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08/17
2020

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成功するイノベーターは左脳と右脳を使う!

「成功するイノベーターは、
左脳と右脳を使う・・・。
彼らは数値を見て、そして人間を見る。」
(Peter. F. Drucker)

先週はアート思考・感性思考・デザイン思考の本を紹介した。
今までのビジネスはMBAを中心とした左脳派の考え方、
課題解決手段が主流であった。
だが、モノがあふれ、飽和状態の今の時代は、
これまでとは違う、右脳を使う人が関わることで、
差別化できるアウトプットができるというわけ。

そんな事例を紹介すると、
立川にある“ふじ幼稚園”は
2007年竣工、大人気で待機園児がいるという。
ここはアートディレクターの佐藤可士和氏がプロデュースした。
園長は、先代のけやきの木に対する「思い」を佐藤氏に伝え、
手塚建築研究所が建物を設計。
ドーナッツ型で1階部分だけの構造。
庭をぐるりと囲むユニークな楕円形の園舎は、
外周約183m、内周約108m。
屋根上が運動場となっていて、そこを子供達がぐるぐる走り回る。
屋根から降りる滑り台は砂場にたどり着く。
真ん中にある3本のけやきの木が屋根を貫き、
園児達は屋根からけやきの枝にぶら下がり遊んでいる。
子供だけでなく大人もワクワクする構造なのだ。
この建物は左脳的な発想からは絶対に生まれてこない。
(私も2~3度訪れ、屋根上を走り回った記憶が・・・)

そして先日も紹介した“くまモン”をもう少し詳しく紹介する。
2011年から運行される九州新幹線が開通しても
残念ながら人々は熊本へは、なかなか降りてくれないと
予測されていた。
そう、熊本はあまり人気がなかったのだ。
そんなおり、「くまもとサプライズ」キャンペーンで
アドバイザーを天草市出身の脚本家小山薫堂氏に依頼した。
そして、小山氏が友人のアートディレクター水野学氏に
ロゴデザインを依頼したのだが、水野氏はロゴだけでなく、
キャラクターの展開も提案したのだ。
それが“くまモン“となったということ。
(ちなみに、水野氏が描いたくまモンの絵は数千点だったという)
先週も紹介したように“佐田の海”関の化粧回しにも
“くまモン”の顔が大きく描かれている。
今や熊本だけではなく九州の他県でも“くまモン”は大人気で、
あらゆる土産物にそのキャラクターが描かれていて、
熊本のイメージアップにつながっている。
これも左脳思考中心の組織からは生まれてこない。

さて私ごとだが、私はクリエイティブ業界にて、
40年以上にわたって、ものづくり、機会づくりをしてきた。
結果的に“経営デザイナー”としてお役に立てているのは、
今までの日本のコンサルティング業界は左脳派発想が
中心だったところへ、私が右脳的発想で経営をサポート
しているからだと考える。
とうことで、私の次なる役割も見えてきた。

これからは“数値”も大事だが“数値”以上に
“人の行動”を観察し、“人の心理的属性”に
新しい“意味”を見つけていくということ。
“左脳と右脳の両方を使うイノベーターとなる!!”
宣言でした!

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“左脳と右脳の両方を使うイノベーターとなる!!”

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