これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/23
2018

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「五縁」を掲げて440年

創業から何と440年。
という記念イベントにお邪魔してきたわけだが…
440年というと、まだ江戸の時代にも入る前ということ。

織田信長が“長篠の戦い”で勝利してから3年、
“本能寺の変”まで4年という頃。
歴史上では“安土桃山時代”と呼ばれる時代である。
(尾張のうつけ者が全盛の頃ってこと)

さすがにパレスホテルの会場に集まっていた人たちは、
経済人、文化人など名のある人たちがいっぱいだったような…。
ただ見渡した限り、創業当時からお付き合いあった人はいないように見えた。
(もしいらしたらとにかく驚くわけだが…)

私がこの“とみひろ” 440周年イベントで着目したのは、
シンボルマークにも使われている「丸五(円の中に“五”の字)」。
この日の23代目冨田伝兵衛(浩志)氏の話にも出てきたわけだが、
冨田家では代々受け継がれてきた言葉が「五縁」だという。

人の縁、地の縁、時の縁、そして育縁、殖縁の五つの縁。
人との出会い、その地域との縁も大切に。
そして、時との縁、すなわちタイミングも大切ということ。
残りの2つ、育縁と、殖縁。
すなわち縁は育んでこそ、殖してこそ、
相乗効果もあり活性化するということなのだろう。
(中島流解釈だが…)

今回の440周年のイベント、手間もお金もかかるわけだが
このように多くの人たちを招き発信することで
改めて“とみひろ”をしっかり知ってもらい、
懇意に思ってもらうことに意義が出てくる。
これが育縁であり殖縁ということだ。
この“五縁”を意識した冨田家のこれまでの経営が、
440周年という長きにつながっていることは間違いないだろう。
この“五縁”を会社として掲げるかどうかは別にして、
「縁」を大切にして「縁」を育て育む意識はIotでありAIの時代だとしても
私たちのこれからのビジネスに重要に思えてならない。

もしかしたら“丸五”は丸い五縁という意味もあり、
縁を包み込むことの意味もあったのかもしれない。
とにかくいいビジネス展開のためにも、
会社の継続のためにも“縁”をもっと大切にしよう。
さて、我社QBもまずは100年に向けて…あと64年。
果たして縁を意識した64年後は、
どんなビジネスをもたらせてくれるのだろう!?

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とみひろのシンボルマーク

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創業から何と440年!

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縁は育んでこそ、殖してこそ

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経済人、文化人など名のある人たちがいっぱい

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選ばれる仕事道

04/23
2018

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非常識なオープン経営

今回お話しする「非常識なオープン経営」は、
私の1冊目の著書である『非効率の会社が上手くいく理由』と親和性の高い話である。

先日、3年でEC通販売上3倍へと拡大させた株式会社ココシスの岡部隆司会長とお話する機会があった。
岡部会長の経営方針はまさに「常識的ではない」のである。

非常識なオープン経営
1. 1、朝礼を2時間以上かけて毎日行う
2. 2、役員は総選挙で決める
3. 3、賃金制度も社員が決めている
4. 4、人事部・総務部などの間接部門がない
5. 5、新卒社員も新商品開発を行う
6. 6、コールセンターには、マニュアルもないしスーパーバイザーもいない

2時間の朝礼と聞くと、
社員にとって厳しいものに感じるだろう。
しかし、社員みんなが持ち回りでプレゼンを行うなど、楽しんでやっているそうだ。
これは「感謝の朝礼」と呼ばれ、これまで6000人を超える方々が視察に訪れている。

また40億を越す売上を持つ会社であっても、
役員プレゼンを経て社長を決めたり、
間接部門もみんなで協力しながら行ったりと、
一人に権限を集中することなく、オープンな経営をしているのだ。

経営者はついつい「どうだ、スゴいだろう!」と
自己顕示欲を満足させる経営に走ってしまうことが多々ある。
それでは、社員がついていきにくいのはもちろん、
関わる誰もが幸せになる会社経営の追求とは言えない。

ではなぜ、岡部会長はここまで非常識なオープン経営をするのか。

それは、
「人は自分のことにしかエネルギーを燃やさない」という考えがあるからだ。
社員一人ひとりが、会社経営を自分ごととして考えられるようにする。
それこそ、岡部会長の哲理哲学と言えるだろう。

(とはいえ、まだまだ実験段階と言っているが…)

だからこそ、
新卒社員の商品企画であっても
きちんと売上に繋がっていたり、
スーパーバイザーのいないコールセンターでも
安定運営が出来ていたり、と成果が出ているのだろう。

この非常識なオープン経営、
自分たちの取り組みに活かせる視点がないか、ぜひ考えてみてほしい。

(私の『非効率な会社が上手くいく理由』も読んでもらうと、新たな発見があるかも…?!)

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岡部会長、なんと爽やかな笑顔!

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目からウロコのおすすめ本

04/23
2018

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本屋大賞『かがみの孤城』辻村深月・著

本好きな書店員が、“最も”売りたい本を選ぶ!
そんな2018年の“本屋大賞”に選ばれたのは、
辻村深月(つじむらみづき)氏の『かがみの孤城』
(すでに50万部を突破しているとか…すごいですねぇ~)。

実はこれまでも、本屋大賞を受賞した作品を
手に取ることが多かったのだが、
偶然にも、大賞が発表される数ヵ月前に
『かがみの孤城』が私の手元にあったのである!

これまで読んだ本屋大賞受賞作品を思い返してみると…
2013年の『海賊とよばれた男』。
2014年の『村上海賊の娘』。
(2年連続で海賊もの!)
2015年の『鹿の王』は面白く、
上橋菜穂子氏の過去の作品も読み漁った記憶がある。
2016年の『羊と鋼の森』。
さらに、この年2位だった『君の膵臓をたべたい』は
本だけでなく、映画も観てしまった!
2017年の『蜂蜜と遠雷』。

そして、2018年の『かがみの孤城』!
著者の辻村氏は、吉川英治文学新人賞や
直木賞の受賞歴がある著名な作家である。

一体どんなお話なのかというと…
不登校などの悩みを抱えた7人の中学生が
鏡の中にある不思議な世界に誘われ、そこでの
交流をきっかけとして互いに成長していくという物語。

学校に対し窮屈だとか、行きたくないと感じ、
“登校しない”と決める。
それも、勇気を持った選択の1つかもしれない
というメッセージが込められていた。

実は、辻村氏自身もそんな経験があり、
誰かを救いたいという気持ちで執筆したのだという。

SNSが当たり前になっている現代は、
これまで以上に人間関係の築き方が難しい。
これら今の時代の問題点をしっかり受け止め、
1つの物語として着地させることができたからこそ、
“本屋大賞”として、評価されたのではないだろうか…!?

本屋大賞は、本好きな書店員が選ぶ“最も”売りたい本を掲げる賞である。
他にも素晴らしい賞はたくさんあるが、
そういう方々の意見が集約された本屋大賞だからこそ、
ついつい手に取ってしまいたくなるのでは!?

みなさんも、見事に現代社会の課題を映し出している
『かがみの孤城』をぜひ読んでみてほしい!

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書店で大々的に宣伝されていた『かがみの孤城』。

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『かがみの孤城』をぜひ読んでみてほしい!

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