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06/08
2015

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「ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、二木の菓子」

「ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、二木の菓子!」

初代林家三平師匠が早口で言う、こんなフレーズ。
お菓子の量り売りで有名な、
菓子問屋「二木の菓子」(株式会社二木)のかつてのCMだ。
先日、そんな「二木の菓子」がとある商品の
販売に取り組む様子がテレビ番組で紹介されていた。

番組内で取り上げられたお菓子は、
福島県の菓子メーカー「おくや」の「十種ミックス」。

原材料に会津産ピーナッツを
使用しているだけでなく、
風味を損なわないよう
殻を手剥きしてから加工するなどの
強いこだわりが込められている。

それを伝えるために「二木の菓子」では
販売する際にPOPを活用。

「こんなに良い商品が、
風評被害で売れないのはもったいない!!!」
というキャッチコピーと共に、
こだわりポイントを書いてアピールしたところ、
飛ぶように売れたという
(先日、私もアメ横に出向いたときに、
その「十種ミックス」を買ってきたわけだが…)。

「二木の菓子」では、
地方の中小メーカーがつくる無名のお菓子も多く販売している
(もちろん、メジャーなお菓子もある)。
この“地方のお菓子”の売り上げは、
全体の売り上げの多くを占めるそうだ。
なぜそこまで無名のお菓子にこだわるのだろうか。

その背景には、現代を反映している流通問題がある。
たとえば、チェーン展開している
スーパーやコンビニエンスストアでは、
販売される商品の種類は当然限られたものとなる。

そのため、選ばれるのは
大量に納品できる商品となるわけだから、
自ずとメジャーブランドになってしまう。

結果、手作業などのこだわりを持つ
中小企業のお菓子の参入が難しく、
なかなか販売流通に乗れないということだ
(こうやって中小企業は
事業の継続が難しくなっちゃうんだよね~)。

だからこそ、「二木の菓子」では
あえて地方のお菓子にスポットを当てているという。
これにより、同じ商品によるチェーン店との価格競争を避け、
適正価格で販売することができるそうだ。

ここに、「二木の菓子」のビジネスモデルが見える。
あえて地方のお菓子にスポットを当てることで、
その味・品質の良さを多くの人にアピール。

それにより、
「二木の菓子」の売り上げになるのはもちろん、
中小メーカーにとって、
大手流通に頼らない販路を生み出すことにもつながるのだ。

この中小企業との協力関係を活かした二木のビジネスも、
現代の課題を解決する
“ソリューション(解決)ビジネス”といえるだろう。

チェーン展開により、
いつでもどこでも物が手に入ることが
当たり前になりつつある現代。

そんな今だからこそ、買う側も、
これからの未来に意味のある
ビジネスを展開する企業かどうかを見極め、
購入することが求められるだろう。

何を選んで買うか。
これも、生活者による社会貢献の一つとなるのだ。

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あのフレーズが流れてきそうだ

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お菓子でソリューションビジネス!

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珍しいお菓子との出会い

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POP演出に惹かれる!

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大量生産できなくとも選ばれ続ける!

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こだわりのお菓子はコンビニには無い!?

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う~んおいしい

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