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06/17
2013

biji (1)

トレーダー・ジョーズが選ばれる理由

安い、楽しい、そして納得の品揃え!

ファッションであれ、家電製品の販売であれ、百貨店であれ、
昔から生活者に選ばれている店は、こんなイメージだろう。

そして、食品スーパーでこの路線を行っているのが、
アメリカのトレーダー・ジョーズだ。

もちろん先日の海外研修では、
マネージャーにインタビューもしてしっかりと視察してきた。
現地に行くとやはり“トレジョ”の
選ばれる理由がどんどん見えてくる。

1966年創業のトレーダー・ジョーズは、
カリフォルニアを中心に全米に約300店舗を展開している、
超人気グルメスーパーマーケットだ。

店頭に並べられたこだわりのオーガニック商品やワインは、
世界各地から直取引で仕入れたもので、値段は格安。

店内の8割以上がPB(プライベートべランド)
というのも魅力のひとつだ。

しかも、そのPBは人気により入れ替えがあるので、
行けば必ず新たな面白いもの、珍しいものがあるという
期待感を抱かせてくれるのだ。

しかし、トレーダー・ジョーズの魅力は
単なる「商品力」に留まらない。

もうすぐストアマネージャーになるという
クルー(スタッフのことをこう呼ぶ)に話を伺ったところ、
ヘルプのスタッフ(コンシェルジュ?)が
店内いたるところにいるのは当たり前。

特にレイを首にかけているクルーには何を聞いてもOKで、
味見をしたければ袋を開けて試食させてくれるというのだ。

またトレーダー・ジョーズには常連客が多く、
クルーとお客さまとの距離が近いのも特長のひとつだとか。

「私たちにとってトレーダー・ジョーズに勤めていることは、
ステイタス性も高く、自慢なんです!」

バリュー価格にも関わらず、
徹底的に食品に対する生活者の不安を
取り去ろうとしている<バリュー&クオリティ>というところ。

そして、上の言葉にあるように
クルーたちが自慢できる徹底した店舗づくりも、
トレーダー・ジョーズ最大の強みなのだろう。

ここまで語れば、セルフサービスが主流のアメリカで
トレーダー・ジョーズが選ばれ続けている理由が見えてくるだろう。

他のスーパーとは異なる一歩進んだアピール、
いわば「感動」や「愛着」、「充実」が
トレーダー・ジョーズのブランドを差別化し
好影響を与えているのだ。

そこには常識を気にせず展開する、
まさにトレジョ流のビジネスモデルがあり、
他にはない価値観を生み出している。

これからの時代、多くの人から選ばれ、信頼され、
なくてはならない存在になるためには、
トレジョのような独自の“徹底”が重要なのだろう。


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人気のトレーダー・ジョーズに視察!

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47年選ばれ続けた理由とは…

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いつ来ても賑わう店内

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またおいしいPBを買いに来るよ~

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