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02/03
2014

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東北「福幸(ふっこう)」パンプロジェクト

“復興”ではなく、福に幸せと書いて“ふっこう”と読ませる。
これは、大手デパートの高島屋と、ビジ達でもおなじみの
株式会社パン・アキモトが共同で企画したプロジェクトだ
(正しくは『東北「福幸」パンの缶詰プロジェクト』という)。

その中身は、高島屋の通信販売限定で発売された
13缶セットのパンの缶詰。価格は5,985円だ。
通常のパンの缶詰セットとの違いは、
13缶のうち12缶は自宅の備蓄用、
残りの1缶が東北の被災地へ届けられるという点。
備蓄をしながら、被災地復興の支援活動に参加できるのだ
(私も先日、陸前高田に届けに同行してきた!)。

当初社内では、200セット売れればいい方だと言われていたにも関わらず、
なんと4,000セットを超える売り上げを達成した
大ヒット商品になっているそうだ。
数ある支援活動の中でも、成功事例と言えるだろう。

この支援活動の特徴から思い起こすと、
いくつかのボランティアプロジェクトが思い浮かんだ。
まずひとつは、「TABLE FOR TWO」である。
それは、カロリーを抑えた栄養バランスのよいメニューを
社員食堂などで提供。その1食分の金額のうち、
アフリカの給食の1食分の金額にあたる20円が寄付されるというものだ。

もうひとつが、初めから1ピース分足りない
ホールケーキを通常の価格で販売。
その1ピース分の金額がアフリカの子ども達に寄付されるという、
「ラブケーキプロジェクト」もある。

これらの支援プロジェクトの成功例を中島流に考察すると、
どのプロジェクトも“四方良し”だということに気づく。

支援する人は自分のために購入しながら支援もできる。
そして、販売する側もメーカーも
たくさん売れれば当然利益にもつながるし、
それほどの労力も必要としない。
もちろん、支援を受ける人たちは、
多くの人たちの気持ちももらえ、うれしいわけだ。

イエローハットの創業者である鍵山相談役がよくこんな言葉を口にする。
「1人の100歩より100人の1歩」。
つまり、1人のたくさんの努力よりも、
100人の少しの努力のほうが1人の負担は少ないし、
今後に相乗効果が期待できるということ。

まさに先に紹介した3つのプロジェクトは、
これに当てはまるのではないだろうか。

1人ではできることが限られていても、
多くの人が少しずつ力を合わせることで、大きなことを成せる。
さらに、それに関わるみんなに相乗効果がある。
これは、これからの支援活動、ひいてはビジネスなど、
いろいろなところに応用できる考え方ではないだろうか。

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支援する側もされる側もうれしそう!

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子どもも喜んでくれた!

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プロジェクトの様子が新聞にも!

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