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04/08
2013

par (2)

食を考える – 木村秋則氏

銀座ブロッサムホールに集まる人、超満員の900人。
その集団の目的はビジ達でお馴染みの
「奇跡のりんご」で知られる木村秋則氏の講演だ。

以前に弊社主宰・αクラブ定例セミナーで講演いただいた時の
およそ3倍もの人が集まる盛況ぶりである。

「奇跡のりんご」が実証した無農薬・無肥料栽培への関心が高まり、
時代が変わろうとしている現れなのだろうか。

しかし今回の講演の内容はこの奇跡のりんごではなく、
りんごに限らず「日本の食」を考え、
これからの農業のあり方を語ったものだった。

講演の中で私が特に着目したのは土の話。

「肥料を使わなければ土は逆に肥えていく」

肥料を使ったほうが良いんじゃないの? と思う人もいるかもしれない。
事実、野菜を育てる多くの農家は肥料や農薬を使っている。

しかし本来、土壌は作物が育つための栄養素を持っているのだ。
肥料や農薬を使うことが当たり前の現代は、
自然の摂理に適うはずの野菜づくりを
それら前提の野菜づくりに変えてしまった。

数多く、形もよく、手間のかからない野菜づくりを、という発想が
自然の摂理を逸脱した人間都合の農学をつくり出してしまったのだ。
肥料や農薬を使用しない作物づくりにこそ、
人のカラダにもいい、生態系に合致した展開が図れるのだという。

これは自然の摂理にゆだねた“奇跡のりんご”で証明した、
木村氏だからこその理に適った考えなのだろう。

“理に適った”と言えば…その時私の頭にこれまでビジ達でも
何度か紹介した江戸時代の思想家・石田梅岩の言葉がよぎった!

「性理とは、人間の本性であり、天の支配するところ」

この言葉を中島流に解釈すると、天の支配するこの世界、
この地球では様々な生き物が自然の摂理に沿って共存している。
だからこそ私達人間も自然の摂理に沿って
生きることが大切なのだ、ということ。

肥料や農薬前提の野菜づくりのように、今の人間社会は
あまりにも人間中心になりすぎているのではないだろうか。

木村氏は現在その考えをもって、りんごだけでなく野菜や米、
そして桃に至るまで全国の作物づくりを変えようとしている。

ロングレンジでこれからの食を考えるならば、
作物も農業も人の在り方も、
今一度自然の摂理に適った考えにしていくべきなのだろう。

私自身も自然の摂理に適った生き方をして行こうっと。
それって果たしてどういう生き方となるのか??

par (1)

すごい盛況ぶりだ!

par (2)

奇跡の先にある未来について語る木村氏

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