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11/19
2012

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五木寛之氏の林住期

少し前から私が口にしている、“パラダイムシフト75”
すなわち、価値観の転換、75年周期説。
その表現の際にもお世話になったのが、
五木寛之氏の『下山の思想』という本だ。

その中には、こんなことが書かれている。

『私たちはこれまである大きな山に
登って目指すものを探してきた。
しかし、失われた20年といわれ、
この山には私たちの求めていたもの
(幸福?)はないと気付いた。

そこで、いまは下山の時。
下りている途中で、次にどのような山に登るか、
これまでの反省をしながら登山ルートを
見直すことができる。』

まさに、この思想の中に、
日本の現状が示されているといってもよいだろう。

さて、そんな五木氏が先日ある
雑誌のインタビューで、
驚くことを語っていた。

私が上京して数年経ったころに
創刊された「日刊ゲンダイ」。
今年で創刊37年を迎えたそうだが、
五木氏はその創刊当初から1日も
欠かすことなく(ウィークデイ)、
コラムの連載を続けてきたという。

さらに驚くことに、
ほとんどストックをすることなく書いてきたそうだ。
スゲ~~~~~~~!

ちなみに、先日読んだ
そのコラムのナンバーはなんと「9078回」。

このビジ達も間もなく10年。週5コンテンツ。
ず~っと欠かさず…と、偉そうに
語っていたわけだが、
五木氏と比べると、私はまだまだ足元にも
及ばない…。

また、五木氏はインタビューの中で、
年齢におけるその時期の役割を古代インドの
人生表現を借り、
次のように分けて語っている。

・50代までは勉強をする学生期(がくしょうき)
・60~70代までは家庭を維持する家生期(がじゅうき)
・80~90代までが林の中に籠り
自己を見つめて暮らす林住期(りんじゅうき)
・100歳以上で人生の最後に家を捨て
放浪の旅に出る遊行期(ゆうぎょうき)

(もしかしたら、本来のインドの時期より30年はシフトしているのでは…)

今年で80歳を迎え、“林住期”に入った五木寛之氏。
驚くことに、自身が手がける小説『親鸞』の完結編が、
2013年7月より北海道新聞から琉球新聞までの
1600万部超で連載を始めるという。

この“林住期”に入ってだ。

私ももうすぐ60歳。
しかし、この五木氏の姿を見ていると、
私もまだ学生期。
まだまだ駆け出しなのだと思わされた。

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37年も続くコラム

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実に聡明な五木氏

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