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02/12
2013

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モンベル創業者 辰野勇の決断

「僕は元来、怖がりなんです。」
アウトドア総合ブランド「モンベル」の創業者であり、
登山家・冒険家でもある辰野勇氏は語った。

数々の世界の高山を登頂し、そして黒部川源流から
日本海までカヌーで下ったという辰野氏が、
このような発言をしたと言っても誰も信じないかもしれない。

辰野氏はその言葉の真実を、
『BUSINESS LAB.』やαクラブ定例セミナーに
お越しくださった際に語ってくれた。
そんな話の中で、私が特に着目したのは、
「決断」というキーワードだ。

登山は、常に危険と隣り合わせのため、
瞬間瞬間の決断力が問われる。
その判断を見誤れば命も落としかねない。
新たな山に挑む前は、ネガティブなことしか
考えられない時もあるそうだ。

しかし、それらの不安に打ち勝つだけの
準備と精神を整えることで、
欲求やチャレンジ精神が不安を上回り、
結果的に挑戦することができるのだという。

この考え方を、辰野氏はオセロゲームに例えていた。
挑戦心や好奇心は「白」で、不安やリスクは「黒」なのだと。

まずは「挑戦したい!」と思う気持ちで白。
しかしその後、様々な気持ちが
頭に浮かんでしまって、
黒、黒、黒……と続く。
ところが、最後に「いける!」という
3文字が浮かんできた途端に、
それまでの黒がすべて白になる。

すなわち様々なネガティブ思考は、
準備に万全を期し、
精神を高めることで改善できるということだ。
(それにしても、好奇心に溢れたチャレンジャーは、すごい結論を出す)

だからこそ、山登りや川下りには
常に先を見据えたリスクマネジメントが
重要なのだという。
人一倍怖がりであるからこそ万全の準備を
することができ、新しい挑戦に臨めるのだ。

辰野氏は、この考え方をビジネスにも応用している。

ビジネスにおいて、「決断をする」というシーンは
大きなリスクを伴う場合が多い。
そんな中、辰野氏は創業から37年の間で、
人が躊躇するような大きな決断を7回してきたという。

しかもそのすべてをしっかりと
ブレイクスルーしてきた。
こんな決断ができたのも、
将来を見据え、困難を乗り切るための
リスクマネジメントに尽くしてきたからなのだ。

私が今回着目したかったのは、
この“将来を見据える”という点。
すなわち、中島流で言う“見・投資”だ。
将来を見据え、リスクを考慮した上で
あえて困難な挑戦をする。
まさに、これこそが経営者が身に付けるべき「決断力」なのである。

私たちはこれから、周囲が敬遠する事象に対して、
将来を見据え、進んで“見・投資”の
決断をしていかなければならない。
辰野氏からのメッセージ、
「決断」における本旨を胸に、
未来を創るビジネスを展開していこう。
今週2月17日のBUSINESS LAB.でお聴きいただきたい!

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InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜23時から好評放送中!
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『BUSINESS LAB.』にて

par2

大切なのは決断力!

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好奇心に溢れたお顔です

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