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04/30
2013

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くず餅ひとすじ208年

208年の歴史を誇る老舗くず餅の「船橋屋」。
208年といえば、私たちが生まれるよりはるか前のことだが、
ここでつくられるくず餅は、昔も今も変わらずの人気を誇っている。

今回、ここ船橋屋の8代目当主である
渡辺雅司(まさし)氏のお話を聞かせていただいた。

船橋屋はもともと千葉県船橋市で豆腐屋を営んでいた。

当時、そこで農家のおやつとされていたくず餅を
亀戸天神参道で売ってみたところ、瞬く間に参拝者から支持を獲得。
今でも多くのお客さまから愛される名物となった。

208年も船橋屋がお客さまに選ばれ続けるポイントを、
私なりに3つに絞ってみた。

1. 創業当時の製法を守り続ける

船橋屋のくず餅は、創業以来ずっと、厳選した小麦粉のでんぷん質を
天然水で、450日間発酵させる製法でつくられている。
実はこのくず餅、これほど長い時間をかけてつくりあげるにもかかわらず、
賞味期限まではなんと2日間。

これは決して腐ってしまうというわけではなく、
くず餅特有の食感や香りを楽しめる
「本当に美味しい状態で食べてほしい」という気持ちの現われなのだ。

2.「くず餅ひとすじまっすぐに」という理念

人の体に良いのは、自然につくられたものである。
その考えがあるからこそ、添加剤や保存剤といった
人工物を入れたり、真空パックにしたりしない。
その真摯な想いが支持され、
短い賞味期限でも買い求めるお客さまは後を絶たないのだ。

3. 20年かけて「ものづくりの近代的な仕組み化」を実現

8代目当主渡辺氏は、
船橋屋のくず餅の味を職人に頼らずに維持して行くために
8代目当主、渡辺氏が出した答えは「仕組みづくりと組織化」。

今まで職人頼りだったものづくりを、誰がつくっても
船橋屋の味になる仕組みをつくることで、
お客さまに安定した老舗の味を提供できるようにしたのだ。

また、この改革はお客さまの満足度の向上のみならず、
社員の成長にもつながり、結果、組織としても
大きく成長することが出来たという。

全国的にも有名な老舗和菓子屋「とらや」
17代当主目黒川光博氏がこんなことをよく口にする。

「伝統は革新の連続である」と。

その言葉どおり、とらやは全国的に和菓子を販売し、
創業時から「手づくり」という基本姿勢を徹底して守り続ける一方で、
TORAYA CAFÉなど、それまでにない革新的な展開も行っている。

同じように船橋屋も、老舗としての伝統的な製法を遵守しながらも
新たな組織改革など、革新的な展開も行っている。
このように伝統への「徹底」と「革新」をしてきたからこそ、
何年たっても多くの人に選ばれ続けるのだ。

そんな船橋屋の8代目当主渡辺氏は、5月5・12日の
「BUSINESS LAB.」にゲストとして出演していただく。
いろいろと面白い話もお聴きしたので、ぜひ聴いてほしい!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜6時から好評放送中!
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8代目当主の渡辺氏!

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面白い話がたくさん!

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ラジオもぜひ聴いていただきたい!

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