催。
その節も…
やっぱり起業には○○と○○は必須だと言いたいのだが…

どうしたら創業から43年、
さまざまな課題を克服して今に繋がったのか?!
→売掛金が回収できないことも幾度か。
→リーマンショックもあった。
→年間売上の3分の1がなくなるトラブルも起こった。
でも、社員や外部協力会社に大きな迷惑をかけることもなく
43年目を迎えられたのだ。

そしてたどり着いた結論が…
経営はその目指す意味→ミッションであり
目指すところ→ビジョンが重要であり、
それらを追求する姿勢と“運”が大切なのでは?!

経営における根幹概念として度々取り上げられるのが
“ミッション”と“ビジョン”。
これらは、組織が目指すべき意義と到達点を明示し、
その存在意義と長期的な方向性を示すもの。
それにより、組織は一貫した目標に向かって進むことができ、
従業員やステークホルダーに対しても明確な指針となる。

これらのミッションとビジョンを本気で追求する姿勢こそが、
組織の成長と信頼を支える要素となる。
そして、その追求の過程において培われた能力や信頼関係が、
やがて“運”として顕在化するということなのだろう?!
“運”というものは偶然ではなく、日々の努力と
明確な目的意識の結果としてもたらされるものに違いない。

ということでビジ達流の結論は…
起業にはミッションとビジョンと
“運を引き込む人間力”が重要という結論に!

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名だたる人物が続々と!

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