これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

10/15
2024

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“三尺三寸箸会議”から学ぶ、 ファシリテーションの意義

私が企業戦略研究会“アルファクラブ”を開設してから31年。
そのクラブメンバーで“三尺三寸箸会議”を
スタート(2012年?)させてからは、すでに12年が経つ。
お陰さまで、銀の会議、プラチナ会議、宙の会議、星の会議の
4つの会議が結成10年を過ぎているが、
どの会議も定期的に充実したBRT会議を開催し続けられている。
(参加経営者のみなさん、ありがとうございます)

基本的に経営者によるBRT(ビジネスラウンドテーブル)会議を
そのルールに基づいて、結構厳密に展開しているわけだが、
みなさんこの会議の意味とその価値を理解して
参加してくれているということ。

ここまでいいカタチでこの“三尺三寸箸会議”を
継続してこられたのは、メンバーのみなさんが
自覚ある経営者であることと、BRT会議ルールに基づいた
“ファシリテーション”にあると思うのだ。
BRT会議では、このファシリテーションを“モデレーター”が
展開するわけだが、この“三尺三寸箸会議”では
私がその役割を引き受けている。
ここではこのモデレーターの役割であり、
そのファシリテーションの重要性を発信したい。

【ファシリテーションは、みんなで問題を解決するための技術】

ファシリテーションとは、みんなで協力して
問題を解決するための技術である。
このBRT会議のモデレーターによるファシリテーションは、
参加経営者の意見を引き出し、議論を活発化させることで、
互いに経営者として、このすべてが加速する時代にあっても
よりよい判断ができる自分づくりを可能とする。
そこでこの会議のファシリテーションにおける
三つの大きなメリットを紹介しよう。

【まず一つ目は…】

メンバー同士の協力によって
高い成果を生み出すことができるところ。
いろいろな経験や知識を持った経営者が集まって話し合うと、
個々では気づかない解決策を見つけることができる。
内密性を条件にしたファシリテーションは、
みんなが安心して意見を発信できる場となるので、
独自の視点や意外なアイデアが生まれやすくなる。
これにより、通常では考えつかないような画期的な解決策が
見つかることがある。

【次に二つ目の利点は…】

経営者にとっての課題解決に向けた意見や提案に耳を傾け、
互いに尊重、そして共鳴感を持つことで、
メンバー経営者同士の信頼づくりにも貢献できる。
またどの経営者にとっても、課題解決に向けたプロセスに
関与することは、自社であり我が身になぞらえての判断となり、
今後の課題解決に向けたよい参考事例ともなる。

【三つ目の利点として…】

経営者にとっての学びのスピードを速めることができる。
企業が変化の激しい現代で生き残るためには、
素早く行動し、そこで得たことを次の行動に活かすことが重要。
ファシリテーションは、多くのメンバー経営者の経験や知識を
効率よくまとめることで、迅速な意思決定を可能にし、
問題解決のスピードを向上させることができる。

このようにファシリテーションは、経営者会議に限らず
関係者の納得感を高め、学びのスピードを速めることによって、
私たちの仕事や生活をより良くしてくれる技術。
変化の激しい今の時代において、
その重要性はますます高まっているのだ。
多様な考えを結集し、新しい価値を創造するための
ファシリテーションは、私たちが未来に向かって進むための
強力なツールとなるだろう。

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三尺三寸箸会議の様子

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09/30
2024

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“運”は私たちのこれからに左右する。 偶然のような“運”を必然に変えたい!!

中山競馬場に着いたのは、昼の12時少し前。
5レースのパドックが始まろうとするタイミング。
実は久々のリアルの競馬場体験、そしてパドックなのだ。
何気にワクワクしてしまう。
この5レースは新馬戦(初出走組)ということもあり、
参考とするこれまでの成績情報はなく、血統と厩舎情報くらい。

ということで、パドックでの馬の姿と歩様を観て
このレースの推し馬を決めることに。
9月というのに日差しも強く、新聞で日差しを遮りながら
細目で初レースに臨む16頭の馬たちを観る。
3番“レイユール”はその馬体と歩様からバネを感じられ
その素軽さも含め、私からすると1番のデキ。
ということで、“レイユール”の単複と“レイユール”からの
流し馬券を買うことに。

【友人から、嫁の実家の持ち馬“レイユール”の話が…】

そのレースから2日後のこと。
例の「石門心学・実践講座」の会議室で
いつものメンバーのひとりが、
なぜか日曜日の5レースの話をし始めたのだ。
「先日の日曜日の5レースに“レイユール”という
嫁の実家の馬が走ったんだけど…」と。
私が競馬の話を振ったわけでもないのに。
そして「えっ?!レイユール”が、嫁の実家の持ち馬?」と
私は驚きを持って投げかけたわけだが…

ちなみにレース結果は…
4〜5番手で内ラチ沿いを走っていた“レイユール”が
直線であっという間に抜け出し、他馬を圧倒して勝利。
私のヨミ通りの結果となり、馬券もしっかり獲ることができた。
あまりに予想通りのレース結果に、私自身が少し臆したこともあり
6レース以降はやらずに帰路に着くことにしたのだ。
(意外に、気が小さいのかも?!)
まさかその勝利馬の“レイユール”が…

【私たちの“運”は、どのように演出されているのか?!】

私は今回の出来事で、世の中の不思議な巡り合わせであり
“運とは?!”を改めて考えてみることに。
→なぜ5レースの新馬戦のタイミングで競馬場到着
→サンスポの馬柱と馬を観ての推し馬選び
→ほとんど迷わずの馬券購入
→その日の“レイユール”のデキと走る気
→レース2日後に“石門心学・実践講座”開催
そしてなぜか“レイユール”が細田さんの奥さま実家の持ち馬!

経営者となってからの40数年、
お陰さまで自分の“運の良さ”を感ずることは度々あった。
しかし今回のように、集約された巡り合わせであり
“運”を考えると、そこに至るプロセスに訳があったのでは…
と思ってしまう。
何らかのプロローグであり、必然があったのではと思うのだ。
果たして私たちは、どう行動することが
まさかの巡り合いであり、“いい運”に恵まれるのか?!

大谷翔平選手の高校時代のマンダラチャートにあるように、
“掃除をする”こと、“礼儀を尽す”こと、“感謝の心”、
“思いやり”、“継続力”…ということだろうか?!

日々の仕事の中で、ちょっとした気配りや感謝の表現が、
思わぬチャンスを生むことになったりする。
それは、単なる偶然ではなく、
積み重ねられた行動と関係の結果として現れる。
さらに、成功を継続させるためには、たゆまぬ努力と忍耐が!!
短期的な成果に一喜一憂するのではなく、
長期的な視点で物事を考え、努力を続けることが
運を味方に付けられるのかもしれない。
→やっぱり今回の55-55の可能性を観ていると、
大谷翔平選手がそれを実践しているのかもしれない!?

私たちが目指すべきは、幸運を待つことではなく、
幸運を引き寄せるための準備と行動の実践。
それこそが、ビジネスにおいても人生においても、
私たちを成功へと導く最も確実な方法ではないだろうか。

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久々に訪れた中山競馬場

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09/09
2024

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DXと“プロ人材”の活用で実現する 次世代“アジリティ経営”!

先に“時間を買う”をテーマに
“Business Agirity”という概念を展開し、
すべてが加速する時代であり
“タイパ時代”のビジネスについて発信した。

いま求められる“アジリティ経営”とは、
経営や組織運営において素早く対応できる機敏性が重要ということ。
VUCAと呼ばれる不透明で変化の早い時代の中で、
経営や組織として意思決定のスピードの速さ、
そして効率的で質の高い事業展開が求められている。

令和のビジネスにおいては、コスパも重要だが、
“タイパ(タイムパフォーマンス)”の方が重要視されている。

このところ発信した「プロ人材」の活用は、
中小企業の“アジリティ経営”の実践には、重要なアプローチ。

【1】低コストでの優秀な人材の確保
【2】迅速な採用
【3】雇用リスクの軽減
【4】ノウハウの共有化
【5】新しい分野への対応
など…

そして何と言っても、高いレベルの知見と戦略を提案し
市場の変化や新たな要求に、
効率的で適切な戦略やプロセスを素早く展開できることに。

このすべてが加速する時代において
企業にはなくてはならない要素ということ。


【“アジリティ経営”に欠かせない、DXとリスキリング!】

また、“アジリティ経営”の推進にはDXの促進が不可欠。
IT技術を活用して業務プロセスを効率化し、
データを基にした意思決定を可能にすることで、
さらなる迅速化と高品質化を実現できる。

そして、DXの推進にも関係する“リスキリング”の奨励。
社員自らが新しいスキルを習得し、
変化に適応する力を養うことで、
組織全体でアジリティを高めていくことが可能となる。

この“リスキリング”は、
会社にとっての“アジリティ”だけではなく、
スタッフのキャリアディベロップメント(キャリア開発)にも貢献し、
エンゲージメントの高揚にも貢献することとなる。

これからのビジネスでは、“時間を資源”としてとらえ、
どれだけ効率よく成果を生み出せるかが決定的な要素となる。
“アジリティ経営”を軸に、プロ人材の活用、DXの導入、
そしてリスキリングを戦略的に進めることで、
中小企業であったとしても、不確実な時代を乗り越え、
持続的な成長を実現できるということ。

この令和のビジネスにおいては、自社のビジョンを明確にして
さまざまな情報収集の窓口を持ち、
ビジョンの実践に向けての“経営的デシジョン”を
次から次へとしていかないことには、
“アジリティ経営”は実践できない。

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“アジリティ経営”を軸に実践しよう

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08/19
2024

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目的達成のための “フィードフォワード”と“GRIT”

先日の丸善本店での書籍の買い出しで手にした
『努力は仕組み化できる』(山根承子著)。

アラ古稀(実はすでに古稀)の私が、健康のために取り組んでいる
週2回のフィットネスクラブでの“ランニング&筋トレ”の
ルールであり、その実践を赤マルで手帳に書き記しての展開は
行動経済学的にも理にかなっている展開という。

もう少し具体的な内容を紹介すると…
1.傾斜のきついマシンで腹筋40〜50回
2.背筋25〜30回
3.胸筋マシン100回
4.ランニングマシンで3キロを時速6キロ以内で走る
5.ストレッチポールを使っての柔軟体操他
(6.余裕のある時の腕立て伏せ70回)
7.サウナ8分×2回
これを週2回の実践をすでに3カ月以上は続けている。

とにかくいい汗がかけて、体重はほとんど変わらないが
胸の筋肉は、何気に盛り上がってきているようにも思えるのだ。
(鏡に映る自分の身体を時々眺めてしまう…ナルシストのけあり?!)

この書籍では…
「努力を続けるためには“フィードバック”が効果的であることを
先に紹介してきたが、未来の行動に対して行う
“フィードフォワード”も努力の継続のために同じくらいの重要…」
と書かれていた。
(えっ?! “フィードフォワード”って何?)
“その行動をどれくらいやるつもりか”を先に決めておき
将来の行動に影響を与えようとするものだと。
(おーまさに私がやってきたことではないか…)

これをさらに一歩進めて“もしその行動を実行できなかったら、
〇〇する”や“その行動を取らざるを得ないような状況を作り出す”
というような、将来の自分の行動を縛るような工夫
すなわち“コミットメント”することが、
努力を継続する際には非常に頼もしい味方となるという。

私が思うには、その実践した内容を赤印で手帳に書き込み、
手帳を開くたびに目に飛び込んでくるようにしていることも
意味があることなのかもしれないのだ。
この書籍にも、この仕組み化を追加してあげたい。

【ダックワース博士の“GRIT”、諦めずやり抜く力】

この本にあった“あなたは努力を楽しめる人?!”という項目が
目に飛び込んできた。
え〜私は努力を楽しめているのだろうか?!
いや、私の周りの人以上になりたいとという願望こそが、
その努力を支えているのでは?
自分が描いた目標でありコミットメントは、
是が非でも達成したいという願望である。

そこで頭に浮かんだのがあのダックワース博士の“GRIT”。
ダックワース博士の研究によると、
人生の成功を決めるのは才能ではなく、“GRIT”だと。

1.Guts(ガッツ):困難に立ち向かう“闘志”や“勇気”
2.Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける“粘り強さ”
3.Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む“自発性”
4.Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる“執念”

もしかしたらこの“週刊ビジネスの達人”(週2コンテンツ)を
20年間継続してこれたのも、
“月刊ビジネスイノベーション”が20年を超えたのも
YouTubeチャンネルのコンテンツが4年で200本を超えたのも
この書籍のいう“フィードフォワード”もあるだろうが、
それを諦めずに継続できる“GRIT”に思えてならないのだが…

そして、私が創るコンテンツも、好きなスポーツでも
ひと一倍の努力をしないと“それ以上になれない”ことを
私自身が知っているからなのかもしれない。

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『努力は仕組み化できる』(山根承子著)

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成功のカギ“GRIT”

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06/17
2024

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クイーンの“ライブエイド”から、 “相乗効果”その可能性を知る!

QB社のカルチャーとしての“Creating Synergy”
すなわち“相乗効果を創る”という話をしていて
アタマに浮かんだ映像が、なぜか
あの“ライブエイド”のクイーンのステージ。
確かにさまざまな条件が重なり、誰もが予想し得なかった
“音楽史上最も忘れがたい瞬間”を演出したのだ。

全世界で大ヒットした伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』で
そのステージを観た人たちも多いと思うが、
とにかく、伝説のステージとして多くの人たちが評価している。
このように、さまざまな条件が合致すると“相乗効果”が働き、
予想を大きく上回る結果をもたらすということ。

ライブエイドは、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、
「アフリカ難民救済」を目的として、
1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。

【この観客とのやりとりを“音楽史上最も忘れがたい瞬間”と!】

もう少し背景を説明すると…
U2、ダイアー・ストレイツ、ザ・フー、エルヴィス・コステロ、
エルトン・ジョン、ジョージ・マイケルらがその日、
ロンドンのステージに立った。
(ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、マドンナ、
トム・ペティらは米国会場であるJFKスタジアムに出演)。
このように名のあるアーティストがこぞって出演していたわけだ。
しかしそうした力のあるアーティストたちの中で、
クイーンによる21分間の見事なパフォーマンスが
その日の話題をさらったということに反論する者はいないという。

リードボーカルのフレディ・マーキュリーは
トレードマークの口ひげに白いジーンズ、上は白のタンクトップ、
右腕にはスタッドのついたバンドという出で立ち。
彼は早速ピアノの前に座ると、見事な「Bohemian Rhapsody」の
ショート・ヴァージョンを演奏し始めた。

次の曲「Radio Ga Ga (RADIO GA GA)」でフレディは立ち上がり、
マイクとスタンドの支柱を持ってステージを闊歩する。
そうして、サビでは熱狂する観衆を歌に巻き込んでいく。
特筆すべきはその後だ。
マーキュリーは72,000人の観客をゾクゾクするような
「エーオ」の即興コール&レスポンスに誘う。
最後に彼が聴かせるすばらしいヴォーカルは、
「世界に響き渡った声」と称された。

【『7つの習慣』の第6つ目の習慣が“相乗効果を発揮する”】

スティーブン・コビーの『7つの習慣』では、
各習慣を実践することで得られるものこそが
シナジー(相乗効果)であると。

たとえば、自立した人同士が協力し合うことによって、
一人ひとりがバラバラに取り組んだ成果の合計を
遥かに上回る成果を手にできるという。
それが相乗効果であり、1+1=2ではなく、1+1が3にも、
あるいは10にも、1,000になる可能性を持っている。

実は私たちビジネスにおいても、この原理を実践し
成果を最大化するための仕組みを演出できる者が評価されている。
個々の能力や専門性を活かしつつ、
チーム全体の力を引き出すことができれば、
その合計は単なる集計を超え、新たな創造と価値の創出へとつながる。
すなわち、この“相乗効果”を上手く活かした者こそが
いい結果をつくり出し、次なるステージへと進んでいるのだ。

“相乗効果”の持つ可能性を理解していただけただろうか。
さまざまな先端テクノロジーにより次々にイノベーションが演出される
令和時代のビジネスにおいては、
「“相乗効果”を制する者は、令和ビジネスをも制する!」
ということだろう。

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“相乗効果を発揮する”習慣とは

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