これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

09/14
2015

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見えないものの整理整頓術

キレイに整頓された、机の上や引き出しの中。
そんな風に片付けられていれば、
誰が使っても取り出しやすく、使ったものも戻しやすい。
机上や道具の整理整頓を徹底している企業は、
このところ多くなってきたかもしれない。

しかし、今回テーマにしたいのは、
“見えないもの”を整理整頓する方法だ!

以前のビジ達でご紹介した中島流の管理術、
“タラレバ3回、ルール3乗”。
あの時、もし○○していたら…。○○していれば…。
こんな風に「タラ」と「レバ」が出てくる後悔を3回くり返したら、
それを徹底的にルール化するという概念だ。

そしてスティーブン・コヴィーの著書『7つの習慣』の中では、
「時間管理のマトリックス」というものがある。
これはすべての活動を重要なことをマトリックスして、
日々のビジネス時間の整理整頓の仕方を教えてくれている。
“タラレバ3回、ルール3乗”も「時間管理のマトリックス」も、
目に見えないものを管理するための方法だ。

ビジネスにおいて考えてみると、目に見えるもの以上に、
目に見えないものを管理しなくてはならないことが多い。

例えば「組織図」。
誰が何の役割を担い、どのように会社のバランスを
とっているのかを可視化して整理されている。
しかし、私たちのビジネスにおいて、
見えないものはもっともっと潜んでいる。

例えば誰もがわかりやすく、
整理整頓が難しいことといえば、それは頭の中!
頭で考えていることを、
一体どのように整理整頓すればいいのか。

私が講演会やセミナーをやらせていただくときには、
伝えたいポイントは概念図に落とし込む。
新しい概念を伝えるときは、漠然としていることが多く、
なかなか人に伝えることが難しいからだ。

だからこそ、自分の頭の中を整理するためにも、
概念図を作ることが多い
(パラダイムシフト75では、ただ年表を並べるだけではなく、
75年周期の変化を登山に例えて概念図を作ったり…)。
なぜ「先義後利」が企業に必要なのか…では、
逆三角形の図を作って、理論的に解説した(つもり)。

考えていることもそうだが、
心(気持ち)の整理も目に見えないものだ。

皆さんはどんな方法をとっているだろうか?
私はランニングを定期的にしているのだが、
健康のためはもちろん、集中して走ることによって
気持ちの整理をすることができる
(日本を美しくする会のメンバーでもある私は、
トイレ掃除をすることでも気持ちが整理される)。

漠然としたものを、漠然としたままにしておくと、
なかなか混沌の中から抜け出すことは難しい。
整理整頓ができていないまま、
仕事を進めていけば、大きなトラブルの原因にもなりかねない。

だからこそ、目には見えない「思考」や
「気持ち」を整理することは重要なのだ。

モノ・コト・トキを複合してマトリックスする。
そして「ヒト」も複合的にマトリックスする。
そこに優先順位をつけ、整理整頓をする。
これがより複雑化するビジネスシーンで、
いい仕事をするための必要条件といえるだろう。

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これが“タラレバ3回、ルール3乗”!

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先義後利の必要性は、逆三角形の図を使った

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適度な運動は頭にも身体にもいい!

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集中してトイレ掃除することも気持ちの整理に

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09/07
2015

あ

“推して知るべし”の手紙

「中島セイジ様 秋を感じさせてくれる風が
吹きはじめました。
季節は必ず巡って来てくれる有難さを思います。
還暦を迎えられて益々、良いお仕事をなさって…」

えっ!「還暦を迎えられて…」のくだりは、
私だから通じる内容。

この美しい毛筆のお手紙と共に
学園だよりが送付されてきたのだ。

最後には「上神田梅雄 拝」の篆刻印が…
たぶん多くの方々に送付されただろう学園だより。
どれほどの方々に同封したのだろう。
(つい気になってしまう…)

一通一通、毛筆で書くだけでも大変な作業なのだが、
内容もオリジナルとなっているとは…
封筒を開け、その手紙に気づいた瞬間、
恐れ入ってしまった。

この上神田氏、今は新宿調理師専門学校の
校長先生をされているが、元々は幾多の名の
通った料理店の総料理長を歴任されてきた方。

やっぱり、この卓越した行動の質は、
私たちとはちょっと違う。

その違いは毎月の新宿、渋谷の早朝清掃でも
伺うことができる。

グレーチングという、例の側溝の中のドブを
さらうような作業も、ほとんど躊躇なく
その身を投じているし…
誰よりも先にリーダーシップを
とりその作業に当たっているのだ。

だから、いつの間にか赤いビブス姿の
新宿調理師専門学校の関係者は、
次第に増え、今では20人以上の参加が
あたり前となっている程。

リーダーがそうだと、多くの人たちが
そのリーダーの後を追うのだ。

先日の鍵山相談役の話の中でも、
ホウキの持ち方、使い方、動かし方を
見ただけで、その人の平素の
仕事ぶりがわかるという。

同じ道具を使って掃除をしていても、
その人の思いの深さ、純粋さ、ひたむきさが
動作に表れてくるのだと…。

ということは、上神田氏が料理人として
活躍していたときも、新宿の掃除を
やっているときも、そして、このように
仕上がった学園だよりを送付するときも
その行動の深さであり、思いの表わし方の
密度は変わらないということ。

だから、手間がかかったとしても、
ひとり一人、毛筆となり、オリジナルの
文章となったのだ。

中島流でわかり易く言うと
人は“推して知るべし”。

人は何の業界で何のプロフェッショナルで
あったとしても、追求し続け行くところにまで
行ってしまった人は、何をやったとしても
その質は卓越したものとなるということだ。

よ~し、私も卓越したその領域を
目指そうとするか…

えっ?目指せばたどり着けるものではない?
まぁそりゃそうだろうけど…

上神田校長、掃除仲間として
ちょっとヒントだけでもください。

あ

ありがとうございます

い

う

学校に伺わせていただいた

え

指導も丁寧

お

とてもおいしくいただきました

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ファインスピリッツキーワード

09/07
2015

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ヨコの相乗効果とタテの相乗効果

ビジ達では何度も取り上げている、
“相乗効果”という言葉。
これは、複数の要素が合わさることで、
単体よりも大きな結果を得られるということだ。

日常で使われている“相乗効果”の例を出してみよう。
例えば、ある植物と違う植物を一緒に植えると
よく育つという効果が見られることがある。

また、同業界で強みの違う企業が提携することで、
弱みを補完し、より強みを伸ばすこともよくある。
これらの事例は中島流に言うと、“ヨコの相乗効果”だ。

さて、これをヨコと言うなら、
“タテの相乗効果”とは
どういうことを言うのだろうか?

簡単に言うと、常に複数の関係であり、
並列的関係の“ヨコ”に対し、
単独で作り上げるものを
“タテ”と呼んでいるのだ。

突然だが、1972年の
ミュンヘンオリンピックを思い浮かべてみてほしい。
(まだ生まれていない…という人もいるだろうが…。)

バレーボールの森田淳悟選手が考案した
“一人時間差攻撃”は、
一度目のジャンプで相手を惑わし、
二度目のジャンプで
しっかりアタックを決めるという一人技だ。
(まさにタテの時間差攻撃!)

バレーボールはチーム戦ではあるものの、
個人の能力も高めてきたからこそ、
この攻撃が実現できた訳である。

ビジネスでの例を挙げると、
ベストセラーとなった『磯野家の相続』を著した
長谷川裕雅氏が分かりやすいだろうか。

長谷川氏は弁護士ではあるが、
税理士の資格も持っているので
承継や相続問題に明るい。

この2つの専門知識が相乗効果を発揮し、
「相続トラブルは長谷川弁護士に相談すれば間違いない」と
言われているとか…。
そして、多くの承継や相続案件を扱うことが、
より多くのノウハウの構築につながることになったのだ。

このように、自分一人の時間をフルに活用し、
ノウハウ、人脈、知識などを蓄積することで、
様々な相乗効果を生み出す素となっていく。

そしてその相乗効果は、
タテが充実していることで、
ヨコもより多く生み出せるのだ。

私自身、ラジオのパーソナリティや経営者、
コンサルタントをやりながらも
いくつかの会合のメンバーとして活動することで、
“タテの相乗効果”の可能性をより高めている。

これらの活動により、その経験、知識は
人との出会いを生み出し、
結果的に“ヨコの相乗効果”にも繋がるのだ。

会合で出会った人々と協力関係を持って
仕事を行うこともあるし、
蓄積した知識が人々との会話を
深いものにしてくれることもある。

このように、“タテの相乗効果”の材料は
“ヨコの相乗効果”をも大きくする可能性を秘めている。
ということは、
その材料を能動的に作り出せば、
相乗効果の可能性を高められるのである。

自然発生的なものを受身で待つのではなく、
どうすればより良い相乗効果を生み出し、
ビジネスに活かせるかを、
私たちは意識しなければならないのだ。

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私のタテヨコはこのように広がっている

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これが『磯野家の相続』

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ヨコの相乗効果はこんなものも生み出す!

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はなまるア・ラ・カルト

09/07
2015

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組織内ミトコンドリアの法則!

最近“疲れやすい”と感じている人に朗報!
キーワードは体内にある「ミトコンドリア」!

先日、テレビでこんな番組が放送されていた。
体内の「ミトコンドリア」という細胞小器官によって
スタミナ切れを感じさせない、
持久力の高い体をつくるというものだ。

このミトコンドリアは、
体内のエネルギーを作り出す、
いわば人体のエンジン的役割がある。

年齢と共に減少し、疲労を感じやすくなる一方で、
増やすことができれば、持久力が増すというのだ。

面白いのが、その増殖方法だ。
それはずばり「あえてエネルギー不足の状態を作ること」。
例えば、歩く速度をいつもよりも少し速めたり、
食事を制限したりすることで、体に“負荷”をかける。

すると、細胞はエネルギー不足を察知し、
それを補うエネルギーを作るために
ミトコンドリアを増殖させるのだ。

ここで私が注目したのは、
この「負荷をかけることで増殖し、強い体を作る」という
“ミトコンドリアの法則(勝手ながら命名)”だ。

ビジネス視点で見れば、
この法則は企業の組織を
強くすることにもつながると思うからだ。

例えば、組織内のチームにおいて重要な役割を持つ人物が、
何かしらの理由で突然抜けたとする。
となると、他のメンバーにとっては当然、
精神的にも作業的にも大きな
“負荷(ストレス)”がかかるわけだが…。

実は、こんなときにこそ、
そのメンバーの中から
次なるリーダーとなる者が現れたり、
チームが一丸となることで、
プロジェクトを成功に導いたりするものなのだ。

そういえば、私の会社でも、
リーマンショックの際に
困難に直面したことがある。

だが、それを機に新たな
企業内戦略を打ち出したことによって、
窮地を乗り越え、事業収支も健全化し、
その後に続く足腰の強い会社とすることができたのだ。

このように、組織においても
あえて少し負荷をかけることは、
メンバーを成長させ、改善のきっかけともなり、
その後の組織の成長にもつながるということ。

困難に面したときこそ、
“組織のミトコンドリア(?)”は増殖し、
いままで以上の耐力とスタミナを
生み出してくれようとするのだ。

そのためにも、少し困難な道へチャレンジしたり、
あえてチーム編成を変えたりと、
組織内に成長するための
変化(ストレス)を与えることが
必要と言えるのだろう。

ミクロな存在であるミトコンドリアから、
組織にまつわるマクロな学びと
企業作りのヒントを得ることができた。
改めて、これを中島流の
“組織内ミトコンドリアの法則”と命名する!


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ミトコンドリア増殖が鍵!

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組織も“負荷”をかけて磨こう

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