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02/17
2014

biji (2)

22歳で“転機の決断”

中古農機具の買取販売を行う、
株式会社旺方トレーディングの
幸田伸一社長。現在34歳。

会社を創業して1年後、
ある転機を迎えたという。

幸田社長は当時22歳。
エジプトから来ていた研究者に帰り際、
「日本の中古農機具を使って、
 ビジネスをしたい。
 ぜひエジプトで農機具を
 販売したいので、売ってほしい。」
と話をもちかけられた。

しかし、支払いは農機具が
売れてからという条件。
まだ創業して1年足らずの若い社長は、
悩みに悩み抜いた!

国内の商社に卸せば
500万円ほどになる数十台のトラクター。
この話に乗ってトラクターを
売ったとすれば、結果が出ずに
大損する可能性もある。

しかし、リスクを恐れて
この話を断っていいのだろうか。
そう考えた幸田社長は、
たとえ失敗しても勉強代だと考え、
その先にあるチャンスに賭けた。

中古農機具をエジプトの研究者に
委ねることを決断したのだ!
中島流に言えば、
“転機の決断”である。

それからはドキドキハラハラの
1ヵ月半が過ぎたというが、
ある日、その研究者から連絡があり、
「すべて売れたのですぐにまた
 農機具を集めてほしい!」
と頼まれたという
(その段階ではまだ、
 お金は振り込まれて
 いなかったというが…)。

幸田社長はこの決断によって、
輸出のノウハウを実地で学んだ。
それを手始めにさまざまな
経験を積み、信頼関係を構築。

そして10数年を経た現在では、
なんと80ヶ国で輸出販売を
展開しているという。

34歳にして、世界を舞台に
ビジネスを展開する
旺方トレーディングを
つくりあげた幸田氏。

22歳のときに下した決断が
その礎となったことは、
言うまでもないだろう。

思い起こせば、イエローハットの
創業者である鍵山秀三郎氏も、
“転機の決断”をした1人。

以前、イエローハットは、
とある大手流通業者と取引をしていた。
その取引先による売上は
60%を超えていたというが、
徐々に厳しい取引を強いられ、
ついには赤伝(強制的な値下げ伝票)
を切られる羽目に。

そこで鍵山相談役は、
その会社との取引停止を決断したのだ。
売上の60%を占める取引先を切ることは、
経営者にとって並大抵の覚悟ではないだろう。

この決断により、
路面店という現在の業態へと
シフトしていくことになったのである。
まさに“転機の決断”となったのだ。

リスクをいとわずに決断できる人には、
必ず新しい風が吹く。

つまり、“転機の決断”をしない限り、
次のステージには
上っていけないということなのだろう。

…アレ!? 僕の転機の決断は
いつだったっけな~…。

biji (1)

幸田伸一社長

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やはり決断力が鍵!

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