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03/22
2021

biji

東川町の酒造り、『三千(みち)櫻(ざくら)』への挑戦

1年ぶりに帯広へ行ってきた
飛行機の中で久々に機内誌“スカイワード”を開くと、
北海道東川町の記事が目に飛び込んできた。
見出しには、「三千櫻酒造144年目の挑戦!
岐阜、中津川から北海道東川へ」とあった。

岐阜県、中津川の“三千櫻酒蔵”が公設民営の酒蔵として
北海道の中央部に位置する東川町に移転したのだ。
実は、私は“ガイアの夜明け”を観て、既にこの“三千櫻酒蔵”の
引っ越しを知っていたわけだが・・・。
昨今の温暖化で、中津川での酒造りが次第に難しくなりつつある
と考えていた、“三千櫻酒蔵”。
そんなおり、北海道の“酒米”に大きな可能性を見いだし
この先100年継続する「旨い酒」を造るには
“今、動くしかない!”と考え移転を決断したという。
この移動距離は1550キロ!

北海道でも東川町は“米どころ東川”として注目されていて、
“酒米作り”にも挑戦し、既存の“酒蔵”を
誘致したいという展開だったのだ。
そこで全国でも珍しい、“公設民営の酒蔵”の公募をして
“三千櫻酒蔵”の誕生となった。
そして、2020年秋の酒米の収穫により、大雪山系の水と
東川の米から生まれた『三千櫻』が仕上がっているという。

東川町は、“写真の町・東川町”宣言をしている。
“写真甲子園”を毎年開催し、それが映画にもなり話題となった。

少し前には、東川町産の“お米”をロシア向けに輸出するために、
ロシアで身近な食材、イクラ・ハム・チーズなどを混ぜ合わせた
ユニークなまんまるの新しい“おにぎり”を提案。
これはロシアでは炊飯器がなく、お米の状態では
買ってもらえないことから考えついたアイデアという。
とにかく東川町は“まちづくり”をテーマに度々
新たなチャレンジをしているのだ。

実は、私も東川町とは関係が深く、2度ほど訪れたことがある。
東川町を訪ね、松岡町長にお会いした時に、お米とお水を頂いたことも・・・。
北海道、大雪山の麓にある小さな町(旭川市に隣接)で、
そこからの美味しい伏流水で造った東川のお米を
全国から来た人にもアピールしたい意思があってのこと。

松岡町長には、“里山と生きる協会”の年1回のイベント
にもゲスト出演して頂いたこともある。

“写真”も“おにぎり”も“三千櫻”も、松岡町長がリーダーとなり、
しかけるまちづくり戦略なのだ。

私は北海道芽室町で2015年から“ワイナリー構想”として
まちづくりをしかけているので
いろいろと勉強になることも多い。
さて、私のワインづくりも、東川町と中津川の連携に似て
今後は東京のワイナリーと連携をして次なるステージに
入ろうと考えている。(フッフッフッ・・・)

これからは“町レベル”でもその先を見据えて、
しっかりチャレンジして行かないと、
その存在は危うくなる時代。
いかにストーリーを創りアプローチするかが大切なのだ。
こんな、東川町の“しかけ”を今回は、
『三千櫻』の紹介とともに、
“選ばれるビジネス”として発信させてもらった。

biji

1年ぶりに帯広へ

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