
09/16
2025


岩と岩の間のゴミはなかなか手に負えない! “伊豆下田海岸清掃”イベントに参加。
太いロープ、厚いゴムプレート、発泡スチロール、
ビニール袋、分厚いプラスチックマット…
これらが岩と岩の間に挟まっていて、なかなか取り出せない。
ということもあり、おおよそ3分の1はチカラ不足で諦めるのだ。
この岩場の清掃活動は、結構チカラを使う。
(波のチカラは、スゴい!)
そしてペットボトルはもちろん、もっともっとさまざまな
プラスチックゴミと言われるものがたくさん収集される。
今回は、伊豆下田の“九十浜(くじゅっぱま)”海水浴場に
男女約30人が集まっての清掃だった。
“日本を美しくする会”で鍵山秀三郎相談役から
いろいろと指導を受けた私としては、
できればもっと活躍したかったわけだが、
残念ながら海岸清掃のノウハウがほとんどない私としては、
大人しく一掃除人としてお手伝いさせてもらった。
(→ミナミさん、ユリさん、お疲れさまでした)
【なぜ今、世界中での海岸清掃活動が増加しているのか?!】
日本をはじめとした世界中の地域で、
海岸清掃活動が活発化している。
その背景には、海洋に漂う
プラスチックごみの存在の深刻化がある。
近年、私たちの生活や産業活動が生み出すゴミの多くが
海へ流れ込み、海洋生態系に甚大な影響を与えている。
プラスチックは分解されにくく、海鳥や魚、
さらには人間の食事まで汚染し、
健康被害さえも引き起こすことが指摘されている。
こうした危機感から、地域での海岸清掃や啓発活動、
国際的なキャンペーンが各地で拡大しているという。
【地域のつながりと“サステナビリティ”への意識】
海岸清掃活動は単なるゴミ拾い以上の意味を持つ。
それは、地域の人々が自然と向き合い、
環境保全の重要性を再認識する場。
ゴミを拾いながら、地域の活性化やコミュニケーションの促進、
そして環境への責任感を育むことにつながる。
すなわち地域社会の“サステナビリティ”へとつながるのだ。
未来の子どもたちにきれいな海を渡すためには、
日々の小さな行動の積み重ねであり、
意識改革が求められているということ。
さらに、こうした取り組みは、“モノづくり”や
“資本主義の価値観の見直し”にも通じている。
必要以上の消費や使い捨て文化は、
結果として海洋汚染や大量ゴミ問題に繋がっている。
もう私たちがゴミ拾いを続けるだけでは不十分。
私たちの“モノづくり”の設計や資源の循環型社会への移行、
そして経済の仕組み自体を、
根本から見直す時期に来ているということなのだ。
海岸清掃活動は、“持続可能な社会”への
根本的な変革への呼びかけでもあるということ。
↓ ↓ ↓
今回の伊豆下田の海岸清掃は、
歴史ある下田の街歩きも兼ねてのイベントだった。
この組み合わせ体験が、
参加者の“サステナビリティ”への意識を
より高めてくれるに違いない。
まさに“益はなくとも、意味がある”イベントなのだ。
今回は“九十浜(くじゅっぱま)”海水浴場の清掃だったが、
私が過去に参加した海岸清掃は、
千葉の外房“九十九里浜海岸”。
何の“いわれ”があるか分からないが…
“九十”の繋がり?!
とにかく、この頃の日本の海岸は
かなり汚れてきているのは間違いない。
もしかしたらこれまでの“便利”を捨てる覚悟の
“苦渋(九十)”の決断を迫られることになるのかもしれない。