これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

10/19
2015

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“断捨離ズム”の実践

少し前にブームにもなった、「断捨離」という言葉。
大まかに言ってしまえば、「捨てる」ということなのだが、
実は断・捨・離それぞれの文字に意味があるのだとか!?

つまり、「断」とは、不要な物が入ってくるのを断つこと。
「捨」とは、使われずに眠っている不要な物を捨てること。
「離」とは、物への執着から離れることである。

私も最近、とあることがきっかけで断捨離を意識した。
というのも、先日、お気に入りのメガネを
紛失してしまったのだ…!

花粉避け兼、自転車に乗る際の
保護ゴーグルの役目を担っていたお気に入りのメガネ…。

しばらくは気落ちし、
どうして無くしたのかと憂いていたのだが、
ふと気づいたのだ。
いつまでも嘆いていてもしょうがない。

ここで気持ちを切り替え、逆転の発想だ。
早速メガネ屋に直行することに。
実は老眼が進んだこともあり、
そろそろ遠近両用にしなければと
思っていたところだったのだ。

この機会に花粉対策にもなるかっこいいメガネを選び、
遠近両用にすれば…。
無くしてしまったことはもちろん悲しかったが、
気持ちを切り替え、新しいものを注文したことで、
新品のメガネが届くまでが楽しくも思えたのである。
(なんて単純だ!)

また別の逆転の例を挙げると、
弊社のイベントでゲストにお招きした方の場合…。
この方は広告業界で激務に追われ、
プライベートでも離婚を経験し、
人生のどん底を味わったのだそうだ。

ところがそのどん底で、
なんと今までの意味のないプライドや執着を
きれいに振り払ってしまったのだという。

こうして気持ちを切り替えてからはめきめきと復活し、
前以上にいい仕事に恵まれ、再婚も果たしたそうだ。
その切り替えのお陰で社会性ある仕事も多くなり、
より高い評価を受けることになった。

さらに例を挙げれば、ビジ達でも何度かご紹介している
酒の蔵元である寺田本家23代目当主の寺田啓佐氏は、
病気を患ったことをきっかけに酒造りの方針を大転換。

現在の寺田家は自然の摂理に従った、
まさに“百薬の長”と評されるような
日本酒造りを行っているという。

そのお陰で以前よりも売上は伸び、
地元をはじめとした多くの方々から
賞賛される酒造になったという。

このような逆転の発想となる“捨てる勇気”のことを、
中島流に断捨離+イズム、略して“断捨離ズム”と呼んでいる。
何かを捨てなければ入ってこないことも多い。

いつまでも過去の成功事例に囚われず、
自分の執着をばっさりと切り捨てることも大切なのだ。

私の場合であれば、32年間の社長業を
次の代に譲り渡す決断は大きかったなあ…。

この決断をしたお陰で、次なる計画
“北海道のワイナリー構想”が生まれたからである。
何かから離れたり捨てたりすれば、
そこに新たなチャンスが巡ってくるのだ!

ビジネスにおいても人生においても、
次なる一歩を踏み出すには“断捨離ズム”が重要。
“断捨離ズム”を実践できることがいい仕事、
いい人生を送るコツになるのではないだろうか?

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おニューのメガネだ

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寺田本家の当主、寺田啓佐氏

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10/13
2015

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コミューンが教えてくれていること

ボクはコミューンをつかったら、
せんせいのこえが、よくきこえます。
おんがくのきょくもきれいに
きこえてくるので、たのしいです。
てびょうしもします。
中いしさん、コミューンをありがとうございました。
(小学1年生からのお礼の手紙)

先日は、私共の小学校に来てくださって
ありがとうございました。
コミューンの名前の意味に気持ちが
込められていると思いました。
小さい頃から、いろいろなアイデアを
考えていることが、コミューンの
開発につながったと思いました。
難聴者でも話し合いがしやすくなる機械を
開発してくださってハンディが少し減りました。
コミューンを大切に使います。
(小学6年生からのお礼の手紙)

これは、聴覚障害者のためのスピーカーシステム
「COMUOON(コミューン)」を開発提供した
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の
代表 中石真一路(なかいし・しんいちろ)氏に
宛てられた手紙だ。

この手紙だけでも、その社会貢献度の
高さが理解できる。
私たち健常者にとっては、なかなか頭が
回らないところに焦点を当てた商品なのだ。

実際のところ、今後どれほど多くの
障害を持った子供たちに、
そのハンディを圧縮し、勇気とチャンスの芽を
与えることになっていくだろう。
すばらしい! これぞ仕事道!

そして、その中石社長は、まだまだこれからですと言う。
これからこのCOMUOON(コミューン)の
存在をその対象となる人たちにどう伝え、
どう届けるかだと…

難聴者という括りでは、日本に何と
2,000万人もいるというのだ。
(限られた人たちに向けた商品だったのだが…)

そして、高齢化が進めば、その数は
もっと膨れ上がることになる。
コミューンの貢献度はもっと高くなることに。

ついつい私たちは、あたり前のように
健常者であり、より多くの人たちを対象に
商品づくりをしたり、サービスを考えてしまう。

あの頃の“大きいことはいいことだ”という
CMのフレーズが記憶のどこかに
残ってしまっているのだろうか。

もう“大きいことはいいことだ”なんていう時代は
すでに終焉したと言っていい。
これからは、メジャーでない小集団や
限られた地域や人々、これまで注目されなかったところに
スポットが当たることになるだろう。

実は、そこにこそ本物があったり、
大切にしなければならないモノやコトが
あったり、次の時代を担う人々がいたりするのだ。

時代は、間違いなくこれまでの75年とは違う時代に
入ったと言っていいだろう。

まさに、時代は次なる
パラダイムにシフトしたのだ。
コミューンはそんなことを
私たちに教えてくれているのかもしれない。

ところで、私もメガネは遠近両用となり、
耳鳴りもよく聞こえ耳の方も少しずつ少しずつ
衰えて来ているのがわかる。

中石社長、私もコミューンのお世話になる日も
近いようです。その節は宜しくお願いいたします。

わたし自身の中でも、パラダイムは
シフトしようとしているってこと!?

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中石社長

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お礼の手紙がたくさん!

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グッドデザイン賞 受賞

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お気に入りのメガネ…増えていく・・・

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先取りビジネストレンド

10/13
2015

trend (1)

いまどきのソリューションビジネス

最近のビジ達でもたびたびご紹介している、
ソリューションビジネス。
ソリューション(solution)とは、課題解決という意味。

近年、日本では儲けるためのビジネスより、
時代の移り変わりによって浮き彫りとなった問題や
困っている人々の課題の解決に向けたビジネスが増えてきている。
今回はそんな“いまどき”の
ソリューションビジネスをご紹介したい!

新聞を読んでいたときに見かけた、
「不満買い取ります」という文字
(買ってどうするの? と思ってしまった)。
その名も「不満買い取りサービス」!

これは製品やサービスについての不満を顧客から集め、
データ解析を行った上で、その内容を
調査レポートとして対象の企業に販売するというもの。
専用のスマートフォンアプリで不満を集め、
不満の内容は製品にまつわることから接客のことまでさまざまだ。

そして不満を投稿してくれた人には、
Amazonでの買い物に使えるお得なポイントをあげるというもの。
企業と生活者、どちらにも利点のあるサービスとなっている。

ふたつ目のソリューション事例としてご紹介するのは、
「まごころサポートMIKAWAYA21」。
全国に数多くある新聞販売店のうちの約300店舗や、
地域密着ビジネスを行う会社を拠点に、
いま日本が迎えている超高齢化社会のためのサービスを展開している。

例えば、足腰を悪くして切れた電球を取り替えられない、
近所への買い物もままならないなど、シニア層が抱える
生活の中の「ちょっと困ったこと」を手助けしてくれるサービスだ。

新聞購読者が年々減り続ける現代では、
新聞販売店にとっても、これまでのネットワークが
活かせるビジネスとして期待ができるだろう。

そして、よくビジ達でもご紹介している株式会社マイファーム。
ここでは、農業体験ができるレンタルファームや、
週末農学ビジネススクールなど、
農業に興味のある人に向けてのサービスが展開されている。

ソリューションビジネスの鍵となるのは、
耕作放棄地の再生と有効活用の追求で、
これからの日本が抱える問題解決に向けて、
必要な技術を学ぶことができるのだ。

最後にご紹介するのは、
山形県鶴岡市にあるスパイバー株式会社。
世界的にもビッグニュースとなった、
「クモ糸タンパク質」の人工合成と
量産化技術の開発に成功した企業だ。

自然界においても、クモの糸というのは
強さと柔らかさを兼ね備える究極の素材であるが、
この高強度繊維を人工的に作り出し、
我々の生活に役立てることが期待されている。

このスパイバーについては、
改めてこのビジ達で詳しくご紹介する予定なので、乞うご期待!

このように、現在では多方面で
ソリューションビジネスが展開されている。
解決策をビジネスとして社会に提供する企業は、
これからも増えていくかもしれない!

trend (1)

不満を買い取って有効活用!?

trend (2)

農業にまつわるさまざまな事業を展開

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選ばれる仕事道

10/13
2015

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D&デパートメントの仕事道

ビジネス番組である、
『カンブリア宮殿』を観ていた時のこと。
私が日々提唱している“タテの発想”を
ビジネス展開する方がまたまた現れた!

それは…デザイナーであり、
プロデューサーのナガオカケンメイ氏である。

ナガオカ氏は若い頃から現在にわたって
モノづくりに関わってきた方だ。
ところがその昔、自身がデザインした椅子が、
発表から1年ほどで人目に触れない場所に
始末されていたのを目撃したという。

その時、「デザイナーは新しい製品を生み出す仕事ではあるが、
もしかしたら無駄なものを生産しているのでは?」
(この表現で合っているかは分からないが…。)
という疑問を抱いたそうだ。

こんな経験から、ナガオカ氏は
“長く使えて良いもの”に対する想いを熱くしていった。

長く使えるということは、
資源を膨大に消費しなくて済むし、
ゴミも少なくなる。
しかも長く使えば愛着が湧き、
さらに大切に使おうと思うもの。

この話を聞いていて頭に浮かんだのが、
“用の美”という言葉。
これは、機能美に加えて、
心を満たす美しさを兼ね備えているということ。

愛着が持てたり、心をなごませたりする
美しさとも言えるだろう。
そう、ナガオカ氏はこの“用の美”を
追求しようとしたのだ。
お~、まさに中島流、“タテの発想”。

その後ナガオカ氏は
“長く使えて良いもの”を世に流通させるため、
「ロングライフデザイン」をテーマにした
“D&デパートメント”を創設。

「その土地らしいデザインの発掘、紹介」を行うのが目的で、
現在は日本で11店舗を展開しているが、
将来的には都道府県ごとに1店舗ずつ設ける目標なのだそうだ。

ナガオカ氏は渋谷ヒカリエ8階の店舗プロデュースも担当し、
そこでも日本全国からセレクトした
“長く使えて良いもの”の販売をしている。

また、ナガオカ氏は地域のガイドブック作りも行っているのだが、
なんとその土地に三ヶ月住んでから
編集に取り掛かるという徹底ぶり。

そこまでの手間と時間をかけた追求こそが、
多くの人を惹きつける要素になっているのだろう。

その先を見据えた、その地域を活かした発想。
まさに“タテの発想”なのだ!
長い目で未来を想像し、
自らの理念を貫いた奥行きある展開を行っている。

そういえば、イタリアンレストランの
アル・ケッチァーノの奥田シェフも同じような理念を持って、
地域を活かしたレストラン学を展開していた。

奥田氏がプロデュースするレストランでは、
地域の在来種である農作物を使い、
農家にはその品種をつくり続けてもらうよう働きかけているのだ。

お二人とも、地域の“良いもの”を活かして
その先に継承するため、“場”を生み出しているのである。

便利であってもすぐ廃れるものでは意味がない。
多少高くても長持ちする良いもの、
愛着の持てるものをその先につなぐという信念が
ナガオカ氏の“仕事道”と呼べるだろう。

そして今後求められるビジネスとは、

そんなタテの発想が基盤となったものなのだ。

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日本の技術が詰まった製品

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店内は賑やかだ

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お! 懐かしいね~

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一周回って新鮮に見えるのか?

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47都道府県制覇を目指して!

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10/05
2015

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300年の功績より、17年の匠

「天が万物に与えている楽しみは
まことにはかり知れない面白さに満ちている。
ここに何ひとつ不足しているものもない」

“見性悟道(けんしょうごどう)”の
境地とはこういうことか…
(まぁ~言い換えれば悟りの境地ってことだけど)
さすが石田梅岩先生。

この世は一片の過剰もなければ、
不足もないと説いているわけで、
約300年前に生物多様性も含め、
私たちの存在意義をも
語ってくれていたということ。
<それにしても、ふく英(はな)さんの
笑顔が思い出される…>

ただし、梅岩先生は“正直”“勤勉”“倹約”
の実践が条件ですよ~と言いたかったのだろう。

今回の石田梅岩先生の歩みを辿っての
京都視察ツアーは、非常に中身の濃いツアーだった。

関係の深い「半兵衛麸」さんを訪ね、
「都鄙問答(とひもんどう)」の原本を見、
そして、半兵衛麸さんの家訓でもある
「先義後利=義を先にして、
利を後とする者は栄える」の掛け軸を
改めて確認させてもらった。
<とにかく、ふく英さんは誰にも優しかった…>

清水寺に近いところの「石田勘平之墓」を
訪ね、そして梅岩先生の最初の講席跡も。

二日目には京都亀岡市の生家にも
お邪魔し、その血筋を持つ
“石田二郎(いしだ・にろう)氏”の
お話も聴かせてもらった。
<ふく英さんは、おじさんたちとも
笑顔でうたってくれる…>

もう「石門心学・実践講座」は25回目、
すなわち2年半を迎えようとしているが、
今回の京都視察ツアーで、改めて石田梅岩先生の
功績を確認することができた。

その当時、何の後ろ盾もない梅岩先生が44歳で
商家の番頭を辞め、無料の講席を開くということは、
どういうことだったのか…
いろいろと考えさせられる機会となった。

なのになのにだ。
これ程、私は梅岩先生に
しっかり触れたいと思っているのに…
今回の一番の記憶はなんと舞妓の
“ふく英さん”。

梅岩先生の講席跡でも、石田勘平之墓でも、
亀岡の生家でもなく、揺れる簪(かんざし)と
あどけなさの残る笑顔のふく英さんなのだ。

17歳とは言え、そのお客様対応の
素晴らしさに驚嘆してしまったと
言っていいだろう。
これぞ日本の「お・も・て・な・し」
なのではと思ったほど。

梅岩先生、すみませんでした。
まるで梅岩先生をダシに使って、
茶屋遊びを楽しんできてしまったような…

実は茶屋遊びは、今回が初めてでは
なかったのだが、とにかくふく英さんの
笑顔とそのツボを心得たアイコンタクトには
恐れ入ってしまった。

いっしょに行ったおじさん方も
目尻は下がりっぱなし。
300年の功績より、17年の匠に心を奪われてしまった次第。

まさに、天が万物に与えている楽しみは
まことにはかり知れない面白さに満ちている…

うんうん、梅岩先生、おっしゃる通りです。

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ふく英(はな)さんの笑顔

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お墓

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二日目の亀岡

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都鄙問答 原本

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