これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれるビジネス

09/14
2015

スライド1

“タテの経営”のすすめ

「隣の芝生は青い」と言われるように、
他人のものは良く見えるもの。
それは普段の生活だけでなく、
ビジネスにも言えることだ。

近隣の企業の売上が伸びているとか、
同業者が新しいシステムを導入したとか、
気にしすぎてはいないだろうか?

同業者で集まって情報交換をしていても、
ビジネスとして高め合うというより、
傷の舐め合いのようなことになってはいないだろうか?

本当にこんなことで仕事はうまく行くのだろうか。
もちろん、これではいい経営はできない。

いくら“ヨコ”を気にして
ビジネスをしていても上手くいかないのだ。
そこで、このビジ達で“選ばれるビジネス”として
紹介してきた企業を思い出してもらいたい。

例えば、大里綜合管理株式会社。
ここは不動産業を中心に事業展開する企業ではあるが、
地域貢献に重きを置き、
清掃活動や周辺住民との交流を活発に行っている。

そして、地域のために会社を大きく変えた例といえば、
石坂産業株式会社だ。
産業廃棄物を扱う事業のために
周辺住民からの風当たりも強かったのだが、
処理場をすべて建家で覆い、
その周辺には里山をつくり、
それまでのイメージを一新させたのだ。

そして「自分が泊まりたいホテル」を作り上げ、
外国人観光客から絶大な人気を誇る“庭のホテル東京”。
水道橋という立地にありながらも、
外国の方々にも受け入れられやすい和風と
ワールドスタンダードの両立が高く評価されている。

これらの企業は業界の常識に縛られることなく、
自分たちなりの価値観や理念を貫いた。

私はこれら企業の経営を、先述のヨコと比較して、
“タテの経営”と呼んでいる。
周りを気にしない自己流であり、
理念をしっかり考えた企業展開の経営のことだ。

これらの経営者は、自分の代のことだけでなく、
これまでとその先の代のこと、
すなわち“タテ”を意識した経営をしている。

過去200、300年前の先人たちからの学びを活かし、
現代の環境に合わせたものだ。
この“タテの経営”は“奥行のある経営”とも言えるだろう。
そして、30年先、50年先を見据えた経営を行っているのだ。

今や消費者も企業のことをよく見ている。
安く売ることだけ、儲けのことだけを考えた
刹那的な“ヨコの経営”は、
もはや消費者の価値観に合わない。

社会貢献や企業理念を明確に持ち、
過去と未来を見通した経営、
ヨコを気にしない“タテの経営”が、
選ばれる企業に成りうるのだ。

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図解! これが“タテの経営”だ!

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大里綜合管理の野老代表

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石坂産業の石坂社長

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庭のホテル東京 木下社長

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